INFINITE・THE WORLD   作:ZZZ777

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少し時間が飛ぶ。
戦闘シーンは次回からで...

今回もお楽しみください!


クラス代表決定戦

操side

 

 

入学式の日から週が明け、月曜日。

今日は、クラス代表を決定するための模擬戦がある日だ。

 

 

あの日の翌日、俺は再び学園長に相談しに行った。

勿論、部屋にあった盗聴器類を手に持って。

学園長は苦笑いをしながらその盗聴器を受け取って調査をしてくれるとの事。

そして、部屋の鍵は1日で新しくなった。

何でも軍などでも使われている鍵を作っているメーカーが販売している最新の家庭用のものらしく、もうこれでピッキングはされにくいとの事。

初日から学園長に迷惑を掛けまくってしまったが、これは仕方が無い。

今度何か差し入れしよう。

何だろう...お茶とかが良いかな?

それとも差し入れじゃなくて釣り...

いや、生徒と教師が一緒に釣りに行くのはアウトか。

 

 

そして、その日の朝のSHR。

そこで織斑先生が衝撃の発言をした。

織斑春十に専用機が与えれれると。

ISを作るには必ずコアを使わないといけなく、そのコアは全世界で467個しかない。

専用機は名前の通り個人専用のものなので、所有している人間はかなりのエリートという事になる。

そんな専用機を初心者が与えられるとの事で、クラス内はざわついた。

セシリア・オルコットはなんか織斑春十に絡んでいたが気にする事では無い。

 

俺も、ジュウオウザワールドを束さんが特別に造ったISという事で全世界に発信したため、専用機持ちという扱いだ。

まぁ、専用機を与えたとしか言ってなかったから見た目などの情報は出てないからみんな興味津々という目で見て来たけど。

 

 

それから時間は流れ、今日。

今現在はまさに織斑春十とセシリア・オルコットが試合している。

アリーナの観客席には、生徒達が集合している。

男がISで戦うという初めての光景を見たいんだろう。

試合順は、織斑春十とセシリア・オルコットの試合後、俺とセシリア・オルコットが戦い、最後に俺と織斑春十だ。

何で喧嘩に巻き込まれた俺が大トリみたいな立ち位置なんだろうか。

俺はそんな事を考えながら、自身に与えられたアリーナのピットにいた。

情報アドバンテージ差が出ないように自分が出ていない試合を見る事は出来ない。

だから、暫くの間暇なのだ。

 

 

「これから、試合かぁ...」

 

 

俺は、ジュウオウザライトを取り出しながらそう言葉を零す。

 

 

「俺はもう覚悟を決めた。何も迷う事は無い」

 

 

そうだ、俺は織斑一夏ではない。

そうやって俺が改めて覚悟を決めた時、

 

 

『予定していた第2試合ですが、セシリア・オルコットさんが辞退したため中止になりました』

 

 

とアナウンスが鳴り響く。

辞退か...

何か心境の変化があったのか?

 

 

『その為、第3試合に予定していた門藤操VS織斑春十の試合を決行します。双方、準備してください』

 

 

俺はそのアナウンスに従い、ピットの入り口に移動する。

さぁ...行きますか!!

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

三人称side

 

 

「アハハハ!良し!良し!!このままいけば...!!」

 

 

春十に与えられたピットの中で。

セシリアとの試合が終わった春十は高笑いをしていた。

 

 

IS学園に入学してからも、全ては春十の思う通りに物事が進んでいた。

入学式の日、自己紹介の時に頭を叩かれた事。

箒と再会した事。

セシリアとクラス代表を決めるための模擬戦をする事になった事。

昼休みに先輩に声を掛けられたが箒が束の名を使って追い払った事。

専用機を受け取ると言われた事。

剣道しかしてこなかった事。

白式を使ってセシリアと戦い、ギリギリのところで一次移行が終わるも結局自滅した事。

その全てが、原作通りだったからだ。

 

