桃眼の鬼狩り   作:斬る斬るティー

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明けましておめでとうございます!昨日でしたけど・・・。




第5話:柱合会議①

「蟲柱、胡蝶しのぶと言います」

 

なんか綺麗な人が軽やかに目の前に降りてきたんだけど。え?てか柱なの?この人!?

 

「もしもーし」

「あーすみません。俺は桃眼の鬼狩り、大和ミコトといいます。それでは」

「カー!」

 

 どこからともなく烏が現れる。

 

「伝令!伝令!」

「烏が喋った!?って犬さんも喋るな」

「桃目ノ鬼狩リヲ本部へ連レ帰レ!カー!」

 

 喋る烏、またの名を鎹烏。鬼殺隊本部からの通達を伝える役割を持つ伝令係。隊士一人一人につけられており、人語を解して、喋る事で隊士とコミュニケーションとる事もできる程、頭が良い。どこからともなく現れては隊士に任務地やその地で起きている怪異の詳細、また上からの指令や伝令を伝える役割を持つ。だが、元はただの烏。

 そしてその伝令のミコトの返答は。

 

「・・・え?嫌ですよ。行きませんよ」

 

 拒否だった。

 

「カ!?」

「だって俺、鬼殺隊じゃないもんでは」

「待って下さい」

「なんですか?」

「お話ぐらい良いじゃないですか」

「え~俺なんかに構わず怪我してる隊士の心配や手当をしたら?」

「それは、大丈夫ですよ~」

 

 その言葉にミコトが周りを見ると黒子装束を纏っているのが特徴な者達、鬼狩りの事後処理部隊、通称『隠』。の人達が怪我した隊士達の手当にあたっていた。

 

「ね?それに貴女にはアレの状況も聞きたいですし」

 

 胡蝶が指を指す方には斬首され普通の遺体のように死んでいる鬼がいた。因みに周りに居る隠は鬼の遺体をどうしようかと悩んでいたり我慢できずに吐いてる者もいた。

 

「・・・仕方無いか」

 

 その後、ミコトは胡蝶の案内で鬼殺隊本部に向かう・・・事はせずに一度、蝶屋敷に行きそこで一晩あかし、次の日に鬼殺隊本部に向かう。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

「着きました。ここが鬼殺隊本部です」

 

胡蝶さんの案内、正確には隠の人達に背負ってもらって何人かの人に引き継いで運んでもらってだ。

 

「それでここがね~」

 

目の前にはバカみたいにデカイ屋敷に、大きいお庭でもの凄く綺麗。・・・誰だ?あの8人の人達は?

 

「あ?なんで此所に柱でも無い隊士が居るんだァ~?」

 

 ミコトを見て最初に言い出したのは体や顔に傷が沢山傷が有り、目が血走って怖い感じの人だった。

 

「不死川さん彼女は――」

「ちょい待ち。俺は柱どころか鬼殺隊でも無いぞ?」

「あ?」

「おいおい。いまそいつド派手なことを言わなかったか?」

「うむ!柱どころか鬼殺隊ですら無いと言ったな!!」

 

不死川って人の次に宝石を身につけているド派手な人と目を見開いてもの凄く熱そうな人がしゃべり出した。柱の人達は個性豊かなのかな?

 

「お館様の」「御成りです」

 

 広い庭に凜とした声が聞こえる。その瞬間に全員は整列して、頭を下げる。一応ミコトも真似して頭を下げる。

 お館様。本名、産屋敷耀哉は、2人の子供に手を引かれ出てくると座り、集まった面々を見て優しい声で言った。

 

「おはようみんな。今日も良い天気だね」

 

なんて良い声なんだ。まるで鳥の囀りと川のせせらぎを聞いて居るように心が落ち着く声だ。

 

「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。

 益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」

「ありがとう。しのぶ」

 

 お館様にしのぶが挨拶をすると、穏やかに微笑む。

 

「お館様。発言よろしいでしょうか」

 

 そう言ったのは不死川だった。そして許可をもらうと質問する。

 

「お館様。どうしてここに柱どころか、鬼殺隊でも無い人間が居るのでしょうか?」

「そうだね。その話が今回の1番の議題だからね」

 

 皆の顔を見ると一拍置いて喋る。

 

「皆も知っていると思うけど、2年前に現れた斬首されて死んでるにもかかわらず体が崩れない鬼。そして同じ頃に現れた鬼狩り。桃眼の鬼狩りのことを」

「そしてそれがこの女と言うのですか」

「そうだよ。でもね天元」

 

