ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

17 / 40
第17話 TOKYO/未確認物質護送指令 後編

私、桜内梨子は秋葉原駅に着いたがこの時点で若干疲れている。久しぶりに電車に乗ったから乗り疲れもあるがそれ以上のとある出来事で気力を大分持っていかれていた。時は約三時間前に遡る。

「東京トップス、東京スカート!そして、東京シューズ!!そしてそして、東京バッグ!!!!」

十千万から出た千歌ちゃんの服装を見た率直な感想…、めちゃくちゃダサい。大きなハートのTシャツ、赤とオレンジの派手派手しいハイソックス。片方色が違う靴にダテ眼鏡……。

「何がどうしたの?」

私は声を絞りだし千歌ちゃんに訪ねる。「可愛いでしょ!」と言う彼女の言葉を無視し「東京に行くのにそんな構えなくてもいい…。」と呟きながら暖簾の内側にいる美渡さんを見る。笑いを堪えながら千歌ちゃんを見ている事から吹き込んだのは彼女と分かったが、

「梨子ちゃんは良いよ、東京にずっと居たんだから。私達静岡県民は東京に行くなんて一大イベントなんだよ!」

と両手を広げてアピールする。そんな中、

「「おはようございま~す!」」

とルビィちゃんと花丸ちゃんの声が聞こえる。二人は今の千歌ちゃんみたいに奇抜なファッションをしない筈だ。そう思い私は挨拶を返す為、声がした方向に振り向く。

「あっ、おはよ…んえ??」

私は自分でも訳の分からない奇声になり二人を見る。

「どうでしょう…、ちゃんとしてますか?」

ルビィちゃんの服はネズミか熊か分からない謎のイラストのプリントシャツに水玉スカート、髪の毛にはリボンが計四個着いている。千歌ちゃんよりも酷い…。これをダイヤさんが見ていてもおかしくはないが、まさかこれに何も言わず送り出したのかと疑問を持ちながら眉間を押さえる。

「これで渋谷の険しい谷も大丈夫ズラ!」

花丸ちゃんに至ってはピッケルを持ちまるで鉱山に行くかの様な服装であり、私は何も考えない様にした。ダメだ、こんな所でツッコミを入れても気疲れしてしまうだけ…。それに渋谷は私達が行く場所では無いし険しくも無い。あるのはスクランブル交差点とビルだ。

「二人とも地方感丸出しだよ!」

千歌ちゃんのブーメラン発言に青筋を浮かべながら冷淡な声で「あなたもよ!」と返し、全員いつもの服装に着替えて来るように指示を出した。

 

 

「結局、いつもの服になってしまった…。」

「そっちの方が可愛いわよ。」

志満さんが運転する車の中で残念そうに呟く花丸ちゃんを缶コーヒーを飲みながら慰める。WA○DAはやっぱり美味しいな。

「でも普段の口癖の“ズラ”は気を付けた方がいいかもね。」

地方感丸出しになるからちょっとどうかな?と思ったから念のため伝えておく。花丸ちゃんと話している内に車は沼津駅に到着し、待ち合わせている曜ちゃんと善子ちゃんと合流する。

「天津曇りの彼方から堕天したるこの私が、魔都にて冥府より数多のリトルデーモンを召喚しましょう…。」

うわぁ…、善子ちゃんの格好凄まじいな。ハルキ君から借りた漫画に出てくるウ○キオラみたいな格好してるよ…。曜ちゃんなんて完全に他人の振りしてるし、流石にこんな格好の人と歩きたくはない。通行人から写真も凄い撮られているし…。

「「「くっくっく…。」」」

「善子ちゃんも」

「やってしまいましたね。」

「善子ちゃんもすっかり堕天使ズラ!」

千歌ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃんが善子ちゃんの格好を見て笑う。曜ちゃんに至っては旅行雑誌である、る○ぶを見ながら「皆遅いよ~。」と棒読みで相手をしていた。

