ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!!   作:ワーラー

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お久しぶりです。
久々の投稿ですがまた楽しんで頂けると幸いです。
それではどうぞ!


第40話 メダルいただきます 後編

いつもの調子を取り戻しつつある俺、夏川ハルキは最後のメダルを取り出す為にカネゴンに説明をする。

「ウルトラマンティガ先輩、ダイナ先輩、ガイア先輩の力を借りた姿、ガンマフューチャー。」

「へぇ〜。ガンマフューチャーは、どんな事が得意なの?」

「分身や瞬間移動、相手の動きを封じたり、変幻自在な光の技を使うんだ。」

カネゴンの疑問に答えつつ、俺も梨子ちゃんもガンマフューチャーの活躍を振り返る。

「アルファエッジがスピード、ベータスマッシュがパワーなら、ガンマフューチャーは超能力や技巧派って感じかな。この姿でウルトラマンを3人呼び出した時はびっくりしちゃった。」

梨子ちゃんの補足からカネゴンもイメージがしやすくなったのか

カネゴン「おお〜、きてますきてます!光の鞭や、輪っか、魔法陣とか出して何だか魔法使いみたい!」

ガンマフューチャー特有の両手を広げた構えをとって興奮するカネゴンを見つめて笑う俺と梨子ちゃん。

「これでZさんの話は終わりかな。じゃあ最後に…?」

目配せをした俺に梨子ちゃんが頷き

「では最後にAqoursの3年生を教えましょう!」

 

 

 

ウルトラメダルを取り出す為、Aqours三年生について話す私、桜内梨子。

「この三年生についてはちょっと複雑だから…。」

と、前もってカネゴンに告げる。

「最初はダイヤさんから。ダイヤさんはこの学校の生徒会長で、ルビィちゃんのお姉さんなの。」

彼女はこの学校でスクールアイドルを行う事を最初は認めておらず、当時発足しようとした千歌ちゃんが頭を抱えていた。

「そんな時、俺達4人でスクールアイドルとして活動する為のライブを提案してくれたのが鞠莉さんだったッスよね?」

ハルキ君の問いに頷き、鞠莉さんの事について説明をする。

海外に留学していた鞠莉さんは理事長としてこの学校に戻り、ファーストライブを成功させたらAqoursの活動を認めるとの事だった。

そして、2年生の説明の時に話した停電のトラブルに、ダイヤさんがハルキ君やストレイジの隊員よりも早く対応してくれていた為、復旧もスムーズに済んだらしい。

「鞠莉さんは廃校を阻止する為に理事長として今も頑張ってるッスよね。Aqoursが内浦の魅力を伝える為にPVを作った時も、厳しいけど大切な事を気付かせようとしてくれてたッスから。」

そう、廃校になるかもしれない事を耳にした時、千歌ちゃんの提案でPVを作ったAqoursだったが最初は上手くいかず、鞠莉さんに、この学校や街の事をちゃんと理解しているのかと問われた。厳しくも、大切な事に気付いて欲しいと思う彼女の問に答えた私達は、PVを完成し、東京でのフェスに参加をする事ができたのだ。

「東京でのフェスが終わって、俺達は地元である沼津から祭りのオファーが来たんだけど、ダイヤさんと鞠莉さんと一緒にスクールアイドルをしていた“果南ちゃん”が何故スクールアイドルを辞めたのかを知ろうとしたんスよね?」

ハルキ君の言う通り、ダイヤさん達は、元々スクールアイドルとして活動していたが、夏に解散。メンバーの1人である果南さんの人柄から、スクールアイドルを止める事は無いと思ったのだが淡島神社で果南さんと鞠莉さんが言い争っているのを私達は目撃した。東京のライブで果南さんが歌えず、諦めて逃げたのだと…。そして浦の星に戻ってきた鞠莉さんの事を拒絶していた事も。

現3年生は、スクールアイドルとして活動していた夏の時期に、私達と同じように東京でのフェスに参加していたのだが、果南さんは歌えなかったのでは無く、“歌わなかった”のだと。

「どうして果南さんは歌わなかったの?」

と疑問を浮かべるカネゴンに、その時、鞠莉さんは足を怪我してたとハルキ君が補足をする。

「でも、怪我が治ってスクールアイドルを続けたとしても自分達のせいで鞠莉さんの未来にある色んな可能性を潰してしまうと思ったから果南ちゃんは歌わなかったんだ…。」

この学校を救いたい一心の鞠莉さん、その為に将来を犠牲にして欲しくなかった果南さんの気持ちを知った時に2人はお互いを強く想っている事を打ち明け、2年間という長い蟠りが溶けたのだった。

