ポケットモンスター、縮めてポケモン
陸に
海に
大空に……
…………
バンッ!
「ジジイ。あんま覚えてねーならやるな」
「……レッド、ノックをしろと何度も言ってるだろ」
久々に帰ってきたら研究室に爺がいた。今日は居ないと思ったんだがな。置き手紙より口で伝えた方が楽だから良いんだけど。
「ヨウ、ミヅキ、コウタ、コウミの四人に会った」
「……で、誰だった?」
「ヨウだ」
「そうか……。ならヨウに御三家を渡すように伝えておこう」
「いや、ヨウにはもう渡した。」
「何?お前モクロー、ニャビー、アシマリ持ってたか?」
「いんや、持ってねえよ」
「なら何を渡した?主人公には御三家を渡すと決めたはずだ」
「だから主人公だと思われる残る三人。ミヅキ、コウタ、コウミの誰かに渡すよう言っといてくれよ」
「……ヨウが前世持ちではないのか?」
「いや?ヨウは前世の記憶あるぜ。ただ、直感だが、アローラで伝説たちと関わり、アローラを救うのはヨウではなく他三人だ。そのうち三人の中で誰が伝説を捕まえるのかは知らんが」
主人公となりうるのは前世でも主人公と呼ばれてた奴らだろう。さらに前世の記憶があるならよりなりやすい。だがならない。ヨウはきっとならない。
「……だからヨウには御三家はやらんと?」
「ああ、そうだ。っと、そんなことより聞いてくれよ」
「なんだ、これ以上もう報告は」
「この世界にも個体値あるんだよ」
「当たり前だろう。どんなものにだって個体差がある。お前もなるべく高個体を探していただろ」
「ヨウが言うにはな、最大は31じゃないらしい」
「は?」
「アイツは個体値が見えるって言ってた。だが、前世でよく使ってた6Vはこの世界では普通にいるらしい」
「……じゃあなんだ。限界は?幾つまであると言う」
「それは知らん。だが見てきた中の最高は俺のピカチュウの85だって言ってた」
「85!?おま、なんだそれ!」
「あ、素早さだけな?他は50前後だって。それにピカチュウ自体の種族値が低めだから」
「それでも高いわ!……というか個体値だけ?ステータスは見れないのか?」
「聞いた限りじゃ見えないらしい。」
「そうか……。そういえば努力値?覚醒値?どっちか覚えとらんがどっちかが見える奴もいたな。ソイツも限界は知らんと言っとった」
「そう。だからな、ステータス数値化できるだろ?」
「……オイオイオイ。世界に激震が走るぞ。とりあえず研究仲間に伝えとくわ」
「おう。じゃまた籠ってるからグリーンを寄越してくれや。元気でなオーキド博士」
「お前こそ」
だがポケモンマスターにはなりうるだろう。