「うんでーミコトよ~なんで俺達はマタこんな森林を歩いてんの?」
「いいじゃん空気が綺麗でさ~」
「まあそうだがよ~」
今は犬さんと殆ど人の来ていない竹林の道を歩いてるけどホント人が居なくて気持ちいい。
「でもあれからかなり鬼の血も集まったよね」
「そうだな。てかこの鞄がかなり重い」
「あはは・・・ごめんよ犬さん。何時も荷物もたして」
「気にすんな」
「・・・そう?じゃあ気にしない!」
「おう!」
「・・・ん?」
「どうしたミコト?」
「桃眼が反応した。近くに鬼がいる」
「まさか。確かに日は落ちてきたけど鬼が動き回るにはまだキツイだろ?」
「桃眼は反応したよ?でも気配は珠世さん達と違う・・・一応気配の方へ行ってみよう!走るよ」
気配の方に行ってみたが何だあの鬼?
ミコトが立ってる崖の下にはの方には竹筒を噛んだ鬼が立っていた。
「ミコト、彼奴か?」
「うん。でもなんか変」
「変?」
「なんか普通の鬼とも違えば珠世さんとも違う。なんか愈史朗君に近い気配がする」
「どうする?」
「確かめる」
ミコトは前のめりに倒れ崖から落ちると崖を壁の様にして蹴る。
「我流剣術 龍星」
一匹の龍が竹筒を噛んだ鬼に迫りその頸を噛み千切ろうとする。
「禰豆子!!」
「ッ!?」
だがそこに一人の赫灼の少年が割って入りミコトの刀を受け止め、鍔じり合いになる。
(なんだこの人!?刀を使って禰豆子を襲ったってことは鬼殺隊!・・・ダメだ!匂いで何を考えてるのか全然感じ取れない。あと何だあの眼は!?)
「(龍星を受け止めた!?スゴ!)君鬼殺隊だよな?」
「ッ!そうだ!・・・禰豆子は俺の妹なんだ!」
「そうか(なら)」
「ムー!」
「でも鬼殺隊が鬼を連れているのがどう言う意味か分かってるのか?」
「分かってる!だがとりあえず話を聞いて下さい!!」
「なら、聞いて貰えるように頑張れ! 第壱秘剣 火斬」
「ッ!ぐっううあー!!」
力を横に突如ずらされた少年は驚きその隙にミコトに後ろ蹴りで腹を蹴られ後ろに吹き飛ぶ。
少年。その程度の力では妹は守れない!限界を超えろ!!
「第弐秘剣 氷天ノ一突き!」
狙うは少年の顔の横すれすれで当てな・・は!?
「禰豆子ー!!」
「ム!ムームー!!」
は!?守った!?自分の体を盾にして少年に当たらないようにした?この鬼は・・・いや、この子は本当に珠世さん達と同じで人を――。
「だから!ちゃんと話を!聞いて下さいぃい!!」
――ゴンッ!!