「蟠りが溶けて今年の夏祭りには今のメンバーで夏祭りに参加して大盛況だったのよね。」

バーベキューをした時の写真をカネゴンと一緒に見る私とハルキ君。仲が良いけど、わーわー言い合う幼馴染の関係にちょっと憧れるなと思う。

「よし!これでZさんとAqoursの事について話したかな?」

どうだった?とハルキ君がカネゴンに聞き

「Zの事も、Aqoursの事も色々知れて良かったよ!」

と好評だったのだが……。

「ううっ…、苦しい!」

急にお腹を押さえ蹲るカネゴン。

「カネゴン!大丈夫?」

ハルキ君が慌てるのも仕方が無い。アルファエッジやベータスマッシュの時以上に辛そうな様子に私もカネゴンのお腹を擦り、痛みを和らげようとする。

「ハルキ、梨子…、もう、駄目かも………。」

「そんな、しっかり!!」

「そうよ、気をしっかりもって!ねえ!!」

2人でカネゴンの身体を支えているが段々と力が無くなっていき

「ううっ………、ごめんね……………。」

最後の力を振り絞る様に謝罪をした後、首の力すら抜けてしまい、ついに意識を失ってしまった…。

「嘘だろ…、おいカネゴン、しっかりしろよ!おいッ!!」

「そんな…。ねぇ!頑張って!!お願いッ!!!!」

苦しんでるこの子を助けてあげる事が出来なかった…。その悔しさと悲しさに声を荒げる私達だったのだが。

「急げ、急げ!」

意識を途端に取り戻したカネゴンが直立し、2人して目が点になる。そうしてお尻を押さえながらトイレ目掛けて走りだした!(女子トイレだけど…。)

「アレ?扉開かない!?えっ?開かないんだけど!?!?」

「えっ!?待って!もう少し抑えて!!」

扉の開け方が分からないのか、開き戸だと思ってガタガタ押し引きしているのかもたついている中、ハルキ君も女子トイレに入る。

「うわあああああぁっ!!!!!!」

女子トイレの中から閃光とハルキ君の断末魔の様なチェストーーー!という叫び声が木霊した。

 

 

 

「はあ〜!スッキリした!!」

便秘解消のヨガを清々しい顔でするカネゴンを見ながら疲労困憊な俺、夏川ハルキ。女子トイレに入った罪悪感で一応トイレ掃除もした俺に「お疲れ様。」と梨子ちゃんが笑いを噛み殺しながら頬に缶コーヒーを当てる。

「ハルキ、梨子、色々お騒がせしてごめんなさい…。ありがとう!」

助けてくれたお礼を俺達に言うカネゴンに

「こちらこそありがとう、カネゴン!」

「うん。改めて私達自身も振り返る事が出来た。ありがとう!」

と笑顔でお礼を返す。

手を振りながら何度も振り返るカネゴンに手を振り返す俺達。

2人してお互いの顔を見た時、嬉しそうな笑顔を見せる梨子ちゃんに顔を逸らしてしまう。

「良かったね、メダルが戻ってきて。今いい顔してるよ。」

そう言われた俺はそっぽを向きながら「オッス。」と返事をする。カネゴンがいる場所に視線を戻すと、いつの間にかその姿は無くなっていた。

そんな時、ウルトラの空間が開き、『梨子も一緒に入ってくれ。』とZさんが俺達を呼んで来た。

『おかげ様で分かったよ。ハルキの悩み。』

「オッス。」

こうしてZさんと向かい合うのが凄く久々に感じる俺に

『一つになっているのに分からない事もあるものです。怪獣を倒す事については難しい問題です。だから…、俺も考えるよ。一緒に…。ウルトラマンにとっても大事な事だと思うので。』

俺の悩みを一緒になって考えてくれているZさんに改めて

「宜しくお願いします。カネゴンと話しても、怪獣をどうしたら良いかは結局答えは出なかった。これがすぐにでも答えが出るとは分からないッス。」

自分の中で、解決案が浮かんでいない。でも、今言える事は…。

「自分にもうちょっと自信を持ってみようと思います。持ち続けたら何かがきっと変わる…。見つけられると信じたいッスから!」

Zさん、梨子ちゃん、そして自分自身に誓うようにこの事を伝える。頷く2人が腕を出し、タッチして応えようとする俺だったのだが、腹の虫がなってしまう。

「腹…減ってたみたいです。」

笑いながら誤魔化す俺に

「タイミング悪い〜。」

と肘で小突きながら釣られて笑う梨子ちゃん。

『なぜ音が鳴るんだ!?』

と純粋に聞くZさんに、どう答えたら良いのか分からず梨子ちゃんに振る俺。

「それは…、その〜。おやつを食べないと減るし、喧嘩すると?悩み?があると減るのよ。うん!!」

と、ゴリ押しで理由をつける梨子ちゃんに納得したような、しないような声をZさんは上げるのだった。

ウルトラの空間を出た後、どう切り出して良いのかは分からなかったが

「梨子ちゃんにも、色々と心配かけたし…。その……。なんか奢るッスよ。」

腹も減ったッスからね。と取ってつけたような一文を入れてご飯に誘う。

「そうだな〜。じゃあご馳走してもらおうかなっ♪」

と俺の手を引っ張り、駐輪場に向かう。

そんな中、ストレイジのメンバーから一通のメールが届いた。

“悩みがあるならとにかく食べろ。by隊長、ヨウコ、ユカ。”

「ハハッ…。あざっす!!」

3人にお礼を言い、梨子ちゃんを後ろに乗せる。

「何食べたいッスか?」

「ピーマン以外の物。」

嫌いな物のド定番に笑ってしまい、両頬をつねられ、横腹を揉まれて遊ばれた後

「……カレー。ゆで卵乗ってる。」

との要望で沼津のカレー屋にフルスロットルで向かっていった。

掴まっている梨子ちゃんは最初こそ悲鳴を上げていたが終いにはツーリングに持って来いの曲をアカペラで歌って、なんだか得をした気分になったのだった。

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