オーキド「いい加減ポケモンマスター決めよう」   作:幻名

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第三話

 

 

 

オエエェェエエ……。

後少し遅ければ空で吐くとこだった。マジふざけんな引きこもりが。シロガネ山に籠ってろ。

 

 

 

 

 

「お前乗り物苦手か?」

 

 

 

 

「オオォ……。イ、イヤオェェ」

 

 

 

 

苦手じゃねーよ。振動に弱いんだよ。初めて乗る時は特に。初めてじゃなくても物凄い振動とかも無理だけど。

この体主人公補正で丈夫に思えて案外普通なところがあるんだよな。

マジで使えねぇ。

 

 

 

 

「ピカピカw」

 

 

 

 

「わ、笑うんじゃねぇえ!ウッ、ウゲェ……」

 

 

 

 

 

 

 

「もう少し成長したら酔わなくなるだろ。それよりも、アイツか?」

 

 

 

 

「オォ……エ?」

 

 

 

 

ある程度吐いたお陰でスッキリしてきたな。

レッドが見ている木の隣には緑と黒のドレスを着た女がいた。

長い黒髪に青と赤のメッシュが入ってんな。

こんな森でドレスとか変人だろ。いや待てポケモンの世界じゃ普通か?

…………普通か。

それよりなんで数値見える?

あとピカカスいつかしばく。

 

 

 

「ふむ……」

 

 

 

「お前がヨウの監視か?」

 

 

 

「監視……、そうだな。監視というより観察といったところか」

 

 

 

 

「ふーん。まあどっちでもいいや。自己紹介をしてやってくれるか?」

 

 

 

 

 

 

「……ヨウ。アローラの地にて妾を集めよ」

 

 

 

 

「いきなりなに言ってんの?」

 

 

 

 

女はそれだけ言い残し森の奥へと消えていった。自己紹介してけや。

なに?ギャルゲーの世界だったの?

つーか監視って何?俺は監視?観察?されてたの?レッドは監視について何か知ってんの?

そんで俺はついに人間の個体値も分かるようになったのか?

 

 

 

 

「今のって……」

 

 

 

「取り敢えずこの森でポケモン探してこい」

 

 

 

「おん?」

 

 

 

 

さっきの女のことはいいのか?

嫌だよ監視されてるとか。やましいことは無いけど気分的に。

 

 

 

 

「ボールやるからお前の相棒を見つけてこい。ある程度探してコイツだって思う奴がいなければ呼んでくれ」

 

 

 

 

 

モンスターボールを一つ渡しレッドはリザードンに乗って空に飛んでいった。ピカカスに何時も乗るわけじゃ無いのか。

説明も何も無しにいきなり相棒見つけろって言われても俺はまだ7歳で仮免何だがポケモン捕まえて良いのか?

いやレッドが見てたってことで大丈夫か。

でも見つけろと言われても、俺個体値位しか分からんからなぁ。高個体値でも性格悪かったりしたら面倒だし……。かといって中途半端な奴もどうなんだって思う。

そういえばこの森、記憶思い出した所か。懐かしいな。あの後クッソ大変だったけど。

 

 

 

 

取り敢えず水探そう、口洗いたい。たしかこっちに水辺があったはず。

森の奥に向かって歩いてると開けた場所に出た。

たしかここに水を飲んでるポケモン達がいたんだが……、あ?なんだなんだ戦争でもあったのか?

地面ボッコボコじゃん。

水干上がってるし。

 

 

 

 

「うわーひでえな。ロケット団の残党が爆発でもしたのか?こわ」

 

 

 

 

 

こんな森で一人にさせるとかアホかよアイツ、下手したら死ぬだろ。

あ、あっちの木の下に何か居るな。何か動いたと思ったんだけど、なんだ、石?でも引っ張ったら伸びるな。んー?数値?

……んー、ああそういうことか。

 

 

 

 

 

 

そのポケモンがボールに入って直ぐに揺れは止まった。

じゃあレッド呼ぶか。

 

 

 

 

 

「オーイ!レッド!ポケセンにつれてけ!」

 

 

 

俺が呼ぶと直ぐに降りてきた。近くで見てたのか?

 

 

 

 

 

「どうかしたのか?」

 

 

 

「捕まえたは良いけど弱ってるんだ。ポケセンで回復させてやりたいからつれてけ、早く!どうせヒールボールなんて持ってないだろ!早く!」

 

 

 

 

「分かった!分かったから落ち着け。取り敢えずボールに入ってるなら大丈夫だから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケモンセンターに来て直ぐにジョーイさんにポケモンを預けた後レッドと共に待っていた。

周りを見るとポケモンを回復してもらうために来ている人。食事、宿泊のためにいる人など様々だ。

ポケモンセンターはゲームというよりもアニメ寄りらしく宿泊等もできる。

ジョーイさん以外にも医者はいるし、料理人なんかもちゃんと居るのでポケセンは思ってるようなブラックな職場では無いらしい。

 

 

 

 

「お預かりしたポケモンは元気になりましたよ」

 

 

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

ジョーイさんがポケモンの入ったボールを持ってきてくれた。後は、タオル?何?ボール磨けって?

