「君の刀について教えて欲しい」
「知りたいですよね」
「そうだね。でもその前に皆、場所を変えようか。ズッと外で話し続けるのも大変だよね」
「あ、はい」
話し合いの場所を変え大部屋みたいな所で話す。勿論犬さんも一緒だ。位置的にはこんな感じ
お館様
時透 甘露寺
胡蝶 ミコト 煉獄
犬さん
富岡 不死川
宇髄 伊黒
悲鳴
大体こんな感じで並んでいる。
「それでね、君の刀は鬼を倒せるのに日輪刀に非ず。鬼の頸を切ればその鬼の遺体は崩れずに残る。そんな刀は本来存在しないはずなんだ。しのぶの使う毒とかは除いて」
「(しのぶさん毒使うんだ)そうですね、でも俺もよく知らないんです」
「そうなのかい?」
「はい。この刀は家に剣術と共に代々受け継がれてきた刀なんです。なのでこの刀の成り立ちは俺も知りません。ただ兄から聞いて覚えてるのはこの刀は、初代桃目様【大和
神子之彦の名を聞くとお館様は目を開き「ほーと」言うと、何かを考えミコトに刀を貸して貰えないかと質問をする。
「剣士の命の刀をですか?」
「ダメかな?」
この人の言葉は危険だ。この人の頼みは何でも聞いてしまいそうだ。鬼殺隊のお誘いとか・・・ソレしかまだ無いなうん。
「まあ刀は良いですよ」
そう言うとミコトはお館様の前に行き、刀を渡す。
刀を受け取り刀身を抜くと、お館様は目を見開きしばらく眺めると「そう言う意味だったんですね」と呟くと刀を鞘にしまいミコトに返す。ミコトは刀を返してもらうと元いたしのぶの横に戻る。
「最後に質問良いかな?」
「はい」
「君の使う呼吸は何かな?」
「呼吸?・・・ああ、深呼吸です!」
ミコトのこの言葉を聞いていた柱達の殆どは呆れていて、甘露寺、しのぶ、宇髄は笑いを我慢していた。そしてなんの迷いも無く元気に答えたミコトをお館様は優しく微笑んで見ていた。
「み、ミコトさん、ち、違いますよ。ふふ」
「何がですか?しのぶさん(なんか笑ってない?)」
「え~と、全集中の呼吸の方です」
「鬼殺隊の人達が使ってる方ですか?」
「そうです」
「・・・」
「・・・ミコト、お前今の答えは恥ずかしいな」
「言わないで犬さん。あー顔が熱い//えーとそれで呼吸ですね。俺は使えないですよ」
「・・・はい?」
ミコトの言葉を誰も理解出来なかった。超越生物である人喰い鬼と渡り合うには、身体能力が強化される全集中の呼吸が必要になるがミコトはそれを使えないと言う。それではミコトの強さの理由が分からない。
「ミコトさんそれは本当ですか?」
「はい、本当です。父さんや兄さんは使えてましたけど俺は使えません。才能が無いので」
「おいおい!マジかよ」
「凄いね君」
「うむ!呼吸無しでその強さであれば、呼吸を身に付ければ上弦にも届くかもしれんな!!」
「ありがとう」
呼吸が使えないと言うミコトに宇髄、煉獄、時透は感心する。しのぶ、甘露寺、富岡、伊黒、不死川、悲鳴は驚くほかなかった。
だが犬さんは内心少し呆れていた。
(あーあ、言っちゃった。ミコトは本当は呼吸使えてんだけどな。教えてもらったその日に使えるようになったがの呼吸とは違う完全な我流?派生?の呼吸の所為で、自分は使えてない、才能無いと思い込んじゃったんだよな。昔は寝てる時すら呼吸の鍛錬していたから、今じゃ普通に使えてるから尚更自分は使えてないと思い込んでるんだよな)
「そうなんだね」
「はい。お館様、なんか色々と期待に応えられずすみません」
「いいんだよ」
「ミコトさん」
「何ですか?しのぶさん」
「ミコトさんのあの剣術は何ですか?雷の呼吸や水の呼吸も使ってましたよね?」
「なに!本当か大和!?」
「富岡、さん?あ、えーとは、はい。第参秘剣 落雷と第陸秘剣 三途の川ですね」
「それは君が言っていた家に代々伝わってきた剣術なのかい?」
「いえ、俺が兄と父さんに勝ちたくて自分で作った我流剣術です」
「それは凄いな!」
ミコトの剣術は一から作った我流剣術と聞き煉獄は称賛する。
「そうですか?」
「うむ!本来他の呼吸を合わせると失敗する!しなくともとても実戦では実用出来ない!なのにそれを可能とし、区別して実戦で使える!それは正に称賛に値する!時透少年とは別種の天才だろう!」
「そうですか。でも俺は呼吸も使えない凡人です。それと剣術はただただ兄と父に勝ちたくて作った剣術なんですけどね、まあ一度も勝ったことは無いですけど」
「よほど強いんだな!」
「はい、感覚的には父は悲鳴さんと同じ感覚がします!」
「そうか」
「あ、はい(悲鳴さん初めて答えてくれた)」
「ミコト」
「はい!」
お館様に名を呼ばれミコトは姿勢を正しお館様を見る。
「何の見返りも無いのに色々と質問に答えてくれてありがとう」
「いえ、そんな事は・・・すみません。俺はそろそろこの辺で帰らせて頂きます」
