ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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第18話 くやしくないの? 前編

「見てて…。私達、Saint Snowのステージを!」

 

(♪SELF CONTROL!!)

 

 

 

 

「この町1300万人の人が住んでるのよ…。」

「そうなんだ…。」

ライブが終わり、俺達は東京で有名なスカイツリーに来ていた。梨子ちゃんがこの町に住む人口を曜ちゃんに教えるも彼女は力なく返す…。

「やっぱり違うのかな?そういう所で暮らしていると…。」

沼津の人口は約19万人と東京と比べると100倍以上の人口の差。都会と田舎、その差が今回の結果になってしまったのだろうか…。

「あれが富士山かな?」

「ズラ…。」

ルビィちゃんが双眼鏡で遥か遠くに見える富士山を見て呟く。

「最終呪詛プロジェクト、ルシファーを解放!魔力五千万のリトルデーモンを召喚!!」

黒ローブを翻しはしゃいでいる善子ちゃんにため息をつきながら「善子ちゃんは元気だね…!」とルビィちゃんが返す。

「善子じゃ無くてヨ・ハ・ネ!!」

お決まりの返しを聞きながら先日ダイヤさんが電話で話した“壁に当たる”と言う言葉を思い出す…。

「お待たせ~!アイス買ってきたよ!はい、ルビィちゃんもハルキ君も!!」

半ば押し付ける様にアイスを渡す千歌ちゃん…。

「全力で頑張ったんだよ?私ね、今まで歌った中で出来は一番良かったって思った。声も出てたし、ミスも少なかった。「でも…」それに!!」

梨子ちゃんの反論を拒否するように話を続ける。

「周りは周りはラブライブ本選に出場しているような人達でしょ?優勝出来なくて当たり前だよ…。」

「何が当たり前なんスか?」

俺は我慢が出来なくなっていた。

「前座だったから?Saint Snowや他のグループとの実力を知って、自分達が浦校の期待に応えられ無かったから不貞腐れてんスか!?」

確かに練習の時から間近で見ていた俺も今回は普段以上の良いパフォーマンスをしていたと思う。初めての空気感に飲まれる事無くやりきっていた。でも自分達の努力を否定する様な言い方に俺は許せないでいた。

「でも千歌ちゃん、ラブライブの決勝に出ようと思ったら…、少なくとも今日出ていた人達くらい上手くならなくちゃいけないって事でしょ?」

梨子ちゃんの言い分に肯定する千歌ちゃんに続けて曜ちゃんも口を開いた。

「私ね、Saint Snowを見たときに思ったの。これがトップレベルのスクールアイドルなんだって。この位出来なきゃダメなんだって…。なのに入賞すらしていなかった!あの人達のレベルでも無理なんだって…。」

曜ちゃんの言う様にSaint Snowのライブは圧巻だった。歌唱力、パワフルでキレがあるダンス。Zさんでさえもテレパシーで俺に称賛の声を送っていた。

「な、何よ?あれは偶々でしょ!天界が放った魔力によって…」

「何が偶々なの?」

「何が魔力ズラ?」

慰めようとする善子ちゃんを茶化すルビィちゃんと花丸ちゃんを遮り、「せっかくの東京なんだし皆で楽しもう!」とスカイツリーを後にしようとする千歌ちゃんに電話の着信音が鳴った。

 

「ごめんね、呼び戻しちゃって!」

俺達はさっきまでライブをしていた場所に戻ると謝罪をするメガネの係員から封筒を渡される。

「なんだろう?」

「もしかして…ギャラ?」

「卑しいズラ。」

「入賞すらしてないのに貰える訳無いじゃないッスか。」

善子ちゃんのボケに冷たく言い放つ花丸ちゃんと俺を他所に

「正直どうしようかと思ってたけど渡す決まりだから!」

と逃げる様に去って行った。あの様子だとこの封筒の中身はAqoursにとってよっぽど悪い物なのは間違い無いが…。

封筒から取り出し、一枚の紙を見るとそこには今回出場したスクールアイドルに対するランキングと得票数がしるされていた。

「Aqoursはどこズラ?」

紙は三枚…。その中の一枚にはトップ10のスクールアイドルが書かれていたがAqoursの名前は無かった。

「あっ、Saint Snowは9位か…。」

「もう少しで入賞だったのにね…。」

千歌ちゃん、梨子ちゃんがこの結果に呟くもAqoursの名前が無い為次の紙に。

「ここにも無い…。」

「私達、そんなに低いの…。」

ルビィちゃん、曜ちゃんも不安になる。最後の1枚にAqoursはあり、ランキングは30位

「30位…。」

「30組中で…。」

「ビリって事!?」

「わざわざ言わなくていいズラ!!」

皆動揺している中、梨子ちゃんが得票数はどのくらいかを聞く。

「ええっと…。えっ!?得票数は0…。」

「は?嘘だろ!?ゼロ??」

三枚目を捲った時点でランキングでは最悪の順位は覚悟していた。でも得票数は数人は入れていると思い、這い上がれる可能性はあると言うように声を掛ける準備もしていた…。ランキング29位のスクールアイドルでさえ得票数が20人以上。

