探偵所の昼下がり、一人の男、そして一人の機械が相対していた
「えー...で?ボストンさん。あなたはこの娘さんを殺した犯人、そいつを探し出せとそうおっしゃるのですね?」
「当然です!たった一人の愛娘だったんですよ!?この子がいなくなってから私はどれだけ悲しんだことか!」そうボストンと呼ばれた男は机から乗り出しやや興奮気味に言った。
「ええ、そこのところは心中お察しいたしますよ、ただねえ、娘さんの遺体の様子、おかしいじゃないですか。この死因だと、アレ、案件ですよね」やや不機嫌気味に機械が訪ねる「知っていますよ。だからここに来たんです。警察では話を聞いてくれるどころか捜査打ち切りやがったんですから!!」さらに突っ込み気味な体勢になりながら男が言った。「一緒ですよ、どこでも。この件だけは手を出せないんです。警察も、探偵も」
「.....切り裂きジャック。」「そう、あの調べるだけで重罪になっちゃうあれ、さすがにそうなるとこっちでも手出せないんですわ。」機械がソファに身を預けるようにしながらそういうと。ボストンは「だからって.....娘を殺されてそれで泣き寝入りしろと、あなたは言うんですか!!」と机をたたきながら言った。
「机は叩かんでくだせえ、壊れちまうよ。.....まあそういうことになっちまいますわな。どこも言ってたでしょう?”切り裂きジャックは勘弁だ”って。それはうちもおんなじなんですよ」機械が少し語気を強めて言うと、ボストンは反対に「そん...な。警察もダメで。探偵もダメだっていうんだったら一体どうしたら」と弱まった調子で言った
。「「とにかく、その件に関してはこちらでは扱えません。御引き取りを。」その言葉に対しボストンは「う....ぐ...わかり...ました。ありがとうございました」と意気消沈した様子で帰っていこうとした「受けてやろうぜ。」という言葉が聞こえなければ
「ちょ...!お前何言って!」「いいじゃねえか。ここまで娘に対して思う父親がいるかあ?最悪自分が捕まるかもしれねえのによ。」と少し熱くなっている機械と対称的に、奥の人間がそういった。
「だからってよ、こっちが危険を冒す必要は.....!!!」
「...?」既に扉に手をかけていたボストンは不思議そうに二人を眺めていた
「とりあえず、今日のところはお引き取りを。ボストンさん。ええ、もちろんいい結果をお知らせいたしますとも」といいながら奥の人物はこちらへと歩いて行った。奥からは見てわからなかったがその人物は大柄で顔は大きなガスマスクに包まれていてわからなかった。「わたしはハンプティ・ダンプティ。彼はジョージ・ウォルスターと言います。どうかご懇意によろしくお願いします。ボストン・セフィスさん。」とギャーギャーというジョージを抑えながら、”所長”は言った
不定期です