攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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選抜組は……うぬら13人か!

『敵幹部を相手取る選抜メンバーについては明日早朝、現地で集まり別途ミーティングを行う。今から名前を読み上げるので、呼ばれた者はそのつもりでいてほしい』

 

 プレーローマ・アンドヴァリ、海方陸、瀬川聡太。

 敵側のボスとも言える連中を狙い撃ちで倒しに行く選抜パーティに加えられるメンバーについては、今この場で名指しがされるみたいだ。

 

 いや目立ち過ぎじゃない? 呼ばれた人からすると恐縮やら恥ずかしさやらで勘弁してほしいってなる人もいるんじゃないかな。

 そう思うのは、まあ成り行きからして確実に俺も名前を呼ばれるうちの一人になるからだろうと読んでいるからだね。

 逆にこれで呼ばれなかったら笑うかも、とさえ思いつつ、名前を読み上げ始めた郷田局長さんに耳を傾ける。

 

『それでは私のほうから読み上げます──アンジェリーナ・フランソワさん、シェン・ランレイさん、神奈川千尋さん』

「ま、そりゃね。ここに来て蚊帳の外なんてジョークにもならないし」

「ぴぃぃぃぃ……めめめめ目立っちゃってるぅ……」

「他はともかく瀬川の野郎だけはな。今度こそ決着つけてやる!」

 

 まずはアンジェさんチームの面々。当然だよね、この人達こそが今回の件をずっと追い続けてきた、いわばメインの人達なんだから。

 特に神奈川さんとしてはいろんな意味で因縁も深いし。能力以上にこの三人は、選抜パーティの中心だろうなって感じはするよ。

 

『エリス・モリガナさん、早瀬葵さん。シャルロット・モリガナさん、愛知九葉さん』

「ハッハッハー。よーし頑張ろうね葵、シャルくんに愛知さん」

「はっはっはー! 師匠ばかりかダンジョン聖教聖女に史上最年少S級さん! 葵さん付いていくだけでも精一杯って感じであの~、場違いじゃありません?」

「初代様の弟子でありパートナーでもある時点でそのようなことはないと思いますが……よろしくお願いします」

「決戦だ、出し惜しみはしない。当日は切札を切らせてもらおうか、サークルにダンジョン聖教過激派……!」

 

 次いでエリスさん葵さんコンビにシャルロットさん愛知さんのコンビ。モリガナ家のお二人中心とした、微妙に縁がある四人組だね。

 S級二人に負けない強さを持つシャルロットさんを見て、葵さんが自信喪失気味な感じを受けるけども……葵さんだってA級上位だし、長年エリスさんと組んで活動してきたことから実戦経験も豊富だから全然気にすることじゃないとは思う。

 

 エリスさんだって、葵さんがいてくれるから安定した立ち回りができるところはあるんだろうしね。

 むしろ覚醒したてのシャルロットさんや、未だその実力のすべてを見せていない愛知さんの未知数さを考えれば、気心の知れた相方がいないのはまずい。

 愛知さん、切札を切るみたいだけど何を喚んでくるんだろうね。期待と不安が入り混じっちゃうよ。

 

『御堂香苗さん、ミュトスさん。リーベ・山形さん。シャーリヒッタ・山形さん』

「救世主様とともに巨悪と戦うこの栄誉……! 伝道師としてS級探査者として、じっくりばっちりねっとり心に刻みつけつつ使命を全ういたしましょう!」

「どひぇー! まさしくオールスターに思わずゴイスーキンチョー! ……なーんて言ってもいられません。他ならぬウーロゴスについては私事でもあるのですから、これはもう誰より気張って踏ん張って働かなきゃですね!」

「その意気ですよーミュトスちゃんー! リーベちゃんも頑張ります! ちょっとの怪我でも完治、完治!」

「モンスター相手じゃねェ、人間や人間やめただけのヤツ相手ってのがちぃとやりづれえところはあるかもだが関係ねえな。オレの本来の使命と、新たに授かった任務と。同時にこなしてみせるぜ!」

 

 そして香苗さんと山形家在住の精霊知能の三人組。いずれも気合十分、やる気満々で気炎を上げている。

 香苗さんとリーベはいつも通りなのでまあ無理をしないでほしいんだけど、ミュトスとシャーリヒッタもウーロゴスやインターフェイサーの件があるからってものすごく燃えているね。

 

 ここまでで11人の名前が呼ばれた。すでに大所帯なんだけど、まだ打ち止めじゃない。

 郷田さんは最後にちらりとこちらに視線を向け、そして最後のメンバーを告げた。

 

『そして最後に……山形公平さんとソフィア・チェーホワ統括理事。以上13名が選抜パーティとなります』

「だよなー。ヴァールも俺も、そりゃプレーローマ・アンドヴァリの相手だもんなー」

「いろんな意味で公平さんにしか相手できませんもんね、話を聞く限りー」

「当然の選抜ですね。むしろこれで仮に、我らが救世主山形公平様の名前が挙げられなかったらそれこそ大問題でしょう。ですよねマリーさん」

「ファファファ! そりゃそうさ、ここで公平ちゃんを下がらせるなんてとんでもない。無理矢理捩じ込んででも同行させるさね」

 

 分かりきっていたけど俺とヴァールである。

 いつものメンツな上にお互い、プレーローマ・アンドヴァリやらウーロゴスやらAMWやらと、どうしても相手しなきゃいけないからね。

 

 マリーさんも若干すごいことを言ってまで俺を選抜パーティに入れさせたがっているみたいだし、やはり最初から俺は頭数に入っているみたいだ。

 無理矢理捩じ込まれるのもそれはそれで期待が重いよ! 怖ぁ……




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