攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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モンスターハザード仲間、略してモンハザ仲間

 午後からの行動をどうしましょうか?

 というところに対して、まあひとまずは各自行きたいところに行くで良いんじゃない? という結論が出て、俺達はそれぞれグループに分かれて行動することとなった。

 

 まあ当たり前ではあるよね、みなさん概ねいい歳の大人だし。見慣れない学校だからって20人近くもぞろぞろ固まって動くわけにもいかないし。

 そんなわけでみなさん、思い思いの組み合わせで回りたいところを回る感じに動き始めた。あ、ちなみにソフィアさんだけはスピーチのこともあるので俺達とご一緒はしない。

 シークレットゲストだからね。仕方ないね。

 

「というわけで葵とマリー、ロナルドくんの四人で動くよエリスさんは。葵は代理みたいなものだけど歴代モンスターハザードの仲間略してモンハザ仲間だねー。公平さんもこっちこない? 第八次代表として」

「えぇ……と、いえ、俺が代表面するのもどうかなと思うんですけど……」

「てかモンハザ仲間って、なんか微妙に嫌な括りな気がするなあ」

「まーエリス先輩くらいなもんだよ、ここまでカジュアルにあのへんの事件をネタにするのはさ。ファファファ! 年の功かねえ」

「おじいちゃんの名代とは言え錚々たる面子に放り込まれた私! はっはっはー! 師匠ってたまに珍妙なノリしますよね、いえいつも珍獣みたいな面白さですけど」

「ハッハッハー、しばくぞ」

 

 恐ろしくレアな共通点であろう、歴代モンスターハザード解決の立役者みたいな括りで集まったっぽいエリスさんにマリーさん、ロナルドさん、葵さん。

 このうち葵さんについては祖父の光太郎さんつながりだろう。つまりは第二次、第三次、第四次に第七次のモンハザ仲間とやらが集まった形だね。

 

 葵さんといつもの漫才を繰り広げる彼女だけれど、若干いつもよりテンション高めなのはやはり古い友人と行動するからかな? この際に旧交を温めて、昔話に花を咲かせたい気持ちもあるのかもしれない。

 正直興味がないというと嘘になるけど、今回は古い友人とその血縁さんで気兼ねなく過ごしていただこうかと思うよ。

 

「ふむ。それではこちらは護衛も兼ねて、ベナウィともども公平殿の御両親と行動をともにさせてもらおうか……よろしくお願いします、正彦殿、由紀殿」

「アッハイ、よろしくお願いします! い、いやーそんな畏まらずとも、なあ?」

「そ、そそそそうですよサウダーデさん! 私らの親くらい方でしかもS級探査者の方にそんな、畏れ多いったら!」

「決してそのようなことはありません。何もなかろうとは思いますが、親愛なる隣人を護る……これは探査者としてだけでなく武道家としての使命の一つです。こちらこそどうか、お気になさらず」

「師匠の堅苦しさは昔からなんで、気にしないほうが良いですよミスター・アンド・ミセス。若い頃なんてこれに輪をかけていた上に思い込みまで激しかったんですからもう、大変に苦労しましたともハハハ!」

「苦労させられるような弟子がいたからな、ははは」

 

 んでもってこっちはこっちで異例の組み合わせだ。なんとあのサウダーデさんとベナウィさん師弟がうちの父ちゃん母ちゃんと行動をともにする!?

 特にサウダーデさんが、すさまじい真面目さを発揮されていてすっかりボディガードをも務める気満々だ。正直なんも起こらないとは思うんだけど、万一のことも考えると息子としてはありがたいの一言だけど……うちの親がガチガチに緊張するのも分かる。若干どころでなく過剰だし。

 

 これについてはベナウィさんも大笑いしつつフォローに入っている。さすが古い付き合いだから、師弟の軽口混じりのコミュニケーションだね。

 それを受けてうちの家族も肩の力がちょっぴり抜けたかな? まあこのお二人に護衛されるなんてなかなかない機会だし、儲けもんだと思ってもろて。

 

「それじゃあ俺はちびっこ組の引率でもするかな。こっちはこっちで見た目的に、大人が一人はいないとだし」

「神奈川くん、引率よろしくですー!」

「たこ焼き食べたりない……あとアイスの天ぷら美味しそうだった! 購買のご飯も追加で食べたい! 店回る!」

「ってこたぁこのグループは主に食い物巡りかァ。それはそれで楽しそうで良いねェ」

 

 一方でこちらのグループは神奈川さんにリーベ、リンちゃん、シャーリヒッタの四人組。ものの見事に引率の若手教師と女学生って感じの組み合わせだね。

 リーベやシャーリヒッタ、リンちゃんはもちろんのこと神奈川さんもまた突き抜けた美形だもんで、こっちはこっちでむしろ彼目当てに女性が寄ってきそうまである。

 

 でも忘れちゃいけない、神奈川さんにはステラがいることを。

 今は当然透明の姿でいるけれど、ずっとピッタリ神奈川さんに引っ付いて離れてない。さすがに一心同体となってからは精神的に安定したのか、近づく女性に一々敵視をしたりはしない彼女だけれど……それでもあからさまな逆ナンとかには怖いオーラを放ちそうだ。

 

 それを考えるとある意味、食い気全開で行動するつもり満々のリンちゃんとグループが一緒なのはアリなのかもしれないね。

 ここにもフードファイターはいたんや……! という珍妙な感慨さえ抱きつつも、俺は最後に俺と行動をともにする彼女達へと視線を向けた。




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