ヒーロートリガー   作:悠士

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サブタイトルだけ見ると料理系の小説に見えてくるww


3話 追い求める理想の味

 吐く息が白くなるほど気温は低くかった。コートを着てマフラーもして何とか寒さに耐えれるほどだ。それ以上だとすこし熱いくらいだろう

 澄人が歩いている川辺は湿気もあるからもう1℃くらい低いだろう

 

「懐かしいな……なんで来なかったんだろうな」

 

 到着したのは川の上に建つ玉狛支部。最上階の共有スペースに明かりが点いているから中に人がいることは確認できる

 

 澄人がここに来たのはもう一度夢を見てみたいから

 その為には戦わなくてはいけないし、辛い出来事だってあるだろう。いくら脱出機能があったところで100%安全で死なないというわけじゃない。脱出先を叩かれればおしまいなのだから

 だけど澄人たち旧ボーダーのメンバーたちは脱出機能すらないまま戦った。そのころと比べれば生存率は高くなっているのは間違いない

 

 不安がないわけじゃないが、それでもヒーローと同じようにボーダーも誰もがなれるわけじゃない。トリオン能力がなければ戦えないのだ。誰にもできない、澄人にしかできないことだってある。ただの思い込みでしかないが、今の澄人にはもう一度立ち上がるのに十分な理由だ

 

「お? 迅の言うとおり本当に来たな」

 

「林藤さん!? 迅くんが、オレが来るって…?」

 

 入るため玄関を開けようとしたら、勝手に開いて見知った顔が目の前にいた

 相手は林藤匠(りんどう たくみ)でこの玉狛支部の支部長。どうやらタバコを買うために出ようとしていたらしく、そこへ丁度澄人と出くわしたというわけだ

 

「ああ、迅のやつが今日の夜当たりにお前が来るだろうって言ってな。これを渡してやってくれって」

 

「っ! まったく……迅くんめ、オレが戻ることも織り込み済みだったな」

 

 どうやら今日の夜に澄人が玉狛支部へ訪れることは未来予知で知っていたようだった。林藤はポケットからトリガーを取り出した

 

 それは澄人が愛用していた改造トリガーで、赤と白のヒーローのリーダー役でもあるレッドのカラーを模した物だった。これは本部で後輩を育成するときに不要だからと玉狛に置いていった物。どうなったかは知らなかったが、そのままの状態で保管していたようだった。汚れもなく塗装剥げが所々あるくらいだ

 

 これを用意しているということは、この未来も迅によって予定されていたことになる。そのことを理解した澄人はしょうがない奴だなと、昔のようにゲームで勝てず諦めたときの気分を思い出した。未来が見える迅に勝負を挑んだところで勝てる見込みはほぼないのだから

 

「迅が用意したということはもう大丈夫ってことなんだろうが…平気か?」

 

「……わかんない。けど、やれることはやろうと思う。今度は夢を叶えたいから」

 

「夢?……ああ、お前さんの夢か。そんときはオレも見させてくれ」

 

「ああ、もちろん。夢関係なく一緒に晩酌もしたいしな!」

 

「っふ……まあがんばれ。面倒ごとは引き受けてやるから」

 

 澄人が立ち直れる未来にしたんだなと林藤は思った。不安はありながらも覚悟を持った昔の仲間の顔を見れたことに安心した。これなら大丈夫だろうと

 

 トリガーを受け取った澄人は久々に起動した

 

「トリガーON(オン)!」

 

 トリガーが光ると澄人の身体をスキャン、今の体格に合わせて作成されたトリオン体を自動で調整を行い換装が完了した

 

「お前さんのその姿を見るのは懐かしいな」

 

「オレもだよ」

 

 白と赤の襟の立ったジャケット、グレーのパンツと靴の姿になった

 久々に身体が軽くなったように感じていた。準備運動をするようにして感覚を少しずつ取り戻すと警戒区域へ向かって行った

 

 

 