「うぅぐううう!?!?!?」
少年は禰豆子を飛び越えると落下の勢いを使いミコトの脳天に頭突きをかます。ミコトは禰豆子が少年を守ったことに驚き、そしてどういう鬼なのかを考えてたことで炭治朗の攻撃に反応が遅れ、頭突きをモロに受け気絶する。
「イッタ-」
やばい、まだ頭がガンガンする。煉獄父の拳骨より遙かに威力があり痛かった・・・俺は完全に気絶してたか。もう暗くて、今は夜か。
「お、ミコト起きたか?」
「おう、起きたよ犬・・・何してんの?」
「ん?気に入られた」
なんか犬さんは普通に丸まって寝てるけどその上にあの鬼の子が丸まって寝てるんだが。しかも凄く幸せそうな顔で・・・まあ犬さんの毛並みは気持ちいいから枕には最高なんだよな。
「あ!あの~頭大丈夫ですか?」
「ん?ああ君か。、大丈夫だよ」
「よ、良かった~」
「心底安心したって感じだな。よし!じゃあ話し合いをしようか」
「ん?・・・あ!はい!!」
そして話し合いで分かったことは。まず少年の名前は竃門炭治朗で妹の方は竃門禰豆子と言うらしい。ある日、炭を売りに行って次の日に家に帰ったら家族全員死んでいて唯一生きていた妹は鬼となったと。
「それで、俺は禰豆子を人間に戻す方法を探してるんだ!」
「なるほど~(なら、珠世さんの味方になってくれるかも?)」
「それで、あなたわー」
「ん?ああ、名乗って無かったな。まず俺は鬼殺隊じゃない」
「ええ!?鬼殺隊じゃ無いんですか!?じゃ、じゃあなんで鬼狩りを!?」
「あ~鬼殺隊の人間ならこの名は1回ぐらいは聞いたことあるだろ?」
「?」
「俺は桃眼の鬼狩り、大和ミコトだ!」
「あ、貴方が桃眼の鬼狩り!?本当ですか!!」
「勿論本物。さっき俺の眼を見たでしょ?」
「はい。じゃあ真菰が言ってのは貴方なんですね!」
「まこも?」
「真菰は俺の姉弟子です」
「なるほど~。でも俺はその人が誰か知らないんだよな~」
「そう、ですか」
「何か特徴とか有る?」
「え~と。花柄の羽織に花の模様が描かれた狐の面を着けてます」
「あ、覚えてる!足がもの凄く速い子だよな?(足の速さなら煉獄さんに匹敵してたかな?)」
「はい!そうです!」
「いまその子は?」
「鱗滝さんの所で傷を癒やしてます」
「うろこだき?」
「はい!俺の師匠です!」
「なるほど~無事で良かったー」
「ムー」
「ぐっうう」
禰豆子が寝返りをして犬さんが唸る。それを見てミコトと炭治朗は少し笑う。
「そう言えば炭治朗は今何処に向かってたんだ?」
「東京府浅草です」
「!!そうか、浅草か~」
「ミコトさん?」
「炭治朗」
「はい?」
「浅草に行ったら花柄の着物を着た医者の珠世と言う方を探せ。それか愈史朗と言う方だ」
「何でですか?」
「お前と禰豆子ちゃんの助けになる方だ。確か禰豆子ちゃんは人を食ってないんだよな?」
「はい!」
「それで炭治朗。禰豆子ちゃんのことを知ってる人は他に何人居る?君の師匠の鱗滝さん以外にだ」
「真菰と富岡さんです」
「そうか・・・」
・・・ん?富岡?富岡って富岡義勇?いや待て待て待て。流石に柱が関わってるってことは無いだろ~でも、もしかしたら・・・。
「なあ炭治朗、富岡って富岡義勇って言う?そして半々羽織着てて」
「!富岡さんを知ってるんですか?」
「やっぱりかー」
何してんだあの人は!まあ良いか。
「・・・炭治朗、俺はお前と妹、禰豆子ちゃんを信じる」
「!」
「禰豆子ちゃんは身を挺して炭治朗を守った。そして気絶してる俺を襲わなかった、俺が希血にも関わらずにだ。だから俺も禰豆子が人を喰わないと信じるよ」
「ありがとう御座います!(この人のからは優しい匂いがする!・・・あれ?今は普通に匂いを感じ取れた?)」
「どうした?」
「あ、えーと。希血ってなんですか?」
「え?あー希血とは特別な血で、その人一人食べただけで人間を50や100人食べたぐらいの栄養があるんだ。その中でも俺の血は更に栄養価が有るんだよ」
「そ、そうなんですね」
「さて、もう遅いし寝て明日浅草の付近まで送るよ」
「ありおがとう御座います」
「迷惑掛けた謝罪の意味も含めてだから気にするな。あと俺はお前と同い年だから敬語は要らないよ」
「ええ!?」
「あと俺は男だよ」
「あ、それは匂いで分かってました」
「マジか!?」
この後ミコトと炭治朗はその日はもう寝て次の日に浅草を目指す。その間に二人はもう敬語無しで話し友達になっていた。そして夕方には浅草付近に着いた。
「さて後はこのまま真っ直ぐ進めば浅草だよ」
「ありおがとう、ミコト」
「おう。・・・あーそれとちゃんと名前覚えてるか?」
「珠世さんと愈史朗だよね?」
「そう。・・・じゃあ気を付けろよ炭治朗、禰豆子ちゃん」
「ムー!ムー!!」
「うん。ミコトと犬さんもね」
「おうよ!」
「おう!じゃあ」
「「ばいばい!」」
二人は別れ夜になるが、ミコトは炭治朗と別れてから浮かない顔をしていた。
「どうした?ミコト、別れてから暗い表情で・・・」
「なんか胸のざわめくんだよ」
「?」
「虫の知られ的なものなのかなんか嫌な予感がする」
「炭治朗にか?」
「そう」
「・・・どうする?お前のそう言った第六感は当たるからな~戻るか?」
「そうしよう!ごめん犬さんもう一回走るよ!」
「気にすんな!犬の速さ舐めんな!足の速さじゃお前以上だぞい!」
「だな!」
ここから浅草まで本気で走って約1時間程度!浅草に着いたら禰豆子ちゃんの気配を頼りに探そう。あの時に覚えたから大丈夫!