「梨子ちゃん、皆あんまり東京に慣れていないから宜しくね。」

缶コーヒーを飲み干す私に志満さんはそう伝える。その時クラスメイトのむっちゃんや、よしみちゃん達が見送りに来てくれた。

「千歌~。イベント頑張ってきてね!」

「これ、クラスの皆から!」

むっちゃんとよしみちゃんが代表してエールを送り、地元の名物、のっぽパンの差し入れを受け取る。

「それ食べて、浦校(浦の星学院高校)の凄い所、皆に見せてやって!」

むっちゃん達の期待に応えるように私達二年生が頷く。

「千歌、皆も頑張ってね!」

おっとりした声で志満さんも手を振る。

「うん!頑張る!!」

千歌ちゃんが応え、私達は秋葉原行きの電車に乗り込んだ。

 

 

二時間後、秋葉原駅に到着した私達一向は早速、東京の町並みにテンションが上がっていた。

「ここがあまねく魔の者が闊歩すると言い伝えられる約束の地、魔都東京…。」

善子ちゃんが早速堕天使キャラを解放しているが、皆スルー。

「あっ、あれスクールアイドルの広告だよね!?」

千歌ちゃんがビルのディスプレイに映るスクールアイドルの広告に声を上げる。東京にいる時はピアノしかやっていなかったから気づかなかったが、スクールアイドルの宣伝は他にも複数の場所で行われており、改めて人気のコンテンツなんだなと再確認する。

「はしゃいでると地方から来たと思われちゃうよ。」

曜ちゃんの忠告にルビィちゃんも「慣れてます~って感じにしないと…。」と若干肩に力が入ってる。千歌ちゃんもそれに同意し

「ホント原宿っていっつもこれだからマジヤバくない~?オーッホッホッホ!」

通行人にも笑われ、曜ちゃんにも「ここアキバ…。」と突っ込まれる始末。

「と、取り敢えずハルキ君と合流しよう。待っていると思うし…。確か駐車場にストレイジの人達といるってメールが来てたよ。」

私達はハルキ君と合流する為、道端にある自販機で再度WA○DAを買い、飲み歩きながら待ち合わせである駐車場を目指した。この三時間で飲んだコーヒー缶は三本、帰る頃にはカフェイン中毒になっていそうな不安が頭の中で一瞬過った。

 

 

 

私、高海千歌は駅の駐車場で待っているハルキ君に手を振る。

「おはよッス。無事に着いて良かったッスよ。」

「うん!東京に巨大なロボットが出たって聞いたからビックリしたけど…、ハルキ君もストレイジの皆さんも無事で良かった!」

正直東京に行くのはちょっと不安だったけど、秋葉原は被害がほぼ出ない事をハルキ君が教えてくれたからその言葉を信じる事にした。

「ハルキはお手柄だったぞ!」

ストレイジの蛇倉隊長がハルキ君の頭を撫でながら私達に伝える。ハルキ君は恥ずかしいのか抵抗していたが。そんな中、ルビィちゃんが蛇倉隊長に声を掛ける。

「あの…、この間は指示を出してくれてありがとうございました!」

そういえば三津に怪獣が出た時、蛇倉隊長が指示を出してくれた事を思い出す。蛇倉隊長も「ああ。家族の皆は怪我は無かったかい?」と訪ねる。ルビィちゃんも頷くと隊長は「なら良かった。」と優しそうな笑顔を向けていた。

「さてハルキ、俺達はそろそろ静岡に帰るぞ。」

蛇倉隊長がハルキ君に声を掛け、ユカさんとヨウコさんも止めてある車に向かう。

「皆もライブ、頑張ってね!」

「ハルキー。お土産宜しくね!」

ヨウコ先輩、ユカ先輩の言葉に私達はお礼を言い秋葉原を観光する事にした。

 

 

「うわぁ!輝く~~!!」

私と曜ちゃんは秋葉原のスクールアイドルショップの店内にいる。憧れのμ'sのメンバーのタオルやぬいぐるみなどのグッズに興奮していた。

「缶バッジもこんなに種類があるし、このポスター初めて見る!」

沼津では見ることの出来ない物ばかり…。流石スクールアイドルの聖地とも言われているアキバ。ここなら何時間でも過ごせる自信がある!

