書いてないけどね。
それで、如何だった?
操「大和たちがいないし、俺と犀男と鰐男と狼男以外踊ってないのが寂しい」
まぁ、仕方が無い。
暫くすれば踊ってくれる人は増えるよ。
今回もお楽しみください!
操side
俺がセシリア・オルコットと織斑春十の喧嘩に巻き込まれて模擬戦する事が決まった日の放課後。
俺は生徒指導室に向かっていた。
理由は簡単。
織斑先生に呼ばれたからだ。
あの後、クラスの雰囲気は微妙だった。
初日からイギリスの国家代表候補生と2人しかいない男子生徒の1人が喧嘩したらそうなるだろう。
ぎくしゃくとした雰囲気の中で、俺はクラスメイトとの交流をして、仲良くなっていった。
正直に言うと、俺も喧嘩に巻き込まれたし微妙な対応をされるかと思ったがそんな事は無く、みんなしっかりと対応してくれた。
年齢の差もあってまだ友達とは言えないかもしれないが、仲良くできる人達がいるのは普通に嬉しい。
クラスの外から他クラスや他学年の生徒達が俺や織斑春十に視線を向けて来ていたのには気が付いていた。
気が付いていたが、対応は出来ない。
取り敢えず、クラスメイトの大多数と親しくなってからだ。
そうやって、年齢の差をみんなが気にしないように仲良くなろうと模索していた昼休み、織斑先生から放課後生徒指導室に来るように言われたのだ。
何も問題を起こしていないのに呼び出されたので、余り行きたくないのだが、ここでバックレると後々面倒くさいので、俺は素直に従う事にした。
「不安だなぁ...」
〈操、なーにビビってんだよ〉
俺が不安を口にすると、鰐男がそう話し掛けて来る。
「不安なものは不安だ。だって教師に生徒指導室に呼び出されたんだぞ」
〈なんだ。織斑千冬に会うからじゃないのか?織斑千冬だぞ〉
すると、今度は狼男がそう言ってくる。
「ああ。門藤操と織斑千冬は初対面だ。『織斑千冬に会うこと』にビビってる訳ではない」
〈なるほど。まぁ、操が大丈夫なら良いんじゃないのか。最悪何かあったら学園長を頼ろう〉
そして、最後に犀男がそう言ってくれる。
まぁ、学園長に頼るのは、本当に最悪な状況になったらだけど、
「犀の意見を、採用しよう」
俺がそう呟くと、気が付いたらもう生徒指導室前に付いていた。
俺は身だしなみを整え、扉をノックする。
「門藤操です。入っても宜しいでしょうか?」
そして、そう声を発すると、
『は、入ってきてくれ』
扉の向こうからそんな声が聞こえる。
俺はその指示に従い、そのまま扉を開ける。
「失礼します」
そして、軽く頭を下げながらそう言ってから頭を上げる。
生徒指導室の中には、当然ながら織斑先生が席に座っていた。
そして、俺は扉を閉めてから
「それで、何か御用でしょうか、織斑先生。特に何かした覚えは無いのですが?」
そう織斑先生に尋ねる。
すると、織斑先生は
「一夏!今まで何処にいたのだ!心配したんだぞ!」
と言ってくる。
「一夏?誰の事ですか?」
「何を言ってるんだ!お前は私の弟の一夏だろ!」
「違いますが?」
何を言ってるんだこの人は。
俺がそう切り捨てると、織斑先生はガタッと席から立ち上がる。
そして、俺の肩を掴んでくる。
「私が弟の事を見間違えるはずがない!お前は、私の!」
「あなたとは赤の他人だと自己紹介の時言いましたが。それに、あなたの弟さんは今年で16と聞いています。今の私の年齢と合っていないんですよ」
俺はその腕を払いながらそう織斑先生に言う。
すると、織斑先生は固まって動かない。
「これだけですか?なら失礼します」
俺は最後にそう言うと、そのまま生徒指導室を出る。
織斑先生は、特に何も反応しなかった。
そして、生徒指導室から出た俺は歩き始める。
「...学園長室に行くかぁ」
この先、また同じような事で絡んで来たら大変だ。
ただでさえ、今度の模擬戦が大変なのに。
だから、俺は学園長室の方向に移動する。
まさか初日から学園長に頼る事になるとは...
はぁ...