「そうだね。長々と引き留めてしまってすまない」
「いえ失礼します」
頭を下げ、部屋を出る。そして部屋は静かになる。その静寂を最初に破ったのは悲鳴だった。
「お館様、何かあの者に思うことがあったのですか?」
「そうだね。今回ミコトに色々聞いて分かった事が有る」
「それは?」
「やはりミコトも無一郎同様に始まりの呼吸の剣士の子孫だよ」
「本当ですか!?」
「書物に有ったんだけどね、始まりの呼吸の剣士の中にも目に桃の印を宿し、鬼と見間違える程の強さを持った剣士いや、剣鬼が居たと書いてあってね」
「それでは」
「うん彼の強さは本物だよ」
その言葉に全員が黙り込む。そのような強さの人間がまだいようとは思っていなかった。
「杏寿郎の煉獄家は代々鬼殺隊を生業にしてきていたからミコトの一族の情報の書物もあるはずだよ」
「申し訳御座いません!お館様!そういう感じの情報は父上の方が詳しいかと思います!」
「まあそうだな。煉獄の性格からして書物とかは、読みあさらないわな」
煉獄の答えに宇髄が答え場が少し緩む。そしてパン!と親方様がてを叩き皆が身を引き締める。
「さて。それじゃあ改めてみんなの報告を聞こうか」
「「「「「はい」」」」」」
本当の柱合会議が始まる。
☆
「ヤバイ」
やばいやばいやばい!部屋を出てから来た道を戻って歩いてたけど完全に――。
「ミコト。お前完全に迷子になったな?」
いやー!?犬さんの目がもの凄く冷たい!」
「ミコト、ちゃんと答えろ」
「はい、迷子になりました。ごめんなさい」
「はー。まあ歩いていたらいずれ人と会うだろうからその時に聞こうか」
「うん」
だが2人はこの考えは甘いと後々理解する。この後もズッと歩き回り時には庭や無限に続くかと思われる廊下、もの凄くデカイ大部屋、大浴場と言った色々な所を歩いていたが全然人に会えずにいた。しかも日は沈み夜になっていた。
「い、犬さーん!」
「なんとか成るしなんとかするから泣きそうになるな!涙目になるなるな!諦めなければなんとか成るから!な?」
「う、うん・・・ヒック」
「ほれ、しっぱでも掴んどれ」
「うんヒックヒック」
(はー。月の傾きてきに今は
「ミコト、その襖開けてみよう」
「う、うん・・・ヒック」
襖を開けると2人はようやく人に出会えた。
「あ”?」
「あれ?どうしたんですかミコトさん」
「し、しのぶさん!」
その部屋にはお館様始め柱全員が居た。すなわちミコトは屋敷を大きくグルグル回り元居た部屋に戻って来たことになる。
そしてミコトは知っている顔を見た瞬間に安心して涙が出て、泣く。それを見たしのぶは慌ててミコトに駆け寄り抱きしめて頭を撫でる。
「いきなりどうしたんですかミコトさん」
「ま、迷子になった」
「部屋を出てからずっと歩き回っていたんですか?」
「うん」
「それは大変でしたね。よしよし」
(か、かわいいわ!心細くて泣きそうなのを我慢て遂に安心して泣いちゃうミコトちゃん可愛いわ!私も抱きしめてあやしたいわ。でもダメよ!それはしのぶちゃんの役目だもの!)
しのぶはミコトを安心させ、甘露寺は母性を刺激されミコトを抱きしめたい衝動を必死に我慢していた。
「だがよ迷子ぐらいで・・・何でも無い」
「それで良い」
泣くか普通と言おうとした柱は犬さんの謎の
「ごめんねミコト。私の配慮が足りなかったよ」
「い、いえ。だ、大丈夫です」
「(ミコトさん。大丈夫に見えません)それでは会議も終わりましたので、共に蝶屋敷に向かいますか?」
「うん」
いつもは柱合会議の終わりはもっと綺麗に終わるが今回はミコトがいたことにより、しまらない終わり方になったがそれをお館様は優しい顔で見ていた。そして皆が帰ろうとするが煉獄はミコトの前に立つ。
「煉獄さん?」
「胡蝶!少しミコト少年を借りたいのだが良いか?」
「?俺に用ですか?」
「うむ! ミコト少年!一つ俺と手合わせをしてくれないか?」
煉獄の頼みに柱は勿論お館様ですら驚く。そしてまた、
「手合わせ?はい、良いですよ」
ミコトの手合わせの即決に驚く。
「今すぐでも良いですよ?」
「うむ!それはありがたい!」
「なら杏寿朗、ミコト。私も2人の手合わせを見たいから此所の稽古場の使用を許可するよ」
「お館様!」
「ありがとう御座います!」
ミコトと煉獄は片膝を着き礼を言う。そして、ミコトと煉獄の手合わせ改め御前試合みたいな物が決る。
次回:ミコト 対 煉獄!!
何がどうしてこーなった!?まあ書いてみたかったからだけど・・・。
そして、今回でミコトの意外な弱点が発覚だ!まあ鬼殺の任務でガチ泣きしていた、子が居たので迷子で泣く子が居ても良いかなと!・・・え?泣くスケールが違うって?気にするな!それでは!
良ければ感想や評価お願いします!
出来れば桃並みの甘さで!