「時間無くなるわよー。」

梨子ちゃんがコーヒーを飲みながら伝えるも私はグッズ、曜ちゃんは店内にある制服に夢中で気づかない。

「あれ、花丸とルビィとハルキは?」

善子ちゃんが回りを見ながら三人を探していたそうだが気づいたら何処かの店内に入っていった。

グッズも買い、店内を堪能した私は皆と合流しようと店を出ようとするも

「さあ、皆で明日のライブの成功を祈って神社に行こ…あれ?」

店を出るとそこにはもう何本目かのコーヒーを飲んでいる梨子ちゃんだけ…。皆完全に自由行動をしていた。

まずはハルキ君に電話をかけて、何処に居るかを聞いてみる。ルビィちゃんと花丸ちゃんと一緒に大きなショッピングモールにいたそうだ。

「うん!大きなビルの下…。分かる?」

電話で話しているとルビィちゃん達が「すみませ~ん!」と走りながら駆けて来た。

「すんません、勝手に居なくなって…。あれ、曜ちゃんと善子ちゃんは?」

謝るハルキ君も二人が何処にいるのか気になったのか梨子ちゃんに聞いている。

「二人とも場所は分かるから、もう少ししたら行くって。」

こういう時のもう少し程当てにならない。

「もう…、皆勝手なんだから!」

「ハァ…。しょうがないわね。……ハッ!!」

梨子ちゃんの表情が変わり、お手洗いに行ってくると言いながらダッシュで駆け出した。

 

 

「もう、時間無くなっちゃったよ。」

梨子ちゃんがやたらと長いお手洗いから帰り、(何故か店で買ったであろう紙袋を持っていたが…。)曜ちゃんと善子ちゃんも戻るのは遅く、ハルキ君と他一年生二人はスクールアイドルショップの隣にあるゲーム専門店でカードを買ってそのままゲームセンターで遊んでいる始末…。

「せっかくじっくり見ようと思ったのに…。」

そう呟いた私は気づく事は無かったが梨子ちゃんが焦りながら紙袋を隠す。善子ちゃんは「ライブの為の道具なの!!」と両手に持っている、堕天使ショップと書かれた紙袋を見せ抗議する。曜ちゃんに至っては

「だって、神社に行くって言ってたから!」

と巫女さんのコスプレで戻ってきた。神社に行くからと言ってこんなの着て戻る意味が分からないし「似合いますでしょうか?」とドヤ顔で敬礼をする。

「敬礼は違うと思う…。」

私の反論に同意するようにハルキ君もため息を付く。いやいや、ハルキ君も両手にプラモデルと箱詰めされてるモデルガンとか何個買ってるの!?

言いたい事は色々あるが目的地である神田明神へ続く階段に到着する。

「ここが…、μ'sがいつも練習していた!」

「長いッスね…!」

ルビィちゃん、ハルキ君が口を開く。想像以上の段数と距離…。μ'sが練習していた場所に今自分達も居ることにちょっと感動している。

「登ってみない?」

私の提案に全員が頷き同意する。いざ走ってみるとかなりキツイ。でもμ'sがここを登り、ラブライブを目指していた。私達もラブライブを目指して輝きを見つけたい!そう考えていると自然と足に力が入る。息も絶え絶えになっていたが気づくと皆、階段を登りきり神社にたどり着いていた。そんな中呼吸を整えていると

 

(♪self control)

 

歌が聞こえていた…。

 

 

 

 