 

だが、そんな中でも原作と異なっている事が1つ。

 

 

「良し!あとは、ここで門藤操をボコボコにすれば...!」

 

 

そう、操である。

入学式の日の最初のHRから1組にいた操。

そんな操の事が春十にとっては邪魔だった。

クラスメイトと馴染み、普通にいる存在。

だが、自分以外の男がいる。

そんな状況が、春十にとって物凄く気に入らないものだった。

それに、顔が一夏に似ているというのも、春十をイラつかせる要因だった。

だからこそ、春十はここで操の事をボコボコにしようと考えた。

そうすれば操の人気は一気に落ちるだろうと考えたから。

 

 

「フム、織斑。一先ず試合お疲れ様と言っておこう」

 

 

すると、唐突にピットにそんな声が響く。

春十がその方向を振り向くと、そこには千冬と箒がいた。

 

 

「あ、千冬姉」

 

 

「織斑先生だ」

 

 

千冬はそのまま出席簿で春十の頭を叩く。

叩かれた春十は頭を押さえてその場でうずくまる。

だが、その時に千冬と箒に見えないように笑みを浮かべる。

千冬姉と呼んだら直ぐに出席簿で叩かれるという事が原作通りだからだろう。

そこから、千冬が何故急に敗北となったかの説明をした。

春十にとっては原作で聞いた事がある内容だが、聞かない訳にはいかないので大人しく箒と共に千冬の説明を聞いていた。

零落白夜という単一能力がもう使える事に箒は驚いていたが、春十は当然ながら驚いていなかった。

 

 

そうして、千冬の説明が終わり暫くすると

 

 

『予定していた第2試合ですが、セシリア・オルコットさんが辞退したため中止になりました』

 

 

というアナウンスがピット内に響く。

そのアナウンスに千冬と箒は驚いていたが、春十は

 

 

(良し!これは、セシリアが俺に惚れたからだな!着々と俺のハーレムが出来上がってるぜ!)

 

 

そんな事を考えていた。

表情には何とか笑みを漏らさないようにしているので、千冬と箒は特に気にしていない。

 

 

(ここで、門藤操を潰す!そうして、不純物を削除してやるぜ!!)

 

 

『その為、第3試合に予定していた門藤操VS織斑春十の試合を決行します。双方、準備してください』

 

 

春十が改めて操をボコボコにしようと考えた時、丁度準備のアナウンスが鳴る。

 

 

「春十!丁度いいではないか!あのもう1人の男にお前の方が凄いという事を知らしめてやれ!」

 

 

そうして、そのアナウンスが鳴ったときに、箒が自信満々な表情でそう春十に言う。

それを言われた春十は、笑みを浮かべながら

 

 

「おう!確かに今は負けちまったけど、今度は負けない!」

 

 

と箒に言い切る。

それを見た箒も笑みを浮かべる。

そんな2人を見ながら、千冬は複雑そうな表情を浮かべる。

千冬はこの1週間、何とか操と接触しようとした。

だが、学園長から言われた事、そして操自身が関わろうとしなかったので千冬は操に接触出来なかった。

操は一夏ではない。

本人からも、十蔵からもそう言われているのに、千冬は未だにその事を認めていない。

だからこそ操に接触しようとしているのだ。

 

 

(一夏...春十と戦う事によって、帰ってきてくれ...)

