ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!! 作:ワーラー
「この前のPVが5万再生!?」
私、高海千歌は先日のPVの再生数に驚きの声を上げる。喜子ちゃんが「ランタンが綺麗だって評判になったみたい。」とパソコンのコメントを読み上げる。
「ランキングも凄いッスよ!ほら?」
ハルキ君がパソコンを指差し、そこに表示されている数字は…。
「「99位!?」」
梨子ちゃん、花丸ちゃんもこの数字に驚いている。
「来た…、来た!!それって全国でって事でしょ?5000組近くいるスクールアイドルの内、100位以内って事でしょ!?」
未だ信じられず、私のテンションは爆上がりだ!
「確かに今まで4000位だった俺達Aqoursがここまで来たんだ!凄いッスよ!!」
ハルキ君もそう言いながら私と拳を合わせる。
「一時的な盛り上がりかもしれないけど、それでも凄いわよね!!」
「ランキング上昇率では1位!」
「凄いズラ!!」
梨子ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃんもこの結果に大満足だ。
「なんかさ、このまま行ったらラブライブで優勝出来ちゃうかも!」
そう言う私に曜ちゃんが首を傾げる。
「優勝?」
「そんな簡単な訳無いでしょ?」
梨子ちゃんも「甘いなぁ」と言うリアクションで答える。
「分かっている。でも可能性は0じゃ無いでしょ。ね、ハルキ君?」
私はハルキ君に話を振り彼も笑顔で
「そうそう!イケ…。“ギュッ”嫌…、こういう時だからこそ気を引き締めて行かなくちゃ…。」
ハルキ君にも釘を刺される始末。
「何するんスか?」
私、桜内梨子はハルキ君が千歌ちゃんに過度に調子を着かせる事を言おうとした時、お尻をつねり無言の威圧をかけた。
「あまり千歌ちゃんを乗せたらダメよ!大会で優勝経験を持つあなたなら分かるでしょ?」
と互いに耳元でヒソヒソ話す。
“ピロン”
突然、私のパソコンに一通のメールが届く。それはスクールアイドル運営委員会からのメールだった。
「ルビィちゃん何て書いてあるの?」
梨子ちゃんが画面の目の前にいるルビィちゃんに尋ねる。
「ええっと…。Aqoursの皆さん。東京スクールアイドルワールド運営委員会です。」
読み上げるルビィちゃんに私は東京の場所を反芻する。
「東京って…あの東にある京…。」
「「「何の説明にもなってない」ッス。」」
梨子ちゃん、曜ちゃん、ハルキ君の声がハモる。この三人、息ピッタリか!
「「「「「「「東京だ!!」」」」」」」
「知っての通り深夜、研究所が謎の巨大ロボットにより壊滅…。その際3つのメダルが強奪された。」
俺達のストレイジのメンバー、夏川ハルキ、ヨウコ先輩、ユカ先輩は蛇倉隊長から緊急招集を受け作戦室で話を聞いている。
「えっ?メダル!?」
思わず俺は隊長に聞き返し隊長も頷く。アルファエッジ、ベータスマッシュ、ガンマフューチャーに変身する為のメダルは合わせて9枚。それ以外にも少なくとも3枚はあるのかと思う中説明は続く。犯人のメッセージと思われる物が研究所の監視カメラに残されているらしく、ユカ先輩が作戦室のモニターに映す。
【諸君らが宇宙の秘宝を他にも隠している事は知っている。力ずくで奪う事は容易い。しかし、我々は無意味な破壊は好まない。速やかに渡したほうが賢明だ。さもなければ、我々の強力なロボットによる徹底的な攻撃により諸君らの星は晒されるであろう。】
映像はここで終わる直前、ユカ先輩が画面を一時停止する。
「研究員はこの手に操られています。恐らく宇宙人かと…。」
蛇倉隊長も「だろうな…。」と同意するのを他所に俺はヨウコ先輩に「宇宙の秘宝って何ッスかね?」と聞くも「メダルの事よ」と即答。
「こいつの言うように防衛軍には他にも3つ、同じようなメダルが保管されてある。我々はこれを密かに統合先進装備研究所、“統先研”に移送するよう命令を受けた。」
蛇倉隊長が改めて上層部からの指示を俺達に伝える。
「メダルからは特殊なプラズマが出ていて、恐らく宇宙人はこれを感知して位置を特定していると思われます。」
ユカ先輩が宇宙人がメダルがある位置の特定をしている理由の考察をし、“統先研”なら地下300メートルにあらゆる干渉を遮断する部屋と強力な防衛設備がある事も補足した。防衛軍はメダルのエネルギーを応用出来ないか解析しているらしいが俺にはそんな難しい事は良く分からなかった。
「とにかく、こんな野郎に絶対奪われる訳にはいかない。何が起きようと無事送り届ける事が我々の任務だ!」
蛇倉隊長が俺達に渇を入れ、用意していた地図を広げて作戦内容の詳細を説明する。“統先研”は東京にあり、市街地を避けて山道を車で走行しメダルを運ぶ。山道にあるトンネルを抜けると狭い警告になっており、ロボットが出現する可能性が高いのがトンネルに入る前との事だ。蛇倉隊長の説明が終わり今度はユカ先輩がアンテナの様な金属性の突起物を取り付けたケースを用意してきた。
「まだ開発したばかりだけど、メダルから出るプラズマはこの超電離ケースで抑えられる。敵には察知出来ない筈です。」
そして作戦開始の日程を蛇倉隊長から指示を受けるのだが…
「これから3日後の土曜日の早朝に作戦開始だ。ハルキ、お前はウインダムで出撃!ヨウコは後で来てくれ。」
「オッス!」
「了解!」
俺とヨウコ先輩は返事をするも何か大事な事があったような…。
「ああああ!!」
俺の突然の絶叫に隊長を含む3人の肩がビクッと震えた!
