桃眼の鬼狩り   作:斬る斬るティー

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鬼滅の刃、遊郭編が今日から始まりますので書いてみました。文章力は本当にないので大目に見てください。


第1話:大和(やまと) ミコト

 この国には“鬼”が居る。奴らは日が沈み夜に成ると現れ人を襲い、傷つけ、殺し、喰らう。鬼は例え手足を捥がれようと、心臓を潰されようと、どんな重傷を負わされても瞬きほどの時間で直ぐに治る。

人を多く食べた鬼ほど強くなり、“血鬼術”という異能を用いる鬼も居りまた、肉体の形状を変貌させ異形の外見と成る異形の鬼が居る。

鬼を殺す方法は二つ、日の光を浴びせるか鬼を殺すことの出来る特別な刀で首を切り落とす事だ。

 

 この国には鬼と戦う者達“鬼殺隊”が居る。彼らは毎夜人知れず誰かを守るために鬼と戦っている。人間であるが為に切り落とされた手足は元に戻らず、重傷を負えば死に至る。だが彼らは皆、“全集中の呼吸”という特殊な技法で身体能力を瞬間的かつ大幅に上昇させ、鬼を殺すことの出来る特別な刀“日輪刀”を使い平和に過ごす人のために鬼に刃を振るい鬼の頸を切る。

 

 そして――

 

 

 

 

 

「ようやく大きな村に着いたなミコト」

「もう山の中を三日も彷徨うのは疲れた」

「お前が彼奴らを追いかけるせいだろ」

「うっ反論の余地もない・・・けど犬さん!ちゃんと彼奴ら仕留めたじゃん!」

「はあ~」

「あはは」

 

 大きな村の入り仲良く話すのは、腰に刀を差し中性的な顔つきに腰まで伸びた白い髪が特徴のミコトと呼ばれた人物と、白い毛並みが綺麗な大型犬の犬さんだった。

 

「それでこれからどうするんだ?」

「とりあえずここで金を稼ごうか」

「おい、またあれすんのか?俺は嫌だぞ」

「まあまあ」

「あら!見ない顔だね。旅人さんかい?」

 

 2人(片方は犬)に声を掛けたのは野菜の入ったかごを持った女性、おそらくこの村の住人だ。ミコトは急いで刀を背中の服の中に隠す。

 

「ええ、先ほどこの村に来たんです」

「まあそうなの。女の子なのに一人旅なんてね凄いわね」

「あ!わんちゃんだ」

「ワン!」

 

 女性の後ろから出てきた女の子は犬さんを見ると駆け寄りそのままもふもふしだす。

 

「もふもふ」

「あ、小奈津いきなりダメよ」

「えー」

「大丈夫ですよ。犬さんも喜んでますし」

「そお?って犬さん?」

「この犬の名前です。それよりこの辺で大きく開けた場所はないですか?」

「あ!有るよ私案内するー!」

「ワン!」

「じゃあお願いしますねお嬢さん」

「うん!」

「小奈津。余り迷惑を掛けたらダメよ」

「はーい!」

 

 少女は元気に旅人の手を引くと走り出す。そして少しすると開けた場所に出るとそこには色んな村人が居た。子共は遊び大人は楽しそうに話していたが少女に手を引っ張られて来たミコトを見ると全員が見ない顔の者に興味を持ち話しかけてくるが、その前にミコトは手を叩きしゃべり出す。

 

「初めまして皆さん!私はしがない旅人です。折角今注目して貰っていますので、私の愛犬の犬芸をごらん入れましよう!」

 

 その声に村人達は次から次にと集まり出す。

 

「それではまず此方を!」

 

 ミコトは近くに落ちていた木の棒を自分の腰より少し上に高さに伸ばしと、犬さんはそれを難なく飛び越える。そして徐々に高くしていき最後は胸元までの高さになるが犬さんは余裕で飛びきった。

 

