ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!! 作:ワーラー
今回はハルキについてキャラ紹介をしていきます。
夏川ハルキ
浦の星高校2年生
幼なじみ 高海千歌、渡辺曜、松浦果南
16歳だがあらゆる格闘技の全国大会で入賞経験を持つ勇敢な少年
ストレイジの特権で緊急時に現場に急行出来るようにバイクや車の運転も出来るように免除されている。(当然免許持ち)
家族は母親と二人だが母親は怪獣の被害が少ない圏外に住み現在は一人暮らし。(家は十千万の近く)
私、桜内梨子は先日浜辺であった女の子、高海さんからのスクールアイドル部への勧誘にうんざりしていた。休み時間、昼時、体育のランニングと何度も何度も勧誘され、夏川君がその度に謝罪をするといった事を繰り返していた。転校初日から飽きること無く続けているが諦めてくれる兆しが一向に見られない。作曲ができる人を探しているらしいが私にはそんな事をしている暇は無い。あの日のコンクールから私のピアノへの情熱は冷めているのだから…。
俺、夏川ハルキはウルトラマンZと一体化した翌日ストレイジで今後の怪獣に対する対応を聞いていた。
「昨日現れた宇宙怪獣ゲネガーグの出現以来、地底で眠っていた怪獣達のバイタルが大きくなっている…。」
「ゲネガーグが怪獣達を起こす目覚まし時計になったって事?」
ヨウコ先輩の質問に対してユカ先輩が頷き、説明を続ける。
「因果関係は不明だけど休眠している怪獣の監視を強化すべきかと…。」
ユカ先輩の説明を聞きながら怪獣被害がこれから増加していくことについて考えていると、ウルトラマンZについての対応についてのストレイジの決断について報告される。
「ウルトラマンZについてですが彼に関しても引き続き調査をつづけます。」
と敵視はされていないようで一先ず安心した。
「よし、それじゃ各員気を引き締めていくように。解散!」
と蛇倉隊長の号令がかかり隊員達が解散するなか、俺だけ隊長に呼び止められる。
「ハルキ、あれから体の調子はどうだ?」
「えっ…。特に問題はないッス。」
ウルトラマンZと一体化して傷は治り、これといって体の違和感も無い。
「そうか、何せ死にかけたんだ。異常があったら直ぐに言えよ」
と俺の肩を叩きながら声をかける。
俺はそのまま学校に行くためストレイジを後にした。
俺は自分のバイクを走らせ学校に向かい、ホームルーム前には席についた。千歌ちゃんや曜ちゃんからウルトラマンや怪獣の事について色々聞かれたが余計な心配をかけたくない事もあり、ウルトラマンについては今のところ敵対する可能性は少ないとだけ答えた。千歌ちゃんの今の目標であるスクールアイドル部の部員集めは難航しているみたいだが、本気でやりたいという事を改めて知りマネージャーになることも承諾した。怪獣の出現やストレイジの任務で毎回出ることは難しいかもしれないが、幼なじみのやりたいことを純粋に応援したいと思う。その後はホームルーム時に桜内さんが転校生としてやって来て千歌ちゃんがスカウトをする、桜内さんが断り俺が彼女に「ホントにごめんね」と謝るのを繰り返すといった事を昼頃まで繰り返していた。
このループも昼休憩の時間にはそれなりに収まり、俺は昼食のラーメンを食べている時、蛇倉隊長から怪獣が出現したという緊急連絡を受け俺は学校を飛び出しストレイジに向かう。バイクを走らせながら怪獣が今以上に活動をするとこんな何気ない日常も送れなくなるかもしれないと思う中、ストレイジとして、そしてウルトラマンとして皆を守りたいという思いも強くなっていった気がしていた。
ストレイジ向かった俺はセブンガーを操縦し怪獣が出現したという静岡県の東の地区に着陸した。怪獣は透明になる能力を持っており、対処法をユカ先輩に聞くも現時点での対策は難しいとの事だった。対応策は無くても戦わなければ町や人への被害が増えてしまう。俺は透明になる怪獣がその瞬間いたであろう場所にパンチやキックを繰り出すが手応えが全く感じられなかった。そんな中、俺の腰に着けてあるゼットライザーの事を思い出す。ウルトラマンZになればあの怪獣と対等に戦えるんじゃないかと思った俺は、変身するためにトリガーを押す。しかし、初めて変身した時とは違いゼットライザーは何も反応しなかった。
「Z?やるなら今だろ!!」
そんな事をぼやいたのも束の間、怪獣は棒立ちになっているセブンガーの背後を取り、背中のバッテリーを角で突く事で、電気を吸収したのだ。大きな衝撃とバッテリーの残量が空になった時に怪獣は透明になり、その場から離脱して戦いは一旦終了した。
