「提督、1番に艦娘海軍法務部からお電話です」
大淀が外線を知らせてきた。
「はい、提督の稲葉です」
僕は電話に出た。
「………………そうですか、はい、はい、わかりました」
僕は法務部との電話を切った。
「大淀、最上達が今週末に復帰する、受け入れ用意を」
「はい、お部屋は一般寮で宜しいですね」
「うんそれで」
「神通さん、今週末に最上、三隈の受け入れがあります、部屋の用意を」
「了解です」
大淀が寮長の神通へと指示伝達を出していた。
「間宮、今週末に最上達が復帰する………歓迎会を開催する手配を」
「了解です」
僕は間宮に歓迎会の手配を指示した。
「提督、妹さんと………」
木山副司令が何かを心配してくれた。
「今迄の事を考えたら………確かに心配ではあるね」
そして迎えた週末。
「一等巡洋艦娘『最上』並びに『三隈』着任致します」
僕の前で最上が敬礼をし着任の報告をしていた。
「一等巡洋艦娘『最上』並びに『三隈』の着任を許可する………二人共おかえり」
僕は妹である最上と三隈を抱きしめた。
「お兄ちゃん、ごめんなさい、ごめんなさい」
最上と三隈はずっと謝り続けていた。
「もう気にしなくていいから、ねっ」
僕は何とか二人をなだめると、
「大淀済まないけど二人を部屋に案内して」
僕は大淀に二人を部屋へと案内してもらった。
「母親の呪縛から解けたようですね」
木山副司令が微笑みながらやってきた、
「うん、とはいえ此れからが大変だね………自分のしたことを理解しているだけにね、それと仲間達と打ち解けられるかどうか………其処が気掛かりだね」
僕は此れから二人が直面するであろう問題を考えていた。
翌日
「提督、朝礼の時にお時間を下さい」
最上と三隈が始業前に執務室にやってくるとそう告げた。
「構わないけど」
「ありがとうございます」
二人はそれだけ言うと執務室から出ていった。
「何をするつもりなのでしょう?」
木山副司令が首を傾げていたが、僕には何となく理解出来た。
「これよりは朝礼を行う、その前に最上から話があるそうだ」
僕は頼まれた時間を作った。
「提督ありがとうございます」
最上はそう言うと朝礼台に上がった。
「皆さん、おはようございます………この度は私と三隈の身勝手かつ自己的な行動のせいで提督の命や皆さんを危険に貶める行動を取ってしまった事をお詫びし深く反省致します………」
最上は此処まで言うと三隈と泣き出した。
「最上さん、事情は提督からお聞きしています、反省と謝罪はこれからのお二人の行動で示して下さい」
陸奥が艦娘を代表して二人に告げた。
「はい」
二人は陸奥をしっかりも見ると決意を表した。
「二人をまた宜しくお願い致します」
僕も頭を下げた。