 

 

 

 

 

「あの、それとタオルどうぞ。手洗い場は向こうです」

 

 

 

「手洗い……、あ。ありがとうございます」

 

 

 

 

 

そういえば口洗ってなかった。周りからチラチラ見られてたのは俺が臭かったからか。

やっぱさっさとふて寝したい。

 

 

 

 

「…ああ。近くの森なんだがお前居たか?……、そうか違うか。じゃあアイツらか?……、一応気にしておいてくれ。ならそっちはよろしく」

 

 

 

 

 

 

 

「誰と電話してたんだ?」

 

 

 

「ん?ああ、グリーンと少しな。あの森のことと、置いてきた生徒達についてちょっと」

 

 

 

「ふーん」

 

 

 

そういえば無理やり連れ去られる前グリーンに任せるとか言ってたな。

……きっと今までもレッドの尻拭いをしてきたんだろう。会ったこと無いけどもしも会えたら労ってやろ。

 

 

 

 

「で、お前の捕まえたポケモンについてなんだが、別に弱ってなかったと思うぞ」

 

 

 

 

「……え?」

 

 

 

 

「多分寝てたんじゃないか?」

 

 

 

 

「い、いやいやそんなまさかぁ。ボールに簡単に入ったんだぜ?ねえジョーイさん、弱ってましたよね?」

 

 

 

 

「はい、少しだけ疲れていたようですがボールから出した時は寝ていましたね」

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

ウワァァアアァァァァァアァ!恥ずかしいぃぃ!

いやだってあんな戦争でもあったような場所にいたんだぞ!寝てただぁ!?分かるかそんなもん!

 

 

 

 

 

「助けようとしてボールに入れるのは良い判断だからな。もし本当に弱っていたのならああするべきだった。そのポケモンが嫌ってって言うなら逃がせばいいがどうする?」

 

 

 

 

「……いや、コイツ、コイツがいいよ」

 

 

 

今までで初めてだからな。

コイツよりきっと良いポケモンはいるだろう。

でも、コイツがいい。

 

 

 

 

「そうか。まあ多分個体値も高いだろうし、最初のポケモンに選べるなら欲しいポケモンではあるよな。この世界なら強いだろうし」

 

 

 

 

「いやこのメタモンの個体値は全部0だぞ」

 

 

 

 

「……は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

レッドさんがヨウを連れ去ってから少ししてグリーンさんが来た。本来レッドさんと一緒に来る予定だったらしいけど急ぎの用事が入ってしまったらしく遅れたようだ。

いつの間にか戻っていた先生に聞いたらレッドさんとのバトル等見せてくれることになっていたそうなのだが、ヨウと何処かへ飛んでいったので先生とのバトルを見せてもらった。

先生はあまりポケモンバトルが強い方ではないので、チャンピオンだったこともあるグリーンさんの相手は厳しかったみたい。

その後はグリーンさんの手持ちのポケモンを見せてもらったり、先生にタイプの相性についてさっきの三タイプ以外も教えてもらったりした。

 

 

 

 

 

「今日はもうヨウ戻ってこないね」

 

 

 

 

 

「うーん……。時々給食の時間になったら戻ってくる時があるからもしかしてと思ったけど、レッドさんと飛んでいったんじゃあ戻ってくるのは無理かな」

 

 

 

 

コウミとコウタもヨウが心配なんだろう。私だって心配だ。ちゃんとお昼は食べたのだろうか。

 

 

 

 

「じゃあヨウの分のプリンは私が貰うねー!」

 

 

 

 

「あっ!ズリーよ!ジャンケンだぞ!」

 

 

 

「ミヅキ姉さんはいいの?」

 

 

 

「う、うん。私はいいかな……」

 

 

 

 

心配……してるはずだ。多分。

今はグリーンさんがレッドさんに電話をしてくれている。レッドさんが電話出来るのかは謎だが。

 

 

 

 

「おいまてまだ話が、待て切るな!!……切りやがった」

 

 

 

 

 

「あの、ヨウは大丈夫ですか?」

 

 

 

「ん?おう、レッドと一緒なら心配は無いさ。あんなんでもこの地方じゃトップレベル。いや、世界中でも本気のアイツと渡り合えるのが数人って位だからな。その数人には勿論俺も入ってる。……まあ、表向きはだけどな」

 

 

 

最後の方は聞こえなかったけどヨウが無事なら良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りにヨウの家に寄ってみればいつも通り草むしりをしていた。

 

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