どうもはじめまして、長くなるので簡潔に説明すると事故に遭いそうな親子を庇い死んで、転生特典を貰って転生した者です
どっかのスラ転や二次創作の話かと思っていたが、俺自身が体験するなんて夢にも思わなかった。
その死後の世界で神様に会い、くじを引かされ、呪術廻戦に登場する五条悟の能力を貰った。
くじの内容を見た時はマジで引いたよ……それとどうやら転生先は生前とそんな変わらない世界らしいが、俺が転生する世界は呪霊とは違うナニかがいると言われ、呪力を使った力でも祓えるらしい、その為俺は五条悟の姿で転生した。
◇
改めて、自己紹介するが、俺の名前は五条暁、現在はちょっと普通じゃない高校生だ。名前は一緒だがさとる違いだ。
覚えているのは俺が一度死んで転生した事と、転生特典の力のみで物心がついた頃から普通じゃないナニかが見えていた。ただいるだけの霊とかがいれば、タチの悪い化け物のような霊もいたりする。
襲い掛かったり取り憑こうとしたやつは呪力を使いワンパンマンで祓っている。と言うか俺に触れることすらも無理な話だ。……一応今の所はだが。
そして中には善い霊もいないわけじゃない。見た目はちょっと悪そうでヤクザっぽい感じの人を見かけたが、2匹の猫の守護霊が彼に取り憑いていた。その姿を見て心が温かくなる感覚がした。人は見かけによらないとはまさにこの事だよ。
それと、今の俺の見た目は五条悟だが、中身は違う。俺はどう足掻いても五条悟にはなれないので、俺の好きなように過ごしている。
ただこの見た目だから仕方がない事なのだが、街中を歩いていると女性からの視線が多いから結構キツイ。芸能関係者からのスカウトもあって鬱陶しい…
そして現在、今日の学行を終わらせ帰宅しているところだが、途中で雨が降りはじめた為持参していた折りたたみ傘をさした。
「はぁ、今日に限って雨かよ。折りたたみ傘は持ってくるものだね」
今これ見たやつ……無下限呪術があるから傘はいらないんじゃね?って思っただろ?暗くて人目がない場所ならまだしも、人通りが多い場所は目立つからんな事はしねぇよ。
俺が帰る為にバス停に向かうと、ナニかがいた。
「(いるな、ガッツリ。しかもタチの悪いタイプか……)」
『ミエル?……ネェミエテルヨナァ……』
化け物がいた。しかしそれは、普通の人には認識すらできない様な存在だ。
人が幽霊やゴーストなどと呼ぶものは実在する。目の前にいるのは、見れば誰もが怖がる様なグロテスクな見た目の化け物だった。
そしてその化物型の霊の前には、バスが来ないか俺の後ろを眺めている女子学生がいた。
「(アイツは大した事なさそうだが、見た目グロいな。そして俺と同い年くらいの他校の子か……しかも相当しつこく憑かれているようだ。それにこの感じ……あの子、もしかして)」
俺は六眼で観察し、バス停に着いたら彼女に気づかれないように祓おう決めて向かうと、化け物がこっちに視線を向けた。
『!!……コッチヲミタナ……オマエ、ミエテイルナ!』
「げっ……」
こっそり祓おうと近づいたが、目が合ってしまい声をこぼす俺。その霊は異常な速度で俺に向かって走ってくる。普通なら逃げてもおかしくない状況だが、生憎と俺は普通じゃない。
俺は折りたたみ傘をさしたまま、ポケットに手を突っ込んだままで、脚に呪力を纏わせる。
『ミエルテル……!ミテルナ、オマエ……!』
そして俺の眼前に迫り、今にも襲いかかって何かをしようとしたその時――
「お前、臭いんだよ……」
そう言い放ち、俺は化け物幽霊に目に見えない速さで踵落としを喰らわせた。
直後、幽霊は顔面から地面に激突し、呻き声を漏らす。
『ギャアア……!』
「はい、お終い」
俺はバス停に向かいながら幽霊を踏み潰し消滅させた。
何もなかった様にバス停に着くと、帰りのバスを待ちながらポケットからスマホを取り出し、アプリを開こうとする。
