ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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新しいウルトラマンの放送日の決定で、このまま行くとこの小説が終わるまでに再来年のウルトラマンが出てしまうのではないかと思い若干焦っています笑


第35話 守るべきもの 後編

私、ナカシマ・ヨウコは岩山に現れたレッドキングを牽制するためペダニウム粒子砲を周囲に撃ち込む。だがこの行為にレッドキングは引き下がる事無くキングジョーに向かって拳を振るってきた。

「大人しくしなさい!」

レッドキング以上の鉄拳を誇るキングジョーの左腕、ペダニウムハンマーを奴の顔面に叩き込み後退させる。だがキングジョーの性能が良すぎるのか操縦桿の些細なブレでこちらの体制が取りにくい事に毒付く。

「コイツ、反応が早すぎる。ウインダムと全く違うじゃない!?」

【エンジンの出力はウインダムの5倍、反応速度は3倍になってる。これが今出来る技術の限界なの。】

ハイスペックなのも考えものだと思いながら、この反応の良さを逆手に攻め込むのが得策と考えた私はレッドキングに向かって接近戦を仕掛ける。ハルキの事も言えないが、私自身もこの機体を完璧に操れる訳では無い。体勢の取りにくさを逆手に取り、装甲の硬さを活かして攻撃をする。

「Z様を助けに行かなくちゃいけないんだから大人しく倒れなさい!!」

不慣れな操縦に不満をボヤきながらレッドキングの戦いは続いていた。

 

 

 

ヨウコ先輩にこの場を任された俺、夏川ハルキとZさんは力で拮抗するレッドキングにアルファエッジの速度で倒す作戦を取っている。光のヌンチャクのリーチを使い、一足一刀の間合いを維持しながら攻撃を仕掛けるも、レッドキングの強靭なタフネスはそれを物ともしなかった。

“キシャーッ!!!”

おまけに殴打や蹴り、尻尾での足払いとまるで人間が中に居るのではないかと思う程小器用な戦い方もする敵に一旦距離を取り構え直す。

「この野郎……。鬱陶しいんだよ!!ヨウコ先輩も助けに行かないといけないのにっ!!!!」

『落ち着けハルキ、頭に血が上り過ぎだ!!』

冷静さを取り戻せとZさんからの指摘を受け、攻めに行きたい気持ちを堪えて数歩後ろに下がる。

『だがこのままじゃ埒が明かない…。ウルトラ痺れるあの技で行くぞ!!』

その提案に乗った俺は腰のケースから3枚のメダルをZライザーにセットした。

 

“コスモス、ネクサス、メビウス”

 

「『ライトニングジェネレード!!』」

Zライザーを上に掲げ、雷撃がレッドキングに直撃する。

「動きが止まった!」

止めを刺す為、今度はジャック兄さん、ゾフィー兄さん、ウルトラの父のメダルをセットし巨大な光輪を奴目掛けて投げ飛ばす。

「『M70竜巻閃光斬!!!!』」

腹部をZ字に斬られたレッドキングは遂に力尽き、俺は一旦息を吐く。

「手こずらせやがって……。」

だがヨウコ先輩はもう1頭のレッドキングと交戦中の為、急いでこの場を後にした。

 

キングジョーを強引に殴り飛ばしたレッドキングを確認した俺達はガンマフューチャーに姿を変え、魔法陣からのワープと同時に飛び蹴りをお見舞いする。乱打するレッドキングの拳にカウンターパンチを食らわしながら光の玉を発生させ眩い閃光で目眩ましをする。

“キシャーッ!シャーッ!!”

“シュワッ!”