 警戒区域ではボーダーのトップチームと、阻止しようと立ち向かった迅と嵐山隊が戦闘を開始していた。数度の攻防の後に迅たちが後退することとなったが、不利になったからというわけでもない。目的の再確認と今後の打ち合わせをするためだった

 

 対してトップチームは二手に分かれた陣営にどう戦力を分けるか、もしくは無視してこのまま玉狛に行くか話し合っていた

 

「もうすぐ監視をさせていたうちの隊員が―」

 

『わりぃ秀次。そっちに合流するの遅れそうだ』

 

「どういう意味だ…!? 緊急脱出(ベイルアウト)だと!?」

 

 近界民(ネイバー)の監視任務をさせていた三輪隊の隊員が正体不明のトリガー使いに襲撃を受け、狙撃手(すないぱー)の古寺が倒されたという報告が伝えられた

 

「三上。状況は?」

 

『はい、所属不明の人物が三輪隊の古寺くんを攻撃し、そのまま米屋くんと戦闘を継続。米屋くんの視界情報で得た画像を送ります』

 

 今回のメンバーの中で一番小さい風間蒼也(かざま そうや)がオペレーターの三上に状況の報告を求め、それに応えるように簡潔に説明をしてから、得た画像をこの場にいる全員に共有した

 

「うわ、なにこれ? ヒーローのお面って舐めてるでしょ」

 

 一番に口を開いたのは耳を覆い隠すまで髪を伸ばした風間隊の菊地原士郎(きくちはら しろう)

 共有された画像はポンチョを着ており、頭には祭りの屋台などで売られているようなヒーローのお面を被っていた。なにより目を引いたのが右手に持っている巨大な剣

 

「こんなデカイの見たことないな」

 

「レイガストより大きいんじゃないすか?」

 

 黒のロングコートに腰に2本の弧月を帯刀しているのは太刀川慶(たちかわ けい)。続くように言ったのは同じ服装で武器を持っていない出水公平(いずみ こうへい)

 

『戦闘が激しいようで、ちゃんと全身が映っているのはこれくらいです』

 

「いや、十分だ。問題はコイツ敵なのかだ」

 

「思いっきり黒でしょ? ボーダーを攻撃したんだから」

 

 攻撃手(アタッカー)の米屋と激しい戦闘を繰り返しているようで、しっかりと全身が映っていてブレていないのは着地した瞬間だけだという。風間は敵かどうかの判断を考えようとしていたが、太刀川が迷うことなく敵と断言した

 

 ボーダーは近界民(ネイバー)を敵とし、排除を目的として存在している。そのボーダーに仇なすと言うのであればそれは敵ということだ

 

『わりぃ、秀次。こいつ強ぇ』

 

「陽介!? くそっ!」

 

 1人でなんとか戦っていた米屋だったが、相手のほうが強かったようで緊急脱出(ベイルアウト)してしまった

 

「考えている暇はないようだな」

 

「これじゃ嵐山隊がどう動くかも分からなくなりましたね」

 

「……狙撃手(すないぱー)組みはオレと迅を追う。風間さんは謎の敵で、三輪と出水は嵐山隊で分けよう」

 

 米屋と古寺の2人分の戦力が失われた以上分散はリスクが高い。だが、正体の分からない敵を野放しにすればどこに横槍が入るのかも分からない。そもそも狙いは太刀川たちじゃなく本部への直接攻撃かもしれない

 最低でもどこにいるかだけでもわかるようにしておきたいのが太刀川の考えだった。その判断に不安はありつつも各々指示に従って行動を開始した

 

 

 

 

 数分前

 

 部隊と合流するために無人の住宅街を走っている米屋たち。嵐山隊という戦力が増えたことで急ぐ必要が出た

 だがそこへ、思わぬ襲撃者が現れた

 

「ぐわぁぁ!? な…?」

 

「ん? っ、古寺!?」

 

 まるでやられたときのような声を上げた仲間を見るために振り返った米屋。そこには胴体を真っ二つにされた古寺が映った

 

