「次は食堂ですね、こちは間宮に説明を引き継ぎます」
明石が隣に座る間宮に話を振った。
「食堂について説明しますね、基本朝は6時から8時迄、お昼は11時13時迄、夕食は17時から20時迄、甘味処は15時から19時迄の営業になってます、土日祝日はお休みを頂いていますので注意してください、最後に週末のみの営業で千歳さんの立呑コーナーがあります、こちらは基本17時から不定期で開けてます」
其処まで説明すると間宮が吹雪に合図した。
「実際の店舗を見てもらいましょう」
プロジェクタースクリーンに食堂の全景が映し出された、内装は街にあるようなファミレスに近いものでとても軍事施設の食堂とは思えない明るい作りだった。
「こちらが立呑コーナーですね、おつまみは簡単なものなら千歳さんが作ってくれますが……………持ち込みも良いですとのことです」
入り浸るのは隼鷹、足柄、那智くらいだろう。
「食堂の説明はこれくらいで、明石次お願い」
間宮が明石にマイクを戻した。
「次は浴場だね、入渠用のドッグ以外に日常使う大浴場があります、一応各部屋にもお風呂はありますけど、皆さん大浴場の方を使っているようです」
明石が吹雪に合図した。
「これが大浴場です」
吹雪がプロジェクタースクリーンに映し出した。
「ちょっと……………何処の温泉宿よ」
扶桑が驚きの声を挙げた。
「因みにこの大浴場は女風呂です、提督は入れません」
僕も実際に映像ではあったが初めて大浴場を目にした。
「確かに扶桑の言うようにだなぁ」
総檜風呂……………そして温泉だそうだ。
「福利厚生施設です」
明石が言い切った、そして……………
「最近追加された福利厚生施設も併せて紹介します、吹雪ちゃん宜しく」
吹雪が準備を終えるのを待つと、
「最近追加された福利厚生施設はこれですね、先ずはパーティールーム」
明石の解説に合わせて吹雪が映像を出した。
「パーティールームと云うかカラオケルームですけどね、最新の通信カラオケが設置されています、これ以外にも映画ソフトの貸出もあります、こちらは提督の私物から貸してもらうので丁寧に扱ってくださいね」
扶桑の目が点になっていた。
「こんなに優遇されても…」
扶桑が不安になってきていた。
「大丈夫ですよ、うちの提督は私と千歳の6等級の親戚ですから、それに明石さんは提督の幼馴染みで間宮さんは近所さん、その二人のつながりで麻宮さんがいますから」
山城と千歳が扶桑を安心させようと自分達の関係を話した。
「そうなのですか……………明石さんとの関係は先程からチラチラと施設紹介の映像に映り込んでいますから何となくは察しますけど、私此処に居ても良いのですね」
「勿論……………いや居てもらわないと困る」
「ありがとうございます、これまで違法建築だとかドッグの主とか色々言われていたものですから」
僕達の返事を聞いた扶桑が泣いていた。
「それじゃ歓迎会をしませんとね、腕によりをかけて作りますね、伊良湖ちゃん手伝って」
間宮の一言にその日の夜は扶桑の歓迎会となった。