動き出す刻   作:屋根裏散歩

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大矢モータースとは!
明石(大矢 明海)の実家で自動車整備工場と解体屋と中古車販売をしているのだ!


第十七話 大矢モータースでお買い物

「そういえば提督、気になったのですがこの鎮守府公用車無いですね」

 

唐突に大淀が聞いてきた。

 

「確かに、今まで気にもしてなかったけど無いね」

 

僕は大淀に答えた。

 

「一台位は有ったほうがよろしいのでは?」

 

木山大尉も話に加わってきた。

 

「とはいってもなぁ……………明石の実家にでも相談してみるか」

 

僕は明石を呼び出した。

 

「明石、済まないけど至急中古車で中型セダンを一台見繕ってほしい」

 

僕がある程度車種についての指示を出した。

 

「それじゃあ今週末に行こっか」

「うん」

 

今週末に買いに行くこととなった。

 

「提督、私達もいいですか?」

 

扶桑や青葉、足柄達が私もと言ってきた。

 

「構わないよ」

「明石にも車出してもらわないと」

 

僕は明石に車を出すように頼んだ。

 

「扶桑や青葉も行きたいって、車を出せる」

「いいわよ」

 

 

そして迎えた土曜日ーーー

 

「それじゃあ行ってくるね」

 

木山大尉に外出することを告げると、僕達は明石の実家の自動車整備工場兼中古車販売店へと向かった。

 

「お父さん、ただいま」

 

明石が整備工場の事務所の扉を開けて入っていった。

 

「明海じゃないか、おかえりどうしたんだいきなり帰ってくるなんて」

 

明石は父親に訳を話したいた。

 

「本当か、そりゃ助かるよ」

 

明石の父親が販売店ヘ案内してくれることになった。

 

「うちの車は基本下取り車だから値段はそんなに高くはしていないが、整備は万全で売ってるから安心して選んでな」

 

しばらく走ると車の山が見えてきた。

 

「解体ヤード兼中古車販売店だよ」

 

明石の父親が簡単に説明した。

 

「自由にみてください」

 

「おじさん、僕としてはあの二段目に積まれてるクレスタ気になるんですけど」

 

僕はスクラップとして積み上げられてきた白いセダンを指差した。

 

「ああ……………あれか、あれは士郎君のと同じだ「お父さん、あのクレスタのツインターボよ」ぞ……………へっ?そうだっけか」

 

明石の父親がフォークでその車を下ろしてくれた。

 

「ホントだツインターボだ…士郎君どうする?」

 

僕は動かせるものは全てチェックした(奇跡的にもエンジンも始動出来た)。

 

「これまるまるで幾ら?」

 

僕は1台まるまるで買うことにした。

 

「あの嬢ちゃん達のお買い物次第ではタダでいいぞ」

 

なんとも魅力的な提案をしてくれた。

 

「大淀達次第なのね……………」

 

等と考えていると、青葉が僕を呼んでいた。

 

「提督、私これにする」

 

青葉が決めた車は1993年式と記載された三菱のデリカスターワゴンだった。

 

「まずはこれだって、おじさんこれ」

 

 

明石の父親が見積書を作成して青葉に説明していた。

どうやら支払総額が80万円になるようだ。

 

「この車は保証付きの中古車だからね」

 

だがこの車の価格はそれでも相場の半額以下だった。

 

「これにします」

 

青葉が契約書にサインをして現金で支払っていた。

 

「毎度あり」

 

明石の父親はホクホク顔になっていた。

 

「申し訳ありませんが、あの一番奥にある黒い車を見せていただきたいのですが……………」

 

扶桑がスクラップの山に近い位置にある黒色のセダンを指差した。

 

「えっ!」

 

明石が驚いていた、何故ならそれは希少車と言っても過言ではないものだったのだ。

 

「スーパーチャージャー付き?」

 

デボネアのスーパーチャージャー付きがそこにあった。

 

「あれ……………新車並みに綺麗だけど……………値段怖いな」

 

僕と明石が怯えながら値段を聞いた。

 

「幾ら?」

「ウ~ン……………そうだな、諸経費込みで総額85万でどうでしょう」

 

扶桑は即決した

 

「これにいたしますわ」

 

扶桑もまた現金一括だった。

 

「デボネアのデザイン好きな人にはたまらないからな……………」

 

明石の父親が頷いていた、そして大淀が続いた。

 

「この車の見せてもらっても?」

 

プライスボードに1994年式三菱RVR 26万円、総額36万円と記載されていた。

 

