カタカタと暗闇の中で音が鳴る
『19世紀、ヴィクトリア朝の時代でそれは起きた
科学者のペリー・ガーンが動物を模したガジェットをイギリスの遺跡で見つけた。それらの技術は当時では未知の物であり、現代でも完璧な内部構造はつかみ切れていないという。だが、つかみきれない技術であってもそれがこの時代を良くも悪くも変えたものであることに違いはなかった。その技術により馬は黒の息を吐き、鳥は細かく羽を震わせ飛ぶようになり、人間の一部は神から授かった体を恐ろしい機械なぞに変えた。この町は黒い煙に包まれているのが当たり前になり、今ではあの美しい夜空を一目見たこともないものもいるという。美しい空、雄大な自然、気高い生き物、そして人間。これらを無機質で破綻したものに変えてもいいと私は思わない。だから私はこの”蒸気機関”に反対する』タンッと音が鳴り。音は止まった
ふうっとハンプティが息を吐いた。額には汗をかいており、疲弊している様子だった
「また小銭稼ぎか?」机の資料から顔を上げてジョージが聞いた。「ああ、今朝新聞社から依頼が来てね。簡単に終わるから引き受けたんだよ」伸びをしながらハンプティは言った。
「何しろ、ほら。最近依頼がないだろ。いや昼間に一件来たか」「まーね...って!マジで受ける気なの!?」「そりゃそうさ。期待させてからやっぱ断るなんて僕にはできないよ」「切り裂きジャック、だぞ」ジョージが責めるように聞いた。「切り裂きジャックね。そんなもの分かってるよ。何しろ相棒が全身機械になってしまったきっかけなのだからね」感傷に浸りこむようにしながらハンプティはいったその言葉に対しジョージは「そう、だからあれから手を引け、そういわれたし。俺らも同意したじゃないか」とムスッとしながら言った。「たしかに、あの事件の後僕はそれに同意したね。まあだから何だという話なんだが」「おまえ....!!!」ジョージが今にも殴りかかりそうなのを制止しながらハンプティはいった
「おっとまちたまえ。僕も最低のライン引きをするつもりさ。ちゃーんと怒られない程度に済ますよ」「いやだからライン引きとかすこしと深くとかそんなんじゃなくて」まで言うと、一度深呼吸をしてからジョージは言った。「わかったよ、従いますよ。所長サマ。いくら止めてもどーせあんただけで調べちまうんだろ」「おや?一言もそんなことは言っていないが...そっちが許可してくれるていうんなら、調査しましょうか」と
この上なくうれしそうな声で言った。「こいつ...ハアほんとお前って」そうジョージがため息交じりで言うと、それに対しハンプティは「でもイヤではないでしょう?それでは今回もよろしくお願いしますよ、相棒」といった
そういえば二次創作なので、現実とは一切かかわりはございません
ご了承ください