「あ、あのっ!!」
「な、なに?」
所々制服が濡れてる女生徒に話しかけられた。そのあまりに大きい声に、俺は肩をビクッとしながらも返事をする。すると女の子は緊張しているのか暫く黙っていたが、勇気を振り絞る様に声を出す
「その……えっと、あなたもさっきの、見えて……いましたか……?」
「……」
私、四谷みこは最近、見えてはいけないものが見えるようになった。
最初は気のせいだと思ったけど、家や外でも見る様になり、気のせいではないことを自覚した。
そのせいで毎日が怖い。1日怖い思いせずに済みますようにって、祈ったり、見えないふりをなんとか貫いたり、盛り塩をおいても効果はなく、家でも気を抜けない。私の願いが叶う事はなかった。
そして、当たり前のように今日も……
「雨やば……」
『ミエル?……ネェミエテルヨナァ……』
「……バス早く来ないかなぁ(は、早く何処か行って……)」
『ネェ……ミエテル……?ミエテル……ミエテル』
「今日のニュースは(なんで今日はこんなにしつこいの……?だれか、助けて)」
少女はアプリを見ながら見えないふりを貫いているが、内心では恐怖で泣きそうになっている。
この霊は今日学校で遭遇した霊で、帰りまで憑いてきたやばい霊だ。そして放課後まで真横にピッタリ付いて離れない。一人でいる分恐怖心も更に増す一方だ。
少女はこの霊はやばい類の物だと肌で感じていた。だが、対処法は持たないため見えないフリを貫くしかなく、少女は冷や汗が止まらなかった。
すると傘を差した他校生と思われる男子がこちらに歩いてくるのが目に付いた。
『!!……コッチヲミタナ……オマエ、ミエテイルナ!』
「(え、私見てない……。まさか、あの他校生の人?やばい!こいつに殺される!)」
霊が異常な速度で他校生の男子生徒に向かって走る。私はそれを止めることも、あいつの意識を逸らすことも出来ずにただ立つことしか出来ない。
「(だめ、このままじゃ……!)」
『ミエルテル……!ミテルナ、オマエ……!』
そして男子生徒の眼前に迫り、今にも襲いかかって何かをしようとしたその時――
「お前、臭いんだよ……」
「え?」
私は衝撃の光景を見てしまった。脚に何かオーラの様なものを纏わせた男子生徒が綺麗な踵落をかまし、霊を地面に叩きつけるところを。霊が呻き声を漏らした。
『ギャアア……!』
「(え?今蹴った?あいつを蹴りで地面に叩きつけたの?)」
髪は綺麗な白銀のような髪で、見た目は日本人離れをしている男子だった。誰が見てもイケメンと思えるような見た目だが、私は彼のやった事で頭がいっぱいで、その容姿まで気にする余裕はなかった。
「はい、お終い」
男子はそう呟きながら、道を通るようにやばい霊を踏み潰した。彼が胴体を貫きながら歩くと、霊は消滅した。
日々、霊の対処で異常事態に慣れた私は、必死に頭を回転させる。すると彼は、私の近くまで来てそのまま少し離れた場所で立ち止まった。
もしかして同じバスに乗るのかな……?この人なら、私の悩みを聞いてくれるかもしれない。解決してくれるかもしれない。もう怖い思いせずに済むかもしれない。
これはチャンスなのでは?
「あ、あのっ!!」
「な、なに?」
霊を消滅させ、隣で同じバスを待っている他校生の男子生徒に必死で声をかける。
今を逃せばもう二度とこんなチャンスはないかもしれない。そう思うと思ったより大きな声が出てしまい、彼は少しびっくりしたのか肩をビクッとさせながら私に顔を向けた。
綺麗な目……じゃなくて!私はもう怖い思いしたくないという思いが私を動かした。
霊がどうこう言う前に、念の為彼にまず確認する。
「その……えっと、あなたもさっきの、見えて……いましたか……?」
見た目は五条悟ですが中身は違う為性格は全の別人です