ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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ウルトラマンデッカーに久しぶりのエレキングが単体で出たのは嬉しかったな〜

今回も楽しんでください!


第28話 友情ヨーソロ 中編

ハルキ君と険悪な中、鞠莉ちゃんに展望水門「びゅうお」に行ってるように言われた私、渡辺曜は遅れて到着した彼女と話をする事になった。

「千歌ちゃんと?」

鞠莉ちゃんからの質問に同じく質問で返すと

「はい!上手く行って無かったでしょ〜?」

ダンスで行き詰まっている事を問われた私はあの後練習をして上手く行ったと報告をした。ところが…

「NO、ダンスでは無くて…。」

「え?」

私は言われたく無い何かをこれから言われてしまうと思い、背中に冷たい物を感じてしまう。

「千歌っちを梨子に取られてちょっぴり…嫉妬ファイヤ〜〜〜が燃え上がったんじゃないの?」

「し、嫉妬!?いや…そんな事は……。」

嫉妬…、自分の中で認めたく無い感情を鞠莉ちゃんに悟られてしまい私は彼女から目を反らして誤魔化してしまう。

「ぶっちゃけトーク!する場所ですよ?」

鞠莉ちゃんが私の頬を軽く引っ張り本音を晒せと問いかける。この事は誰にも言わないし、千歌ちゃんや、梨子ちゃん、ハルキ君にも言えないでしょ?との鞠莉ちゃんの気遣いで、私は彼女に本心を打ち明ける事を決意した。

「…私ね、昔から千歌ちゃんと一緒に何かしたいってずっと思ってたんだ。でもその内、中学になって……。」

私は水泳部に入ったが、その時の千歌ちゃんは自分のやりたい事がまだ見つかっていなかった為3年間帰宅部のままだった。でも今年に入って彼女がスクールアイドルに興味を持って、それを私と一緒にやりたいと言ってくれた時は凄い嬉しかったのだ。

「それからハルキ君がマネージャーに、次は梨子ちゃんが加わって2人で一緒に歌を作って…。気付いたら、私を合わせて10人になってた。」

正確にはZも合わせて11人という凄い人数が集まった。これだけの人数が1つの目標に向かって頑張る事は凄いと思う反面、自分自身の気付きたくない何かを自覚してしまう時があったのだ。

「それで時々思うんだ。もしかして千歌ちゃんは私と2人は嫌だったのかなって…。千歌ちゃん、梨子ちゃんがこの学校に転校して直ぐ誘ってたから本当は私じゃ無くって梨子ちゃんとやりたかったのかなって。」

10人集って楽しそうに笑う千歌ちゃんを見て、昔は自分やハルキ君だけに向けていた笑顔をもう見る事が出来ない寂しさや、スクールアイドルを結成した当初から作曲という役割がある梨子ちゃんと千歌ちゃんが会話や作業をする事が多くなった事で……ハルキ君が言いかけ、鞠莉ちゃんが言い切った梨子ちゃん対する嫉妬心が自分の中で少しづつ大きくなっていったのだ。

「Why?何故?」

自分の中の黒い感情を鞠莉ちゃんは怒る事も呆れる事もせず優しく再度問いかける。

「私、全然そんな事無いんだけど昔から要領が良いと思われている事が多いの。だからそういう子と一緒だとやりにくいのかなって…。」

俯き、涙声になりながら自分の気持ちをさらけ出す私の正面に立った鞠莉ちゃんが先程とは打って変わった真剣な顔で両肩を掴む。

「何1人で決めつけてるんですか?」

「だって…。」

その真剣な表情に気圧されてしまった私だが、直ぐに普段通りの明るい笑顔に戻った彼女が優しく頭を撫でる。

「曜は千歌っちの事が大好きなのでしょ?だったら本音でぶつかった方がいいよ。大好きな友達に本音を言わずに2年も無駄にしてしまった私が言うんだから間違いありません。」