μ'sが練習していた階段を登りきった俺達は、先に登っていたであろう歌声の主に目を向ける。綺麗な歌声の中に力強さも感じる二人組の女子高生だった。一人は紺色の髪をサイドテールで結んだ女の子、もう一人は薄いエンジ色のツインテールの女の子だ。

「こんにちは!」

サイドテールの子が千歌ちゃんに声をかける。千歌ちゃんも挨拶を返すと女の子は思い出したかのようなリアクションを取りながら「あなた達もしかして…、Aqoursの皆さん?それと…」と千歌ちゃん達訊ねる中、俺に目線を向ける。

「Aqoursのマネージャーをやってます。夏川ハルキです!」

「マル達、もうそんなに有名に?」

俺も改めて二人に挨拶をする横で花丸ちゃんが驚きの声を上げる。まあ、ランキング上昇率では一位だし知られていてもおかしくはないだろう。

「PV見ました。素晴らしかったです。」

「あ、ありがとうございます。」

やっぱりあのPVの影響のお陰で知名度が上がったんだなと思う中

「もしかして…、明日のイベントに参加する為に東京に?」

と千歌ちゃんに問いかける。頷く千歌ちゃんに「楽しみにしています。」と最後に声をかけ去っていく。その時サイドテールの女の子と一緒にいたツインテールの女の子が千歌ちゃん達の頭上を空中で回転しながら飛び越える。不敵に笑う彼女は振り向くこと無く去っていった。

「凄いです!」

「東京の女子高生って皆こんなに凄いズラ!?」

「当ったり前でしょ!東京よ?東京!!」

一年生達が驚嘆の声を上げる中、呆けている千歌ちゃんも「歌、綺麗だったな…。」と呟く。

「千歌ちゃん達Aqoursもあの二人に負けてないッスよ!自信持って!!」

励ます俺に千歌ちゃんはお礼を言い、神社でお参りをして宿泊先の宿に向かった。

 

 

 

 

私、桜内梨子は予約した宿で皆とお茶を飲みながら一息ついている。

「ふう…、落ち着くズラ~。」

温泉に入り団扇で扇ぎながらリラックスしている花丸ちゃんを見て気に入ってくれたみたいで良かったと安心する。

「でも俺も部屋に入って良かったんスか?まあ、寝る時は別々ッスけど。はい、善子ちゃんの番。」

「うわあ!ちょっとハルキ!何でそんなの出してターンを渡すのよ!!」

善子ちゃんとカードゲームをやりながら若干気まずそうな声を上げるハルキ君だが、皆で遠出しても一人だけ別の部屋は可愛そうだし、同じ空間で皆と居る事もメンバーの親睦を深めるためにも大切な事だ。

