見える子ちゃんと呪術最強の子   作:狼ルプス

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大変お待たせしました!2022年最初の投稿です!


映えスポットへ

「じゃーん、見てみて!こないだ神社で撮った写真いっぱいイイネ貰っちゃった、」

 

「………」

 

昼休み中にハナがこの間神社で撮った写真を見せてきた。確かにイイネは多い方だが、私にはとんでもない物が一緒に写ってしまっているのが見えてる。一体ではなく三体おり、ブレスレットの効果は薄く、一級者の霊なのはすぐにわかった。ただブレスレットをみた事のないくらい反応しており、すごく警戒している様子はあった。私が見える事はバレてはいないと思うけど、この事は暁には相談していない。一応危害はなかったので多分神社の守り神か何かだと思ってる。

 

 

ーーサンカイ

 

 

気になる事は言っていたけど…とにかく関わる事もないだろうし忘れよう。

 

「あっ大丈夫だよ!ちゃんとスタンプで顔隠してるし!」

 

「いや…別のががっつり…」

 

「別の?」

 

「なんでもない」

 

ハナが撮った写真をじっと見つめながら別の物が写っているのを探す。反応からしてやっぱり見えていなさそう。

 

「(そう言えば暁が言ってたっけ。映像越しや写真にも見える者にははっきり見えるって…)」

 

 

暁に説明された事を思い出しながらフルーツジュースを飲む。そう言えば「テレビにガッツリ映ってた時見る気持ちが失せる」とか言ってたかな、私は怖いけど…

 

 

「こんなイイネされたの初めてで〜、すっごくうれしくなっちゃって、それであたしっ、写真の才能があると思うの!」

 

「えっ」

 

「じゃーん!みてみて!インスタントカメラ!」

 

「……」

 

結構古いタイプの写真を取り出した。なんかわからないけど、嫌な予感がしてきた。

 

「これでいい感じのスポット巡っていい感じの写真撮りまくって映え〜なアルバム作るの!」

 

 

だめだ…ハナが撮ったら【ヤバいの大図鑑】が出来上がる未来しか見えない…暁も言ってたけど、ハナは霊を引き寄せやすい体質で…私には見えなくて、暁には見えてる物がある。暁はハナには生命オーラと言うオーラが溢れ出ており、霊を蛾のように引き寄せやすいって言っていた。

 

 

「(ハナのためにもここは心を鬼にして…)ハナ…あのね…ハナの写真すっごくイイと思うんだけど」

 

ーーパシャ!

 

「なんで今撮ったの…」

 

「イイ表情してたから!」

 

撮れた写真が出てきてハナはそれを振るけど、意味ないって聞いた事がある。

 

「ホラ!」

 

「(なにかが横切ってる…)」

 

「やっぱりあたし才能アリアリ!」

 

ハナの撮った写真は私の背後を横切った霊がはっきりと写っていた。と言うか全然気づかなかった。

 

「写真ってね…日常の一部を切り取ったモノなんだよ…」

 

深そうで浅い!

 

「すっごく素敵な写真!絶対才能あると思う!」

 

二人は声をした方に振り向くと小さな女の子がいた。そう、この子は…

 

「ユリア…ちゃん?」

 

「みこがシメた子?」

 

「言い方っ…」

 

二暮堂ユリアちゃん、体育倉庫で道具の手伝いをした時、私が見える子だと悟られ、たまたまヤバい霊がおり、その霊をやり過ごすためたまたま動画で見たプロレス技を思い出し、ちょっとふざけ合う演技をし、誤魔化した。その隙にブレスレットを霊に見せつけて追い返す事は出来た。

私や暁のように普通には見えないものが見える子だ。ただ私や暁と違ってヤバい霊は見えている様子はない。

 

「あれはちょっとふざけあってただけで…ね?みこちゃん」

 

「!う、うん」

 

「え〜っ、なになに…いつの間に仲良くなったの?」

 

誤魔化してくれた?誤解が解けたからいいけど、更に嫌な予感が…

 

「さっき映えスポットの話してたでしょ?ワタシそういうの詳しいんだぁ」

 

「えっ、そうなの?」

 

「もしよかったら明日おすすめスポット案内してあげよっか?」

 

「えっ、いいの⁉︎行く行くーっ!」

 

「ちょ…ハナ…それは(まずい、そのおすすめスポットが心霊スポットにしか聞こえない。ど、どうにかして断らなきゃ…)」

 

みこはユリアの言っているスポットが心霊スポットにしか聞こえなかった。見えないものが見える者同士故、わかってしまうのだ。

 

「こんな写真が撮れちゃう才能…活かさなきゃ勿体無いわ!」

 

「ユリアちゃん…なんてイイ子!」

 

「ぶげっ」

 

「(あ、諦めさせるつもりが…これ、もう無理なパターンだ。ど、どうしよう…)」

 