俺はストレイジに帰投しメンバーがいる作戦室に戻る為廊下を歩いていた所、ヨウコ先輩がこっちに向かってくる。
「良かった…。アンタ本当に頑丈だね。」
「ヨウコ先輩、すんません…。」
ヨウコ先輩を心配させ、怪獣に手も足も出なかった事もあり俺は頭を下げる。
「まあ、姿が見えないんじゃどうしようもない。対策考えよう。」
「あざっす…。」
ヨウコ先輩がフォローしながらその場を後にした時、ウルトラマンZに変身するための空間が現れる。そのウルトラの空間なる物に入るとウルトラマンZが立っていた。
『よう!夏川ハルキだっけ?』
「ちょっと…、さっきは何で変身出来なかったの?」
俺はZに変身出来なかった理由を聞く。
『ちゃんとギリギリまで頑張って、俺達の気持ちがグッと出来上がってからじゃないとウルトラマンになれないんでございますよ。』
先程の戦いを思い出すと、俺は心のどこかでウルトラマンになる事が前提で戦っていたのかも知れないと思いゼットライザーのトリガーを押していた。ウルトラマンになれるからといって簡単にその力を使うことは出来ないんだなと自分の中で思った後、Zの事について尋ねてみた。
『改めて自己紹介だ。俺はウルトラマンZ。M78星雲、光の国からやって来た。』
改めて彼は宇宙人なのだと言うことを確認しながらZは説明を続ける。
『俺は宇宙の平和を守る、宇宙警備隊のメンバーなんだ。今、宇宙のあちこちでデビルスプリンターっていう邪悪な因子を持った怪獣が凶暴化して暴れまわる事件が多発している。先輩達の力が込められたウルトラメダルもその対応策として開発されたんだ。』
スケールが大きくてイメージしにくいが、あのメダルはそんなにも強力な力を持っている事は理解できた。
『ところが昨日現れた怪獣、ゲネガーグが光の国を襲撃してメダルやそれを使うアイテムを丸飲みして逃げ出したんだ。俺は、師匠のウルトラマンゼロと一緒に戦ったんだが、師匠は四次元空間に飲み込まれ俺が一人でこの地球に来たって訳。』
やっぱりスケールが大きい…。そんな事を再度思いながらZが『ここまで変なところありまへん?』と関西弁を話してくる。そんなには違和感はないが地球の、それも日本語の方言を言う辺り光の国には絶対日本が好きなウルトラマンがいるんじゃないかと俺は思った。
『とにかく散らばったメダルを全部回収しないとな…。』
「ああ。そうだ、Zって何歳?大事だろそういうの。これからは二人で一人なんだし。」
上下関係をはっきりしておかないとやりにくい俺がZに聞くが、Zからの返答は予想を越えた年齢であった。
『大体、5000歳だけど…。』
「えっ、めっちゃ年上じゃん…。」
年齢差4985歳…。こんな人生の大先輩に同い年か年下と話すような話し方で接していた。
「今までタメ口ですんませんでした!!」
『えっ…何その言葉遣い、ウルトラ気持ち悪い!止めて!』
Zさんの表情は変わらないがその口振りから困惑してるのが丸分かりである。
「そういう訳にはいかないんすよZさん。宜しくお願いします!」
Zさんに改めて挨拶をした後、自分の腰に着けてあるメダルケースを指差し、かなり目立つ見た目をしている為、どうにかならないかと聞いてみる。
『これは地球人の目には見えない物質で出来ている。学校のクラスメイトやストレイジのメンバーにも全然気付かれていなかったぞ。そもそも目立っていない。』
それなら問題は無いかと納得をしてウルトラの空間を出ようとするときにふと気付いた。ウルトラマンにも学校とかクラスメイトとかってあるんだなと。
俺はウルトラの空間を出ると道着に着替えてストレイジ内の道場で1人、空手の稽古をしていた。透明になる怪獣に対応する為試行錯誤をしていると、蛇倉隊長が稽古をつけてくれるとの事で隊長と組手をする事になる。
「自分のタイミングでいいぞ。」
隊長の指示のもと俺は正拳突きや前蹴りを打ち込むが簡単に捌かれ、背負い投げをされてしまう。
「ガハッ…。もう一度お願いします。」
「いつでも来い。」
手招きをする隊長に再度掛かっていくが今度は連続で腹を突かれ、俺の大振りの打ち込みも簡単に避けられてしまう。
背中を見せてしまった俺は即座に振り向き攻撃をしようとするが、隊長の姿は見えず後ろから強烈な蹴りが突き刺さった!何度も攻撃を回避され、視界の外からの攻撃を食らい続けているとあの怪獣と同じように対処が出来ない事を再認識させられる。
隊長が稽古を切り上げようと後ろを振り向き道場から出ようとする所を攻撃しようとするも、水月や足に連撃を食らい、意識が飛びそうになってくる。この目の見えない状態だからこそ、蛇倉隊長の攻撃を繰り出す為の気配を読み取る事で隊長の腹に突きを打ち込み一本を取る事が出来た!
