ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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第34話 守るべきもの 前編

俺、夏川ハルキが今日この日をどれだけ待ちわびた事か!!!!

「皆さん、お待たせしました!!これが我等の新型特空機…。キングジョー・ストレイジカスタム!!!」

バロッサ星人が使っていた物を鹵獲し、俺達の兵器として作り上げた最強のロボット!!

「右腕には主力兵装となる、26口径750mmペダニウム粒子砲!!左腕には近接鉄拳攻撃システム、ペダニウムハンマー!!そして背部には多連装ペダニウム誘導弾発射システム!!射程距離は……何と100km!!まさに戦う武器庫!ロマンの塊!!!!」

全身に多量の武器を備えた超装甲ロボット、これにときめかない男子は居ない。こんなアニメに出てくるような…否、それ以上に強そうな機体を操縦できる事に生きてて良かったと実感する。

「くうぅ〜!格好良い!!」

「ハルキ、お前分かってるのか…?」

俺の心の声がダダ漏れになってるのを蛇倉隊長がジト目で咎める。

「隊長…俺、どうしても乗れないんですか?」

「お前の操縦技術じゃまだ無理だな…。」

現在の俺のスキルではキングジョーは扱えない事を改めて突きつけられる。部活を終え、毎日ストレイジに直行してシュミレーションをしても、キングジョーは思うように動かせない現状に肩を落とす俺にヨウコ先輩が笑いながら

「乗りたかったら、もっとシュミレーションで良いスコアを出しなって!!」

と背中を叩き活を入れる。

「それにしても惜しかったな…。千歌ちゃん達Aqoursはラブライブの結果、次点だったんだろ?」

そうなんッスよと返す俺。Aqoursはあの時の結果はベスト2。全国大会には行けず涙を飲んだ結果だったが学校としては入学希望者が現れ、廃校を回避出来る兆しが見えた事でメンバー全員はモチベーションを崩す事無く練習に励んでいる。

「あっ、ヤバい時間が…!?」

俺は格納庫にある時計を見て慌てて、ストレイジから出る。

「隊長、俺何時でもイケますんでパイロットの件を考えといて下さいね。じゃあ行ってきます!!」

そうだ、今日は俺にとって大切な日だ。良くも悪くも何かが変わる大切な日になってしまう…。

 

 

 

 

俺、蛇倉ショウタは急いでストレイジを後にするハルキの背中を見送るが、奴の慌てっぷりに疑問を持ったユカに理由を尋ねられる。

「ハルキ何かあるんです?」

「ああ、親父さんの命日だから、墓参りに行きたいんだと。」

そうなんですね…。と呟くユカに続き

「お墓がある場所、遠いんです?」

とヨウコも話に加わる。

「確か山梨の深間市って言ってたぞ。お母さんも山梨で看護師として働いてるらしくて、久しぶりに会うらしい。」

その数時間後、深間市の採石場に地響きと共に大きな咆哮が聞こえたと連絡が入る。この戦いがハルキが今後戦う上でのターニングポイントになる事など、今の俺には思いもしなかった。

 

 

 

 

俺、夏川ハルキが今から8歳だった頃の話だ。子供の頃の俺は父さんと一緒に良くキャッチボールをしていた。近所にいる千歌ちゃんも混じって内浦の浜辺で3人で遊ぶ事も多く、優しい笑顔を絶やさない人だった。

「あっ!ボールが…。」

父さんがボールを取りに行くのにも、毎回雛鳥の様に付いて行き、砂浜に転倒してしまう。

「いってえぇ…!」

「ハルキ君大丈夫!?」

千歌ちゃんが心配する中、父さんが無言で手を差し伸べる。

「ありがとう。お父さんの手、大っきいね…。」

差し伸べられた掌の感想に父さんはニッと笑うと、俺と側に来た千歌ちゃんの手を合わせる。第一関節分も差がある大きな掌と体温を感じながら俺と千歌ちゃんの頭を撫でる父さん。

「ハルキも千歌ちゃんも大きくなった!」

昔はこ〜んなに小さかったのになと茶化す父さんに「「無い無い!」」と突っ込む俺達はその後も日が完全に沈むまでずっと遊んでいた。

 

 

そんな事を思い出しながら山梨にある母さんの実家の仏壇に手を合わせる。今やっている事の報告を心の中で話している最中、母さんが

「ハルキ、お父さんに似てきたね!」

と声を掛ける。箪笥の上に飾られている親子の写真を見た母さんが

「この頃の可愛いアンタは何処に行ったの?」

と写真の中の俺と今の俺を見比べる。「ここに居るよ、可愛い俺は。」と反論する俺だったが軽く流され、皆とやってるスクールアイドルの事について話を振られた。

「千歌ちゃん達と楽しそうにやってるみたいだけどどうなの?気になる子とか居るんじゃ無いの?」

と茶化される。

「この子とかどうなの?隣に写ってる子。可愛いしお淑やかな感じじゃない!」

我夢先輩達とバーベキューをした時の写真の中にいる、俺と一緒にピースをしている梨子ちゃんを指す。

「否、別に…。確かに可愛いけどギャップが凄いんだよ!?」

と目を反らしながら強引に話を切り上げる俺を微笑ましそうに見つめている。大人になっても恋愛事情は気になるのか、詳しく聞かせろと言わんばかりに詰め寄る母さんに距離を確保しようと後ずさる俺だったが、突如聞こえる地響きにお互いの顔が険しくなった…!