「何か修学旅行みたいで楽しいね!」

「はい、攻撃!」

「ちょっと!ぬあああ!!」

道中の巫女のコスプレからバスガイド姿に着替えた曜ちゃんがご満悦そうに敬礼をする中、善子ちゃんが負けて苦悶の声を上げる。

「そうだ!お土産に買ったけど夜食用に買ったお菓子が…。あれ?無いズラ!?」

「あれ?」

「旅館のじゃ無かったの?」

花丸ちゃんが夜食用のお菓子を探していたが、てっきり旅館に常備されていた物と勘違いして曜ちゃんと私は食べてしまう。

「マルのバックトゥザぴよこ饅頭!!」

「花丸ちゃん、夜食べると太るよ…。」

「ハルキ、もう一回やるわよ!ほらシャッフルしなさい!!」

「俺もう眠いんッスけど、まだやるんスか?」

一年生トリオとハルキ君が騒いでいる中、ルビィちゃんが布団を押し入れから取り出すもバランスを崩し全員布団の下敷きになってしまう。

「うおっ!」

「きゃっ!」

下敷きになった際かなり近くにハルキ君の顔があり、お互いに恥ずかしくなって顔を背けてしまう。それにしてもハルキ君、かなり鼻筋整ってるのね…。

「ご、ごめんねハルキ君!」

「オ、オッス…。」

そんなアクシデントの中、千歌ちゃんが戻ってきたが、部屋の散らかり具合と全員畳や机に突っ伏している惨状に言葉を失っていた。

「音ノ木坂ってμ'sの?」

布団も敷き終わり曜ちゃんが私が在学していた学校の名前を出す。

「うん、旅館の人に聞いたんだけど、この近くにあるんだって!皆で行ってみない?」

スクールアイドルの代名詞であるμ'sが練習し、守った学校。ファンである千歌ちゃんやルビィちゃんが行きたいと言う気持ちも分からなくもない…。

「東京の夜は物騒じゃないズラ?」

「な、何よ?怖いの??」

花丸ちゃんや善子ちゃんは躊躇している。まあ知らない土地の夜道は不安なのは確かに同意する。私も内浦に引っ越したばかりの頃は少し不安だったし。

「梨子ちゃんはどうッスか?」

「私は……、私は遠慮しておく。先に寝てるから皆で行ってきて。」

そう言った私はコーヒーを買う為、逃げるように外に出て行った。

 

ハルキ君も部屋に帰り皆が寝静まった夜11時、私は未だ眠れないでいた。

「眠れないの?」

月を見ている私に千歌ちゃんが声を掛けてくる。

「千歌ちゃんも?」

首を縦に振り肯定する千歌ちゃんに私は寝る前の事を謝った。

「あの時はごめんね。なんか、空気悪くしちゃって…。」

「ううん、私の方こそ…ごめん。」

無事仲直りをし、私は転校前の音ノ木坂について話すことにした。

「音ノ木坂って伝統的に音楽が有名な高校なの。私、中学の頃ピアノの全国大会に行ったせいか高校では結構期待されてて…。」

「そうだったんだ。」

音ノ木坂には推薦で入学し放課後も学校が休みの日曜日もひたすらピアノの練習をしていた。

「音ノ木坂の事が嫌いじゃないの。ただ期待に応えなきゃって思ってたけど、大会で上手くいかなくてスランプになっちゃったんだ…。」

そして浦の星に転校し、結果的に音ノ木坂のクラスメイトや顧問の先生の期待を裏切ってしまった。

「ねぇ梨子ちゃん、期待されるってどういう気持ちなんだろうね?沼津出る時に、むっちゃんやよしみちゃん達が見送りに来てくれたでしょ?皆が来てくれて凄く嬉しかったけど実はちょっぴり怖かった…。期待に応えなくちゃって、失敗出来ないぞって…。」

「千歌ちゃん…。」

期待される事は力になる反面重荷にもなる…。私はその重荷に耐えきれ無かった。今の千歌ちゃんも不安な気持ちで一杯なのかもしれない。

「ごめんね、全然関係ない話しちゃって…。」

謝る千歌ちゃんに私はありがとうと返し、明日の為に寝ることにする。今は音ノ木坂の時とは違う。喜びだけでは無く、不安を打ち明けられる仲間がいるんだ。それだけで重荷は少し軽くなる。

 

 

 

携帯の画面を見ると7時半。部屋のメンバーが全員熟睡しているのを見ながら私、高海千歌は練習着に着替え旅館の外に出てとある場所に来ていた。

「ここで初めて見たんだ…。スクールアイドルを!μ'sを!!」

私の始まりの場所で改めて今日のライブを頑張ろうと気合いを入れる。

「千歌ちゃん!」

振り向くと曜ちゃん、ハルキ君を含むメンバー全員が揃っていた。

「やっぱりここだったんだね!」

曜ちゃんはやっぱり分かってたんだと少し安心する。そう言えば何も言わずに出ちゃったな…。

「練習行くなら声掛けて。」 

「一人で抜け駆けなんてしないでよね。」

梨子ちゃん、善子ちゃんも気合いは充分みたいだ。でも梨子ちゃん、所々寝癖が付いてる…。

「帰りに神社でお祈りするズラ!」

「だね!」

「オッス!!」

花丸ちゃんの提案にルビィちゃん、ハルキ君も同意する。そんな中大きなサウンドの中振り返った目線の先にある画面にLOVE LIVEと大きな文字が映し出された!

