攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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We are 精霊知能!

 神奈川さん、シャーリヒッタ、そしてミュトス。気になっていた精霊知能達のソロ戦闘力もそれぞれ確認できたわけで、そこから先はもはや快進撃だった。

 一人だけでない、いろんな組み合わせでの連携、コンビネーション。香苗さんさえ含めた今回のメンバーみんなで協力し合っての探査は、これまで以上の勢いで進んでいったのである。

 

「デストロイパレード・エレメンタルスライサー!! ──神奈川ァ、任ァす!!」

「任されました! パス・オブ・ヘヴン/エレメンタル!!」

「トドメに私もドカーンと! ミュトスちゃんロケットパーンチ!!」

 

 ある部屋では出てきたモンスター、カラフルな大型ネズミの群れである彩りラッツに向けてシャーリヒッタと神奈川さん、そしてミュトスが合体コンボを披露したりした。

 《鎌術》による丸鋸ビームの初撃と《星明かりの聖剣》によるビーム斬撃での横薙ぎ。そこに投げ込むようにミュトス・断獄がロケットパンチを横合いから叩き込んだのだ。

 

 探査者としてデビューしたての三人組──まあ俺もだけど──ということもあり、事実上同期トリオというのもあって結構お互い意識し合って連携を取ろうとしているね。

 そうでなくともインターフェイサーで行動をともにすることも多くなるんだ。日頃から連携を図っていけたなら有事の際にも素晴らしいパフォーマンスを発揮できるだろうね。

 

「山形くん拡散ビーム!! 香苗さん!」

「もちろんお任せを! プリズムコール・プットショット! ──シャーリヒッタ!」

「父様と香苗からのバトン、受け取るぜェー!! エクスターミネートだオラァッ!!」

 

 その次の戦いでは俺と香苗さんのいつものコンビに加え、シャーリヒッタと三人でのコンボなんかもしてみたよ。相手は二足歩行のコモドオオトカゲみたいなやつ、トカゲソルジャーが一体だ。

 3mくらいの全長で殴る蹴るの単純暴力がとにかく凶悪、なんなら噛みつき攻撃も毒付き咬合力折り紙付きの化け物だ。狼人間と併せてB級モンスター最強クラスらしいよ。

 

 そんなの相手に今度は、遠距離攻撃で俺ちゃんが牽制目的で拡散する山形くんビームを放ち、香苗さんが虹から砲丸を打ち出し雨霰を形成。トカゲソルジャーの手足をへし折って武力と機動力を削ぐ。

 トドメに今回は近距離戦用のエクスターミネートを放つシャーリヒッタって構図だ。段階を踏んで敵を追い詰める、ある種のセオリー的なコンビネーションだったね。

 

「《破砕光粉》、えーいっ! ……うーん、リーベちゃんこの手の連携となるとできることがこれしかないんですよねー。単調、単調ー」

 

 さらなる戦いにあっては狼人間が三体、同時に出てきてしかも部屋に入るなり先制してきた。どうにも血の気の多い個体達だったようだ。

 だけどそこも問題なく、今度はリーベとヴァールとミュトスが受け持った。まずはリーベが即座に《破砕光粉》で敵を押し止め防御力を下げ、さらにダメージも与えて後退させたのだ。

 

 本人的には毎度毎回やることが一辺倒なのが若干気になるようだけど、ぶっちゃけリーベは《医療光粉》がメインかつ相当なチートスキルで、戦闘における補助目的の《破砕光粉》でさえサポートの観点からしたら破格の性能だからなあ。

 瞬時にダメージを癒せるヒーラーとして唯一無二なのは言うまでもないんだけど、補助面でもあらゆる存在相手に確実にダメージとデバフを叩き込めるのは地味ながらあまりにも強い。

 

 三界機構相手にさえいくらかでもデバフを通してみせた時点で、リーベのオペレータとしての性能は他の精霊知能達に負けず劣らずなのだ。

 本人もそれは当然理解しているんだろうけど……どうせアイドル的な見栄えが足りないとか思ってるんだろうなあ。翼を生やして空を飛びながら鱗粉を飛ばしている時点で見栄えの塊みたいなものなのに、慣れって怖いや。

 

「唯一無二の役割が固定化されている、というのも立派な価値であり存在感だろう、後釜。《医療光粉》も併せてな──鉄鎖乱舞、収束一閃!!」

「ほぼ確定で敵の防御を崩せる、そんな初動が価値ないはずないですからねーっと! ミュトスちゃんウィィィィングッ!!」

 

 そんなリーベに俺同様の見解を示しつつも、こちらもこちらで安定と熟練の《鎖法》を飛ばすヴァール。

 先のデバフで勢いを削がれた狼人間達を一網打尽に拘束し、続く最後の一撃への繋ぎ役をみごとこなしている。

 

 ヴァールの強さはこれなんだ。精霊知能達のなかでもあまりに圧倒的かつ多様性に満ちた人生経験から来る手練手管。

 ある種の人間力という観点から見るとこの子が一番、総合力においては高いようにさえ思うよ。

 

 そこに最後、叩き込まれるはミュトス・魔天の翼による一閃。超機動力で駆け抜ける彼女の背中から生えた翼が、光り輝き振動して斬撃にも似た殺傷力を発揮したのだ。

 うーむ、ミュトスもミュトスで形態変化による使い分けが上手い……スピードの魔天、パワーの断獄、そしてテクニックの災海か。

 概ねメインアタッカーらしく攻撃に特化している節はあるものの、その性能がまさに異次元だからね。これならどんな相手にでも早々当たり負けることはないだろうさ。




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