攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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週末はちょっくら里帰りと行くかぁ!

 梨沙さん達とも別れてお家に帰り、恙無く日常をこなす。

 テスト勉強もまあまあ、最後の確認程度はしたし問題はないだろう。となればそろそろ、お仕事というかあっち側のお話もしなきゃならない。

 

 ってなわけで風呂に入ってご飯食べて軽く勉強に励んで後、そろそろ寝ないとなーってなる夜の頃合い。

 俺はリーベとシャーリヒッタの部屋にすこーしだけお邪魔して、明日以降の予定についてお話していたのである。

 

「えーと……とりあえず今週末はシステム領域に帰ってワールドプロセッサと少し打ち合わせ。でもって精霊知能達をちょっと見て回るで良いんだよな?」

「はい、父様! 例の委員会の連中についての話からインターフェイサーについてはもちろん、ヌツェンとかアフツストはじめ精霊知能達ともふれあいの時間を頂戴したいんだぜ!」

「あとあと、ミュトスちゃんというか彼女のなかにいる三界機構との対談も予定してますねー。公平さんには結構お忙しい視察になるかもですけどー、まあ気楽に、気楽に!」

 

 そう。かねてよりそろそろしたいなーと思っていた、再度のシステム領域への帰還についてのお話である。

 ワールドプロセッサとの話し合いをはじめ、ちょっと積もる話が多くなりすぎたからね。今後はもうちょい帰還の頻度を増やさなきゃいけないかな? と思うくらいには用事も溜まっているのだ。

 

 特に委員会については結構喫緊だ。ワールドプロセッサも気づいているだろうその正体について、明言は避けつつも互いの見解を擦り合わせた上で対策を講じなければならない。

 もしも、というか十中八九もうこれでドンピシャなんだろうけど……仮に俺の考えが合っているとするならば、委員会の本丸にいるモノ達はシステム領域が特殊な対応をしなければおそらく事態の解決はないからね。

 

「まあ気楽なのは変わらないけど、さすがにワールドプロセッサとの委員会についての話し合いだけはさっさとやっとかなきゃだしなー……ちなみに分かってると思うけど、精霊知能はその話し合いに立ち会いはできても参加するのは控えてほしいからそこはよろしく」

「もちろんだぜ! ……どーも相当ヤベーネタってことは、取り調べの時にオレ達も理解してます」

「詮索すること、それそのものがリスク以外の何物でもないほどの真相。だったらリーベちゃん達は当然触れませんし演算による推測もいたしませんー。これはクラウド的に知識共有しているすべての精霊知能達の共通見解ですので、どうかご安心くださいコマンドプロンプトー」

「悪いな、助かるよ」

 

 このへん、リーベやシャーリヒッタ、ヴァールをはじめ精霊知能達も気にはなっているだろうけど詳らかに話すことは決着付近までないだろう。

 前にアドラメレクの取り調べの際にも少し触れたけれど、それそのものが特大のリスクというか悪手だからだ。

 

 秘すべき情報を軽々に明かせば、その時点でシステム領域たる私達と概念存在達はある意味で詰む。

 本件に関与する資格を決定的に失い、現世存在にすべて託して後は手出し無用で見守るしかなくなるのだ。そしてそうなった場合、たぶん今の人類だけではまだ、彼らを乗り越えることはできない。

 強い弱いの話でなく、条件を満たせていないからだ。

 

 だから、そのへんをどうにかすべく俺とワールドプロセッサが動く。ことの真相に到達してるのはたぶん俺達だけで、現状陥っている事態を解決に導けるのも俺達だけだからだ。

 ──称号が更新された。ワールドプロセッサ、お前もやはりそう思っているのか?

 ステータスとつぶやき、確認する。アイツからの新しいメッセージが、そこには記されていた。

 

 

 名前 山形公平 レベル1402

 称号 我らは我らの世界のために、我らは我らの目的のために

 スキル

 名称 風さえ吹かない荒野を行くよ

 名称 救いを求める魂よ、光と共に風は来た

 名称 誰もが安らげる世界のために

 名称 風浄祓魔/邪業断滅

 名称 ALWAYS CLEAR/澄み渡る空の下で

 名称 よみがえる風と大地の上で

 名称 目に見えずとも、たしかにそこにあるもの

 名称 清けき熱の涼やかに、照らす光の影法師

 名称 あまねく命の明日のために

 名称 風よ、遥かなる大地に吼えよ/PROTO CALLING

 名称 神魔終焉結界─天地開闢ノ陣─

 

 称号 我らは我らの世界のために、我らは我らの目的のために

 解説 これもまた世界維持機構と因果律管理機構、二つの根幹システムに与えられた定めなれば

 効果 なし

 

 《称号『我らは我らの世界のために、我らは我らの目的のために』の世界初獲得を確認しました》 

 《初獲得ボーナス付与承認。すべての基礎能力に一段階の引き上げが行われます》

 《……我らが責務、我らが使命。その一つを今、果たすべき時。そのためにもかのモノ達の真実を、我々は確認しておくべきでしょう》

 

 

 やはりな。ワールドプロセッサもたぶん、俺とまったく同じ結論に至っている。

 アドラメレクが明言を控えねばならなかったほどの真実、俺もまたそれを良しとしなければならないほどの真相に。

 

 ようし、ならば話は早いぞ!

 せっかくなのでインターフェイサーの話とかミュトスの三界機構達との対談とかも併せ、そんなわけでちょっくら週末にはシステム領域に行くかなあ!




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