『CHAOS:WOLF+』-深淵と化した人狼遊戯- 作:兎々乃 まりぃ
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『2日目:朝+』
「ターニャさんが死んだ」。私には信じられなかった。
明らかに戦いには慣れていそうで、私よりも…ペインさんより強いかもしれない。
そんな人が簡単に倒された。「ニューワールドオンライン」なら、有り得ない話だった。
ということは…ここは一体…?
そんなことを考えていると、リムルさんが咳払いをして、話し始める。
リムル 「みんな。ここにはどうやら『人狼』が本当にいるらしい。」
キリト 「犠牲者は一人…なら、人狼は一人だろう。二人以上なら少なくとも二人は犠牲になっているはずだ。」
やっぱり、人狼はいるみたい。
そしてターニャさんを殺したのは人狼だったと。
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『2日目:昼+』
私を含んだほぼ全員が動揺する中で、アクアさんが手を挙げた。
アクア 「はいはーい!私、『預言者』っていうカードを持ってて…朝見たらなくなってたんだけど。」
リムル 「そうか…俺も同じようなカードを持っていたぞ。同じく消えていた。」
『預言者』。人狼ゲームはあまり知らないけれど、
誰かが「白」とか「黒」って言っているのは見たことがある。
メイプル「えっと…『預言者』って、なんでしたっけ?」
スバル 「対象の役職が「人狼陣営」か「村人陣営」かっていうのが分かる。人狼陣営なら「黒」、それ以外が「白」…だったか。」
アクア 「なるほど!そういうことだったのね!」
カズマ 「…お前、知らずに手を挙げてたのか。」
何も知らなかったアクアさんが、『預言者』って言って手を挙げた。
…つまり、アクアさんは本当に『預言者』なのかもしれない…。
スバル 「とりあえず、二人が占った結果を聞こうか。まずはアクア。」
アクア 「わかったわ。私はね!いきなり「黒」を見つけたのよ!」
アクア 「『エミリア』!あなたが人狼ね!」
エミリアさんは少し驚いた様子だった。
するとスバルさんが「そんなことない」と言った。
スバル 「『エミリア』たんが人狼な訳がないだろ?昨日は俺と一緒にいたんだ!」
アクア 「占った結果が「黒」って出たんだから、絶対に人狼なわけ!」
スバル 「違うって言ってるだろ!」
喧嘩が始まりそうな会議。お日様は真上にあった。
リムルさんが「落ち着け」と仲裁に入って、こう言った。
リムル 「俺の話も聞いてくれ。アクアは「白」。つまり、『エミリア』が「黒」なのも確定だ。」
キリト 「…そうなると、かばっているスバルが怪しい、と?」
リムルさんは頷く。確かに「黒」って言ったのに、
わざわざエミリアさんを庇うのは怪しいよね。
怪しまれたスバルさんは呆れた様子でこう言った。
スバル 「あのなぁ。俺が最初に見せた紙のこと、覚えてるか?そこには『預言者は一人』って書いてあったんだ!そして…俺が『預言者』だ!」
預言者と言った二人が驚いた顔をする。
スバルさんは話を続けた。
スバル 「俺は最初に『エミリア』たんを占って「白」って出てるんだ!だからありえないんだよ!」
気がつけばもう夕方になっていた。
私は提案をする。
メイプル「もうそろそろ、誰が人狼なのか決めないといけないんじゃないかな?
このまま夜になったら、また人狼が動くかも…。」
ベル 「そうですね…早く決めましょう。」
アズサ 「だったら、投票式が一番いいと思う。怪しい人物を指差して、票が多い人を隔離しとく、とか。」
隔離。それなら、私達が殺すこともないし、もし人狼だったら動けない。
私は頷く。そして、投票が始まった。
怪しいのは…エミリアさんと一緒にいた『スバル』さん。
…殆ど直感に近いけど。隔離しておくなら大丈夫。
そう思って指を差した。あの時はそんな考えだったんだ。
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『2日目:夕方+』
スバル 「そうか。お前らはそう考えたんだな。」
アクア 「ふん!どうせあなたが偽物だったんでしょ?」
私がそういうと、スバルはただ黙っていた。
すると、何処からともなく、黒いマントを着た男が立っていた。
アンデット…だとしても、魔法が使えないから成仏も出来ない。
そのアンデットはスバルの前に立つと、大きな鎌を取り出し、喉元に突きつけた。
「遺言は」とアンデットが言う。
スバル 「俺は偽物だ。大当たり、だが残念だ。俺はただの『狂信者』だよ!」
その直後、鎌がスバルの首を跳ねた。
あまりにも恐ろしい光景。
回復魔法も使えない今、女神として失格だと思った。
…せめてエリスのとこにはいかないでよね。
そうして、隔離するはずだったスバルは死んだ。
正確には「処刑」されたの。
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『2日目:夜+』
空間に閉じ込められ、そこで行われるデスゲーム。
以前、アインクラッドで起きた事件の再演のようだった。
気を抜けば自分も殺されかねない。
そんな状況で選んだ隠れ場所は、村の小屋…その中でも、信頼がある程度できる「アクア」が
使っている小屋に、匿ってもらうことにした。
そしてこう言った。「誰が来ても扉や窓を開けるな」と。
するとアクアは「心配しなくても、開けるはずがない」と言ってくれた。
キリト 「なら、こちらとしても安心できる。ここに逃げ込んで正解だったな。」
アクア 「まあね!女神として、頼られることには慣れているの!」
自慢げに話すアクア。先ほどから「女神」と言っているが…意味は分からない。
アクア 「とりあえず、誰を占おうか悩んでるのよね。あんたは誰がいいと思うの?」
キリト 「『キリト』って呼んでいい。誰でもいいと思うが…俺的には『リムル』がいいんじゃないか?」
アクア 「了解。えーっと…「白」。ハズレね。」
とにかく、人狼に気が付かれないよう明かりを付けず、暇を潰すように談笑をしていた。
そんな最中。
小屋の外…比較的近い場所で、悲鳴が聞こえた。
アクア 「この声…!エミリアの声じゃない?!」
キリト 「そうだな…人狼に遭遇したのか!」
俺は迷わず鍵を開け、現場を目撃しようとした。
そうすれば人狼が誰かも分かる…と思っていたのだ。
…それは、大きな間違いだと気付く暇もなく。
扉を開けてすぐ、何者かに腹を刺された。
俺はそのまま、痛みに耐えられず崩れ落ちる。
そいつは「まだ生きているのね?」というと、俺の背中を刺した。
アクアの悲鳴が聞こえる。
そうだったか。人狼は__。
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『2日目:深夜+』
気がついたらここにいて、殺し合いまがいのゲームをやって。
そんな中、僕に許された行動_。
ベル「僕は…『霊能者』。…どうすればいいんだろう。」
『霊能者』。裏面には「夜に1回、処刑又は殺された人物の役職が分かる」とだけ書かれていた。
この力が使えるとするなら、「スバル」さんか「ターニャ」さんのはずだ。
さてどうしようかと悩んでいると、外から女の人の悲鳴が聞こえた。
遠くて誰かは判別できない。立て続けに、もう一度。
この小屋を出れば、殺されてしまうか、現場にいたということで殺されるか。
一応能力を使おうと、僕は「スバル」さんを対象に選んだ。
ベル「…やっぱり、本当だったんだね。」
結果は…「スバル」さんは『狂信者』だった。
明日宣言すれば、人狼は能力持ち…僕を殺そうとするだろう。
宣言するなら明後日…悲鳴の主を対象にすれば…
…きっと上手くいく。
_「キリト」「アクア」が
死体で発見されました。
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