「そういう事だよ。」
隊長が俺に足払いをし、顔を覗き込んでくる。
「見えるものだけ信じるな。」
ねっとりした口調でそれだけ伝え、隊長は道場を後にした。
「稽古つけてくれてありがとうございました!」
隊長の背中にお礼を言い俺は荒い呼吸をする。そうだ、あの怪獣を倒すためには見える物だけに囚われてはダメなんだと…。
隊員服に着替えた俺はあの透明怪獣への対抗策を蛇倉隊長、ヨウコ先輩、ユカ先輩と話し合っていた。
「以後、あの透明怪獣をネロンガと呼称します。」
ユカ先輩からネロンガと命名された怪獣は電気を補食しており、停電が起きている地区が多発していた。その場所と時間のデータから沼津にあるクリーンインフィニティ発電所に向かっている事が判明した。
「この施設は来週テスト運用されるのですが、テストが成功すると半永久的に電気を作る事ができる場所になります。」
「ここを制圧されたらどうなるか想像もつかない…。」
ユカ先輩の説明を聞きながらヨウコ先輩が最悪の状況を想像する。
「だから、ここに到達される前に倒そう。」
「でもどうやって…?」
透明になり姿が見えない相手と戦うことの難しさを実感している俺はユカ先輩に聞き返す。先輩は「フッフッフ…。」と笑いながら対応策を全員に話す。
「私が開発した電解放出弾を使う。電気を溜め込んでいる角の付け根、そこに命中させればネロンガの電気を空気中に放出出来るって事。」
これであの怪獣と戦えると思う中、「ただし!」とユカ先輩が続けて説明を続ける。
「この弾丸は一発しか無いから。」
「一発?ただでさえ透明になるから当て辛いのに…。」
「仕方ないでしょ。時間が無いなか作ったんだから。」
ヨウコ先輩の愚痴にユカ先輩が返す中、蛇倉隊長が作戦の流れを説明する。
「だから外さないように地上部隊は索敵し、発見次第、奴に発信器をぶち込む。」
索敵は俺が担当することとなった。
「そして電解放出弾を装備したセブンガーでバッテリーを温存しつつ待機し、角の付け根に弾丸を打ち込み電気を放出させる。」
作戦名、ネロンガ電解放出作戦と蛇倉隊長が命名し作戦開始は3日後とする事が決定した。
3日後
私、高海千歌は曜ちゃんと昼休みの中庭でμ'sの曲を流しながらダンスの練習をしていた。
「また、駄目だったの?」
曜ちゃんが梨子ちゃんへのスカウトの成果を聞いてくる。
「うん…。でもあと一歩、あと一押しって感じかな?」
「本当かな…。」
曜ちゃんが躍りながら疑惑の目で私を見る。
「だって最初は即答でごめんなさい!だったのが最近は、……ごめんなさい。になってきたし」
「嫌がってるようにしか思えないけど…。」
と曜ちゃんの返しを聞きつつ、スクールアイドルとしてステージに立つ為の衣装のデザインのイラストは出来たのかを聞くと完成したみたいなので一旦教室に戻る事にした。
「どう?」
ドヤ顔の曜ちゃんが見せたスケッチブックのイラストはアイドルというより駅員の格好をしている女の子をしており私は眉を潜めている。スカートを履いているものはないかを聞くとページを1枚めくり、次のイラストを見せる。
「えっ…、これも衣装と言うよりか制服だしもうちょっと可愛いのはない?」
と2枚目に描かれてある警察官のイラストを見ながら次のものはあるかを聞くと3枚目を開く。
「だったらこれかな?ほい!!」
「武器持っちゃった…。」
