ラブライブ!サンシャイン!!×ウルトラマンZ~遥かに輝き!0から1へ!! 作:ワーラー
ウルトラマンクロニクルDもこれから楽しみです!
俺、夏川ハルキはストレイジの作戦室にあるテレビでとあるニュースを観ている。アラスカ北部で発見された謎の石器が沼津大学の人類学研究所に送られ分析されるらしい。その石器は約三万年前の氷河時代のものであり、文明発生の歴史を塗り替える大発見ではと期待されているそうだ。
「大発見ねぇ…。俺には単なる石の杭にしか見えませんけど。」
その石器は槍の様な、少し形が独特な杭の様な形をしているが大したものでは無いだろうと思い隣にいるユカ先輩に同意を求める。だが…
「メソポタミア文明だって五千年前だよ?だから三万年前の氷河期にこんな加工技術があるのはあり得ない訳!」
あっさりと「なんでこの凄さが解らないの?」と言わんばかりの返しに若干俺の心は傷ついていた。俺が物を知らないだけなのだろうか…。そんな事を思っているとヨウコ先輩がまだ五月にも関わらずマフラーとジャンパーを羽織って作戦室に入ってくる。
「寒い…、何なのよこの寒さ。」
確かに今日家を出る頃は普段より少し肌寒かったが今はかなり寒くなっているそうだ。そんな中、蛇倉隊長が場を和ませようと
「なあなあ、アッサムティー飲む?熱いけど、あっ寒(アッサム)ティー!」
など駄洒落を言うがその場にいた全員が自身の体を摩擦で暖めている。
「隊長、駄洒落が寒すぎますよ~。」
とヨウコ先輩が言いながら隊長はキョトンとした顔をしていた。
「そうだハルキ。スクールアイドル部の子達に今日は練習は辞めておいた方が良いって伝えといた方がいいんじゃない?」
とユカ先輩から提案される。学校自体は休みだがこの異常気象は何かありそうだしと補足をされ、俺は携帯で全員にその事を伝えた。
「そういえばスクールアイドルはどうなんだ?順調に進んでんのか?」
蛇倉隊長から今のスクールアイドル部の状況を聞かれる。
「順調ッスよ!新しいメンバーも二人増えましたし。」
スクールアイドルのホームページに花丸ちゃんとルビィちゃんが追加された写真を皆に見せる。花丸ちゃんが図書委員と掛け持ちをしている事を補足すると
「あんたも花丸ちゃんを見習って本を読みな。」
とユカ先輩に茶々を入れられた。
そんな中沼津上空に謎の積乱雲が発生した事が確認され、その中心に巨大な怪獣が確認されたことをストレイジ内のアナウンスから告げられ作戦室の和やかな雰囲気が一気に引き締まった。
「怪獣は沼津駅前から南南東に向かって進行中…。」
ユカ先輩が怪獣の進行方向を口頭で述べ蛇倉隊長の指示の元、ヨウコ先輩はウインダムで出撃し俺は逃げ遅れた人の避難誘導をする事となった。
俺は沼津駅前で逃げ遅れた人を誘導しながらウインダムの戦闘を見守っている。怪獣の冷凍光線の威力にウインダムは間合いを詰める事が出来ず攻めあぐねていた。そんな中ユカ先輩からあの怪獣についての情報が通信で送られてくる。
【古代の伝承によるとあの怪獣はペギラ。アラスカの永久凍土の下に眠っていた怪獣なのに…。】
【地球温暖化の影響ってことか?】
蛇倉隊長の声も入って来て、俺も同じ事を考えていたがユカ先輩はアラスカに眠っていたという“場所と石器”に心当たりがあるらしくタブレットでペギラの伝承を検索する。
【ビンゴ!古い文献によると、天より降りたる光の槍、我らの祈りに答え魔物共を時の狭間に眠らしめん…。】
「天より降りたる光の槍?」
アラスカで発見された石器がそれに当たるのではないかと思った俺はユカ先輩に詳しいことを尋ねる。
【あの石器は怪獣を封印するために使われていたものらしい…。ペギラは二度と封印されない為にあの石器を破壊しようとしているんじゃ!】
その事が分かったユカ先輩は焦った声音で俺とウインダムを操縦しているヨウコ先輩にある事を伝える。
【ペギラの目標は沼津大学、人類学研究所!!】
「そこって避難場所になっている所じゃないッスか!」
「避難所を直撃されたらどれだけ被害が出るか解らない。絶対ここで食い止めるよハルキ!」
