ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!! 作:ワーラー
俺は朝、ストレイジからのミーティングを終え、学校に登校する前にプリンを食べておこうと冷蔵庫を開ける。その中に入ってあったプリンの状態が昨日と違っており、首を傾げていた。
「あれ?俺のプリン、焼きプリンになってる!?」
「電子レンジじゃあるまいし、ここに置いたの?」
ユカ先輩も冷蔵庫を覗きプリンの状態を確認する。
「ん?このアルミって…」
冷蔵庫に置いていたプリンの下にはアルミホイルが置かれてあり、そのアルミにはネロンガの角が入っていた。
「ネロンガ…焼きプリン…。」
ユカ先輩は何かを思いついた顔をし、ネロンガの角を持って格納庫に向かって走っていった。
ネロンガの角をウインダムに接続する事で充電を早める事を思いついたユカ先輩は整備班のメンバーと接続作業を進めていく。作業はウインダムに電気を送る所に入り、俺を含め格納庫にいるメンバー全員がバイザーを装着し結果を見守る。
「レディ…ゴー!!」
ユカ先輩の掛け声と同時にウインダムに電気が送られ、その目や頭部のライトに光が灯った!
「「「「「おお~~~!!」」」」」
整備班や俺も歓声の声を上げる。
「ネロンガの角を使うなんて考えたな!」
「時として、意外な物が役に立つ…。昨日バコさんが教えてくれたお陰ですよ。」
バコさんとユカ先輩が話す中、格納庫の二階にあるコンピュータールームにいた蛇倉隊長も「いいね…二号ロボって。」と呟いていた。蛇倉隊長はふと時計を見ると表情を一気に豹変させ、放送で俺にあることを伝える。
「ハルキ、お前学校遅刻してるぞ!もう10時だそ!!」
「えっ?」
俺は時計を見て口をあんぐり開ける。ユカ先輩や整備班のメンバーに笑われながら俺はダッシュでストレイジの駐輪場を目指した。
『ハルキ、大遅刻でございますな…。』
Zさんは同情してくれているが今の俺にはそんな事は耳に入らずバイクを吹かし学校を目指した。
ルビィは放課後、千歌先輩達に入部申請書を渡し改めて部員になる事になった。昨日お姉ちゃんが淡島神社にいた事はビックリしたが自分の正直な気持ちを伝え、入部を許可してくれたのだ。
「よろしくお願いします!」
「よろしくね!」
「よろしくッス!」
ルビィは挨拶をし、練習を始める為更衣室に向かおうとしたが、梨子先輩が花丸ちゃんが来ていない事について訪ねる。昨日お姉ちゃんを淡島神社に呼んだ後そのまま帰ったのだが、それから花丸ちゃんとは今日殆ど会話をしていない。バスの時間まではまだ時間があり校外に出ている可能性は低い為、花丸ちゃんが居そうな場所はたった一つ。
「少し時間を貰っても良いですか?」
そういうとルビィは部室を出てある場所に向かう。花丸ちゃんはルビィの背中を押してくれた…。今度はルビィが花丸ちゃんの背中を押す番だ!