3枚目のライフルを持った軍人のイラストを見ながら絶句する私を他所に「可愛いよね~」と感想を述べる曜ちゃん。もっと可愛いスクールアイドルっぽい服は無いのかと聞くと、その質問は予想通りと言わんばかりに次のページをめくるとオレンジの衣装の女の子がスカートを履いてピースサインをしている。ツッコミどころがあるイラストを出しながら本命を持ってくるドリフみたいなやり取りを思い出しながら最後のイラストの可愛さに舌を巻く。
「こんな衣装作れるの?」
「大丈夫!なんとかなるなる!!」
と、即答する曜ちゃん。水泳も出来るし衣装も作れるスペックの高さに私も負けていられないと、ダイヤさんを再度説得するために生徒会室に気合いを入れて向かっていった。
「お断りしますわ!!」
「やっぱり!?」
私が本日2度目の絶句をする。
「5人必要だと言った筈です。それ以前に作曲はどうなったのです?」
ダイヤさんの質問に「それはいずれ、きっと!可能性は無限大!!」とお茶を濁す。
「でも、最初は3人しかいなくて大変だったんですよね…。μ's(ユーズ)も」
ピクッ…。
「知りませんか?第二回ラブライブ優勝高校、音ノ木坂学院スクールアイドル!μ's(ユーズ)!!」
ダイヤさんの眉のピクつきとそれを見た曜ちゃんのオロオロとした反応を他所に私が憧れているスクールアイドルの事を話す。
「それはもしかして、μ's(ミューズ)の事を言っているのではありませんですよね?」
「えっ、もしかしてあれミューズって読む…」
私が今まで間違えて読んでたのを自覚した時にはもう遅い。振り返ったダイヤさんは鬼のような形相を浮かべていた。
「お黙らっしゃーい!言うに事欠いて名前を間違えるですって?μ'sはスクールアイドルにとって伝説、聖典、宇宙にも等しき生命の源ですわよ!!」
そんな事を言いながら私に迫る。生命の源?大げさ過ぎるでしょ!
「ち、近くないですか…?」
目の前に詰め寄るダイヤさん、後ろには据え置き型の腰の位置までしかないロッカーに挟まれて私は海老反りの体制になっている。背骨が折れそうなほど痛いがダイヤさんの圧に曜ちゃんは若干引きぎみで助けてくれない。
「その様子だと偶々見つけて軽い気持ちで真似をしてみようと思ったのですね?」
「えっ?」
軽い気持ちではないがμ'sを見てスクールアイドルを始めようと思っていたので確かに偶然、当たらずとも遠からずであった。
「μ'sが最初に9人で歌った曲、分かりますか?」
「え、えっと…」
最初に歌った曲?そもそもμ'sを知ったのはつい最近だし、そんなの全く分からない。
「ブー、ですわ!!僕らのlive、君とのlife。通称ぼららら。」
この曲、9人での最初の曲なんだ。と思っていたがダイヤさんは続けて問題を出してくる。
「次、第二回ラブライブ予選でμ'sがA-RIZE(ア・ライズ)と一緒にステージに選んだ場所は?」
「ステージ??」
私は心の中で「分かるか!」と叫ぶ。ア・ライズって何だ?とも思ったがダメ元で曜ちゃんにアイコンタクトと口パクで「何か答えて!!」と伝えるが、無理無理と猛スピードで首を振る。
「ブッブーですわ!秋葉原UTX屋上!あの伝説と言えるア・ライズとの予選ですわ!!」
ドヤ顔で答えるダイヤさんが次に出したラブライブ決勝でμ'sがアンコールをした時に歌った曲は答えられたが、曲の冒頭をスキップしている4人は誰?と言う引っかけ問題を出されてしまい、私は悪態をつく。こんなもの分かるか!!