 天元の言葉を肯定し、何かを言おうとした瞬間に、ミコトは立ち上がり叫ぶ。

 

「そうじゃない!俺は男だ!女じゃ無いよ!!」

 

 ミコトが叫ぶと周りの目を一点に集める。そして左から石がいくつか飛んでくるが、全部を片手で受け止める。石を投げたと思われる長い黒髪の子が喋る。

 

「お館様の話を遮ったらダメだよ」

「仕方無いでしょ!だって俺男だもん!そこはちゃんとしてもらわないと!」

「そうだね。私の説明不足だったよ。ごめんね」

「え、あ、い、いやそ、その・・・こっちもすみません・・・でした・・・ごめんなさい」

「うん。それじゃあ初めて会うから自己紹介が必要だね」

「あ、はい」

「私は産屋敷一族の97代目当主・産屋敷耀哉。見ての通り、鬼殺隊を率いている者だよ」

 

 ミコトはまた座り自己紹介をする。

 

「あ、俺は桃眼一族の生き残り、大和ミコトと申します。一族と言ってますが正確には一家です」

 

この後は各柱も聞いた。俺から見て左から

 

水柱 冨岡 義勇

 

霞柱 時透 無一郎

 

蟲柱 胡蝶 しのぶ

 

炎柱 煉獄 杏寿郎

 

恋柱 甘露寺 蜜璃

 

蛇柱 伊黒 小芭内

 

風柱 不死川 実弥

 

音柱 宇髄 天元

 

岩柱 悲鳴嶼 行冥

 

だ。てか最後の人めっちゃ強そうな風格あるんだけど。ちょっと父さんに似てる。あ、俺はしのぶさんと煉獄?さんの間にいる。因みに犬さんは俺の右にいる。

 

「各紹介ありがとう御座います。それで俺を此所に呼んだ理由は何ですか?」

「単刀直入言うとね、ミコトには鬼殺隊に入り柱となり私達に力を貸して欲しいんだ」

 

 その言葉に柱達は全員驚く。

 

「待って下さいお館様!最終選別を通過してない者を隊士に、ましてや柱にするなど他の隊士が認めません!!」

 

 そう言ったのは不死川だった。

 

「そうだね、でもね実弥。彼は既に柱になる資格の50体の鬼の討伐または十二鬼月の討伐。その両方を普通にこなしているんだよ。それに彼は藤襲山の最終選別を受ける必要も無ければ、意味も無いんだよ」

「どう言う意味ですか?」

「彼は既に藤襲山の最終選別を通過しているよ」

 

 皆はミコトを見るが、当のミコトはそれを気にせずしのぶに質問をする。

 

「しのぶさん、しのぶさん。藤襲山の最終選別?って何ですか?」

「十数匹の鬼が閉じ込められている山で七日間生き残ること、それが最終選別です」

「そして行なわれているのが藤襲山と呼ばれる山でやるから、藤襲山の最終選別なんですか?」

「そうですよ」

「なるほど・・・でも俺藤襲山の最終選別?っての初めて聞いたしそんな山知らないですよ」

 

 そうミコトは藤襲山の最終選別どころか藤襲山自体知らない。その言葉に、柱の人達はどうゆうことなのか分からず、お館様を見る。

 

「そうだね」

 

 お館様は一拍置いてから喋る。

 

「行冥と天元や、何人かは覚えてるよね。一年と半年ほど前に起きた藤襲山の鬼が一晩で殆ど死に、3体ほどしか残らなかった事件を」

「まさか!あれをやったのが此奴と言うのですか!?」

 

 宇髄は驚き、そして柱達全員がミコトを見る。

 

「ちょ、ちょっと待った!俺知らない!そんなことした覚え無いぞ!?」

 

やめて!皆の目線が痛い。って何だ?犬さんさっきから俺の袖引っ張って・・・ってそうか、昨日の夜から何かあった時の為に普通の犬を演じてたんだ。それでなになに?