花丸ちゃんは案の定図書室に居てルビィは自分の本心を伝える。
「花丸ちゃん!ルビィね、花丸ちゃんの事見てた。ルビィに気を使ってスクールアイドルをやっているんじゃないかって…。ルビィの為に無理しているんじゃないかって!」
ルビィはそう思っていた。花丸ちゃんは運動もあまり得意なタイプではないし、ルビィ程では無いが知らない人と話すのも余り得意な方では無い。でも…
「練習の時も屋上に居て皆と話している時も花丸ちゃん、嬉しそうで楽しそうだった。」
花丸ちゃんとは中学からいつも一緒だったけど、昨日みたいな笑顔を見たのは初めてだった。
「それを見て思ったの。花丸ちゃんも好きなんだって!ルビィと同じ位スクールアイドルが好きなんだって!!」
「マルが?まさか…。」
花丸ちゃん自身には自覚が無いのかもしれない。だが目の前に置いてある本は作詞や作曲といった物が多く、花丸ちゃんの手の中にはμ'sの記事が載ってある雑誌もある。
「ルビィね、花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルが出来たらってずっと思ってた!一緒に頑張れたらって!!」
「ううん、それでもマルには無理ズラ。体力も無いし、向いてないよ…。」
自信を無くしている花丸ちゃんにルビィは雑誌に載っているウェディングドレスの子について教えてあげる。
「そこに写っている凛ちゃんもね、自分はスクールアイドルに向いてないってずっと思ってたんだよ?」
「えっ?」
花丸ちゃんが驚きの声を上げる。凛ちゃんは自分が女の子らしくないというコンプレックスをずっと抱えていたがμ'sのメンバーが背中を押してくれた事でそれを乗り越える事が出来たのだという。
「でもスクールアイドルが好きだった、やってみたいと思った。最初はそれで良いと思うけど?」
気が付くと先輩達四人が図書室に来ており、梨子先輩の言葉にハルキ先輩も頷く。そしてルビィは今度こそ自分の一番言いたかった事を言う。
「ルビィ、スクールアイドルがやりたい!花丸ちゃんと!!」
「マルに出来るかな?」
決心が着かない花丸ちゃんに「私だってそうだよ。」と千歌先輩が言う。
「一番大切なのは出来るかどうかじゃない…。やりたいかどうかだよ!」
手を差し伸べた千歌先輩に花丸ちゃんも笑顔で握手をする。その笑顔は昨日のような心からの笑顔だった!
そして花丸ちゃんも入部する事となりラブライブにエントリーする為、Aqoursの名前をランキングに登録する。現在のスクールアイドルとしてのランキングは4999位。
「4999位…。」
「上に5000組もスクールアイドルがいるって事?」
「凄い数いるんッスね…。」
梨子先輩、ルビィ、ハルキ先輩がその数に圧倒される中花丸ちゃんは先程以上の笑顔で皆に「さあ、ランニング行くズラー!」と声を掛ける。
ルビィ達も先程の萎縮が一瞬で消え、皆で「オー!」と叫びながら外に飛び出した。
花丸ちゃんとルビィちゃんの二人が正式に入部し、スクールアイドル部のメンバーはランニングをしている。俺は昨日のテレスドンの事もある為、バイクに股がりながら皆が帰ってくるのを待っていた。そんな中突然の地響きと共に街中からテレスドンが再び現れた。俺は千歌ちゃんに急いで学校に戻るように電話で指示を出し、そのままストレイジに向かってバイクを走らせた。
ストレイジに到着した俺は急いでセブンガーに搭乗し、テレスドンのいる場所に猛スピードで急行する。ウインダムの充電は完了したのだがシステムの微調整にまだ時間がかかるらしく、今はセブンガーで対応するしかない。テレスドンの進行先には沼津駅があり、そこにある地下鉄や周辺施設を破壊する気なのだろう。俺はセブンガーを突っ込ませテレスドンの頭部を押さえ込む。だがテレスドンの素早い動きと力で簡単に振りほどかれてしまい、自慢の鋼芯鉄拳弾も大したダメージにはなっていなかった。そのままテレスドンの反撃と言わんばかりの頭突きを受け、セブンガーは機能停止をしてしまう。コックピット内部にいた俺にも衝撃を受け額から血を流してしまっているが、俺はゼットライザーを取り出しZさんに変身する。
「真っ赤に燃える勇気の力!」
俺はセブンガーをも上回る力に対抗する為、三人の兄さんの力が込められたメダルをセットする
『ご唱和ください!我の名を!ウルトラマンZ(ゼーーット!!)』
「ウルトラマン!Z(ゼーーット!!)」
Zさんに変身した俺はネロンガの顔面にラリアットを食らわせ奇襲をかける。そのまま追撃を食らわせドロップキックをお見舞いするが間合いが切れてしまった事でネロンガの火炎が勢い良く噴射し体を焼き付くす。
“ジュワッ!!”
『ウルトラ熱い!!』
俺が体勢を立て直したのもつかの間、ネロンガは体をドリルの様に回転させ上空から突撃してくる。
“ジュワッ!”
俺は体が地面に押し付けられ、反撃が出来ない状態になっていた。そんな絶体絶命な状況の中、突如銀色の機体がテレスドンめがけて突っ込んできた!