――――――
――――
――
あれからかなり走った。そろそろ浅草に着くはず・・・・だ・・・・。
「・・・・!!!!止まって犬さん!!」
「ッ!?どうしたミコト?!ってその眼!」
なんだこの気配!今までに感じたことの無い気配だ、桃眼の反応が強く出る。コレはあの時の黒死牟の時より強いってことは・・・もしかして・・・。
「こっちか!」
「は!?お、おい!待てミコト!」
こっちだ。こっちの方からだ!・・・い、居た。
「彼奴だ、彼奴だ、彼奴だぁ!!」
「み、ミコト?」
「鬼無辻無惨!」
「!?」
「第柒秘剣 瞬光一閃!」
刀を抜き大きく前のめりになり一気に駆け出す。その速度はミコトの技の中でも1番を誇るほどである。
そしてその刀は無惨の頸に吸い込まれる様に入り斬る。
「ッ!?貴様!」
ミコトは無惨と数秒間目を合わした後に後ろに飛び距離を取ると何時ものように狂気的に笑う。
「ふっふふ、あっはははははははははは!!凄いなお前!今確かにお前の頸を斬ったのに斬れてない。斬ったのに斬れてないってことは斬った側から再生して引っ付いたのか?凄いなそれ。ああ凄い凄い!思う存分に切り刻める!!あははははははははははは!!!」
(なんだこの異端者は!?この私が気配を感じ取れなかっただと!?いや、まさか・・・ッ!?)
鬼の始祖である無惨は思い出す。千年前に自分を死の淵に追いやった2人の
1人は花札のような耳飾りに赤みがかった赫灼の目と長髪に額の左側から側頭部を覆う前述の痣を持つ男。
もう1人は
既に前者に似た者は浅草で会っており、人混みの中から自分を鬼と見つけ、同じ花札のような耳飾り着けた男の鬼狩り。その子供から逃げ追っ手を放った後に次は後者である桃眼の鬼狩り、この出会い方は正しく千年前と同じであった。
「・・・桃眼の鬼狩り」
「お前でも俺を知ってるんだなぁ!!いや、当然か!!何時も何時も他の鬼の視覚から少しのぞき見してよぉお!あっはははは!!」
ミコトは笑う、他の鬼と同じように・・・では無く今回は片手で左目を押さえ、嬉しさ、憎さ、恨めしさ、そして殺意を込めて笑っていた。
「あーあーあー!!ようやく会えた!さあ、殺ろう!殺死合を!絶対に殺してやるから!」
「異端者の化け物が」
「あ?」
無惨は既に治ってるはずの頸を押さえ、指を鳴らす。するとその場には元から居たかの様に20体以上もの様々な鬼が現れる。
「貴様らに私の血をふんだんに与えてやる」
何してる?・・・ッ!!腕を変形さして鬼共を切った?嫌違うな血を与えたのか。
「おおお!!」
「あ、あががが!」
「力が湧いてくる!!」
鬼共は分け与えられた血に歓喜していた。
「目の前の女・・・桃眼の鬼狩りを殺し、首を持ってきた者には更に血を与えてやろう・・・鳴女」
誰かの名前を言うとまるで琵琶を鳴らしたみたいな音が鳴り襖が現れる。
「!?まて無惨!逃げる気か!!」
無惨が襖の中に消え逃げるとミコトは頭を押さえて叫ぶ。
「あああ、あああああ!!逃げやがった逃げやがった逃げやがった!!クソがぁぁぁぁああああ!!!」
だがそんな事をお構いなしにまた血を分けてもらうために鬼共はミコトに襲い掛かる。
「その首もらった!」