『ハルキ、ダイヤさんが言っていた“壁”って…。』

「(多分この事かも…。)」

Zさんもテレパシーでダイヤさんが言っていた事を反芻する。実力の差を数字で見せつけられ俺は皆に何を言えばいいのかもう分からなくなっていた…。

呆然としている千歌ちゃんに対し、「お疲れ様です!」と昨日の女の子、Saint Snowの聖良が声を掛けてきた。

「素敵な歌でとてもいいパフォーマンスだったと思います。だだ…」

その後の発言は千歌ちゃん達Aqoursの心を折るに充分な言葉だった。

「ただ、もしμ'sの様に…ラブライブを目指しているのだとしたら……、諦めたほうが良いかもしれません。」

「おい…。」

俺は形振り構わず彼女に詰め寄ろうとしたが曜ちゃん、梨子ちゃん、善子ちゃんに抑えつけられる。

「お前!自分達が入賞出来なかったからって、八つ当たりしてんじゃねぇよ!!Aqoursがどんな思いでこのライブに出たと思ってんだ!?おい、こっち向けよ!何か言え!!」

「ハルキ君落ち着いて!」

「ここで揉めても変わらないのよ!」

「アンタが私達の為に怒ってくれているのは嬉しい!だから止めなさい!!お願いよ!!」

曜ちゃん、梨子ちゃん、善子ちゃんが俺を落ち着かせようとしているが、聖良の隣にいた理亜が吐き捨てる様にある事を言い放った!

「馬鹿にしないで…。ラブライブは遊びじゃない!!」

「遊びで参加してるの思ってんのか!?お前ら何様だよ?おい待てよ!こっち来いや!!!」

この時、千歌ちゃんの青ざめた顔をしているのを俺達は気付く事が出来ず、最悪の気分のまま土産も買わずに帰りの電車に乗ったのだ。

 

 

 

 

「泣いてたね、あの子。きっと悔しかったんだね入賞出来なくて…。」

私、渡辺曜はあの後皆で電車に乗りルビィちゃんの言葉を聞きながら窓の景色を見て黄昏ている。

「だからって、ラブライブを馬鹿にしないでなんて…。」

善子ちゃんが理亜ちゃんのあの言葉を思い出し、しかめっ面をしている。

「でもそう見えたのかも…。」

「そうね。あの子達も本気だった…。」

あの子の気持ちも分からなくも無い。梨子ちゃんも同意していたが、千歌ちゃんはスカイツリーにいた時と同じように明るく返す。

「私は良かったけどな!精一杯やったんだもん。努力して頑張って、東京に呼ばれた。それだけで凄い事だと思う。」

「それは…。」

「……。」

花丸ちゃんも言葉を詰まらせ、ハルキ君はあの二人に激昂して以降口を開かない。

「だから胸張っていいと思う。今の私達の精一杯が出来たんだから。」

無理に笑う千歌ちゃん。本当にこれで満足しているのだろうか…。

「千歌ちゃん…。」

私は思いきって聞いてみる。

「千歌ちゃんは悔しくないの?」

「えっ?」

私の言葉に千歌ちゃんを含む全員の目線が集まった。

「もう一度言うよ?悔しくないの?」

「そりゃあちょっとは…。でも満足だよ。皆とあそこに立てて…、私は嬉しかった。」

私は「そっか…。」と返しそれ以降沼津駅まで一言も話す事はしなかった。

 

沼津駅に着いた俺達はクラスメイト達から早速声をかけられる。

「お帰り~!」

Aqoursのメンバーは無言で手を振り、今回のライブの“順位と得票数以外は”当たり障りの無い様に皆に伝えていた。

「じゃあ、もしかして本気でラブライブ決勝を狙えるって事!?」

「えっ…。」

むっちゃんのラブライブ決勝と言う言葉に声を詰まらせる千歌ちゃん。むっちゃんの発言にクラスメイト達も「当たり前でしょ?」と言うように答え、話が盛り上がる。こんな空気の中、言える訳がない。ランキングではドベで誰一人Aqoursに票を入れてくれませんでしたなんて…。メンバーが全員が顔を背ける中、ダイヤさんがルビィちゃんを迎えに来てくれた。

「お帰りなさい。」

「お、お姉ちゃん…。うっ、ううっ……。」

ルビィちゃんが号泣しながら彼女に抱きつく。

「良く頑張ったわね…。」

泣き続けるルビィちゃんの頭を優しく撫でるダイヤさんを見たクラスメイトは今回の結果がどうだったのかを察してしまった…。

俺はダイヤさんに近づき今回の事を伝える。

「惨敗でした。ダイヤさんが電話で言っていた壁とはこの事だったんスか?」

肯定し頷くダイヤさん。

「教えてください、ダイヤさんが知っている事を…。何でダイヤさんが頑なにスクールアイドルを認めないのかを…。」

ダイヤさんは二年前、まだ一年生だった頃の自分について話始めた。

 




ハルキとAqoursのウルトラナビ

ハルキ 「今回紹介するのはゲネガーグ!」

ゼット 『宇宙から来た狂暴な怪獣で口から色々な物を吐き出すぞ!』

曜   「ウルトラマンZが劇中で最初に戦った怪獣!大きな顎で苦しめた強敵だよ!」

ハルキ ゼット 曜「『「次回もお楽しみに!!」』」
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