ハナがユリアちゃんを抱きしめてるが苦しそうにしてる。というかまずい…その場所が本当に心霊スポットだとしたらなにが起こるかわからない…

 

 

「は、ハナ、よかったら暁も誘ってみない?」

 

「いいね!暁くんに是非ともモデルになってほしいよ!」

 

確かに暁の見た目ならいい絵になるのは確実だ。実際モデルや芸能界の関係者からスカウトされるほどだし…

 

 

 

「…ぐ、ぐるじい…」

 

「あれっ、ユリアちゃん⁉︎」

 

「……」

 

案の定ハナの何処とは言わないが、その育った身体で強く抱きしめられたユリアちゃんは意識を落としてしまい、その後保健室に連れて行った。

 

「(暁、絶対怒るよね)」

 

 

みこは暁怒られる覚悟を持ちながら放課後を迎えたが、今回はバスに一緒になく、夜に連絡して今回の内容を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇翌日の土曜日

 

 

「おー、空気美味しそう!」

 

「そうね」

 

「楽しみだね!」

 

私たちは今バスに乗って山道を登っている。自然が豊かで空気が美味しいのは見てわかる。

 

「………」

 

ただ私の隣にはずっと無言のまま反対側席の端で、窓の外をずっと眺めている人がいる。

 

「暁、その…ほんとにごめんなさい」

 

「別にいいよ、みこも望んで来てるわけじゃないんだろ?止めようとしたけど止められなかったて感じだったし」

 

「うう、ほんとにごめん」

 

そう、隣に座っているのは唯一男友達の五条暁、私やユリアちゃんと同じで霊が見えており、すごい能力者…呪術師の子孫でもある。

 

「(アイツ、サングラスなかったら悔しいくらい顔はいいわね…それにアイツに纏っていたものも気になるけど…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『遅いねみこちゃん』

 

『多分もうちょっとしたらくると思うよ』

 

時を遡るほど数十分前、ユリアとハナはみこともう一人一緒に来る人を待っていた。ハナとみこはユリアに他校の男友達と話しておりユリアは人数が多い方が楽しいと言い、了承した。そんなハナは待っている間お菓子を食べて時間を潰していた。

 

『ねぇ、二人の男友達ってどんな人なの?』

 

『え?んーとね、背が大きくて、甘いものが好きで、それとすっごいイケメン!あとみこの想い人!』

 

『えっ⁉︎みこちゃん好きな人いたの⁉︎(みこちゃんが好きになる相手、まさかそいつもすごい能力者なんじゃ…!)』

 

あってます。

 

 

『ハナごめん!遅くなった』

 

『あ、みこー!暁くーん!』

 

ユリアは声をした方へ向くと、みこの隣には見上げるほどのサングラスをかけた背の大きい白髪の男がいた。

 

『(でっ…デッカ、180は余裕で超えてるでしょ。てか結構胡散臭い雰囲気ね…本当に同い年なの?)』

 

『えっと、君がみこたちが言ってた二暮堂ユリアちゃん?俺は五条暁、二人から聞いてると思うけど…一応同い年だよ』

 

『(見た目によらずいい人そう)はじめまして、二暮堂ユリアです。今日はよろしっ…⁉︎』

 

ユリアは挨拶をするが突如言葉が詰まる。暁の体に呪力が溢れ出ていたからだ。

 

『(な、何?こいつに纏わりついてるオーラ、変な感覚が…)』

 

『どうしたの?(この感じ、呪力も見えてるみたいだな)』

 

暁は呪力を纏わせユリアが見える事を確認し、自覚していない演技をし誤魔化す。

 

『(自覚していない?と、とりあえず誤魔化さなきゃ)あっ、ごめんなさい!し、身長大きいんですね』

 

『ごめん、もしかして怖がらせたかな?』

 

暁はサングラスを外しユリアを改めて見つめる。素顔を見たユリアは開いた口が塞がらなかった。

 

『(んな、なんじゃこのメチャクチャなイケメンはぁーー!)』

 

サングラスを外した暁の素顔は凄く整った顔をしており、胡散臭い雰囲気が一気に爽やかな人柄の雰囲気を漂わせていた。そして周りにいる女性からは一気に注目を浴びてしまい、暁はすぐにサングラスをかけ直す。

その後はユリアの言っていた映えスポットに向かうためのバスに乗り、今に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(この男は謎だけど、只者じゃないわね。それとみこ…あなたがどれ程の能力者か見極めさせてもらうわ!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「(っ!気配が強いな……くそ、行き先は間違いなく心霊スポットだな)」

 

「(さ、暁の表情が…そ、そんなにヤバいとこに行くの、私たち…)」

 

うち一人は既に、気配をとらえており、表情を変え、みこはその様子を見て冷や汗が止まらず不安を募らせた。

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