特空機の二号ロボ、ウインダムが調整を終え戦線に駆けつけてきたのだった。
「Z様、一緒に戦わせてください!」
パイロットのヨウコ先輩の声に頷き、ウインダムが間合いを詰める。両手をドリルの様に回転させて攻撃を繰り出しテレスドンを再度吹き飛ばしながらそのまま額のレーザーで追撃をする。機動力、手数の多さはセブンガー以上であった。
ウルトラマンZとウインダムが戦っている中、緑色の作業服を来た青年が掌にある物を見ながらニヤリと笑っている。まるでこれから面白い事をしようと考えているような…。その掌に描かれている襟巻きが生えた怪獣のメダルをテレスドンの口に目掛けて投げ入れた。その直後テレスドンの首にメダルに描かれていた怪獣と同じような襟巻きが突然生えた!
「よし、いいぞ…。」
青年はそう呟いていた。
俺はウインダムの性能の高さに舌を巻いたのもつかの間、テレスドンの首元から襟巻きが生えた事で気を再度引き締める。その襟巻きから熱線が放射され、俺とウインダムは吹き飛ばされる。その衝撃でウインダムは一撃で機能停止にさせられてしまった…。俺は必殺のゼスティウム光線を発射するがテレスドンの目の前にバリアが張られ、その光線が反射される。
胸のカラータイマーが青から赤に点滅し、こちらも猶予が残されていない。俺はZさんの指示の元、ウルトラフュージョンでアルファエッジに形態を変化させる。アルファエッジに変身した俺は空中から奇襲をかけるがテレスドンの襟巻きからの熱線の多さで間合いを詰めるのが困難な状況になっていった。そんな中、機能が回復したウインダムが猛スピードでテレスドンに肉薄し首元にある襟巻きを思いっきり引きちぎった!
「一緒に戦うって言ったはず!」
ヨウコ先輩の気合いが入った声の中ウインダムの体全体から大量のミサイルが発射され、テレスドンに向かって打ち込まれていく。俺もここが最後のチャンスと思い、ありったけのエネルギーを込めた光線を発射した。
「『ゼスティウム光線!!』」
二つの強力な必殺技を食らったテレスドンも流石に耐えきれなかったのか体を爆発させ戦闘は終了した。その爆発の中、緑色の光が俺目掛けて飛び込んできてそれをキャッチする。
「これも、光の国で作られたやつなんスか?」
ゲネガーグが奪ったメダルやライザーの一つなのではないかと思いZさんに聞いてみる。
『いや…。これにはウルトラマンの力では無く、怪獣の力が宿っている。』
さしずめこれは怪獣メダルということかと思い、そのメダルをケースに収めようとするとメダルは粉々に砕け散った。
『ウルトラメダルの技術を使って誰かが作ったんだ…。こんな物が悪用されたら大変な事になる!』
Zさんの焦った言葉に俺も不安を抱えたまま戦いが終わった。
戦闘を終えた俺はストレイジの格納庫にあるウインダムをバコさんとユカ先輩の三人で見上げている。
「こいつ、起動電力の問題さえクリア出来れば本当に頼りになりますね!」
今日の戦いでこいつがいなければ正直負けていただろう。改めてウインダムの強さは折り紙付きであった。
「ネロンガの角や器官を再度分析して人工的に再現するつもり。そうしたら今後いつでも起動出来るはず。」
ユカ先輩も今朝以上にやる気に満ちた声を上げ、バコさんも「そりゃいいな!」と同意する。
「これから宜しくな!ウインダム!!」
俺はウインダムに向かって声を掛ける。そんな中…
「あ~あ、なんか別のオモチャで遊んでみるか…。」
俺、蛇倉は手の中にあるルービックキューブを放り投げ、パソコンの画面を見つめる。こんなオモチャばかりで遊ぶのも飽きてしまった。だがこいつなら、少しは楽しい事が出来そうだ。
「せいぜい俺を楽しませろよ…。ウルトラマンZ」
ハルキとAqoursのウルトラナビ
ハルキ 「今日紹介するのはウルトラマンタロウ」
Z 『宇宙警備隊の筆頭教官。つまりウルトラ偉い 先生ってこと!ストリウム光線が必殺技だ!』
ルビィ 「ウルトラ六兄弟の末っ子だけど実力はお兄さん達にも勝るとも劣らない!ルビィもAqoursの先輩達や花丸ちゃんに負けないように頑張ルビィ!」
ハルキ Z ルビィ 「『「次回もお楽しみに!」』」