桃眼の鬼狩り   作:斬る斬るティー

14 / 27
今回は錆兎との戦闘でヒノカミ血風譚のわざとか出します。
あと、オリジナルの型とかも出ます!錆兎が出します!!




第14話:錆兎と水虎

「俺は桃眼の鬼狩り大和ミコト」

「俺は錆兎だ」

 

 二人の男は刀を構えて呼吸を整える。そして先に動いたのは錆兎だった。

 

「水の呼吸玖ノ型 水流飛沫・乱」

「っ!はや!?」

 

 いきなりの最高速度での接近に対応出来ずミコトは一瞬にして間合いに入られる。

 

「水の呼吸漆ノ型 雫波紋突き!」

「やば!」

 

 最高速度に合わせ最速の突き技、技雫波紋突きがミコトの心臓を狙って放たれる。

 

「ック!」

 

 いつもなら落雷とかで迎え打つが、速すぎる錆兎の攻撃はそれをさせなかった。その為ミコトは刀の側面で受け止めるが完全に受け止めることが出来ずに後ろに吹き飛ばされ木に背中から激突する。

 

「がっはー!何今の完全に止めたと思ったのに・・・やば!」

「捌ノ型 滝壷!」

 

 錆兎は追撃の為に飛躍して落下速度に合わせ真下に渾身の力で刀を振り下ろすが、ミコトは横に左に飛び回避する。するとミコトが激突していた木は立て真っ二つ割れていた。しかも地面には大きな斬撃の後が有った。

 

「壱ノ型 水面斬り」

「多彩すぎるだろ!あっぶね!」

 

 回避したミコトを振り向きざまに腕を交差させた両腕から勢い良く水平に刀を振るう。それをミコトはバク転で回避をする。

 その後も錆兎の攻撃をミコトは避け、受け流し攻撃を防いでいく。

 

「どうしたどうした!防いでばかりで良いのか!かかって来い!!お前の力を!本気を!見せてみろ!!」

「・・・!第参秘剣 落雷!」

 

 錆兎と少し距離が空いた瞬間に落雷を放つ。だがそれは錆兎を狙ったのでは無く地面を叩き斬り土煙を起こし距離を開ける為であった。

 

「どうした?逃げ腰じゃ無いか」

「そりゃあねぇ?だって真菰や炭治朗より遙かに技が洗練されていて驚いたもん。でももう動きに慣れた。次はこっちから行くぞ」

 

 ミコトは体勢を低く低く、更に低く、まるで四足獣の様な構えになる。そして左手を地面に着けた瞬間に勢いよく走り出す。その足を着けていた地面には罅が入り少し陥没していた。

 

「第肆秘剣改 氷狼牙突!」

「漆ノ型改 雫波紋突き・曲」

 

 吹雪を纏う蒼白い狼が錆兎に向かう。それに対し錆兎も勢いよく駆けだし、斜め上から弧を描く様に突き下ろし攻撃の威力を相殺する。二人の刀は切っ先でぶつかり合い火鉢を上げていた。

 

「その程度か?」

「まさか。我流剣術 渦雷」

「おっと」

 

 渦を巻く雷の斬撃に対して錆兎は少し後ろに下がる。だがミコトは間髪入れずに攻撃する。

 

「我流剣術 乱れ突き」

「ほーお。参ノ型 流流舞い」

 

 複数の残像が残るほどの速さの突きを錆兎は流れるような足運びでそれら全てを避け、躱してゆく。

 

「一瞬の間に複数の突き技。立派だな」

「どうも。それを全部躱しまくってよく言う・・・しま!」

「参ノ型改 流流舞い・朝影!」

 

 甲高い音を無数に鳴り響かせ最後のぶつかり合いでお互いの間に距離が出来る。

 

「凄いな。初めて見る型だ」

「初めて誰かに使ったからな。それでどうした?新たな技を使わないのか?」

「はは良く言う。使う隙をくれないくせに」

「わざとくれてやっていたら鍛錬にならないだろ?」

「だな」

「「・・・」」

 

 二人は楽しげに話すがその目は一切動かさなかった、相手のわずかな動きを見逃さないために。そして二人は静かに呼吸を整えて刀を構え直す。

 ミコトは腰を落とし脇構えを取り切っ先を地面に着け、錆兎は脇構えを取る。

 

「第㭭秘剣改――」

「水の呼吸 拾ノ型――」

 

 二人は勢いよく駆け出す。

 

「八岐大蛇・水神!!」

「生生流転!!」

 