「この車は走行距離が少し多くて9万キロになるよ、4WD、キーレス、MDコンポ付き後は一応車検は一年半残ってる車検付きの車だよ」

 

明石の父親から説明を受けると大淀は敷地内で試乗させてもらっていた。

 

「これにします」

 

大淀もほぼ即決だった、

 

「お支払いは?」

「現金で」

「なら、必要書類は郵送するから乗り出しでいいですよ」

 

大淀も他の娘と同じく現金一括払いだった。

その後も夕張がいすゞジェミニ・ハンドリングバイロータスという車の交渉入った。

 

「これいくらなんですかASKってありますけど……………」

「これか……………そうだなぁ、見ての通りレカロシートなんだがボロボロでシート全交換しないとならないからな…車検つけて100万円なら」

 

夕張はジェミニを更にチェックすると、修理箇所を指摘していた。

 

「ヘッドガスケットとウォーターポンプ、エンジンとミッションのマウントを交換ってお願いできますか?」

 

夕張がメンテも依頼した結果、

 

「其処までやってもらえるなら…少しは値引きして…」

 

明石の父親が電卓を叩きながら140万円と提示した。

 

「それでお願いします」

 

夕張も契約成立だった、次は足柄が日産のステージアを見ていた。

 

「おじさん、このステージアみていいかしら」

「どうぞ」

 

足柄が鍵を受け取ると乗り込んでチェックしていた。

 

「これ車検まるまる2年あるのね、総額100万ならなんとか…」

「これだけ買ってくれたんだ、少しならら値下げするよ、ジャスト80万でどうだい」

「はい、お願いします」

 

足柄も値下げをゲットした。

 

「いやぁ、士郎様々だな、助かったよ、あのクレスタ無料でいいよ、ありがとな」

 

と話していた所に、川内がやってきた。

 

「おじさん、あの47万円のMR2試乗出来る?」

 

川内は初代のMR2に興味を持ったようだった。

 

「構わないけど、あいつはいざという時の保守部品代かなり掛かるぞ、部品の殆どが廃盤だから……………」

 

それでも川内は試乗した。

 

「私の中でキュピーンときたんだよね、これにするよ」

 

明石の父親が念を押すように確認をした。

 

「うん、ざっとみたけどおじさんのヤードに3台位あるよね」

「あるにはあるけど、ホントにいいんだね」

 

川内の意志は変わらなかった。

 

「このミスターにする、今中古市場だと100は超えるよこの車それが半額以下だもん、それにちゃんと整備してくれるって言うし、お買い得だよ」

 

川内が嬉しそうに契約書にサインをしていた。

 

「それじゃ必要書類も不備無いようなので、RVRとステージアはそのまま乗って帰っていいよ、事故には気を付けてな、残りは車検整備と納車準備終わった順に2台づつ納車となります、宜しいですか」

 

明石の父親は書類を確認すると納車までの流れを説明されみんな納得した。

 

 

「それじゃ、今日は士郎君の部品取りクレスタから納車していくことにするよ」

 

僕はみんなが車を選んでいる間に必要な部品を選び出していた。

 

「どれどれ、ヒーター付きドアミラー2セット、リアバイザーにフロントリップスポイラー、セリカXX用の可変ショック、クレスタ前期型用のコーナーランプとヘッドライト、ラジエーターグリル…スープラ用の空冷式インタークーラーと配管一式にクレスタの運転席シート六脚と…シートは事務椅子を作るのかな」

 

僕は頷いた、そして本題を切り出した。

 

「公用車として普通車とワゴン車を探してるんだけど、手頃なのないかな」

「そうだなぁ……………公用車としてはこのクラウンあたりか……………ワゴンはちょっと古いが初代のエルグランドを勧めるよ、この2台なら総額280万でどうだい」

 

僕は明石と細部まで確認した。

 

「これでいいね、お願いします」

「それじゃ手続きしとくよ」

 

そう云うと明石の父親は書類とかを纏めると、僕の買った部品類をトラックに積み込みだした。

 

「本当に現金決済で助かったよ、士郎君ついでにうちの娘もサービスでつけとく「お父さん!何言い出すのよ、まったくもう…イツデモカンゲイヨシロウクンナラ」よ」

 

ドサクサに紛れて娘明石の嫁入り話を付け加えようとして明石が顔を真っ赤にして訂正しようとしていた、最後は何か不穏な事を小声で言っていたが。

そんな話を聞き流しながら明石の父親は積載車にクレスタと部品の入ったコンテナを積んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

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