 

 

 

 

「で、状況は?」

俺、蛇倉ショウタはユカに現状を問うている。

「出現した怪獣はレッドキング。深間市内の採石場で、作業中に地底で眠っていた怪獣を目覚めさせてしまったみたいです。」

テレスドンの時と同じ様に、現在の人間の都合で出現したケースかと考察する俺だったが、出現場所を聞いたヨウコが

「そこってハルキのお母さんの実家じゃ…。」

とハルキの現在地と合致する事を口にする。

「ユカ、ハルキに連絡しろ。ヨウコはキングジョーで出撃だ。」

バコさんにキングジョーの状況を確認し最終チェック中だとの返答を受ける。ユカからの連絡を受けたハルキも現場に急行する事を耳に入れた俺は作戦室のディスプレイをじっと眺めていた。

 

 

 

俺、夏川ハルキはユカさんからの連絡を受け現場に急行して避難誘導をするように指示を受ける。

「母さんも早く避難して。」

そう言って実家を飛び出した俺は怪獣の出現でパニックになる市民の避難誘導を行う。

「なんでこんな時に出て来るんだよ!!」

見境なく暴れる怪獣に舌打ちをしながらも市民を避難させる俺だったが、何処からか聞こえる泣き声に視線を動かし、立ち尽くす男の子を見つける。それを見た俺は8年前のあの日の事を否が応にも思い出してしまうのだった…。

 

 

8年前、後にギーストロンと呼証される怪獣が内浦に現れた時に恐怖で泣きじゃくる俺を父さんが抱きかかえ、母さんと合流させる。

「お前達は先に逃げろ。俺は一人でも多くの人を助ける。」

父さんの職業である消防士としてのプライドなのか、俺達と一緒に逃げようとはしなかった。

「でもまだいっぱい人がいるのに助けれる訳が…!」

自慢の父さんでも大きな怪獣が迫る中、一人で助けられる人数なんて高が知れてると言いかけた俺に

「お前が母さんを助けるんだ!父さんはお前や千歌ちゃんが住んでいる町の皆を限界まで助けたい!」

涙を流す俺にいつもの様に笑いかけた父さんは「大丈夫!また会える。」と良い残し、逃げる人を掻き分けて走って行った。

「お父さ〜〜〜ん!!!!」

その後、怪獣は自衛隊によって倒されたが父さんとはそれから二度と会う事は無かった。

 

 

 

 

「止めろおぉッーーー!!」

現実に戻った俺は立ち尽くす男の子を助ける為、Zライザーを構えベータスマッシュに変身する。

踏み潰そうとするレッドキングを払い除け前に進ませない様に仁王立ちをし、男の子の安全を目視で確認する。

「ありがとうウルトラマンZ!!」

男の子のお礼に俺達は頷き、レッドキングと取っ組み合う。ゴモラ以上の怪力を誇るがこちらも負けじと猛攻を仕掛ける。

「いきなり現れて、町を蹂躙するんじゃねえっ!!」

レッドキングの薙ぎ払う尻尾をがっちりホールドし、お返しと言わんばかりに地面に叩きつけボディプレスをお見舞いする。怪獣が現れるから皆が危険に晒されているんだ…。普段よりもこの事で頭に血が登った俺は馬乗りになりレッドキングの顔面を乱打する。だが持ち前のタフさを持つレッドキングも俺達を振り払い反撃をする。力と力の真っ向勝負では分が悪いと判断したが、のそんな中キャノン砲を乱射しながらヨウコ先輩が駆るキングジョーが合流してきた。

「Z様、一緒に戦わせて下さい!!」

先輩の共闘に俺達は頷き、レッドキングの腹部に同時に拳を叩き入れる。ベータスマッシュに勝るとも劣らない力を持つキングジョーが居ればこちらの方が圧倒的に有利。俺達が接近戦、ヨウコ先輩はペダニウム粒子法を発射し援護をする。途切れない猛攻でこのまま押し切れると思っていたが突如別の方向から大きな地鳴りが響き渡った!

 

 

 

 

この調子なら押し切れる…。私、ナカシマ・ヨウコが勝算有りと判断した時、コックピット無いから緊急のアラートが鳴り響く。

【緊急事態!レッドキングがもう1体現れました!!】

カメラに表示された場所は現在地から約10㎞はなれた大きな岩山。そこに出現したもう1体のレッドキングがこちらに向かって歩を進めて来ている。

「隊長!!」

隊長からの指示を仰ぎ

【今戦っているレッドキングはウルトラマンZに任せて、お前はキングジョーでもう一体を迎撃しろ。】

隊長の指示に従い私はZ様にこの場を離れる事を告げる。

「すみませんZ様、こちらをお願い出来ますか?」

レッドキングを抑えながら私の声を聞いたZ様は大きく頷き了承したと合図を送る。私はキングジョーのブースターをフルスロットルに回し岩山に急行した。

 




ハルキとAqoursのウルトラナビ!

ハルキ 「今回紹介するのはゾフィー。ウルトラ兄弟の長男ッス!」

Z    「宇宙警備隊の隊長で数々の戦いで平和を守り抜いてきたウルトラ凄いお兄さんだ!!」

千歌  「ウルトラマンやエース、タロウにメビウスといった兄弟の危機に駆けつけ勝利の活路を見出したウルトラマンだよ!必殺技は腕を真っ直ぐに伸ばして発射するM87光線。どんな怪獣も一撃だ!!」

ハルキ、Z、千歌 「次回もお楽しみに!!」
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