ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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第2話 輝きたい!!/ご唱和ください我の名を 後編

「くしゅん!大丈夫?沖縄じゃないんだから…」

私、高海千歌は海で一緒にダイブしてしまったエンジ色の髪の女の子にタオルをかけてあげた。

ダイビングショップもあるのにと付け足すが女の子は海の音を聞きたかったと答えた。理由を聞くと黙ったままだったが。

「分かった~、もう聞かない。海中の音ってこと?」

と話題を切り出すと女の子は笑みを浮かべ先程の理由を答えてくれた。

「私、ピアノで曲を作っているの。でも、海の曲のイメージが浮かばなくて…」

作曲を出来ることに驚いたが制服はこの辺りの高校では見かけないことからどこの高校かを聞いてみることにした。女の子は東京から来ており、スクールアイドルがたくさんいることを私は知っている。

「じゃあ、スクールアイドル知ってる?東京だと有名なグループも沢山いるでしょ?」

「何の話?」

私の期待とは真逆で、今朝のハルキ君と同じような回答に思わず「へ?」と答えてしまう。

「まさか知らないの?学校でアイドル活動をして、全国大会もあって、ドーム大会も開かれる位有名なんだよ!」

と私はスクールアイドルについて熱弁をする。知ったのはつい最近だけどと笑いながら付け足しをしたが。女の子はずっとピアノだけをしてきた事からスクールアイドルの事は疎く、私はスクールアイドルμ'sの映像をスマートフォンで見せた。

「なんというか…普通?」

女の子は慌てて、芸能人みたいなイメージを持っていたから…と訂正するが私が最初に思った印象と同じ事を伝える。

「あなたみたいにピアノを頑張ってきたとか、大好きな事にのめり込んできたとか、夢があるとかそんなの無くて…。」

私の今までを振り返り、女の子に伝える。普通の星に生まれた「普通星人」で、どんなに変身しても普通でそれでも何かあるんじゃないかと思っていたけど、気付いたら高校二年になってた。

「そんな時、出会ったの。あの人達に!」

東京で見たスクールアイドルμ'sの映像を思い出す。

「みんな普通の高校生なのにキラキラしてた。それで思ったの。私もみんなで一生懸命練習してみんなで心を一つにしてステージに立つと、こんなにも格好良くて、感動出来て、輝けるんだって!!」

気付いたら全部の曲を聞いて、動画も見て、歌も覚えた。

「そして思ったの。私もみんなと一緒に頑張って、この人達が見た景色を目指したいって。私も輝きたいって!!」

「ありがとう。」

女の子がお礼をする。私も頑張れと、エールを送られた気がしたと言い、「スクールアイドルになれるといいわね。」と応援をしてくれた。私も嬉しくなり、お礼を言うが、お互い名前を名乗ってない事に気付き、目の前にある丘を指差し自己紹介をする。

「私は高海千歌。あそこの丘にある、浦の星高校に通う高校二年生!」

女の子は同い年であることを伝えると、自分の名前を名乗る。

「私は桜内梨子。高校は…音ノ木坂学院高校」

それは私が憧れるμ'sと同じ高校だった。

 

 

 

「起きなさい、地球人」

俺はその声を耳にし、目を覚まし回りを見渡すと一面真っ黒な空間にいた。怪獣と戦い、攻撃を受けてしまったことを思い出し自分の周囲を再度見渡すと後ろには一緒に戦った巨人が見下ろしていた。

「あんたは…?」

『私はウルトラマンZ。申し訳ないがお前は死んだ』

死んだ…。自分が置かれている状況に唖然としているが、それよりも守らなければならない避難所とされている学校にいる人達も同じ末路を辿ってしまう事が容易に想像出来た。

「どうすんだ!このままじゃ避難所が!!」

『一つだけ手がある。私とお前が一つになればもう一度戦える。手を組まないか?私もお前の力が必要なのでございます。』

巨人からの手段は俺と共闘する事だった。避難所を守る為にどんな手も使うと思っていた俺はその事について即答で了承した。

だがこの時間が許されていない中、これまでのやり取りのでどうしても気になる事があり口にしてしまう。

『言葉通じてる?』

「いや…通じてるし手を組むのにも問題はないけど、言葉遣いがちょっと変というか」

このウルトラマンZという巨人、日本語が下手クソだ。まるで日本語を最近覚えて話せるようになった外国人が言い間違えるような話し方をする。そんな俺の考えを他所にZは

『参ったな…、地球の言葉はウルトラ難しいぜ…。』

と呟き、いまいち締まらない。

再度、お互いが協力する事を確認するとZの体が光輝き、黒い持ち手と青い縁取りが特徴の分度器に似た機械が俺の手元に現れた。

『そのZライザーのトリガーを押します。』

俺はトリガーを押すと目の前に長方形の光のゲートが現れ、その中に入る。

その瞬間、1枚のカードが俺の手元に現れる。カードには俺の顔と後ろにはZのイラストが描かれており、Zライザーの中央にセットする。その後、俺の腰に青いケースが装着され、恐る恐る開くとZとは違うウルトラマンの横顔が描かれた3枚のメダルが入っていた。

『ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠のウルトラメダルだ。ストリットにセットしちゃいなさい。師匠達の力が使える筈だ。』

師匠いっぱいいるんだなと思いながら俺は右手にあるウルトラメダルをZライザーのストリットにゼロ、セブン、レオの3人の師匠の順に入れていく。『おお!ウルトラ勘がいいな!』とZから称賛される。

『じゃあ次はメダルをスキャンだ』

「あのさ、急いでるんだけど…!」

丁寧に説明してくれるのは有難いが、こんなマイペースに説明をされている内に怪獣が避難所を破壊してしまうのではないかと思いZを急かす。Zはこの空間は現実世界の時間とは異なりここでの1分は外での1秒に相当するとの補足する。しかし怪獣の大きさを考えると安心は出来ない為、俺はZライザーの端をつまみ、左から右にスライドさせる。レオと呼ばれるウルトラマンをZライザーがスキャンした直後Zが巨大化し俺の後ろに現れる。

『よし!そして俺の名前を呼べ。』

「名前なんだっけ?」

『ウルトラマンZ(ゼット)!!』

「ウルトラマンZ(ゼット)?」

度忘れした俺がZの名前を言うが気合いを入れてと渇を入れられ、改めて気を引き締める。

 

『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンZ(ゼット)!!』

「ウルトラマン、Z(ゼェェット)!!」

 

これで怪獣と戦える…そう思っていた俺の予想とは裏腹に何も起きない。嘘だろ?とZライザーを見るなか、『トリガー、トリガー最後に押すの』とZが付け足しトリガーを押すという、最悪な初変身であった。

 

 

ヨウコ先輩を攻撃しようとしている怪獣に対し、ウルトラマンZとなった俺は蹴りを入れて地面に着地した。先程の見た目とは異なり頭部に2つの突起が追加されている。避難所は無事な事を確認し怪獣を迎撃する為に空手の構えを取る。

『息を合わせて戦うぞ、地球人!!』

Zの言葉に「オッス!」と答え怪獣に接近し正拳や手刀を打ち込んでいく。この形態の素早い動きなら怪獣が攻撃する前に技を打ち込むことは難しく無い。

怪獣はセブンガーを攻撃した時と同じようにミサイルを撃とうとするが、Zの頭部の突起から光の刃を紐で結びヌンチャクの状態にする。ミサイルをヌンチャクで打ち落としながら怪獣を攻撃する。Zも『おお!これが宇宙拳法秘伝の神業か!ウルトラすげぇ!』と驚嘆の声をあげる。

だが、怪獣も負けじと尻尾のジェットで体当たりをしビルをなぎ倒しながらそのまま空中に飛ぶ。

戦闘機の如く滞空し、Zを振り払うと口からエネルギーを貯めて体を硬直させる。怪獣に対し、こちらも切り札ともいえる光線を撃つために両腕で漢数字の二を作り、右腕は右斜め上、左腕は左斜め下にし腕を十字に組み直す。

『ゼスティウム光線!!』

攻撃を相殺する事なく押しきり、怪獣はそのまま爆発した。

 

怪獣を倒し一段落をしたと思っていたがZから

『怪獣から散らばったメダルを回収してくれ』

と頼まれる。そのメダルはこの宇宙を救う希望の物らしく、『お頼み申し上げます』との言葉遣いに疑問を浮かべつつ変身を解き、瓦礫で散乱しているなかメダルを探す。足元を見渡すと円形の2つの物体を発見し、手に取る。

「Zが探しているメダルってこれか?」

1枚は頭にトサカが付いたウルトラマンのメダル、もう1枚は角の生えたウルトラマンのメダルであった。Zの師匠とは違った外見のメダルを見ながらベルトに装着されてあるケースに収納すると、ヨウコ先輩の自分を呼ぶ声に返事をする。