「俺が更にあの御方に血を分けてもらうんだ!!」
「五月蠅い」
桃眼の睨みとその一言で鬼達は心臓を鷲掴みにされたような感覚になり動きが止まる。だがそれも一瞬でミコトが溜め息を着いた後に自分たちを押さえていた圧迫感が無くなった瞬間に鬼達はまた駆け出しミコトを襲う。
「雑魚のくせに」
「首以外は全部喰ってや――」
刀に着いた無惨の血を手ぬぐいで綺麗に拭くと懐に仕舞い際し余に飛びかかった鬼の頸を刀を思いっきり振り上げるだけで切り落とす。
「「「「「!?!?」」」」
「はー。うざい、うざい、うざい!!雑魚のくせに雑魚のくせに邪魔しやがって!!」
ミコトは何度も何度も切り落とした鬼の頭に刀を突き刺していた。その姿に鬼達は無惨とは違う恐怖を抱き、どっちが鬼か分からなくなった。
「お前ら全員死ねよ」
刀を鞘に戻すと抜刀の構えを取る。
「第陸秘剣改 三途の流川!」
駆け出し、鬼の横を通り過ぎると抜刀で鬼の頸を後ろから斬る。そのまま刀を鞘に戻さずに鬼共の間を走り抜け、擦れ違いざまに回転して鬼の後ろや横から頸を切っていく。その様は正に所々に渦のようなものが起きてるように見える大きな川の様だった。
「う、嘘だろ」
「此奴柱か!?」
「クソ!クソ!クソ!」
「あははははは」
たった一つの技で20体も居た鬼は残り8体までにされていた。
そしてミコトは笑う、鬼の血がついた手など関係無く血のついた手で顔を触り桃眼で残りの鬼達を見て口角を吊り上げ笑う。その笑みは何処までも狂気に満ちており、残った鬼達には何処までも恐怖の笑みにしか見えなかった。
「・・・はあー飽きた。終わらせよう」
その一言の後に掛けだし残りの鬼達も殺す。そこには笑みは一切無く、ながれ作業をするかの如く淡々と鬼の頸を全て切り伏せた。そして太陽は昇り朝になる。
「・・・ミコト」
「あーどうしたの犬さん」
「大丈夫か?」
「?大丈夫だよ。鬼の血も太陽光を浴びれ綺麗に消えるから」
「そう・・・だな(そこを聞いたんじゃ無いんだがな)」
「・・・!炭治朗達!・・・は大丈夫か?禰豆子ちゃんの気配が移動してるから無事なのか。良かった」
「この後はどうする?」
「とりあえず珠世さんの所に行こうか。鬼の血も今日で50以上は貯まったからな」
それに、と言うと懐からの八分の一しか貯まってない採血用ナイフを見せる。
「こんなのもある」
「・・・ッ!?まさか!?」
「そう!あの無惨とすれ違うときにさして調達してたの」
「凄いな!流石ミコトだ!!」
「えへへ。照れるな~」
(此奴、無惨の頸を斬っても死なないと無意識に察して一応採血もしておいたのか。なんて言うか・・・本当に彼奴の生き写しを見ているようだ)
「じゃあ行こうか犬さん」
「おう」
ミコト達は珠世達の居る所を目指す。
~大正コソコソ噂話?~
犬さんは意外にも呼吸を使って走るミコト達を普通に付いて行けるほど足が疾いですが、森や山だとミコト達よりも更に馬鹿みたいに疾く走ります。呼吸を使えてるのかは不明。
ようやくオリキャラが主人公達と出会えた!でも直ぐ分かれた(涙)
次はマタ珠世さん達が出てきます!・・・ん?全然原作介入しないって?許して!
良ければ評価や感想お願いします!
出来れば桃並みの甘さで!