「っく! 誰だよアンタ? 玉狛の人間か?」

 

「なに、ただのヒーローに憧れているだけの男だよ」

 

 古寺を斬ってすぐに米屋に切りかかる襲撃者。レイガストに似た大きな剣は槍型に改造した弧月で受け止めるには重かった

 

「っらぁ!」

 

「っ!!…切れた?」

 

 力任せに振って鍔迫り合いを中断させると槍を突き出す。首を狙った鋭い突きを襲撃者は躱すが、襟が少し切れた。完全に躱したはずだったのにだ

 

 ただの槍ではない。襲撃者である澄人は槍に対して疑問を持つと口の中が甘くなった。つまり正解ということだ。トリガーに何かを仕込むなんて珍しいなと考えていたら今度は苦くなった

 

「ぅぇ……あーラムネうまい」

 

「ら、ラムネ…? 戦闘中に食うって」

 

 ハズレを引いたことで口直しが必要になりポケットからラムネのお菓子を取り出して、1つを口の中へ放り込んだ。水分を含んで溶けて甘さを感じたことで苦味が消えていく。戦闘中なのに食べるなんて随分と余裕のある奴だと米屋は呆れてしまった

 

「悪いね、こうしないと口の中がずっと苦くてね。それじゃ、続きをしようかっ!!」

 

「っく、おもっ……おわぁ!? ちょ、どっちからも攻撃ってありかよ!」

 

 振り下ろしてきた剣を槍で受け止めるが、澄人はすかさず握る手の力を下から上へ逆にして、振り上げる。両手剣は上下に同じ形状の剣が付いているからこその攻撃の仕方

 

「ありだよ。それがこのトリガーの特徴だからな」

 

 攻撃手(アタッカー)として高い反射神経でギリギリで躱す米屋。ジャケットが着られる程度で済んだ

 澄人は振り上げたままのトリガーをまた振り下ろす。だけど今度はバックステップで距離をとって、槍を持ち直して連続で突いていく

 

「っ!! 速い! またかっ」

 

「オラオラオラオラぁ!!」

 

 シールドと併用して槍を躱したりするが、やはり澄人のトリオン体は傷を負わされていく。避けたのにダメージを受けるということは何かオプショントリガーがあるんだろうと考えた。仕込み槍はさっきの苦味で違うとでたので他の答えしかない

 

 結果は甘かった

 

「ふーん…多分、その槍って穂先が変形するのか? 旋空…にしては派手じゃないしね」

 

「っ!? おいおい、なんでバレんだよ…?」

 

「エスクード!」

 

「は!? なんでボーダーの…ぐ!!」

 

 タネが知られたことに動揺した瞬間を狙って地面から防御壁を出現させる。広範囲で出した後も他のトリガーが使えるエスクードはボーダーのトリガーだ。澄人の正体を知らない米屋はなんで使っているんだ? と戸惑った。その隙に両手剣のトリガー・雅臥祢(まさがね)をエスクード越しに突き出す

 姿が見えなくなって動きが分からなくなったことで、反応が遅れた米屋は右肩を斬られることとなった。繋がってはいるが動きに影響があるほど。しかも利き腕だから今受けたダメージは見た目以上に大きかった

 

「マジかよ。わりぃ秀次。そっちに合流するの遅れそうだ」

 

 澄人が予想以上に強い。しかも、使っているトリガーは確認できただけでも3つ。まだ何か隠しているだろうなと、少しでも分かれば仲間へ伝えられると考えた米屋は槍を構えなおした

 

「っつーわけで、こっちも忙しくてね。やられてくれないかな?」

 

「無理な相談だな。オレだって…今のボーダーに納得できないからここにいる」

 

「今の…? ちょっと待て、アンタ…元はボーダーだったのか?」

 

「悪いけど、時間が惜しいんだ!」

 

 予定していたチームとの合流は遅れそうだと伝え、戦闘を継続する。デカイ割りに巧く振り回して防御もこなしていく。槍は細く攻撃速度が速いが、ダメージを与えられる部分が小さいため少し躱すだけでも十分だった