どうやって脱出出来たのかを問われ

「あの巨人にギリギリで助けられた」と答える。悪運の強さに呆れながら本部に俺の生存報告をし、帰還した。

本部に帰還し今日起きた事を報告書としてまとめ、提出する頃にはもう0時を過ぎていた。

 

 

「もう一度?」

私は翌日の朝、曜ちゃんに生徒会長のダイヤさんにもう一度頼む事を伝える。

「諦めちゃダメなんだよ、あの人達も歌っていた。その日は絶対来るって」

憧れのスクールアイドル、μ'sの曲にある歌詞を曜ちゃんに教え、私の本気が伝わったのか入部申請書に自分の名前を記入する。

「私ね、小学校の頃から千歌ちゃんと一緒に何かやりたいなって。だから、水泳部と掛け持ちだけど…はい!」

満面の笑みを浮かべて私に用紙を渡す。絶対凄いスクールアイドルを目指すことを心に決めたが用紙を水溜まりに落としてしまい、いまいち締まらないオチになってしまった。

「そうだ曜ちゃん、昨日の夕方のニュース見た?」

「見た見た!沼津に怪獣が現れて巨人が倒したってニュースでしょ!」

バスの中で昨日の怪獣騒ぎについて話す。あの巨人について、ハルキ君なら何か知ってるかも知れないとのことで今日学校に来てたら聞いてみようとも思っていた。怪獣が出てきた事は不安だが巨人が自分達の味方だと信じたい。だが、今の私にはある意味怪獣より不安なことにこれから直面しなくてはならなかった。

 

「良くこれで持って来ようという気になりましたわね…しかも1人が2人になっただけですわよ?」

生徒会室で昨日と同じ表情を浮かべながらダイヤさんは私に言う。

「簡単に引き下がったらダメと思いまして。生徒会長は私の根性を試しているんじゃないかと!」

そんな私の意気込みをダイヤさんはバッサリと否定し、「なぜ用紙がこんなに汚れているんです…」と、ぶつくさ言っていたがスクールアイドルをやるにあたって曲は作れるのかという質問を投げかけられる。

「曲?」

私は一瞬意味が解らずフリーズしてしまうが、ダイヤさんがラブライブの基本を説明する。

「ラブライブに出場する為にはオリジナルの曲でなければならず、スクールアイドルを始める時に最初に難関になるポイントですわ。」

東京ならいざ知らず、うちの高校でそれが出来る生徒はそう簡単にいないだろうと言うダイヤさんの言葉に私も曜ちゃんも肩を落とし生徒会室を後にした。

スクールアイドルの大変さを知ったが、やりたいことを見つけた私はこんな事で引き下がる訳にはいかないと思い、音楽の教科書を片手に作曲をしようと試みる。

「出来る頃には卒業してると思うよ。」

と曜ちゃんの呆れたような返答が帰ってきた。

「おはよう、千歌ちゃん、曜ちゃん!」

その声に振り向くとハルキ君が教室に入ってきた。私は昨日の怪獣と巨人について聞いたが沼津は大きな被害はあまり無く、あの巨人はウルトラマンという名前で怪獣の目的は不明だと教えてもらった。

スクールアイドル部に曜ちゃんが掛け持ちで入ってくれる事を伝える。ダメ元で再度部員になってくれないかとハルキ君に頼むと、急な任務で正式な部員にはなれないけどマネージャーで良いならと協力をしてくれる事になった。

ホームルームの時間に担任の先生から転校生の紹介をするとの説明があり、生徒が教室に入る。

くしゃみをするエンジ色の髪の女の子、桜内梨子ちゃんであった。

「東京の音ノ木坂高校から来ました。桜内梨子です!」

 

(♪決めたよHand in Hand)

 

「奇跡だよ!!一緒にスクールアイドル、始めませんか?」

 

「ごめんなさい!!」

 

ハルキ君が椅子からずり落ち、私の奇跡が一瞬で崩れ去った。




ハルキとAqoursのウルトラナビ

ハルキ「今日紹介するのはウルトラマンゼロ!」
Z『俺がウルトラ尊敬している師匠ウルトラマンゼロ、ウルトラセブン譲りの光線とウルトラマンレオ譲りの宇宙拳法で戦うんだ!』

千歌「平成ウルトラマンのように状況に合わせてタイプチェンジ!」

ハルキ「他のウルトラマンを何度も助けてきたみたいっすね!」

ハルキ、Z、千歌「「『次回も、お楽しみに!!』」」
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