そのまま背を向け、夕焼け雲をみながら「これはハルキが果南に言ってた事なんだけど…。」と前置きをする。

「私達が仲直りした日、“これが最後のチャンス”って言ったみたいなの。」

何かを失う事を彼は誰よりも望んでいないのかもねといつにも増して真剣な声で鞠莉ちゃんは告げていた。

 

 

 

 

俺、夏川ハルキは曜ちゃんの件を鞠莉さんに任せ、もうすっかり習慣になっている特空機のシュミレーションをする為ストレイジに向かっている。そんな時だった。

【こちら蛇倉…。ハルキ、静岡の南部に怪獣が出現した。今からストレイジに急行しろ!】

蛇倉隊長からの通信を受けた俺はバイクの速度を上昇させストレイジに向う。数分で作戦室に到着した俺はセブンガー、ヨウコ先輩はウインダムに搭乗し怪獣が暴れているエリアに向かって飛翔するのだった。

 

 

静岡南部で我が物顔で町を蹂躙する怪獣を目視した俺は、ヨウコ先輩の駆るウインダムの空中タックルとセブンガーの鋼刃鞭を使って奇襲をかける。

「大人しく…しろ!!」

「チェストー!」

俺達の存在に気づいた怪獣はウインダムのタックルを押し留め、それを盾にしながら鋼刃鞭を防ぐ。

“キシャーーッ!”

灰色の巨体に見劣りしない大鹿の様な立派な角を持つ怪獣がウインダムを払い除け、俺の駆るセブンガーに突撃する。

「ヨウコ先輩を…。この鹿野郎!!」

自慢の角で串刺しをしようとする怪獣を、こちらも持ち前の力で取り押さえる。

“キシャーッ!グルルル…。”

「ヤバい、抑えきれない!!」

力が拮抗したのは最初の一瞬…、その後はジリジリと力負けをしてしまい後方のビルを押し倒してしまう。だが角を合気の要領で捻り怪獣を転倒させると戦線に復帰したウインダムが怪獣の腹部に肘鉄を食らわせる。だが怪獣は足を器用に使ってウインダムを引き離し、尻尾を叩きつけながら追撃をする。

「くそう…。ならコイツだ!」

俺はセブンガーを中腰の姿勢にしながら右拳を突き出す。

「くらえ…!鋼芯鉄拳弾、発射!!」

セブンガー最強の武器、鋼芯鉄拳弾を発射させるも両手でそれを受け止め、踏み留まった怪獣は自慢の角から青白い雷撃を放出する!

「ぐ…ああああっ!!!!」

衝撃を受け、意識が一瞬飛びそうになる。セブンガーもウインダムも損傷拡大してしまい行動不能になったのを察知したのか怪獣は地面を掘り行方を眩ませてしまった…。

 

 

戦闘が終了しコックピット内部で額を流血と打撲をした俺は医務室で治療を受け作戦室に戻る。

「ハルキ!大丈夫?」

心配したヨウコ先輩に「大丈夫ッス。」と何時もの調子で答えながらユカ先輩、蛇倉隊長も交えて作戦会議を開始する。

「以後、この怪獣をデスドラゴと呼称します。」

デスドラゴと命名された怪獣の分析で分かった事は、目に映るものを気ままに破壊する習性を持つ事が判明した。

「ビルも人間も、視界に入ったものは全てコイツの対象になるって事か…。」

蛇倉隊長の考察にユカ先輩が頷き、ヨウコ先輩がデスドラゴの弱点を問いかける。

「弱点は頭部の大きな角。電撃も放てる強力な武器だけど、神経も多く張り巡らされている事から弱点にもなる筈よ。」

ユカ先輩曰く角を破壊すれば戦意を喪失する、無いしは戦闘能力が格段に低下する事は確実と推測し、次の戦闘では優先的に角を狙う事を推奨する。

「キングジョーはまだ調整中の為実践投入が出来ない。ハルキ、ヨウコ、引き続きセブンガーとウインダムで再度出現したデスドラゴを迎撃しろ!」

「オッス!!」

「了解!」

蛇倉隊長の指示に返事をし、今日明日はストレイジで待機命令を受けた俺とヨウコ先輩は一旦体を休める事に専念した。

 