「どうしたの!?いきなり!!」
ヨウコ先輩のイラッとした声も気にする余裕も無く、俺はある事を思い出した。
「そうだ、3日後に千歌ちゃん達東京に行くんだ!スクールアイドルのイベントに出る為に!」
「イベント?」
ヨウコ先輩が聞き返し俺は首を縦に振り肯定する。俺は地図を再度確認しイベントが開催される秋葉原と作戦を行う山道の場所を見比べる。
「俺はいつ怪獣が出ても出撃出来るように残るつもりなんスけど場所も場所だから少し心配で…。」
幸い場所は山道も“統先研”も秋葉原からかなり離れていた為被害はほぼ無い事が分かり安堵する。
「それにしてもイベントがある日に作戦だなんて運がないねハルキ…。」
「オッス…。」
ユカ先輩のフォローに力無く項垂れる俺だったが、隊長から「寝泊まりする準備はしておけよ」との指示を受ける。
「この作戦が終わったら丁度いい…。Aqoursが参加するライブを見に行ってやれ。」
「本当ッスか!?」
蛇倉隊長の計らいに俺も俄然やる気が出る。正直参加するのを諦めていたからビックリだ。
「ハルキ、東京土産宜しく!」
ヨウコ先輩も笑いながらそう言い、俺は千歌ちゃんに自分も東京に行ける事への報告を電話で話した。
「東京?」
私、黒澤ダイヤは帰宅したルビィからの言葉に疑問符を浮かべる。
「うん。イベントで一緒に歌いませんか?ってメールが来て。」
携帯で調べた所、きちんとしたイベントなのは確かだった。そして全国からスクールアイドルが参加し去年入賞したグループも参加するらしい。
「千歌ちゃんは、「お小遣い前借りして行こう!」って…。でもハルキ君は行けれ無いみたいで。」
そう言うルビィを他所に私は考える。東京でのイベント…。
「鞠莉さんは何と言っているの?」
「皆が良ければ理事長として許可を出すって…。」
“ギリッ”
私は奥歯を噛み締める。承認したのか!?彼女は!!
「お姉ちゃんはやっぱり嫌なの?ルビィがスクールアイドルを続けるの…。」
誤解をさせてしまったのか、私はルビィに伝える。
「ルビィは自分の意思でスクールアイドルを始めたのですよね?」
「うん。」
力強く頷くルビィを見る。
「だったら誰が何と言おうと関係ありません。でしょ?」
私は優しく伝える。だが…
「私はただ…。」
「ただ…?」
あの事を伝えようとしたが今はその時ではない…。もう遅いから早く寝るように伝え、私は家を出た。
「来ると思った。」
家を出た私は鞠莉さんの家であるホテルの玄関にいる。
「どういうつもりですの?あの子達を東京に行かせるとどうなるか…。」
早すぎる…。ファーストライブやPVを完成させ、スクールアイドルとして自信が付き始めたばかりの彼女達を今の段階で送り出すのは危険だ。
「なら止めれば良いのに?ダイヤが本気で止めればあの子達、諦めるかもしれないよ。」
と鞠莉さんはいつもの笑顔で返す。
「本当は期待しているんじゃない?私達が乗り越えられなかった壁を、乗り越えてくれる事を…。」
「もしもし越えられなかったらどうなるか…、充分知っているでしょう?」
私はあの時の事を思い出す。確かに鞠莉さんの言う通り、ルビィや彼女達に期待はしている。だがそれ以上に、この壁を乗り越えられなかった事で失う物がどれだけ大きいか私も彼女も分かっている筈。
「取り返しが付かない事になるかもしれないのですよ!」
再度考え直して欲しい。そう思うも鞠莉さんの答えは…
「だからと言って避ける訳にはいかないの。本気でスクールアイドルとして、学校を救おうと考えているのなら…。」
変わらない。自分達が経験したから…、学校を救う為に必要だから…、もうスクールアイドルでは無いから彼女はそう言えるのだ。きっと…。
「変わってませんね…!」
鞠莉さんの胸ぐらを掴み吐き捨てるように言う。もう彼女と討論する事も馬鹿らしい。
「ハルキさんの電話番号を教えなさい。今すぐに!」
それだけ伝え、鞠莉さんからハルキさんの携帯番号が書かれたメモを受け取るとそのまま彼女の家を後にする。
「もしもし、ハルキさん…。今宜しいでしょうか…?」
ハルキとAqoursのウルトラナビ
ハルキ 「今回紹介するのはガンQ」
ゼット 「ファイブキングの左腕になっていた怪獣で、目玉から何でも吸収してしまう厄介な怪獣だ!」
千歌 「吸収したものの成分で体が作られていて、ウルトラマンガイアを二度も苦しめた強力でグロテスクな怪獣だよ!」
ハルキ ゼット 千歌 「『「次回もお楽しみに!!」』」