 八首の龍と一匹の水龍は激しくしのぎを削り激しくぶつかり合う。

 八岐大蛇は無理な起動でも周囲を抉りながらも強く激しく刀を振るうが、八岐大蛇・水神は強く速く軽やかにそして滑らかに刀を振る。その速度は通常より速くなる。

 

 それに対し錆兎の生生流転はうねる龍の如く刀を回転させながら何度も斬撃を重ね、回転を重ねる毎に比例して威力が増幅されより強力な技となる。既に何十回も繰り出してるためにその一撃一撃は尋常では無い。

 

「「ははああああああああ!!」」

 

 お互いに相手を斬る為に刀を振るう。だが、ミコトの体にはいくつもの切り傷を作るが、錆兎は服が切れるだけでとどまる。

 

「参ノ型改 流流舞い・朝影!!」

 

 生生流転は攻撃を繰り出し続ける度に威力は増し、さらに他の技に切り替えた際も動きを止めない限り上昇した威力は維持される。今の流流舞い・朝影は先ほどより比べものにならない高威力を放っていた。

 

あは!あっははははは!!」

 

 だがそれはミコトの八岐大蛇・水神も同じ事であった。錆兎の最後の下から上に打ち上げる攻撃に合わせミコトは刀を思いっきり振り下ろす。

 

「第伍秘剣! 一刀両断兜割!」

 

 二人はお互いの刀を弾き刀が後ろに飛ぶ。すると二人はタイミングを合わせたかの様に相手の腹を蹴り吹き飛ばす。

 

「ッグ!ははは・・コレはどうだぁ!」

 

 吹き飛ばされたミコトは体勢を整えると近くに落ちていた大きい木の枝を槍投げの様に錆兎に投げつける。

 

「水の呼吸 壱拾壱ノ型 凪」

 

 錆兎は凪で飛んで来た木の枝を木っ端微塵にする。

 

「あっはは!それ富岡さんが使ってたやつだよな?はは」

「ああ、彼奴が新たな型を作り完成させるのを見てたからな。それより、それが噂の桃の眼か」

「まあな、そろそろ・・・行くぞ」

 

 ミコトは左手を顔の近くに持ってきて刀の切っ先が左側から後ろに行くよう構える。そして錆兎も少しジャンプをして足の調子を確かめた後に構えお互いに走り出す。

 

「水の呼吸 水流飛沫・流転!」

「我流剣術 水虎!」

 

 水流飛沫・乱による軽やかな足裁きに生生流転の斬撃を重ながら威力を増してミコトに迫る姿は、何度も渦を巻く鮮やかで巨大な水神龍の見た目をしていた。

 

 そしてミコトは此所でようやく新たな型を使う。炎の呼吸 炎虎の様に刀を激しく振るい、水の呼吸 水流飛沫・乱の様に激しく、速く動き回る。その見た目は一歩踏み出すごとに水飛沫を飛ばし流動体で巨大な半透明の巨大な虎、水虎の見た目をしていた。

 

「「はああああああああああ!!!!!!」」

 

 水虎と水神龍は何度も何度もぶつかり合い絡み合い近くの木々を切り倒し地面を抉りながら森の中を進む。

 

「ここだああああああ!」

 

 最後に錆兎の一撃を右に受け流すと右回転して横一文字斬りを放つ。だが錆兎も刀で防ごうとするがミコトは刀ごと詐欺とを斬る。

 

「ハアハア・・・ハア」

「お前の勝ちだ」

「・・・ゴクン どうも。てか確かに斬った手応えはあったのにおま、錆兎は斬れてないんだな・・・無傷かよ」

 

 二人はお互いに持たれ背中合わせで座り込む。

 

「やっぱりお前は――」

「ああ、ミコトの思っている通り俺はもう死んでいる」

「やっぱり幽霊?」

「そんなとこだ。いつ頃気づいた?」

「最初辺りかな?最初に声をかけられるまで錆兎には気づかなかったし、気づいても気迫は感じても気配は全く感じなかったからな。でもなんで俺の鍛錬に付き合ってくれたんだ?」

「・・・お礼だ」

「お礼?」

「ミコトは真菰を二度も助けてくれた。それに炭治朗と禰豆子も認めてくれたから」

「その為にわざわざ黄泉の国から来て俺の鍛錬を手伝ってくれたのか?」

「ああ、そんな所だ」

「ありがと」

「礼を言うのはこっちだ。ありがとう、炭治朗達を認めてくれて。ありがとう真菰を二度も助けてくれて。俺達は感謝している」

「はは。面と向かって言われると照れるな」

「背中合わせだがな」

「そこは言わないで・・・ん?俺、()?」

「ああ、鱗滝さんの弟子だった俺達は鱗滝さんが大好きだ。だから何時も鱗滝さんの側にいて義勇を真菰を炭治朗を禰豆子を見守っている」

「優しいな。いい話だな~まあ鱗滝さんは凄く優しいもんな。お爺ちゃんみたいな人だ(黄泉の国には行ってないのか?)」

「はは、お爺ちゃんと来たか。だが間違っては無いかもな・・・!」

「そろそろか?」

「ああ」

 