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三人称side
操が去った生徒指導室。
そこでは相変わらず千冬がいた。
「一夏...何でだ.....」
千冬は、生徒指導室の扉を見つめながらそう言葉を零す。
その表情は、納得していないといったものだった。
第2回モンド・グロッソの時に一夏を失った千冬は、かなり荒れていた。
だが、もう1人の弟である春十に励まされ、千冬は今まで生きてこれた。
そうして、せめて春十だけは守ろうと生きていた千冬は、とあるニュースを見て衝撃を受けた。
春十がISを動かせることが分かったことで全世界で始まった男性を対象にしたIS適性検査。
それにより、ドイツで2人目の男性IS操縦者が見つかったのだ。
その事は当然ながらニュースで報道され、その男の顔写真も世界に出回った。
千冬が衝撃を受けたのは、その顔。
その顔は、一夏にそっくりだったのだ。
ニュースでは門藤操という名前だったりドイツ国籍である事だったり23歳である事も伝えられていたが、そんな事千冬には聞こえていなかった。
一夏が生きていた。
そう思った千冬は、何としてでも一夏を取り戻そうと考えた。
また、自分と春十と一夏の3人で暮らそうと。
そして、IS学園の入学式の日。
千冬は自身が担当するクラスに男性IS操縦者が2人とも在籍することを知り、歓喜した。
そして初めてのHRの途中に操が教室にやって来た。
千冬はその顔を見て、再度心の中で歓喜した。
だが、操は、
「血のつながりは無い。全くもっての他人だ」
そう言った。
その事で千冬は混乱した。
だから、改めて操に問いただすために放課後生徒指導室に呼び出した。
そこでも、操は千冬の弟である事を否定した。
千冬は、その事に納得していなかった。
「何でだ、一夏...お前は私の弟だろう?」
千冬は、未だにそんな事をブツブツと呟く。
そうして、かなりの時間が経ったとき、唐突に生徒指導室の扉が開き
「織斑先生...まだここにいましたか...」
十蔵がそう言いながら入って来る。
急に十蔵が入って来たことに千冬は驚くが、慌てて姿勢を正す。
だが、十蔵はそんな事を気にせず言葉を発する。
「織斑先生、あなたは何をしているんですか?門藤君から相談がありましたよ。『織斑先生が自分の事を弟だと訳の分からない事を言ってくる』と」
「訳が分からない訳無いじゃないですか!アイツは私の弟の一夏です!」
十蔵の言葉に、千冬が勢いよく反論する。
そんな千冬に若干イラつきながら十蔵は
「彼はしっかりと門藤操という名でドイツ国籍を取得していますし、IS学園の生徒情報にもその名で登録されてます。彼はあなたの弟さんでは無いんですよ」
そう言い捨てる。
「私が弟を、一夏を見間違えるはずがありません!」
「そんな事、私は知りません。ともかく、これ以上彼にそんな事を言わないように。今は注意に留めますが、次に相談があった場合処罰を与えます」
十蔵はそう言うと、そのまま生徒指導室から出て行った。
そうして、生徒指導室にはまた千冬が1人きりの状況になった。
「何故だ...何故一夏は否定をし、周りは邪魔をする!私は、家族全員で過ごしたいだけなのに...」
千冬は、虚空を見つめながらそう呟くのだった。
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操side
学園長に相談をし、学園長が織斑先生に注意をしてくれるという事になった後。
俺は職員室に向かっていた。
理由は簡単。
寮の鍵を受け取りに行くからだ。
学園長から聞いたのだが、如何やら男子生徒も今日から寮に入るらしい。
何でも防犯上の都合があるとの事。
ホテルに置きっぱなしの俺の荷物はもう既にこっちに手配をしていて、多分もう届いてるとの事だ。
「まぁ、ライトは元々持ってたし見られて不都合のあるものなんてないから良いか」
そう考えていると、職員室に着いた。
確か、山田先生が対応してくれるはず。
俺はそのまま職員室の扉をノックして
「失礼します、1年1組門藤操です。山田先生はいらっしゃいますか?」
扉を開けてそう声を発する。
なんか、スーツを着てるのに学生の対応をしてるから違和感がいっぱい。
「あ、門藤君!お待ちしていました」
俺がそんな事を考えていると、山田先生が此方に来てくれる。
その手には鍵が1本。
「山田先生、どうも」
「はい。では早速案内します。これが鍵です」
そう言いながら山田先生は俺に鍵を差し出す。
俺はそのままその鍵を受け取る。
「門藤君の部屋は、教員寮の1部屋です」
「教員寮?」
俺は山田先生の言葉に首を傾げる。
あれ?
俺は生徒のはず...
何でだ?
「門藤君は23歳なので、生徒寮に入るのはチョッと...」
「なるほど、了解しました」
俺が疑問に思っていたことを丁度山田先生が説明してくれた。
確かに、1年生寮にいるのは16歳、誕生日を迎えていなかったら15歳。
23歳を同じ寮に入れる訳にはいかないか。
「では、案内します。付いて来て下さい」
「山田先生も寮に行かれるんですか?」
「はい!もう既に今日のお仕事は終わってるので!」
つまりは、俺の為に職員室にいて下さったのか...
申し訳ない。
「先ず、寮に行く前に荷物を受け取っていいですか?届いてるんですよね?」
まぁ、もう仕事が終わっているのなら山田先生も帰りたいと思うが、荷物を受け取らないと何もできない。
俺がそう言うと、山田先生は
「あっ!?」
と声を出す。
...これは?