 

 

 

「本音をぶつけるか…。」

私、渡辺曜は昨日鞠莉ちゃんに言われた事を思い出しながら部室を目指す。昨日ハルキ君と別れた後、静岡に怪獣が現れた事で今日は部活に来れない事を全体メールで知り、謝る事も出来ない現状に内心ブルーになっていた。

「(ここで憂鬱になっても仕方ない。ラブライブまで時間が無いんだし頑張らなくちゃ。)」

スマイルスマイル!と気持ちを切り替えドアを勢い良く開く。

「おはよう〜!!」

明るく声を掛ける私に千歌ちゃんが満面の笑みで挨拶を返しあるものを見せる。

「曜ちゃん!見て見てこれ!!」

千歌ちゃんの手首にオレンジ色の水玉がプリントされてあるシュシュが着いている事に気づく。

「うわぁ〜!可愛い!!」

何処で買ったのかと聞こうとするも、千歌ちゃんから

「皆にお礼って送ってくれたの!梨子ちゃんが!!」

梨子ちゃんの名前が出た事で私は一瞬険しい顔になってしまいそうになる。

「(梨子ちゃんが…?)」

他者から言われた嫉妬心が一段と大きくなったのを自覚しながらも、それを表情に出すまいと必死に笑みを浮かべて平静を保とうとする。

「曜ちゃんどうかしたの……?」

何か勘づいたのか千歌ちゃんが心配そうに問いかけるも慌てて

「いや…別に!梨子ちゃんセンス良いよね!!」

と笑いながら誤魔化す。親友に本音を打ち明けられず、梨子ちゃんに嫉妬心を向けている私はどうすれば良いのかも分からず自分の動揺から来る心音が普段より何倍も大きく聴こえた。

「梨子ちゃんもコンクールでこれを着けて演奏するって。曜ちゃんのもハルキ君のもあるよ!」

右手には私が着ける水色のシュシュ、左手にはハルキ君に渡す予定のゼットライザーの刺繍が施された黒いリストバンドがあった。リストバンドは目を凝らして見ないと分からない程さり気ないデザインであり、これなら悪目立ちする事も無いだろうとは思うものだった。

「特訓始めますわよ〜」

右手に赤いシュシュを着けたダイヤさんが練習の催促をし私は着替える為更衣室に向かおうと一旦部室を出ようとする。

「千歌ちゃん!」

「ん?」

部室を出る前に私は彼女に言わなければならない。言わなければならないのだが…。

「……頑張ろうね。」

本音を伝える事も出来ず後悔してしまった自分の情けなさに苛立ち更衣室のロッカーの縁を思い切り蹴飛ばした。

 

 

練習も終わり、夕日で照り返す公園で私は何かをする事も無くコンビニで購入した缶ジュースを飲んで過ごしている。梨子ちゃんへの嫉妬心と千歌ちゃんに本音を伝える事が出来ない自分の情けなさで、普段より練習も身に入らず千歌ちゃんにダンスを合わせる形を取る方法を続けていた。

「こんな事で予備予選突破出来るのかな…。」

ただ誰かの動きを真似て人に合わすだけで予選を突破出来る程ラブライブは甘くないのは分かっている。だがこの現状を改善できる何かが思い浮かぶ筈も無く時間だけが過ぎている事実に内心凄く焦っていた。

「あああっ…もう!」

頭を軽く掻きむしり空になった缶をゴミ箱に投げ入れるも距離が足りずに手前に落ちてしまう。

「なんでこうなるんだよ!」

拾い直した缶をゴミ箱に叩きつける様に捨てた瞬間

“キシャーーーッ!!”