 錆兎が最後に答えると二人は立ち上がり向き合う。

 

「最後にお願いがあるんだが良いか?ミコト」

「なに?」

「・・・鱗滝さん・・・は強いから大丈夫だな。義勇と真菰と炭治朗と禰豆子を守ってくれないか?ミコトにしか頼めなくてな」

「・・・やだよ。俺は流浪の鬼狩りだ、呑気に旅をするのが好きなんだ」

「・・・そうか」

「だから俺の手が、俺の刀が届く範囲に居る時は守るよ絶対に」

「・・・!・・・ありがと」

「どういたしまして」

「これからも楽しみながら頑張れ」

 

 錆兎は右手を前に出す。

 

「おう!え~と・・・錆兎もこれからも皆を見守っていてくれ」

 

 そういうとミコトは錆兎の手をしっかり掴む。

 

「ああ・・・無理に気を使わなくて良いぞ」

「っう!ごめん」

「はは。・・・じゃあミコト」

「おう、錆兎」

 

「「じゃあな。また何時か会おう」」

「ああ、そうだ。すまないミコト、あと――」

「おう、分かった」

 

 二人は手を放し微笑み合う。

 

「うお!」

 

 突如として強い風が吹き目を閉じ、目を開けると目の前には炭治朗の縦に斬った大岩が有ったが、最初と違って縦だけでは無く二つとも横にも斬れて崩れていた。

 

「はは。体中が痛い・・・そして、疲れたああああ!!」

 

 叫ぶと勢いよく岩にもたれそのまま深い眠りにつく。

 

 

 

――――――

 

――――

 

――

 

 

 

「う、うっうう」

「お、起きたかミコト」

「起きたよ犬さん。イテテ」

「おはよミコト。体大丈夫?凄い怪我してたけど」

「大丈夫だよ真菰、てか此所は鱗滝さんの家だな?」

「そうだよ。ミコトが炭治朗の斬った岩の場所で倒れてたから運んできたんだ」

「そうだったんだごめん。てかなんか凄い良い匂いがする」

「おうその通りだ、今日のご飯は贅沢だぜ。なんとすきや「桃ときび団子の匂い!!」なんでやねん!!」

「え?」

「なんでや!そこはすき焼きの匂いだろ!?」

「あー確かにそんな匂いもする」

「いや、普通は先にそっちだろ!?」

「ふふふ」

「真菰?」

「ご、ごめん。二人の遣り取りが面白くてつい、ふふふふ」

「そう・・・てかホント良い匂い。コレはお高い桃と吉備団子の匂いだ!!」

「だから何でだよ!そこは肉の匂いだろ!お前の嗅覚狂ってるだろ!」

「犬さんに言われたくない!犬のくせに炭治朗と鱗滝さんに嗅覚で負けてるくせに!!」

「な!言ったなー!俺が一番気にしてること言ったなぁー!!この男の娘野郎!!」

「な!いったなー!!」

「やるって言うのか!?」

「掛かって来いやぁ」

「そのつもりじゃい!!」

 

 そう言って犬さんはミコトに飛びつく。そしてミコトは押し倒され二人はじゃれ合う。

 

「あっはははは!ま、待って!ミコト犬さん。そ、それ以上は!お、お腹痛い!笑いすぎてお腹痛いからぁああ!も、もうやめへ!ひぬ!笑いすぎてひぬから!あっはははは!」

 

 楽しげにじゃれ合うミコトと犬さんの声とそれを見て楽しそうに笑っている真菰の声が響いた。

 

「楽しそうじゃのあの子達」

「そうだな」

 

 桑島と鱗滝は二人と一匹の楽しそうな声を聞いて微笑ましく思っていた。





~大正コソコソ噂話~

錆兎は鱗滝の弟子を密かに鍛えるために死んだ後も鍛錬し続けかなり強いです。
此所だけの話、富岡と同等かそれより強いです。


錆兎は幽霊なのに物理攻撃判定があるのは可笑しくない?と言うのはどうかなしでお願いします。

あと、真菰のキャラについても大目に見てください。



良ければ評価や感想お願いします!
出来れば桃並みの甘さで!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。