 

 今のボーダー、と聞いて引退した誰かなのか? と考えてしまった米屋は一瞬気が緩んでしまった。澄人はその瞬間を逃さず、槍を弾き飛ばしてから身体を回転させて米屋を蹴り飛ばす。外壁に衝突した米屋は雅臥祢(まさがね)が飛んでくるのが見えて咄嗟にシールドを2枚張って防ごうとするが

 

「意味ないよ」

 

 勢いは多少下がったが2枚とも貫通しトリオン供給機関へ達した

 

「マジかよ…わりぃ、秀次。こいつ強ぇ」

 

 最後に米屋はそれだけ言って緊急脱出(ベイルアウト)した

 光となって本部へ飛んでいくのを見て澄人は何度も思った。あのころに、脱出機能(コレ)があればきっとみんなは死ななかっただろう、と

 

「行くよ、みんな。もう少しだけオレ、夢のためにがんばってみるから」

 

 今はもう死んでいった仲間たちに向けて、もう一度立ち上がった澄人は覚悟を口にする

 バックワームを起動して交戦していた方向へ向かっていく。どこへ行けばいいのかはサイドエフェクトが教えてくれるため迷うことはない

 

 真っ直ぐ向かっていくと、戦闘の音が目的地とズレ手いることに気付く。サイドエフェクトも音のするほうが甘いので方角を変えようとしたときだ

 

「っっ!? おわっ!…っぶなー」

 

 突然何もないところから人が現れて驚く澄人だったが、黄色く輝く刀身が首を切ろうとしていたので咄嗟にシールドで防いだ。すると次は後ろから2人が現れて斬りかかろうとしてくるのでシールドを張った

 

 身体を反転してやってきた3人を見据えた。まず目に付いたのはスコーピオンだった。澄人の知らない新しく開発されたトリガーだ。それに姿が突然現れたことと合わせて他にも知らないトリガーがありそうだと考えた

 

「お前か、ボーダーのトリガーを使うという襲撃者は?」

 

「…あいつ……だったらどうする?」

 

 黒髪で一番低い風間が確かめるように問い掛けた。着ている服は違うがその顔には見覚えがあり、誰かの兄弟だったことを思い出しかけた

 

「簡単なことだ。敵である以上、排除するまで」

 

 まるで話し合いなど必要ないとスコーピオンを構えて接近する

 

「っ……随分脆いな」

 

「問題ない」

 

 振るわれるスコーピオンを雅臥祢(まさがね)で受け流していくが、何度か交わすだけでスコーピオンの刃が欠けていった。硬さでは劣っているようだが、両手に握って戦う速度は油断できなかった

 風間は成人男性ではあるものの身長158cmとかなり低い。179cmもある澄人とは差が大きいため一見不利のように思えるが、小さい分小回りが利きやすい風間のほうが機動力が高かった

 

「今度はこっちか…っ、忙しいな…」

 

 風間と斬りあってる途中で菊地原が介入してきた

 

「だったら大人しくやられてよ。そのほうがこっちが楽になるから」

 

 そのまま数度攻防を繰り返したら離れていき、代わりに歌川が間に入ってくる

 風間たちと違いスコーピオンは短く上下に刃が出ている。ナイフを2本互い違いになるような形だ

 

「ちっさ!? 腕から!?」

 

 攻撃を躱し腕を掴んで蹴り飛ばそうと考えていたら、掴んだ手がスコーピオンに貫かれた。腕からブレードが出るなんて予測できないことをされて澄人は動揺してしまい、その瞬間を姿を消して狙っていた風間が後ろから襲い掛かった

 

「っぐ! エスクード!」

 

 ギリギリで身体を捻って致命傷は避けるが、背中から漏れ出るトリオンは甚大だった

 

「あー、やべぇ……やっぱブランクあるなぁ…知らないトリガーも多くてまんまとやられてる」

 

