攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─ 作:てんたくろー
テンション高めに放課後探査だひゃっほいってなってるところにたまたま出くわした、関口くんとおかし三人娘。
陰キャぼっちソロ専探査者な俺ちゃんとしては、やはりテンション高めに応対しつつもアッじゃあ僕これから探査あるんで……とそそくさと去って行くのが常なんだけれども、今回は何やら様子が違った。
なんと当の関口くんやおかし三人娘から探査のお誘いが来たのである。
「ここで会ったのも何かの縁だ、せっかくなら一緒に探査しないか? おかし三人娘の成長にはお前も噛んでるんだし、たまには進捗を確認してやってくれても良いと思うんだが」
「えっ。いやまあ、特に断る理由もないけど……良いの? 邪魔にならない?」
「救世主様が私達をお見守りくださるのが邪魔だなんて! そんなこと絶対にないです〜!!」
「アメ姉の様子がアレなのはいつものこととしてパイセン、さんざん私らの面倒見てくれてきたのに今さら梯子外しはないですよパイセン。もはや覇王忍者と一蓮托生の仲と言っても差し支えないですよパイセン、ナメクジみたいにぺっとり張り付いて逃がしませんよパイセーン」
「ガムちゃんの様子もかなりアレな気がするけど……関口さんだけじゃなくて山形さんにも見ていただけるのは、すごく勉強になる予感です! よろしくお願いします!!」
とまあ、こんな感じで口々に山形、お前も来るんやと猛烈な勢いで誘ってきてくれる。アメさんとガムちゃんがそれぞれ別ベクトルにアレなのはもはや慣れてきたけど、それはそれとしてお誘いは非常に嬉しい。
たしかに、ほんのちょっぴりだけとはいえ俺と香苗さんはおかし三人娘の成長というかトラブル解決に口出ししてるからね。まったく無関係ってわけもないのはある。
加えて始原の四体なんてモノ達まで引き合わせちゃってるところもあるし、むしろこちらから時折様子は確認しとかなきゃいけなかったまであるよ、そのへんには普通に責任あるし。
それを踏まえるとこの提案は渡りに船だろう。ぜひとも、俺一人でも今のおかし三人娘を確認させてもらうことにしようか。
「そういうことなら喜んで、謹んで。始原の四体について教えたわけだし、そこらへんの動きとか見させてもらいますよ三人とも。あ、あと香苗さんともこのあと合流するからよろしくね」
「ああ……あのよく分からないけど超強力な召喚スキル、教えたのお前なんだよな。だったらなおのことだ、香苗さんもいるってんなら、多少のアドバイスでもしてやってくれると俺としても心強い」
「やったわチョコちゃん、ガムちゃん! 関口くんからもたくさん教わることがあるけど、先生や伝道師香苗さんからも多く学べるわ!」
「始原の四体さん達も、時折山形さんとお喋りしたいとかって言ってたもんね。会わせてあげよ、せっかくだしね!」
快諾すると関口くんはじめ、おかし三人娘もそれぞれ喜んでくれるからなんだかこそばゆいね。
それだけにちゃんと見て言えることがあるなら言ってあげなきゃという責任も感じるけど、そこはまあ実地で励むとしたいところだ。
どうやら始原達も、俺に話がないこともないみたいだし。どうせ雑談トークの類なのは目に見えているけど、俺としてもあいつらがちゃんとおかし三人娘の力になっているかどうか確認しておきたいから望むところだ。
そうと決まれば四人揃って受付へと向かう。おかし三人娘がメインの探査になるため、受ける依頼も彼女達に合わせた難易度のダンジョンになるだろう。放課後探査にはピッタリの規模ではあるね。
と、そんな折に相変わらず俺への距離感がやけに近い覇王忍者のガムちゃん様がわざわざ寄ってきて袖をクイクイ引っ張ってきた。
なんじゃらほい、と歩きつつ見れば、小柄な中学生女子の彼女はつぶらな瞳に不敵な覇気を宿しながらも話しかけてきた。
「相変わらず謎な立ち位置のパイセンですよねー。あ、そう言えばこないだリーベちゃんからお話があるからまとまった時間ちょーだいとかって聞かれましたよ。なんのことだか知ってますパイセン?」
「え? あー……あれのことかな、たぶん」
「やっぱり知ってたんですねパイセン。こっちもクラン新設の件で彼女やシャーリヒッタさんとか、あとミュトスさんを誘いたいと思ってたんでそのへんの話もまとめてまた今度に話そうってことにしたんですけど。なんかシリアスめの話だったりしますかね?」
「ん。いや、まあシリアスかは……どうだろ? 別に深刻な話ではないはずだけど」
聞かれてちょっとだけ口籠る。リーベの用件、それってのはおそらくインターフェイサーへのスカウトの件なんだろうけど……それがシリアスな話かどうかと聞かれると微妙なラインなんだよね、実際。
少なくともコメディ全開な話ではないはずなんだよ、システム領域側の現世活動部隊に纏わる話なんだから。さりとてじゃあなんか深刻な話かとも言われるとそういうノリでもないんだよなあ。
まあ、おかし三人娘はインターフェイサーに加入するとなっても外部協力者的な立ち位置になるので、そのものシリアス全開な話に真っ向から絡むことはないはずだし。
深刻な話ではないけど真面目な話ではある、そのくらいの塩梅なんだろう。
そう答えるとガムちゃんはあからさまにホッとした様子を見せた。彼女らは彼女らでクラン新設に向けての動きもあるから、面倒な話を持ちかけられても応じきれないってプレッシャーもあったんだろう。
そこは申しわけない。そんな思いでこの子の頭を軽く撫でると、まるで子猫のように愛らしく微笑んでガムちゃんは俺の腕に抱きついてくるのだった。
いやだから距離感!
「大ダンジョン時代クロニクル」
https://syosetu.org/novel/362785/
第三部・第三次モンスターハザード前編─黄金の胎動─
連載始めました!
よろしくお願いしますー
「大ダンジョン時代ヒストリア」100年史編完結!
https://syosetu.org/novel/333780/
よろしくお願いいたしますー
【お知らせ】
「攻略! 大ダンジョン時代 俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど」コミカライズ発売中!
ぜひともみなさまお求めよろしくお願いしますー!
コミカライズ版スキルがポエミーも好評配信中!
下記URLからご覧いただけますのでよろしくお願いします!
pash-up!様
( https://comicpash.jp/series/d2669e2447a32 )
はじめ、pixivコミック様、ニコニコ漫画様にて閲覧いただけますー!
加えて書籍版1巻、2巻も好評発売中です!
( https://pashbooks.jp/tax_series/poemy/ )
よろしくお願いしますー!