「忘れてました?」
「.....はい」
俺がそう言うと、山田先生はそう返事をする。
「人間、忘れるものです。仕方ありません」
「う、うう...はい」
山田先生か軽くショックを受けているようだ。
真面目ないい先生だな。
俺はそんな事を考えながら山田先生と共に職員室の隣の事務室で俺の荷物を受け取り、今度こそ寮に向かう。
その道中、俺は山田先生と軽く会話をする。
「今年から急に男子生徒2人が入って来てご迷惑をお掛けしてます」
「い、いえいえ!確かに、私はあまり男の子と関わって来ませんでしたし、1人は私より年上だと聞いていたので不安でしたが、優しそうな男性で安心しました」
「年上...ですか?」
「はい。私は22歳なんですよ」
へ~~。
確かに山田先生はかなりの童顔。
正直学生服を着ていればクラスメイトと言われても不思議ではない。
「そんな年上が生徒ってぶっちゃけ如何ですか?」
「そうですね...正直、困惑してます」
ここで、山田先生はとある事を思い付いたように表情を変える。
「もしかして、門藤『君』じゃなくて門藤『さん』じゃないといけない...?」
そして、山田先生はそう声を発する。
それを聞いた俺は思わず苦笑してしまう。
「いやいや、生徒なんですから普通に接してください」
「そうですか...そうしますね!」
そこから、もう暫く会話をする。
山田先生の学生時代だったり、俺の過去などを。
まぁ、ジューマン達の説明をする訳にもいかないので、普通に色々な友人と共に動物学者のアシスタントをしてるという事しか言えないけど。
「そんな友人達ですが、まぁ、暫くは会えないですね」
「それは、悲しいですね...」
「はい。それに、恋人(恋犀?)にも会えないですし...」
「え!?門藤君、恋人いるんですか!?」
俺の言葉に、山田先生が驚愕の声を上げる。
何でだ。
「俺に恋人がいるのがそんなに不思議ですか?」
「いえ、そういう訳では無いのですが...しょ、少々お話を聞いても?」
山田先生は興味津々といった表情で俺の事を見てくる。
なんか、更に子供っぽく感じてしまう。
こう考えるのも失礼に当たるのだろうか?
「リリアンっていうんですけど、本当に可愛いんですよ!献身的で家事も得意で、格闘技をしていてそれでかなり強くて。それなのにしっかりと甘いものが好きっていう女子らしい一面もあって...」
リリアンは可愛い。
異論は認めない!
そこから暫く俺はリリアンの魅力について語った。
大体10分くらい歩いたところで話も終わり、教員寮にも着いた。
「大体こんな感じですね」
「な、なるほど...甘いですね...」
山田先生は顔を真っ赤にしながらそう言葉を零す。
そんな山田先生を見て、俺は思わず気まずくなってしまう。
チョッと喋りすぎたかな...?
「で、では門藤君。また明日」
「はい。今日はありがとうございました。また明日」
最後にそう挨拶をすると、山田先生は自分の部屋に入っていった。
俺はそれを確認すると、鍵に書いてある自分の号室を確認する。
1-1号室か...
つまるところ、1階の1号室か。
そうして、俺はその1号室に移動する。
そしてそのまま俺は部屋に入っていく。
「おお。流石はIS学園。教員寮も豪華だ」
冷蔵庫に電子レンジ、炊飯器や洗濯機、エアコンといった家電は全て揃ってるし、クローゼットとかの収納スペースもそこそこ。
ベッドもかなりいいやつだ。
俺は取り敢えず荷物が入っている段ボールを床に置く。
...一応、盗聴器類を確認するかぁ...
俺はそう判断し、部屋中をくまなく探す。
「.....あった」
マジかよ。
これは、又もや学園長へ相談か...?
その後も出るわ出るわで、合計5個。
これはかなりの量だ。
俺がこの部屋に入る事を知っていないと、盗聴器を仕掛ける事なんて出来ない。
つまり、教員。
もしくはそれに近い立場の人間...例えば、生徒会。
そこら辺だろう。
「まぁ、取り敢えず相談かぁ...」
学園長、初っ端からご迷惑を掛けまくります。
申し訳ありません。
俺はそんな事を考えながら段ボールを開ける。
まぁ、俺の荷物の大部分はあっちの世界なので、着替えしかないけど。
俺はそのままその服をクローゼットに仕舞う。
そうして仕舞い終わった後、俺はベッドの縁に座り、懐からジュウオウザライトを取り出し、それを見つめる。
「大和、セラ、レオ、タスク、アム、バド、真理夫さん、リリアン。俺は、やる」
正直に言うと、織斑春十と戦うのは怖い。
織斑一夏が虐められていたという事から、如何しても恐怖心が出て来てしまう。
だが、そんなもの関係ない。
俺は、門藤操。
世界の王者、ジュウオウザワールド。
「俺に怯えている資格は無い!」
さぁ、やってやる!
なんか、こう、学園長が大変そうだ。
今度お茶でも差し入れしよう。
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
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