「ラブ…ライブ…。」

「ラブライブ!今年のラブライブが発表されました!!」

私の呟きにルビィちゃんも興奮が収まらない様子であった。

「ついに来たね…。」

「どうする、千歌ちゃん?」

緊張気味の曜ちゃんの後に梨子ちゃんが悪戯っぽく訊ねるも私は

「勿論出るよ!μ'sがそうした様に、学校を救った様に!!」

そう即答し、私達7人の手を重ねて円陣を組む。

「さあ、行こう!今、全力で輝こう!!」

そうだ、このラブライブに出場して結果を出せば何かが変わるかもしれない…。輝きが見つかるかもしれないんだ!!

「「「「「「「Aqoursサンシャイン!!」」」」」」」

 

 

「今回のライブは会場のお客さんの投票で出場するスクールアイドルのランキングを決めることになったの!」

旅館を出てライブ会場に到着した私達はこのライブについての説明を係員から聞いている。

「上位に入れば一気に有名になるチャンスって事?」

「まあ、そういう事ね!」

曜ちゃんの疑問に係員が肯定しAqoursは二番目にライブをする事も告げられた。

「二番目か…。」

「前座って事ね…。」

今回出るグループの中では最下位…。でもこのライブで有名になるチャンスなんだと私は気持ちを再度奮い立たせる!

「俺はマネージャーだから投票は出来ないけど、皆なら大丈夫!頑張ってください!!」

ヨウコ先輩から以前もらったストレイジの腕章(下に小さく銀字でAqoursと刺繍入り)を付けたハルキ君の応援に私と花丸ちゃん、ルビィちゃんが頷き、善子ちゃんと曜ちゃん、梨子ちゃんが堕天使ポーズに敬礼、サムズアップを返し私達は控え室に入室した。

 

 

「緊張してる?」

「まあね…。」

控え室で今回歌う衣装に着替えた私達だったが梨子ちゃんの強張った顔を見た曜ちゃんが訊ねている。

「じゃあ、私と一緒に敬礼!おはヨーソロー!!」

そう言った曜ちゃんに続いて梨子ちゃんも敬礼を返す。

「お、おはヨーソロー。」

「良く出来ました。緊張が解けるおまじないだよ!」

笑いかける曜ちゃんのお陰で梨子ちゃんの顔にも笑顔が戻る。ルビィちゃんも涙目になっていたが花丸ちゃんの励まして緊張も和らぎ全員いつもの調子を取り戻した。

「Aqoursの皆さ~ん!お願いします!!」

係員の指示に従い私達は舞台裏に入る。

「(前座がなんだ!このチャンスを物にするんだ!!)」

そう思った矢先一組のグループが後ろから近づいてきた。

「また会いましたね…。よろしくお願いします。」

「スクールアイドル…だったんですか?」

そう昨日神田明神で会った二人組だった…。

「あれ、言ってませんでしたっけ?私は鹿角聖良。この子は妹の理亜。」

姉妹は緊張など全くしていない様子で舞台に向かう。

「見てて…、私達Saint Snow(セイントスノウ)のステージを!!」

ライブが…始まった!!

 

 

 

 

 

 




ハルキとAqorsのウルトラナビ

ハルキ 「今回紹介するのはウルトラマンダイナ!」

ゼット 『ダイナの青い姿は超能力戦士。そのミラクルパワーがガンマフューチャーを強くしているぞ!』

梨子  「ティガと同じタイプチェンジを駆使して戦い、ガイアやゼロなど別の世界のウルトラマンを何度も助けた戦士よ!」

ハルキ ゼット 梨子 「『「次回もお楽しみに!!」』」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。