動き出す刻   作:屋根裏散歩

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最初は山城視点で進み、
川内
提督
大淀
麻宮(金剛)
青葉
憲兵
となります、
最上と三隈の起こす行動は一部の艦娘と警備兵には伝えられていた為表向き知らないふりをしての行動を取っています。


第七話 騒乱

「提督がいないっ!」

 

朝から鎮守府は大騒ぎとなっていた。

 

「兎も角執務室に」

 

私は、真実を知らされていはいましたが慌てたふりをして執務室に向かう事にした。

 

「此処は危険です、直ぐ避難を」

 

何時もの警備兵にでは無く、完全装備をした厳つい憲兵が危険だと言って私を止めた。

 

「何故が危険なのですか、説明を求めます」

「今朝方鈴谷さんから最上と三隈に不穏な動きありと報告がありまして、念の為に司令部を封鎖したという訳です」

 

憲兵が事のあらましを話してくれた。

 

「最上が……」

 

私と憲兵が話していると、顔馴染みの警備兵が息を切らせながらこちらに走ってきた。

 

「早くそこからはなれてっ!最上と三隈が主砲の照準を司令部に……」

 

眼の前の憲兵がその言葉に反応して私達を逃がそうと声をあげた。

 

「お二人共直ぐに此処から離れな……」

 

憲兵の避難指示が終わらぬ内に激しい砲撃音が聞こえだし、私は床に叩きつけられた。

 

「山城さん、陸奥さん怪我は……」

 

憲兵が私に覆い被さるようにして瓦礫から守ってくれていた。

 

「私はだいじょ…って怪我してるのはあなたじゃないの!」

 

私は憲兵を床にそっと寝かすと、

 

「救護班を!」

 

警備兵に命じて救護班を呼びに行かせた。

 

 

 

同時刻、喫茶店『スターダストメモリー』2階 仮設執務室

 

「提督、以上が報告になります」

 

情報部所属の艦娘『川内』が鎮守府より一時帰還して僕に報告書を提出した。

 

「うーん、ガセネタであってほしかったけど……」

 

僕は報告書を読んだ。

 

「川内、本日付けを以て、稲葉提督の指揮下に入ります」

 

川内が辞令を差し出した。

 

「着任を許可する、尚近日中に青葉と足柄、那智も鎮守府より移動してくる、大淀は部屋の用意を」

 

大淀が頷くと執務室から出ていった。

 

「川内、それでは聞こう」

 

大淀が出ていったのを確認すると僕は川内に報告を続けさせた。

 

「現時点ではやはり予測通りと言いますか……最上と三隈が何かを企んでいます」  

 

僕は川内の報告に落胆した。

 

「最上だけじゃなくて三隈もか……」

「残念ながら、詳細はまだ分かりませんが…一応憲兵と警備兵に非常呼集を掛けています」

 

川内が付け加えた。

 

「現時点では……不穏なというだけか……」

「はい…」  

 

川内が追加の報告をした。

 

「怪我人が出ないといいけど……」

 

僕の独り言に川内がはいと頷いた。

 

「どっちにしても憲兵による捜査、聴取の結果待ちか……」

 

僕は資料を投げ出すと、天井を見上げた。

 

 

同時刻鎮守府ー憲兵詰め所

 

「隊長…どうします、これ提督に報告……しにくいですねぇ」

 

憲兵隊司令部は重苦しい空気に包まれていた。

 

「そうだな」

 

憲兵隊長が部下に聞いた。

 

「最上と三隈が…提督の暗殺を計画……事前に陸奥さんから聞かされてはいたが…早朝に鈴谷からの報告もあったおかげで幸いにも死者は出なかったものの……」

 

部下の憲兵がどうしたものかという顔をしていた。

 

「上官の殺害計画を立案…いや実行したのであれば理由の遺憾に問わず軍事法廷案件だろうな、幾ら提督から嘆願書が出されても覆されないだろう」

 

私はこの事を提督に報告すべきか悩んだが山城と陸奥には伝える事にした

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