動き出す刻   作:屋根裏散歩

10 / 33
第九話 鎮守府 再建

「先ずは、司令部の再建からですね」

 

明石と山城が鎮守府施設の再建計画を立てていた。

 

「基本案は司令部は地下3階地上5階といった所かなぁ……………寮に関しては警備兵も同じ場所でいいよね同じ女の子同士だから」

「そうですね、問題ないかと」

 

明石が設計原案を示した。

 

「新司令部には当然ですが作戦司令室も必要よ」

 

陸奥が加わってきた。

 

「となると……地下3階に作戦司令室と非常待機室、地下2階は上層階用の空調設備機械室と非常電源機械室とバッテリー室にして…地下1階は駐車場と倉庫にするのが妥当ですね」

 

明石が図面に書き込んでいった。

 

「1階は麻宮さんの喫茶店と私の酒保になるとして……2階部分は間宮の食堂と倉庫と…」

 

僕は、次々と決まっていく新司令部の間取りを黙って聞いていた。

 

「次は3階ですね」

 

山城が話を進めた。

 

「一番奥に提督執務室と作戦司令室直通エレベーターを設置して…残りは会議室と応接室…まだスペース余るなわねぇ……」

 

明石が其処まで決めると考え込んでいた。

 

「それなら、警備兵用の警備室と出撃艦娘の待機室をはどうかしら?」

 

陸奥が提案した。

 

「大淀が責任者の通信指令室……」

 

僕も付け加えた。

 

「それよそれ……あとは青葉と川内管轄の電算室もね」

「電算室は情報管制室と併せて地下ね」

 

地下と地上3階迄は難なく決まっていった……問題は4階と5階部分の部屋割だった。

 

「5階のテラス付き突き当りの部屋は提督の部屋で決まりとして……」

 

明石と間宮が無言で睨み合っていた。

 

「あら、士郎君の部屋の隣空いてるの…私此処ね」

 

それはいきなりだった、お昼ご飯を持ってきた咲先輩が僕の部屋の隣にドサクサに紛れて名乗りを上げた。

 

「ちょっ…なにっ」

「咲、あなた何勝手に!」

 

間宮と明石が文句を口にした。

 

「なら、明海」

 

咲先輩はマジックで僕の部屋の隣に明石の名前を書き込んだ。

 

「何なら同居にする?」

 

咲先輩がさらっととんでもない事を口にした。

 

「えっあっその……」

 

明石が顔を真っ赤ににして俯いてしまった。

 

「明海にそんな度胸まだ無いか」

 

咲先輩が明石をからかっていた。

 

「まあ、提督も知っている娘が側にいた方が落ち着くでしょうか、5階には明石、間宮、麻宮さん、私の順で部屋で決まりですね、4階部屋は青葉、川内、大淀、陸奥の部屋としましょう」

 

山城が話を進めて部屋割を決めていった、勿論本人達の同意はこの際無視して。

 

「それじゃ工廠妖精さん、この案で司令部を再建してくださいね」

 

山城の指示で妖精さん達がワラワラと散っていった。

 

ーーー一週間後ーーー

設定通りの新司令部が完成した。

やっぱりだった妖精さんが要らぬお節介をしていた、それは僕の部屋と明石の部屋が何故か繋げられていた…妖精さんの眩しいくらいの笑顔がこの時ばかりは憎らしかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。