 掴んでいた手を離して雅臥祢(まさがね)で斬ろうとすれば離れていった。大きなダメージを受けたことで戦いの感覚が鈍っていることを痛感した

 それだけじゃなく、引退してから今日までで増えた知らないトリガーに翻弄されていた。このまま続けていたら負ける可能性も高くなった。だけど玉狛にいるであろう近界民(ネイバー)を守るためにも負けるわけにはいかない

 

「出し惜しみ…するわけにはいかないか」

 

 今までの戦いでこいつらは強いことに認識を変えると、まだしていないトリガーを使うしかないと考えた

 敵が本気を出してきたと通信で仲間に注意を促して再度攻撃を仕掛けた

 

 スコーピオンが振り下ろされると雅臥祢(まさがね)で受け止めるが、後ろから歌川が接近してくる。澄人はトリガーを持つ手の向きを変えると、風間のスコーピオンを弾きながら歌川へ切りかかった

 

「っっ!!? っく、すみません」

 

 咄嗟に手に持っていたスコーピオンで受け止めようとしたがそれは間違いだった。雅臥祢(まさがね)によって砕かれ歌川は右肩から大きく切られてしまい、トリオン供給機関を斬られたことで戦闘不能となり緊急脱出(ベイルアウト)した

 

「…? この音なん…!? なんだよ、これ?」

 

 トリオン体が破壊されたことで煙が発生して視界が悪くなった。けれど菊地原は強化聴覚というサイドエフェクトを持っているから、目の代わりに周囲の状況が分かっていた。煙の中で聞きなれない音が響いていて、何の音なのか探ろうとしたら突然青白いブレードが2本飛んできた

 間一髪でシールドが間に合って防ぐことができた。雅臥祢(まさがね)に似た形状をしていて、かなりの威力を持っている。トリオンの高い菊地原のシールドの1枚を貫き、2枚目はヒビを入れたほど

 

「これっ…まだ動くのかよ!?…ちょ」

 

 飛んできたブレードは進む力が衰えず菊池原を貫こうとする。身動きできない状態になったところで回り込んだ澄人が雅臥祢(まさがね)で切りかかる。間に風間のシールドが張られたが、斬るではなく刺すことに切り替えて躱すと、首を横から突き刺した

 

「っ…!」

 

「残り一人。悪いけどさっさと終わらせる。トリガーの性能もなんとなく分かったことだし」

 

 状況が不利になって風間は撤退するべきか迷った。城戸指令からの命令はもう達成できないほど戦力は削がれてしまった。だが澄人はダメージを与えれてるもののまだ生き残っていた。背中の傷は大きいからトリオン漏れによるトリガー解除まで長くはないだろう。それに澄人自身は退くつもりはない。ならば風間に残された選択肢は残ったメンバーへの負担を減らすため、ダメージを増やすことだった

 

 スコーピオンで何度攻撃しようとも雅臥祢(まさがね)一つで防がれる。反撃されれば刃は欠けていく。手以外から出してもちょっとした傷を付ける程度だった。米屋や菊池原を落とすだけの力量はあると感じた

 これで鈍ったのだから、本調子だった場合は無傷の可能性もある。コレほどまでに強い隊員がボーダーにいたのかと疑問に思い問い掛けた

 

「貴様は何者だ?」

 

「え、うーん……どうせもう城戸さんにバレているだろうし、隠す必要もないのかな…」

 

 再び距離が空いて突然投げかけられた質問に少しだけ気が抜けて、意味を探そうとしたがないだろうと判断して素直に答える事にした

 戦闘態勢を解いて顔を隠していたお面を取った

 

「おまえは…清瀬か」

 

「覚えていたんだな。蒼也くん」

 

 なんでお前が、と数度しか会ったことのない澄人になおさら疑問しか出てこなかった。また澄人も

 




期間終了後には澄人くんや雅臥祢(まさがね)のイラストを公開予定っす!




追記
4話目以降は随時執筆中。完成次第投稿しまっす!
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