ヨウコ先輩の言葉に俺は再度気を引き締める。幸い避難は殆ど終わり、俺も戦線に参加しライフルを発砲しペギラを攻撃する。だがライフル弾の援護もウインダムの攻撃も通用せず、ペギラの冷凍光線がウインダムに直撃した。
【このままだとウインダムの油圧系統が耐えきれない…。ヨウコ、撤退して!これ以上は危ない!!】
ユカ先輩から撤退の指示をヨウコ先輩は拒否し戦闘を継続しようとする。
「ここで退く訳にはいかない。ここで怪獣を食い止めてその間に一人でも助けないと…。それが私の仕事だから!!」
だがウインダムが押されているのは事実…。俺はヨウコ先輩を助ける為にゼットライザーを構える。その時
「よう…。」
背後に謎の怪物が現れた。
私、ヨハネ(津島善子)は沼津駅から避難をしようとしていたがその際信じられない物を見てしまった。沼津駅近くのコスプレ専門店で限定の堕天使グッズを買ったのは良いがその帰り道に怪獣が現れ避難をしようとしたが人波に飲まれて逃げ遅れてしまう。それどころか堕天使グッズを落として探す時間も取られてしまい避難をするのにかなり遅くなってしまったのだ。そんな中私はあるストレイジの隊員と刺々しい見た目の怪人を発見し、近くの電柱に身を潜めていた。
ストレイジの隊員は良く見ると浦の星の生徒であり、スクールアイドルのライブの時に来ていた先輩だった。その先輩の左手には何やらゴツゴツした分度器のようなものが握られている。ストレイジの武器なのだろうか…。
「よう…。」
「誰だ!?」
そんな私の考えを他所にトゲトゲの怪人は先輩の手の分度器を素早く引ったくる。
「面白そうだな…。俺にも遊ばせてくれよ?」
「何すんだ!返せ!!」
奪い返そうとする先輩の足を怪人は引っかけて転ばしそのまま黒い霧煙となって消えていった。
「どこ行きやががった…。返せ…、ゼットライザーを返せーー!!」
先輩の悲痛な叫びも姿を消えた怪人には届くはずも無い。あのゼットライザーと言っていた分度器、あれはそれほどまでに大切なものなのだろうか…。そんな事を考えていたのもつかの間、怪獣の地響きで私はバランスを崩し転倒してしまう。
「キャアっ!」
「ハッ!大丈夫ですか?あれ、アンタは…善子ちゃん?」
先輩の善子呼びに訂正したかったがこの非常事態にそんな事を言う考えは浮かんで来ず、私はとっさにさっきの事を聞いてみる。
「ねえ、あのトゲトゲは何なの?それとゼットライザーってのも…。」
私のその言葉に先輩の顔から若干血の気が引いているのが分かる。
「いつから聞いてた?」
「「よう…」から…。」
私の答えた瞬間、先輩は苦虫を噛み潰したような顔をしていたが、事態は尚悪化している。怪獣の光線にロボットが氷付けにされてしまっていた。
「ヨウコ先輩!!!!」
先輩は今以上に取り乱しコンクリートを素手で殴りつける。
「あいつのせいで…。ゼットライザーを返せ!!」
そのまま呆然としてしまった先輩のインカムから何か音声が聞こえてくる。
【絶対に守る…。それが私の仕事だから…。】
その言葉を聞いた先輩は何か意を決したように立ち上がった。
「そうだ、俺だってパイロットじゃないか!」
そう自分を鼓舞した先輩は私に向き直り
「善子ちゃん、今日見たことは絶対誰にも言わないと約束してくれ!」
そう言うと一枚の紙切れに自分の電話番号を記入し「怪獣を倒したら詳しく話すよ」と言うとその場を後にした。
ハルキが善子の元を去った後、とある山でハルキを襲った怪人はゼットライザーを地面に置き持っている刀の切っ先をライザーに向ける事である事を始めようとしていた。
「星の瞬く狭間の闇よ、暗黒のパワーを我にもたらせ…。光から闇へ、闇から光へ!!」
そう言って刀を空へ向けると空から降った光がゼットライザーを包み新しいライザーを複製した。だが色はゼットライザーとは違い赤と黒。そしてメダルはウルトラマンではなく怪獣のメダルが3枚入っていた。
俺はヨウコ先輩を助けるためストレイジの格納庫にあるセブンガーに搭乗しようとしたが整備士に無茶だと止められる。
「セブンガーであいつに立ち向かうなんて無茶だ!ウインダムでも敵わなかったんだぞ!」
「そんなのやってみなくちゃ解らないでしょ!!先輩の命が懸かってるんです!!」
整備士を振り切りセブンガーでペギラとウインダムの所に急行した。