爆音を響かせ大きな角を持った怪獣が出現した!

 

 

 

 

ストレイジで待機していた俺、夏川ハルキは突然鳴った警報に身体を硬直させる。

「やっぱり現れたか!」

「行くよハルキ!!」

ヨウコ先輩の指示に頷きながら格納庫に向う。ユカ先輩からデスドラゴの出現と角の破壊を優先する事を告げられ俺達はセブンガーとウインダムを発進させた。

デスドラゴは昨日と変わらず目に付くビルや建物を破壊し尽くす行動と、口からの火炎を吐きながら町を恐怖に陥れる。住民の避難はほぼ完了しており、作戦通り奴の角を破壊する為にセブンガーを前進させた。

「ヨウコ先輩、俺が前に出てデスドラゴの動きを一旦止めます!」

「了解!」

目に付く物を破壊する習性を逆に利用しセブンガーを突っ込ませる俺は、最初からフルパワーでデスドラゴを止める。パワー型のセブンガーでも分が悪いが俺の役目はデスドラゴの動きを抑えている間にヨウコ先輩のウインダムがあの大きな角を破壊するプラン。ここは意地でも押し留める!

“グルルル…。”

デスドラゴがセブンガーに集中しているのを目視したヨウコ先輩がウインダムの右腕をラリアットの要領で左手角にぶつける。

「やったッスか!?」

「いや、この角…かなり硬い!」

デスドラゴが抵抗出来ない状態でのウインダムの攻撃を物ともしない頑丈な角に唸り声を上げた俺だったが、セブンガーを振り払われそのまま長い尻尾でビルに叩きつけられてしまう。

「ハルキ!大丈夫!?」

ヨウコ先輩に無事を報告し体制を立て直した俺はこのままデスドラゴの左角を狙い続ける事を提案する。強い負荷を掛け続けると破壊出来る可能性が高くなる事も伝え、再び怪獣に肉薄した。

ウインダムの攻撃でデスドラゴの注意を反らし、その僅かな隙をセブンガーの拳を角に当てる。

“キシャーーッ!!”

咆哮を上げながら二機を振り払うデスドラゴ。だが自慢の左角は損傷が酷く後一歩で破壊出来る所まで来ていた。ヨウコ先輩のウインダムが一旦距離を離し、ブースターでの加速を乗せたウインダムのドロップキックがデスドラゴの角を見事叩き折った!

「良し!これであの鹿野郎も大人しく……。」

撤退してくれると安易な考えをしてしまった自分を恥ずべきだった…。角を折られたデスドラゴは増々怒り狂い残った片角での電撃と口からの火炎で周囲を破壊し尽くした!

“キシャーーーッ!グルルルアアアーーーーッッ!!”

セブンガーも大破し、ウインダムも電撃と火炎の影響で大破した事から活動停止に陥ってしまう。それどころか自身の角を折ったウインダムを破壊し尽くそうとデスドラゴは歩を進めたのだ!

「ヨウコ先輩!!」

【ヨウコ!?逃げろ!オイ!!】

【ヨウコ!早く!!】

俺や蛇倉隊長、ユカ先輩がヨウコ先輩に通信を送るも反応が全く無い…。

「止めろーー!!」

俺は怒りのままにゼットライザーのトリガーを押し込んだ!!

 

 

「宇宙拳法秘伝の神業!ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠!!」

荒れ狂うデスドラゴに素早く対応する為、俺は3人の師匠のメダルをセットする。

『ご唱和ください我の名を!ウルトラマンZ(ゼーーット)!!』

「ウルトラマンZ(ゼーーット)!!」

変身した俺達は空中から踵落としを決めデスドラゴを地面に叩きつける。

“シュワッ!”

ウインダムの目の前で構えを取りながらデスドラゴを鋭く見据え互いに間合いを詰めるのだった!

 

 

 

 

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