「ブッブッブーですわ!綾瀬絵里、東条希、星空凛、西木野真姫!こんなの基本中の基本ですわよ!!」
「凄い!生徒会長、もしかしてμ'sのファン?」
やっと曜ちゃんが口を出すが、ダイヤさんは当たり前と言いかけたが慌てて一般教養ですわと訂正する。
「「へぇ~~」」
私と曜ちゃんがニヤニヤしながらダイヤさんを見つめるとこの話は終わりと言わんばかりに、
「とにかく、スクールアイドル部は認めません!!」
とダイヤさんに追い出された。
「前途多難過ぎるよ~。」
ダイヤさんに二度も部活申請を拒否され私の気分はだだ下がりだ。
「じゃあ…辞める?」
曜ちゃんの質問に私は拒否し、たかが2回失敗したからといって諦めるかと思い、気持ちを立て直す。ふとバス停から少し離れた場所に花丸ちゃんとルビィちゃんがいることを発見し4人で一緒にバスに乗ることにした。
「スクールアイドル?」
「うん、凄く楽しいよ!興味ない?」
私は入学式以降スカウトしたいなと思っていた事もあり花丸ちゃんとルビィちゃんを改めてスクールアイドル部に入らないか勧誘する。
「マルは図書委員の仕事があるズラ。いや、あるし…」
「そっか~。ルビィちゃんはどう?」
委員会の仕事があるなら無理な勧誘は出来ないなと思い、ルビィちゃんに話を振る。
「あの、ルビィはその…、お姉ちゃんが…。」
「お姉ちゃん?」
私の疑問に対し、花丸ちゃんの口からルビィちゃんがはダイヤさんの妹だということを知る。
「何だか嫌いみたいだもんね、スクールアイドル。」
「はい…。」
お姉ちゃんが嫌いなスクールアイドル部に入るのは確かに気まずいのかも知れないと、2人のスカウトは一旦辞めようと考える。
「まずは、曲作りを先に考えたほうがいいかも。」
何か変わるかもしれないし、と言う曜ちゃんの意見に賛成し花丸ちゃんはどこで下車するのかを聞くと沼津までノートを届けに行くとの事だった。
「ノート?」
「はい、実は入学式の日…」
「堕天使ヨハネと契約して、あなたも私のリトルデーモンになってみない?」
幼なじみの津島善子ちゃんの自己紹介があまりにもイタく盛大に滑ってしまい、それ以来学校に来なくなってしまったらしい。そんな話を聞いている内にバスが沼津に着き花丸ちゃんは下車した。
マル、国木田花丸は千歌さんやルビィちゃんと別れ沼津にいる善子ちゃんにノートを届けに来ている。
沼津はビルがたくさん並んでいて賑やかだけど、今日はストレイジの人達が何かを警戒していて不穏な空気を感じている。
「いや、そっちにはいないッス。」
マルと年が変わらなそうな男の子の声が聞こえ、その声の主を探すと入学式の時に千歌さんと一緒にいた男の子が何か機械を持って空を眺めていた。
何をしているんだろうと考えていると、突然目の前から数十メール先の鉄塔がメキメキと音を立てて倒れたのだ。それも透明な何がぶつかって…。
「な、何ズラ~!」
「いました!でもサーモグラフィーに姿が写りません!」
男の子は何かを発見し、口元にあるマイクのようなもので誰かに状況を説明している。
男の子は手に持ったライフルを空に向けて発射すると、実体の無い何かが突然現れた。
ビルくらい大きくて角が生えた大きな生物、怪獣だった。
その怪獣にストレイジのロボットが大きく振りかぶりパンチを繰り出す。
バキン!!
