退屈な人生なのでVTuberになってみる 作:Urasake
その場合はすみません。
…まりあ…
デライトテル所属が決まってから数日、今僕は事務所にいる。
なんでもVTuberとしてのアバター確認と、同期との顔合わせがあるそうだ。
「加藤さんのアバターは宇井山ミサキ先生がキャラデザしたこちらになります。」
僕のマネージャーになった青下さんから一枚の紙を受け取る。
そのデザインを見て僕は唖然とした。
そこに書かれていたのは、きれいなみどりの瞳に、肩から少し先まで伸ばした寝癖がついた金髪。
服装は、僕が好きなアニメの『魔法少女リリカルルカ』の推しキャラ、リリカが描かれたTシャツにオレンジのパーカーなのだ。
「僕のに似たパーカーに、り、りり、リリカちゃん!?」
「面接のときにミサキ先生がまりあさんを遠目で見たそうで、今回デザインするニートキャラは、このパーカーしかないと参考にしたそうです。」
「で、リリカちゃんはプロフィールにファンでと書いていたからですね。」
それは嬉しいのだが、問題は
「著作権とかは?」
「許可もとっています。」
大丈夫みたいだ。
「アバターはこれでいいですか?」
不満などないのでうなずいておく。
「では、アバター名を決めましょう。」
「あ、それはもう決まっていますよ。それは、」
そう、決まっている。
昔からアカウントなどに使っている名前、
「マルコス”55です。」
「わかりました。では、決まったところで会議室に移動しますのでついてきてください。」
少し歩いて会議室についた。
「もう少しで同期の方も来ると思いますので少々お待ちください。」
言われたとおりボーと待っていると、
「こちらのへやになります。」
ほかの人のマネージャーがドアを開ける。
「あ、もう待っている人がいる~。」
背が低いおかっぱの少女が入ってきた。
今回は3人合格だそうだからあと1人か
と、考えていると、
「またせてしまってすみません。」
最後の1人がやってきた。
ロングヘアーの女性だ。
すると、おかっぱの少女が、席を立ち、
「みんな揃ったから自己紹介しよ~!!」
自己紹介はもしものために最初はアバター名ですることになっている。
「私はね、リーナ・シャルルだよ~。これからよろしくね♪」
次にロングヘアーの女性が席を立つ、
「深川イルミと申します。よろしくおねがいしますね。」
最後に僕だ。
席を立つ。
「マルコス”55だよ~。よろしくね~。」
2人が驚いているのがわかる。
「あなたがマルコスさん!?」
「男の人とおもってた!?」」
「ま、面接官と人も驚いていたから無理もないね。」
そのあと軽く世間話をして約5分。
「そろそろ初配信の順番決めようか。」
しないといけないことのひとつだ。
「はいはい、私1番がいい!!」
りーなが真っ先に手を挙げる。
「う~ん私はそれでいいと思うな。」
「ねぇ、マルコスさんは最後がいいと思うんだけど、どかな?」
その意図はすぐわかった。
視聴者はおそらく全員がマルコス”55はおとこだと思っているだろうから、最後のほうがインパクトがあると考えているのだろう。
なのでその作戦に乗ることにする。
「別にいいよ~。」
「よし、なら1番リーナちゃん、2番私で、最後にマルコスさんのじゅんばんね。」
これで今日話さないといけないことはすべて終わった。
「これで解散ね。」
全員が帰る用意をする。
「じゃ、初配信成功するようにがんばろ~!!」
「お~。」
「ええ。」
そしてこの日は解散した。
※まりあの容姿を書いていなかったのでここで書きます。
と、いってもほぼアバターと変わらず瞳が青色で、髪の手入れをちゃんとしているため、寝ぐせもないというだけです。