「さてさてお次は!この犬さんは他の犬より賢く人間の言葉が分かります!では先ほど道案内してくれた小奈津さん。お手伝いしてくれますか?」

「はい!」

「それでは1から10の間の数字を言ってください」

「え、えーとじゃあ7!」

「ワンワンワンワンワンワンワン!」

「3!」

「ワンワンワン!」

「0!」

「ク~ン!」

「1!」

「ワオ~ン!!」

「凄い凄い!」

 

 犬芸により少女は喜び周りから拍手が起きる。観客からは「凄い!」「私もしたい!」「姉ちゃん美人だね!」などの声が上がった。その後もいくつかの芸を披露して終わりにする。

 

「ありがとう御座いました」

「ワン」

 

 ミコトが頭を下げたのと同時に犬も頭を下げたことで完全に終わった事が分かった人達は盛大な拍手を送った。

 

「お姉ちゃん凄い!」

「あ、私もワンちゃんもふもふしたい!」

「順番ですよー」

「「「「はーい!!」」」」

「にしても嬢ちゃん凄いな!女の一人旅なんて危ないだろうに」

「いえいえそんな事も無いですよ?一応こう見えて俺強いので」

「俺?」

「お嬢ちゃん。折角のべっぴんさんなんだから俺だなんて言ってたら男みたいよ?」

「・・・?俺男ですよ」

 

 

「「「「「え?」」」」

 

 

 

「今なんて言った嬢ちゃん」

「だ・か・ら!俺は男です」

 

 

「「「「えぇぇぇぇぇえええ!?!?!?!?」」」」

 

 その一言でその場に居た老若男女関係無く全員が驚きミコトに詰め寄る。

 

「ほんとか!?」

「その顔で!?」

「その声で!?」

「確かに服は男の服だが・・・」

「嘘でしょ・・・男なのにこの肌の綺麗さ・・・私負けた」

「じゃ、じゃあ胸はなく男のアレはあるのか!?」

「はい」

「触ってみて「アンタ!!何言ってんだい!ちょっとこっち来な!!」

「ははは」

 

 こうしてミコトは色んな人と話をして目的だった旅の資金(おひねり)も得て、直ぐに村を出発して今は山の中で野宿の準備をしている。

 

「なぁミコトよ」

「何ですか?犬さん」

「折角村に着いたんだから宿に泊れば良いじゃん」

「ダメですよ。そんな無駄遣いは出来ません。あ、良い具合に焼けてきた・・・」

 

 ミコトは川で釣った魚を焼きながら犬さんと話し、村を出る前に村人に言われた事を思い出していた。

 

『アンタ!山の中で夜を過ごす気かい!?』

『悪いことは言わん!止めといな!!』

『今の山ん中には化け物“人食い鬼”が出ると言われとる』

 

「・・・鬼か」

「何か言ったか?」

「何もないよ。それより犬さんも魚食べる?」

「要らん」

「そう?折角美味しく焼けてきたのに・・・」

「・・・おいミコト。気づいてるか?」

「気づいてるよ。ハア~そろそろご飯が出来るってのに止めて欲しいな~」

 

 ミコトは溜め息をつきながら呟くと横に置いていた刀を取り後ろを向く。その目線の先には明らかに普通の人間では無い者が出てくる。

 

「へへへ!こんな所にも女がいやがった。」

「しかも此奴も希血だ。今夜はご馳走だぜ」

 

 出てきた二人はもはや人間よりも化け物の表現が似合う姿をした者達だった。一人は頭から2本の角を額から生やし長い舌で自分の鋭く尖った爪を舐めてる者。もう一人は身長が二メートル程の高さがあり腕は地面に着き引きずるくらい長く垂れ下がっている。

 

「おや珍しい。鬼は群れないはずでは?まあどうでも良いですけどね~」

「じゃあ嬢ちゃん、俺達の為に死ね!」

 

 腕長鬼が腕を更に伸ばしミコトに攻撃をする。鬼の手はそのままミコトに届く――事は無く、届く寸前でミコトの姿が消える。

 

「は?ど、何処に!?」

 

 ――パン!パン!パン!