そんな音を立てながら怪獣は地面に叩きつけられた。
だが怪獣は体制を立て直すとお返しといわんばかりに角から電気を放出してロボットを攻撃する。
「うわっ!」
ロボットが倒れた衝撃で地面が揺れマルは尻餅をついてしまう。マルの声に気付いたのか男の子が振り向き駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか!えっ、君は入学式の時の…。」
「マル、国木田花丸です!友達にノートを届けに来て…。」
マルは簡単に事情を説明すると男の子は怪獣とは正反対の方向に走るように指示を出す。
「こちらハルキ!先ほど、同じ高校の生…民間人を発見。一旦安全な場所に避難させます!」
【了解した。民間人の避難が完了次第戦線に戻れ!】
「オッス」とハルキ君と呼ばれる男の子が上官であろう人に返事をしマルは避難する。近くにある公民館に誘導されてここでじっとするように指示をされた。
「ここでじっとしてて!」
マルは頷くとハルキ君は戦線に戻っていった。
俺は花丸ちゃんを公民館に避難させると再度隊長に通信を入れる。
「こちらハルキ、民間人の避難が完了しました。只今より戦線に復帰します。」
【了解。ユカからの情報だと、ネロンガはここに来るまでに電気を溜め込みフルパワーな状態だ。】
以前戦った時よりまだ強いのか。そんな事を考えながらネロンガにライフル弾を打ち込むがネロンガのような大きな怪獣には大した効果もなく、倒れているセブンガーに放電攻撃を浴びせている。
【ヨウコ、一旦離脱しろ!もう一発食らったら持たないぞ!!】
蛇倉隊長の指示をセブンガーのパイロットのヨウコ先輩も聞いているはずだが、システムに異常があるのか動く気配がまるでない。
「ヨウコ先輩…。」
俺は腰のゼットライザーを見つめる。今度こそアイツを倒してヨウコ先輩を助ける!そう思いながらトリガーを押し、ウルトラの空間に飛び込んだ。
「宇宙拳法、秘伝の神業!」
俺は初めて変身した時と同じように3枚のメダルをセットする。
「ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠」
『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンZ!!』
「ウルトラマンZ(ゼーット!!)」
公民館に避難していたマルは倒れているロボットに攻撃しようとする怪獣に目を覆っていた。でも攻撃も爆発もしない状況に違和感を感じ、恐る恐る目を開けるとそこには…巨人がいた。
「ウルトラマン?」
3日前、怪獣を倒した巨人、ウルトラマンがロボットを抱えて立っていた。
ロボット優しく下ろし怪獣と戦うため距離を詰める。
連続で怪獣に攻撃をし、最初こそウルトラマンが優勢だったが怪獣の透明になる能力に段々と押されていっている。
“ジュワッ!”
『このままじゃヤバみを感じます。』
「相手の姿が見えないんじゃ…。」
Zさんに変身した俺はネロンガの透明になる能力に、またしても苦戦を強いられていた。だが蛇倉隊長との稽古で言われた言葉を思い出す。「見える物だけ信じるな。」俺は透明になる能力を破るため、Zさんに目を閉じるように伝える。
あの稽古で隊長に一本を取った時、激痛で目が開けれない状態であった。だが相手の気配を感じ取る事で、どこにいて何を仕掛けてくるのかを予測することで、見えている時より分かりやすくなる。
俺は背中から来る気配を感じ、回し蹴りを繰り出すとネロンガの顔面に直撃した。
「よし!」
『ウルトラヒット!!』
「やった!」
怪獣の透明化に苦戦するウルトラマンだったが何かコツを掴んだのか背後にいた透明怪獣に攻撃を当てる事に成功した。怪獣も電気を放出し攻撃しようとするが簡単に回避され、ウルトラマンの額からの光線を直に食らっている。
“シュワッ”
ウルトラマンは追撃といわんばかりに怪獣の背中に馬乗りになり、頭の触覚のような部分を力いっぱいへし折った!
「おお!!」
この力強い戦いにマルも少し興奮している。ウルトラマン…、名は体を現すというのはこの事だろう。そんな事を思っているとウルトラマンの胸のZマークが青から赤に点滅し始めた。何か慌てているような様子に不安を感じるが、体制を立て直したロボットが口からの弾丸を怪獣の角の付け根に向けて発射する。その直後怪獣の角の辺りから電気が出て制御できずにいる様子であった。
稽古の成果が出た俺が安心したのもつかの間、胸のランプが点滅し始める。この状態からとたんに体が怠くなり時間を許さない状況になるのだ。そんな中、体制を立て直したセブンガーがネロンガの角の付け根に電解放出弾を発射する。着弾した直後、電気が制御出来ずに放出されるが、またも透明になり姿を見失ってしまう。
この一撃で決める為に俺とゼットさんは目を閉じ、ゲネガーグを倒したあの光線の構えを取る。
「『ゼスティウム光線!!』」
背後にいるネロンガの気配を感じとり振り向き様に光線を発射する。直撃したネロンガは爆発し今度こそ勝つことが出来た!
