ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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第10話 ファースト・ジャグリング 後編

「このペンギン野郎ー!」

セブンガーを操縦している俺は上空からタックルを行いペギラに奇襲をかける。そのまま反撃を許すこと無く連続パンチで攻撃を続けるもセブンガーの技が尽きた一瞬を突かれペギラの爪がセブンガーの左腕を破壊した。

「ハルキ!早く脱出して!!」

ユカ先輩から通信が入るが俺は指示を拒否し、戦闘を続行させる。

「ヨウコ先輩は諦めなかった。人々を守る為には自分の身を省みない!あれがプロだ!!」

俺はあの怪人にライザーを盗られた時、自分は何も出来ないと思っていた。だがヨウコ先輩は自分に出来ることを精一杯して人々を守るために必死になって戦った所を見た時、Zさんに変身出来るかどうかではなく今自分が出来る事を全力でするのがプロの姿だと強く思った。

「俺もプロでいたいんです!!」

密接しているペギラを右腕一本で引き離し、セブンガーの頭突きで互いの間合いが遠くなった。その間に氷付けにされたウインダムに近寄り背中のジェットを使って機体の氷を溶かす。ウインダムの氷が溶けた事を確認した俺は急いでセブンガーから離脱しコックピットに閉じ込められているヨウコ先輩を救出し近くの公民館に横にさせた。

「ヨウコ先輩を救出しました。至急救護班をお願いします!」

俺はストレイジに通信を送りペギラを撃退する為にライフルを構えようとしたのも束の間、体制を立て直したペギラが俺とヨウコ先輩に冷凍光線を発射してきた!

「うわっ!!」

俺は反射的に腕で顔を覆うも一向に光線も冷気も来る事は無く、目の前にはあの怪人の背中が映っていた。

「お前は…。」

数十分前俺からゼットライザーを奪った刺々しい赤茶色の怪人。俺はライザーを奪い返そうとするも怪人はあっさりとゼットライザーを俺に返したのだ。

「まあ落ち着けよ…。ホラ、返すぜ。」

雑に扱われた形跡も、何かが仕込まれている様子も無く一先ずほっとしたが

「待て、お前は何者だ?」

俺からライザーを奪った理由…。Zさんに変身する事が分かっているならわざわざ返す事はおかしいのではないか…。俺は目的を聞こうとするが、目の前のアイツは鼻で笑う様な声を出し俺にある事を伝える。

「オイオイ小僧…。俺に構っている場合か?」

怪人はペギラに向かって顎をしゃくりそのまま姿を消した…。俺はペギラを倒すためゼットライザーのトリガーを押しウルトラの空間に入る。

『ハルキ、今までどうしてたんだ?』

Zさんは心配そうな声を出し理由を聞いてくる。

「すんません、ゼットライザーを奪われてたんです!」

『ウルトラやばい闇の波動を感じたぞ…!』

アイツ、やっぱり何かやったのかと思ったが今はそんな事を気にしている暇は無い。

「それより、あの怪獣を止めないと!」

Zさんも頷くと俺はウルトラメダルをゼットライザーにセットする。

 

「宇宙拳法、秘伝の神業!ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠!!」

三人の師匠のメダルをセットし、名前を唱和する。

『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンZ』

「ウルトラマン…Z(ゼーット)!」

ペギラとの空中戦が始まった!

 

流石はアラスカからやって来た怪獣…。空中で素早く滑空するペギラに苦戦を強いられていた。空には積乱雲が発生して視界も悪く、Zさんの額のランプから発射されるビームも頭部から繰り出す刃状の光線も悉く避けられてしまう。お互いに高度を上げ視界が見え易くなった上空でも戦況は好転する事無く、ペギラの冷凍光線が直撃してしまい、俺とZさんは地上に叩き落とされた。

「がはっ…」

呼吸も一瞬止まり意識が途切れそうになるもそれを気力で繋ぎ止めた俺は空から光る何かを発見した。

その光る何か今朝TVで観たあの石器だった!その石器は俺達の手元に来ると同時に身の丈程の槍になりそれを手に取る。

「これは何ですか…?」

『ウルトラマンの力を感じる…!何万の時を経たウルトラの力を!!』

「そんな昔からこの地球にウルトラマンが居たんスか?」

俺はウルトラマンがこの地球にいた事に驚くもZさん自身も良く分かっていない様子であった。だが…

『ただ、こいつの使い方は分かる…!分かっちゃいます!!』

Zさんの声と共に槍をペギラに向けて構える。槍を向けられたペギラの表情は明らかに動揺しており、その場所から離脱しようと背中を向けて飛び立とうとしている。

俺達は槍を振り回しながら穂先に炎を発生させ、それをZの文字に描くとそれを勢い良く発射した。

「『ゼットランス…ファイアー!!』」

炎に包まれたペギラは爆発し、この事態は収まったと俺達は思っていた…。これは第1ラウンドに過ぎない事をこれから知ることになる。

 

 

 

 

「ほう…。」

ウルトラマンとペギラの戦いを見ていた俺はあの槍の威力に舌を巻く。まあ俺の知っているウルトラマンの足元にも及ばないが…。とりあえずこの怪人の姿では目立つ為、一先ず地球での姿に戻るとしようか。

ハルキを襲った怪人は姿を変え…、蛇倉隊長の姿に戻る。

「やるねぇ…。久々に血が騒ぐぜ!!」

俺はハルキから奪ったゼットライザーを複製した闇のゼットライザーにメダルをセットする。

「ゼットンさん、パンドンさん、マガオロチ…。」

今までウルトラマン達を苦しめてきた怪獣のメダルをセットし、それを読み込むと俺はあのセリフを叫ぶ。これを言うのも久しぶりだ…。

「お待たせしました。闇の力…お借りします!!」

右手を上に伸ばし俺は合体魔王獣、ゼッパンドンに変身する。アイツも苦戦した怪獣だ、お前達は勝つことが出来るかな?