閃光に怯んだ隙に光弾を腹部に叩き込み追撃をしようとした所、Zさんがとある疑問を口にした。

『妙だな…。あのレッドキング、背中にある穴から離れない。』

言われて見ればアイツは岩でできたあの穴から付かず離れずの距離を保ちながら俺達と戦っている。先程戦ったレッドキングと比べ積極的に戦おうとしない様子に違和感を感じた疑問は穴に太陽光が差し込み、中にある“ある物”が明らかになった事でその理由が判明した。

「あれは…タマゴ………。」

レッドキングの外皮と同じ色と形をした大きなタマゴ…。

『そうか…。自分のタマゴを守る為に……。』

「ちょっと待ってください!?それじゃ、さっきのレッドキングは自分の子供を守る為に………。」

あの怪獣もただ暴れていただけではない。自分の大切な子供の為に外敵となるものを追い払いたかっただけな事に気づいた俺は頭の中が真っ白になってしまった。

「俺は…なんて事を…………!!??」

怪獣のせいで俺の父さんが、家族が死んでしまった。それと同じ事をあのレッドキング達にしてしまった俺は、見た目が違えど“怪獣”そのものじゃないか!!

『おい、どうしたハルキ!?』

Zさんが心配するも、その声は聞こえない。そして俺の気持ちに連動するかの様に胸のカラータイマーが凄まじい速度で点滅し始めた。

“キシャーーーーアアッ!!”

「Z様!?」

外敵をこの場から排除しようとするレッドキングに棒立ちの俺達を助ける為、ヨウコ先輩がキングジョーの右腕をレッドキングに向ける。

「駄目だ!!」

「ペダニウム粒子砲……発射!!」

俺の叫びなど届くはずもなく、キングジョーの最強兵装、ペダニウム粒子砲が発射される。

俺はレッドキングの親子を守る為、光のバリアで粒子砲を防ぐが、自身のエネルギーも少なく、いつもと同じ様に力が出ない事からいとも簡単にバリアが貫かれ、胸に直撃してしまう。

“ジュワッッ!!”

レッドキングの無事を確認した俺達は首を振り、早く離れろと伝えるとタマゴを抱え地中を掘って姿を消した。

 

 

 

 

戦いが終わり、キングジョーが破損した事でレッドキングの追跡が出来ない事をヨウコから報告を受け帰投する様に命じた俺、蛇倉ショウタは監視映像からの事実をユカに伝える。

「2匹のレッドキングはタマゴを守る為に動いていたんだろうな。」

「じゃあウルトラマンはその為に庇ったって事ですか?」

ユカの疑問に首を縦に振り肯定するも

「だが、レッドキングはタマゴと共に消えた。次に現れた時、再び人間を襲うかもしれないという可能性を残してな……。」

それが、10年後なのか1年後なのか、はたまた明日なのかは分からない。だが家族を、親を無くしたレッドキングは人間達を恨み続けるだろう。奴を助ける為に庇ったみたいだが、そんな事をしても何の解決策にはならないし、こんな調子ではハルキの心が持たない事など分かり切っていた。

 

 

 

 

戦いが終わり母さんと合流した俺、夏川ハルキは家の事を手伝うよと提案するも、家も母さんも無傷だったし心配するなと笑顔を向けられる。否、手伝う気持ちなんて本当は建前だ。先程の戦いなんて忘れたいだけで……。

「アンタも仕事や学校があるんでしょ?」

これを言われたら帰らざるを得ない。今度はAqoursの子も連れて来てねと言う母さんに肯定し、駅に向かって歩を進める。

「これからどうすればいいんだ……。」

あのタマゴの親を殺し、自分のこれまでやってきた事が本当に正しい行為なのかが分からないまま帰路を目指すのだった……。




ハルキとAqoursのウルトラナビ!


ハルキ 「今回紹介するのはウルトラの父!皆からお父さんの様に慕われている頼もしいヒーローらしいッス。」

Z   「ヒッポリト星人に銅像にされたウルトラ5兄弟を助ける為に初めて地球に来たぞ!」

曜   「ウルトラマンタロウのお父さんでベリアルの友人でもあった宇宙警備隊の大隊長。エンペラー星人も退けた実力とカリスマを持ち合わせた戦士だよ!」


ハルキ Z 曜 「『「次回もお楽しみに!!」』」
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