攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─ 作:てんたくろー
打ち上げパーティーも無事に終わって、帰ってきました愛しの我が家。もうすっかり夜も更けた道を、梨沙さんを家に送ってからの帰宅になる。
時刻はすっかり20時頃。もう家族も夕食を終えてなんならお風呂も入っているだろう。俺もすぐにお風呂入って、歯を磨いたら寝るかなあ。
明日から冬休みだ、ワクワクするぞぉ。
「ただいまぁ!」
「おかえりぃ! でも夜だからもうちょっと静かにしなさい」
「ごめん……」
ウキウキ気分で意気揚々と帰ったところ、ノリの良い母ちゃんに注意とともに出迎えられた。ごめんなさい。
そんでもってすぐにリーベ、シャーリヒッタにアイもすっ飛んできて、玄関先なのに構わず俺に抱きついてくる。
まるで大型犬が3匹ってくらいの懐き方である。いや、うち一匹はドラゴンだけれども。
ともあれ悪い気はしないので、三人軽く抱き止める。ほーら山形くんのお帰りだぞー。
「公平さん、おかえりなさいませー! 焼肉、美味しかったですかー?」
「独特の匂いがするぜー! おかえりなさいませ父様、一日千秋の想いで待ってましたァ!」
「きゅう! きゅうきゅうきゅう〜!」
「ただいまーみんな。焼肉超美味しくて楽しかったーでも、やっぱ匂いするんだな……《焼肉の匂いがついてないから俺の服は匂わない》っと」
温かな出迎えにほっこりするも、シャーリヒッタの言葉に若干気付かされる今の俺ちゃんの匂い。体臭というよりは服の匂いだな、焼肉の煙がしっかり移っているみたいだ。
問題ない、因果操作で対応しておく。匂いがそもそも付着しなかったことにして、それゆえ俺の服は元より匂いがしてないってことに因果を改竄したよ。
これで気になるスメルが家や自室にも移る、なんて事態ともおさらばだね。これで万事OKとリビングへと移動する。
母ちゃん父ちゃんは相変わらずテレビの前でのんびりしていて、優子ちゃんはもう自室みたいだ。風呂ももうみんな入ってるらしく、後は本当に俺ちゃんだけだね。
だもんでさっそく、ちゃぽっとお風呂に入る。まずは自室に戻って着替えを取ってー、洗面所にてぱっぱと脱いでー。
体洗って頭も洗ってー、綺麗さっぱりすっきりしたら、湯船に浸かってはふうと一息だ。
あー、凍えた身体に温もりが染みるー。
「……と、そうだ。寝る前におかし三人娘との今回の交渉がどうなったか、今後どうしていくのかだけは確認しておかないとな」
もうこのまま、風呂上がりは即ベッドにゴーしたかった俺ちゃんだけれど今日はまだもうちょっとだけやることがある。
今朝からインターフェイサーについての件で、おかし三人娘に協力を持ちかけていたリーベやシャーリヒッタにそのへんどうなったん? と話を聞いておかねばならないのだ。
まあ、何しろ次第によってはシステム領域についてアレコレ詳らかにしてるわけだからね。そうなると不肖コマンドプロンプトとしましては、へへへどーもどーもわたくしめがコマプロでごぜーやすとご挨拶しないわけにもいかない。
前回の話し合いで三人とも真実をある程度知ったうえで、今回は改めて細部まで説明したうえで契約を結ぶ流れだって話だけど……とはいえ少しばかり不安だなあ。
もしもすべてを知ったことで、あの人達のこちらへの態度とかが大きく変わったら。それは仕方ないことではあるものの寂しいことだからね。
そうした事態も想定したうえで、改めてこちらから伺う必要だってあるかもしれない。そのあたりを判断するためにリーベとシャーリヒッタから話を聞いておきたいんだ。
「────と、いうわけでお風呂上がりに開口一番なんだけど、おかし三人娘とはどうなったんだ実際のところ?」
「急ですねー! いえまあ、リーベちゃん的にも想定していた流れですけどー」
「焼肉で上がっていたテンションがスーッとインターフェイサーの総責任者の落ち着きぶりに切り替わったんだぜェ。さすがだぜェ」
「きゅう」
はい、そんなこんなでお風呂上がり、パジャマを着替えてすぐに俺ちゃんは自室に精霊知能達を招いた。好奇心からか俺の傍にいたいからかアイも一緒だよ、俺の頭のうえで微睡んでいるのがかわいらしい。
ここからは学生モードは抜きだ。コマンドプロンプトとして、インターフェイサー総責任者として彼女らに尋ねる。
この流れも演算していたゆえか、特に動揺の見られない二人は少しばかり顔を見合わせて笑った。
それからすぐ、こちらに向けておかし三人娘との交渉の結果を説明してくれたのだ。
「結論から言いますとー、三人とも特に異論なくスムーズにインターフェイサーの外部協力者になるという契約を結んでくれましたー。交渉成功、交渉成功!」
「その過程でオレ達、システム領域のことから父様……コマンドプロンプトやワールドプロセッサについてのアレコレを改めて詳しく説明しましたけど、そこも特に問題はなかったんだぜ。すでに粗方承知済みのアメがいたのがやっぱり、二人にとっては大きかったんだぜェ」
「そうか……まあ、まずは特に大きな問題が起きなかったことを嬉しく思うよ」
「三人娘とも、そのへん父様からお話を聞きたいって言ってるから……また今度、近日中に父様が直接話してやってほしいんだぜ」
ある程度予想していたけど、とりあえずおかし三人娘はきちんと契約を結んでくれたか。
それに伴い俺やシステム領域についてもすべてを細部まで知ったらしく、改めて俺との対話を求めているみたいだな。
協力者への丁寧な説明は責任者としての当然の義務だ。もちろん喜んで臨ませてもらうさ。
その思いで快くうなずく。ここから先は俺が受け持つターンだな。
【ファンボックスやってますー】
https://tentacle-claw.fanbox.cc/
限定スピンオフ「日々是好日、大ダンジョン時代」と無料で設定とか裏話とか見れますー
ソフィア、ヴァールとエリスのほのぼのライフですー(*´ω`*)
「大ダンジョン時代クロニクル」
https://syosetu.org/novel/362785/
第三部・第三次モンスターハザード前編─黄金の胎動─
完結しました!後編は2026年12月頃から!
よろしくお願いしますー
「大ダンジョン時代ヒストリア」完結!
https://syosetu.org/novel/333780/
よろしくお願いいたしますー
「攻略! 大ダンジョン時代 俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど」コミカライズ発売中!
ぜひともみなさまお求めよろしくお願いしますー!
コミカライズ版スキルがポエミーも好評配信中!
下記URLからご覧いただけますのでよろしくお願いします!
pash-up!様
( https://comicpash.jp/series/d2669e2447a32 )
はじめ、pixivコミック様、ニコニコ漫画様にて閲覧いただけますー!
加えて書籍版1巻、2巻も好評発売中です!
( https://pashbooks.jp/tax_series/poemy/ )
よろしくお願いしますー!