 

 

 

 

私、津島喜子はあれから急いで家に帰り、TVの中継でウルトラマンの様子を見守る。ウルトラマンは神様ではなく人間だった事に若干のショックを感じていたが、TVでウルトラマンが映った事により、先輩はゼットライザーを取り返す事が出来たのだと思いホッとしている。あの鳥の怪獣を倒しこれで終わったと思っていたが、別の怪獣が突然現れた時には思考が追い付かなかったが…。

その怪獣はまるで二種類の生物が合体しているような見た目をして今まで映像で見た怪獣とは明らかにヤバいと思った。火球を乱射し瞬間移動をして間合いを詰め、目からビームを発射してウルトラマンを吹っ飛ばす。そして自分の方が格上だと言わんばかりにウルトラマンを挑発する。怪獣の瞬間移動にウルトラマンは対応しているが、あの怪獣は格闘も強く防戦一方のウルトラマンは次第に追い詰められている。

「何よあの怪獣、瞬間移動も出来るし格闘も強いしチートじゃないの!!」

今まで怪獣を倒してきたウルトラマンの必殺光線も怪獣のバリアで遮断されその上、胸のランプも点滅し始めた。

「先輩、逃げて!勝てっこないわ!!」

テレビに映っているあの先輩に叫んでも伝わる事はないのに、私はそれを叫ぶこと意外の考えは浮かんで来なかった。

 

 

 

 

Zさんも知らない怪獣に俺達は苦戦を強いられている。瞬間移動に俺達以上に強い肉弾戦、槍も叩き落とされゼスティウム光線すらも通用しない…。そんな中俺達の耳に誰かが叫ぶ声が聞こえてくる。

「逃げて!あんな強い奴に勝てっこ無いわ!」

善子ちゃんが近くに寄ってきて逃げるように伝える。家に帰るように言った筈なのに、俺達の戦いを見かねて来たのだろうか…。だが俺の気持ちは変わらない。

「例え相手がどんなに強くても俺は諦めない…。俺達は怪獣退治の専門家だ!」

『そうだ、それがウルトラマンだ!ハルキ!!』

Zさんも俺に渇を入れ、再度あの怪獣に向かって構えを取る。ヨウコ先輩も諦めなかった、俺達が諦めたら町の人々が危険な目に合う。もちろんAqoursの皆も今呼び掛けてくれている善子ちゃんもだ!そんな中戦いの最中に落とした槍が突然光輝きそれを拾う。天より降りたる光の槍…。今はこれに頼るしかない!怪獣は両手で最初以上の火球を作り俺達にぶつけようとする。俺達は槍を振り回し今度は弓を構える体勢を取りエネルギーを発射する。

「『ゼットアイスアロー!』」

氷の矢は火球をぶち抜き怪獣に突き刺さると一気に爆発し倒すことが出来た。

「先輩~!」

善子ちゃんも笑顔で手を振り俺はサムズアップで答えその場を飛び立ち後にした。

 

戦いを終えた俺に通信機からユカ先輩の音声が送られてくる。ヨウコ先輩は病院に搬送され容態は回復に向かっている様で俺は「良かった…」と安堵する。だがその通信に蛇倉隊長の声が割り入ってきた。

【こちら蛇倉、良かった良かったじゃ無い。ハルキ、出撃許可もなくセブンガーをぶっ壊したな…。分厚い始末書書いて貰うからな!!】

「すんません!」

やっぱり始末書ものだよなと思っていたがこれは自分の蒔いた種だ。すぐにストレイジに戻ろうとしたが蛇倉隊長から、先にヨウコ先輩に会ってこいとの命令を受け、病院に向かうことになった。

「先輩!」

病院に向かおうとした時、善子ちゃんの声に俺は視線を向ける。俺は約束であるゼットライザーの事やウルトラマンについて話そうとするが彼女は首を横に振り話さなくて良いと俺に伝える。

「この事は絶対秘密にするわ。それより今日は町を守ってくれてありがとうね!」

手を振ったときと同じ笑顔を向けられ俺も思わず笑みが零れる。

「オッス、ありがとうございます!善子ちゃんも怪我が無さそうで良かったッス。」

「当然よ!だって私は堕天使ヨハネなのだから…。」

低音ボイスと目の横で裏ピース、そしてドヤ顔を決めた善子ちゃんだったが自分の行動が恥ずかしかったのか顔を真っ赤にしながら「今のは忘れて!」と俺に要求する。俺は再度笑うとヨウコ先輩のいる病院に向かう為背中を向けて歩き出す。その時ふと思ったことがあり、善子ちゃんにある事を伝える。

「そうだ、花丸ちゃんが心配してたから電話するなり、学校に行って話すなりした方が良いかもしれないッスよ?」

そう伝えると彼女は若干苦い顔をしていたがさっきの笑顔に戻り「そこはまぁ…頑張ってみるわ。」とサムズアップを返してその場を後にした。

病院にいるヨウコ先輩は普段と変わらないくらい回復しており、ストレイジに戻った俺は昼まで始末書を書いてそのまま直帰するというハードな半日となった。

 




ハルキとAqoursのウルトラナビ

ハルキ 「今回紹介するのはウルトラマンレオ!」
ゼット 『宇宙拳法の達人ウルトラマンレオ!ゼロ師匠の師匠でもあるんだぞ!』
善子  「過酷な特訓をする事でどんな逆境も打ち破ってきたウルトラマン。弟のアストラとのコンビネーションも最強よ!」

ハルキ ゼット 善子 「『「次回もお楽しみに!!」』」
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