 

 突如と手の叩く音が自分たちの後ろから聞こえたことに驚き、二人の鬼は後ろを振り向くとそこにはさっきまで焚き火の所に居たはずのミコトが立って居た。

 

「鬼さんこちら手の鳴る方へ」

「な!?何時の間に!?」

「一緒に一緒に遊び~ましょ!」

 

 かけ声と同時に抜刀の構えを取ると一瞬で駆け出す。その瞬間に腕長鬼が見たのは一瞬ミコトの姿が消えると次には目の前に立ってい。

 

「イッヒヒ♪」

「・・・は?」

「ありゃりゃ、終わっちゃった」

「お、おい!」

「無理ですよだってもう死んでるもん!」

 

 ミコトは腕長鬼の首を自分の顔の位置まで持って来て角鬼が顔を見えるようにする。そしてミコトの言葉の通り、腕長鬼の目は瞳孔が開き、動くことは無かった。

 

「・・・う、嘘だろ」

 

 角の鬼は驚愕するしかなかった。理由は簡単で、自分たち鬼を殺せる武器は鬼殺隊の隊士が持つ“日輪刀”しか無いからだ。しかも日輪刀で頸を斬られれば鬼は崩れる様に消えるのに対し腕長鬼は体が消えず普通に死んでいたからだ。

 

「お前も覚悟出来てるな?・・・あ、これ要らない」ポイ

 

 持ってた首を後ろに投げ捨てるとポチャンと音を立て川に落ちる。だが角の鬼はそんな事はどうでもよかった。今は目の前に居るミコトは本当に人間なのか疑っていていた。何故なら今のミコトの表情は口角を吊り上げ笑っていた。だが、ただの笑みではない。

 今のミコトの笑みは狂気的な笑みだった。その笑みを角の鬼は知っている、いつも自分が人間をいたぶり殺すときにしていたからだ。だから角の鬼は恐怖で動けなかった、今まで会った一般人は勿論、鬼狩りですらこのような笑みを向ける者は居なかったからだ。

 

「お前、鬼狩りか!!」

「俺は鬼狩りにして鬼狩りに非ず。ただ旅をしてお前らを殺す鬼狩りだ。さて、それじゃあお前も殺そうか!

「・・・!」

 

 月明かりしかない暗い森の中でソレははっきりと分かる。ミコトが目を開くとその目は、淡く紅く光り、桃を逆さにしたような印が右目の瞳に浮かんでいた。

 

「そうか!お前が桃眼の鬼狩りか――」

「あっはは♪」

 

 縮地で一瞬にして距離を詰め角の鬼の頸を斬る。そして刀に付いた血を眺め殺した鬼を見るとミコトは笑う。どこまでも狂気な笑みで笑う。

 

 

 

 

 

 

 この国には人喰い鬼が居た。

 

 この国には人喰い鬼と戦う隊士、鬼殺隊が居た。

 

 ――そしてこの国にはある鬼狩りが居た。その者は鬼狩りなのに鬼殺隊ではい。その身に鬼を殺す力、“桃の力”を宿し瞳に桃の印を宿し、日輪刀でもないにも関わらず鬼を殺せる刀を使い、人語を喋る犬、犬さんをお供にして鬼狩りの旅をしている男が居た。

 

 

 

 

 

 ――凄いのは人喰い鬼を倒したこと。

 

 ――喜ぶべきは犠牲になるハズだった者を救ったこと。

 

 ――ただ一つダメだった事は鬼との戦いを、鬼を殺す事を楽しんだこと。

 

 

 

 

 その男の名は、桃眼の鬼狩り――

 

 

 

「ミコト。何時まで余韻に浸ってる。魚が炭に成ってるぞ。あとこっちの女の――」

「あ!俺の夜ご飯がぁぁぁぁああああ!!!?!?!!?」

「女の子の心配をしてやれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大和 ミコト




これは、炭治朗が柱合会議に参加(?)する半年とそこそこ前からスタートです・・・多分。









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出来れば桃並みの甘さで!
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