 

(ミコトよ、あれじゃないか?旅を初めて最初に行った、山の麓から中腹に駆けて藤の花が綺麗に咲き誇っていた山)

(あー、あれか。藤の花を抜けると鬼の巣窟みたいなところ)

(そう。あそこが藤襲山だと思うぞ)

(・・・)

 

 ミコトと犬さんは長年一緒に暮らして居た故に、目だけで話が出来るという、芸当を持っている。だがそれは他の人から見たら、ミコトが犬を見て固まったように見える。

 

「す、すみませんでしたぁぁぁぁあああ!!!」

 

 突如、ミコトは後ろに下がり土下座をする。

 

「それをやったのは俺です!」

「おいおい!まじか。あの事件の後どれだけ大変だったと思ってる!」

「うむ!人を2、3人食べた鬼を捕らえるのは当時の柱は勿論、上の階級の者総動員で、鬼を大量に捕まえるのは大変だったな!」

「そ、そうですね~(私は煉獄さんのお手伝いしかしてませんでしたけど)」

「南無阿弥」

「本っ当ぉぉおに!申し訳御前いませんでしたぁぁぁぁあああ!!」

 

 宇髄に続き、煉獄、甘露寺、行冥が喋る。それに対し、ミコトは更に綺麗な土下座をする。

 

「どうかな皆。ミコトは十分に柱になれる強さと資格を持っていると思うんだ」

「・・・俺は賛成です」

「富岡ァ・・・」

 

 最初に賛成したのは無口な水柱富岡義勇だった。それに続き他の柱達も賛成する。

 

「それでどうかな、ミコト」

 

 名を呼ばれ顔を上げお館様を見ると、一度深呼吸をして喋る。

 

「産屋敷さん。鬼殺隊のお誘い、・・・・・・謹んで

 

 

 

 

 

 お断りさせて頂きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・は?」

 

 最初に口にしたのは誰だろう。ミコトの断りの後に少しの間が空き誰かの理解出来ないと言う声の聞こえる。

 

「何故だ!?俺と違い、お前には柱となり大勢の者の命を助けられる力が有るのに!!」

「富岡さん?」

 

 富岡がミコトに叫ぶ。滅多に感情的にならない富岡の行動に他の柱達は驚く。そしてお館様はミコトにとう。

 

「何でか聞いても良いかい?」

「鬼殺隊は命令とかには絶対遵守ですよね?上下関係とか。それだと鬼狩りをしながらのんきな旅が出来ないじゃ無いですか。ですからお断りさせて頂きます」

「巫山戯てるのかテメはよお!」

 

 ミコトの答えに不死川は怒る。それに続き他の柱もミコトに言う。

 

「巫山戯て無いよ。本気だよ」

「ですがミコトさん。下弦とは言え十二鬼月を余裕で殺せる者はそう多くはいません。ミコトさんが入って下されば多くの一般人と隊士の命を救えます」

「でも入れば、俺は好きなことが出来なくなります」

「だがミコト少年!弱気者を助けるのは強気者の責務だ!」

「・・・」

 

 しのぶや煉獄、そして他の柱に言われミコトは言い返せなくなり黙る。

 

「お前ら黙って聞いていればいい加減にしろよ!!」

「あ?」

 

 だがそれに犬さんが柱に怒る。

 

「しつこいんだよ!ミコトは鬼殺隊に入らないって言ってるだろ!」

「だが!!」

「だがもクソもあるかぁ!!」

 

 犬さんがいきなり怒ることで、甘露寺は内心焦っていた。

 

(犬が喋った!?皆さん犬が怒った事に何か思ってるけど、何で犬が喋ったことに驚かないの!?って、私達の鎹烏も喋るから喋る犬が居ても不思議じゃ無いのね!!)

「そもそも!鬼殺隊に入らなくてもミコトは鬼を狩り殺してるだろ!」

「い、犬さん落ち着いて!!」

「落ち着けるか!って言いたいがお前の問題だしな」

「そうそう。それでお館様」

「なんだい?」

「さっき言った理由もそうですが、流石に会って直ぐに鬼殺隊に入れ、柱になれ、とかは流石に直ぐに受けることが出来ません。そもそも俺は鬼殺隊のことは詳しく分かりませんから」

「そうだね。焦りすぎていたみたいだね。ごめんね」

「い、いえ。・・・・・・・ただまだ、その時じゃ無いだけ」

「なら次の柱合会議の時に返事を聞かせてくれないかい?」

「はい。(次も参加させられるのね?俺、鬼殺隊じゃないぞ)」

「それでね。次に君の刀について教えて欲しいんだ」

「それは知りたいですよね」




柱合会議は1話で終わらすつもりだったけど次回も続きます!
でも、ヤベェ~内容が思いつかん!






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出来れば桃並みの甘さで!
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