「ありがとうズラー!」
花丸ちゃんが公民館のそばから手を振る。怪我も無く安心した俺は花丸ちゃんに拳を向けて空に飛んでいった。
「お疲れ。」
「オッス!」
戦いが終わり蛇倉隊長から労いの言葉を聞く俺だがうっとりとした表情のヨウコ先輩が気になりユカ先輩に何かあったのかを聞いてみる。
「なんかあの戦いの後からおかしいんだ…。遠い目をしたり、深いため息をついたり…。もしかして好きな人でも出来たのかな?」
あの筋金入りの枯れ専のヨウコ先輩が!?と驚く俺を他所に、ユカ先輩はウキウキとした表情でネロンガの解剖に行ってくる。ユカ先輩、ちょっと怖いなと思った俺だったが、ヨウコ先輩からZさんについての話を聞かれる。
「あっ、ハルキぃ。ねえ、ウルトラマンZって何歳くらいかな?」
「ああ、5000歳ですよ!」
「えっ、なんで知ってんの?」
あまりにも自然に即答してしまった為、苦笑いしながら「誰かから聞いたんですよ~」と言い、その場を後にした。
「5000歳か~。きっとあなたの物よね?大切にします。」
ヨウコ先輩の手の中には一枚のメダルがある事をこの時の俺は知らなかった。
学校が終わって放課後、家の近くの海を眺めていた私、桜内梨子に高海さんが声をかけてくる。
「桜内さ~ん!」
おーい!と手を振る高海さんにため息を吐きながら無視をしていたがそんな事はお構い無く、私のスカートを後ろからめくりながら「まさか、また海に入ろうとしてる?」と聞いてくる。
「してないです!!」
と私はスカートを押さえながら答える。
「あのね、こんな所まで追いかけて来ても答えは変わらないわよ!」
と、スクールアイドル部への入部を拒否する。
「えっ、違う違う通りかかっただけ。そういえば海の音、聴くことは出来た?」
と、高海さんと初めて会ったときに私が話したことを聴いてくる。あれから三日経ったが、聞くことは海の音は聴くことが出来ず質問に対して答えることが出来なかった。
「じゃあ今度の日曜日あいてる?」
「どうして?」
私の無言に察したのか日曜日に時間をあるのかを聞いてくる。
「お昼にここに来てよ。海の音、聴けるかもしれないから。」
「聴けたらスクールアイドルになれって言うんでしょ?」
「うーん、だったら嬉しいけど…。その前に聞いてほしいの、歌を!」
聴けた見返りとして、スクールアイドル部に加入させると邪推していたが高海さんの返答は違っていたものだった。
「梨子ちゃんはスクールアイドルの事、全然知らないでしょ?だから知ってもらいたいの!ダメかな…?」
「はぁ…。私、ピアノやってるって話したでしょ?」
ここからは自分の事を話さなければ分かってくれないと思い高海さんに打ち明ける。
「小さい頃からずっとやってきたんだけど、最近いくらやっても上達しなくて、やる気も出なくて…。」
あのコンクールの時からだ。ピアノが弾けなくなり、スランプになった時からやる気も出なくて気持ちも冷めてしまった事を思い出す。
「だから、環境を変えてみようと思って。海の音を聴ければ何かが変わるのかなって…。」
でも環境を変えても変わらなかった。どうしたらいいのか分からないと思ってる私に高海さんは「変わるよ、きっと…」と笑いかける。
「簡単に言わないでよ!!」
と私はつい口調を荒くして言ってしまう。環境を変えても解決せずに時間だけが過ぎていく。私にはピアノしか無いことも自分自身でずっと分かっているのに…。
「簡単な事じゃ無いかもしれない、でもそんな気がする…。」
根拠の無い自信なのだろうが、高海さんの優しい笑顔を見るとさっきの怒りも収まっていく気がした。
「変な人ね、あなた。とにかくスクールアイドルをやっている暇はないの。ごめんね」
そう言って立ち去ろうとする私の手を掴み
「分かった。じゃあ海の音だけ聴きに行こうよ。スクールアイドル関係無しに。」
それならいいかと納得出来た私は日曜日、高海さんと一緒に海の音を聴きに行く事を約束した。
ハルキとAqoursのウルトラナビ
ハルキ「今回紹介するのはウルトラセブン」
ゼット『ゼロ師匠のお父さん!頭のアイスラッガーは切れ味抜群だ!』
花丸 「ウルトラマンゼロと同じでメガネで変身、光線や武器も似た物が多くてやっぱり親子って感じズラね。」
ハルキ 「お父さん世代の人の人気が特に高いぞ!」
ハルキ、ゼット、花丸「「『次回もお楽しみに!』」」