攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

2062 / 2087
仕事を終えて午後のひととき

 探査を終え、仲間と別れ一人で帰宅。年末を控えた寒風が身に沁みるぜ。ちなみに神魔終焉結界は解いて今は私服だよ。

 今回もいろいろ勉強になったし得るものも多かったわけだけど、そろそろ差し迫った喫緊の課題に向けて意識を切り替えていく必要がある。

 

 そうだね、期末テストだね。今年最後の難関、これが終われば半ドンからの終業式、冬休みそして年末年始のコンボがドーン! だ。

 成績的にも予習復習的にもテスト対策的にもまったく問題ないながらも、そもそも試験という行為そのものに苦手意識があるためやっぱり不安だし緊張しちゃうところはあるよね。

 

 

『テスト期間からもう半日で終わりなんだろ、学校? だったらせっかくなんだし外食解禁しろよな、いつまでストイックなことやってるんだ』

 

 

 脳内のアルマさんが、毎度のことでやはり飯のことしか言ってきていないからこちらも困る。そりゃここ半月ほど、なんやかやとテスト対策のため学校も探査も直行直帰寄り道買食いなしが基本だったけどもさ。

 いくらなんでも半月くらいは我慢してくれって話だよね、別に家では普通にお菓子バリボリムシャムシャ食べてるんだから。

 

 まあでも、アルマに従うわけじゃないけど基本、俺ちゃんってばテストが始まったならもう無駄な抵抗はせずに遊び呆けだすタイプだ、これは昔から。

 なのでたぶん、明日からのテスト中も下校時にはどっか寄って適当に摘んで帰るだろうね、なんなら松田くんや梨沙さんはじめ友達も一緒ならなおのこと。

 ……お前の大好きな遠野さんも一緒だろうしな、まず間違いなく。

 

 

『そう来なくっちゃ! ふふふ遠野真知子、あの素晴らしいハイパーフードファイターの食べっぷりは僕の食欲さえも刺激してくれる! 何より美味しそうに丁寧に食べるのが良いんだ彼女は、思わずこっちも同じものを倍の量注文したくなるからね! ────というわけでわかるね君、倍の量だぞ君』

 

 

 半分の量でも厳しいんだよ馬鹿野郎、食欲旺盛でも胃袋には物理的限界があるんだわ!

 とまあ言うものの、遠野さんの食べっぷりの豪快さと爽快さが思わず影響を受けてしまいかねないほどに凄まじいのは同意だ。フードファイターってすごい。

 

 そういえば今日の晩御飯はぶり大根だったなー、なんて思いつつもそろそろ家が見えてきた。

 良いよねぶり大根、鰤はもちろん大根にもよく味わいが染みててさ。父ちゃんなんかはよく日本酒を熱燗で呑みつつ食べてるけど、大人になったら俺もアレしてみたいなー。

 なんてことを考えつつも玄関に到着、ドアを開けて今、帰宅だ。

 

「たでゃまー」

「おきゃりー」

 

 なんだか安心感で気の抜けた感じになったけど、リビングから聞こえてくる母ちゃんの声も気が抜けてるのでおあいこか。

 同時に姿を見せてくるうちの家族のみなさん、妹ちゃんにリーベちゃんにシャーリヒッタちゃん。なんならアイちゃんもいるよ、みんなお揃いで。

 

 まずはシャーリヒッタとアイが抱きついてきて、俺は難なくそれをキャッチ。

 この子達は特にスキンシップが多いよね、たとえ帰ってきた俺が泥んこ遊びした後でも構わずハグしてきそうで怖いよ、さすがに母ちゃんが怒るからね、それは。

 

「父様、おかえりなさいませだぜー!」

「きゅー、きゅうきゅきゅきゅうー!」

「おかえりなさい公平さん、お怪我はありませんかー?」

「いつもながら美人のお姉さん達に囲まれて鼻の下伸ばして、油断したところをバッサリやられたりしてない? 大丈夫兄ちゃん?」

「ないない、元気いっぱいだよ。みんなただいまー」

 

 盛大な出迎えなんだけども優子ちゃん? 美女にデレデレしたところを後ろからバッサリやられてそうだなんて、兄ちゃんのことマジでハーレム救世主か何かだとか思ってません?

 誤解ですけど怖ぁ……と思いつつとにかく靴を脱いでみんなを引き連れてリビングへ向かうよ。

 

 時刻は14時と少し、まだまだお夕飯には早い頃合いだ。だもんで母ちゃんもリビングでのんびりぐでーっとしつつワイドショーなんて見ちゃってるね。午後のひとときって感じ。

 まあせっかくだし俺もみんなと過ごすかな? ってことで一声かけることにする。

 

「お疲れ様ー。お菓子持ってくるしおやつタイムってことで、みんなで食べようか。コーヒーでも用意して良いかな?」

「んー公平お疲れ様ー。ちょうど甘味が欲しかったのよね、助かるわー」

「あっ、じゃあじゃあリーベちゃんがコーヒーとジュースを用意しますねー!」

「オレも手伝うぜー!」

「私もー」

 

 ワームホールを使ってデータ領域内の特殊空間に保管してある、俺専用の栄養補給用のお菓子の数々……

 コンビニとかスーパーに行く度に胃がときめいたものを購入しては、時間の影響を受けないため劣化することのないパーフェクト保管庫な空間に取り置いている食べ物のいくつかを取り出して、しばしのティータイムといこうじゃないか。

 

 そう告げれば家族みんな、矢継ぎ早にコーヒーの準備を始めてくれた。俺もその間、手荷物を部屋に片付けてお着替えして寛ぎモードに入りましょうかねー。

 アイを頭の上に乗っけて、そのまんま自室へと向かう俺ちゃんでした。




「大ダンジョン時代クロニクル」
https://syosetu.org/novel/362785/
第二部・第二次モンスターハザード後編─犯した罪に、等しき罰を─
完結しました!第三部は2026年の7月から!
よろしくお願いしますー


「大ダンジョン時代ヒストリア」100年史編完結!
https://syosetu.org/novel/333780/
よろしくお願いいたしますー

【お知らせ】
「攻略! 大ダンジョン時代 俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど」コミカライズ発売中!
ぜひともみなさまお求めよろしくお願いしますー!

コミカライズ版スキルがポエミーも好評配信中!
下記URLからご覧いただけますのでよろしくお願いします!
 pash-up!様
 ( https://comicpash.jp/series/d2669e2447a32 )
 はじめ、pixivコミック様、ニコニコ漫画様にて閲覧いただけますー!
 
 加えて書籍版1巻、2巻も好評発売中です!
 ( https://pashbooks.jp/tax_series/poemy/ )
 よろしくお願いしますー!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。