 

 

千冬は、またそんな事を考える。

 

 

「では、春十。私と篠ノ之は移動する。頑張れよ」

 

 

「...分かった、千冬姉」

 

 

最後に千冬と春十はそう会話をして、千冬と箒は移動をする。

そうして、また1人になった春十は

 

 

「ハハハ!良し、箒や千冬姉からの好感度もばっちりだ!」

 

 

そう高笑いをする。

と、ここでアリーナの中から何やらざわついているのに気が付いた。

 

 

「あ?観客席からか?」

 

 

春十はそう首を捻るも、考えても理由は分からないと判断した。

そして、与えられた専用機、『白式』を展開。

そのままカタパルトを使い、アリーナに飛び出す。

 

 

春十のカタパルトから移動した千冬は、箒と共にアリーナの管制室に向かっていた。

本来なら管制室に生徒は入れないのだが、もう観客席が埋まっているので、千冬が特別に連れて来たのだ。

その道中、箒は千冬に

 

 

「ちふ...織斑先生、何でこんなにざわついているのか分かりますか?」

 

 

と質問をした。

春十がピット内で聞いたざわつきは、箒も気が付いていたのだ。

千冬も当然それに気付いていて、箒の質問に対して暫く考えた後、

 

 

「いや、分からない。管制室に行けば、何かが分かるかもしれない。直ぐに移動しよう」

 

 

そうして、2人は若干早歩きになって管制室に移動する。

管制室に付き、そのまま中に入る。

すると、管制室内もざわついていた。

 

 

「山田先生、いったい何がありました?」

 

 

千冬は、取り敢えず管制室にいた真耶に声を掛ける。

すると、真耶は振り返り、

 

 

「あ、織斑先生」

 

 

と反応をする。

 

 

「山田先生、いったい何が?」

 

 

千冬が再度真耶にそう尋ねると、真耶はアリーナの中に視線を向ける。

それにつられ、千冬と箒も視線をアリーナの中に向ける。

 

 

 

「「「なぁ!?」」」

 

 

アリーナに出た春十、そしてアリーナに視線をやった千冬と箒は、同時に同じ様な声を発する。

だが、それは当然だろう。

アリーナには、春十の他に、当然ながら操がいた。

驚いたのは、操がいたからではない。

 

 

操が、私服でそこに立っていたからだ。

そう、私服。

私服である。

ISを身に纏っていないどころか、ISスーツすら着ていない。

そんな状態で操はアリーナに立ち、俯いていた。

 

 

私服で立っている操を見て、観客がざわついていた理由が分かった。

そうして、春十は笑みを浮かべる。

 

 

(私服...つまり、降参か!これで...!)

 

 

春十がそんな事を考えている中、操はというと

 

 

(やれる...俺は、やる!)

 

 

何度目か分からない覚悟を決めていた。

 

 

そして、春十が操の事を煽ろうと口を開く、その直前に。

操は俯かせていた顔を上げて春十の事を見る。

そして、操は懐からジュウオウザライトを右手で地面と平行になるように取り出す。

 

 

(懐中電灯?)

 

 

春十がその事に疑問を感じる。

操は、そのまま両腕を身体の左側に持っていき、ジュウオウザライト後部のスイッチを押す。

 

 

《ザワールド!》

 

 

そうして、その音声が鳴り響く。

その事に春十や観客は驚きの表情を浮かべるが、操は気にしない。

そうして、身体の左側にあった両腕を今度は右側に持っていき、

 

 

「本能覚醒!」

 

 

その掛け声と同時に、ジュウオウザライトの中央に付いているキューブを回転させ、犀の顔が描かれている面に合わせる。

そして、左足の膝を曲げながら上げ、そのままジュウオウザライトのスイッチを膝で押す。

 

 

《ウォーウォー!ライノース!》

 

 

「はぁぁぁぁぁ...」

 

 

その音声と共に、操は右手を後ろに大きく回転させ、下から上に右腕を上げる。

それに伴い、操の身体を辺が黒、金、銀の3色に分かれているエネルギーで出来たキューブが覆う。

 

 

「はぁ!」

 

 

そして、あげた右腕を振り下ろす。

その瞬間に、エネルギーで出来たキューブは操の身体に纏わりつき、顔以外の全身に黒のスーツが装着される。

そして、操の身体を後ろから鰐、狼、犀の順番で通過する。

通過した時に、右腕と体の右3分の1が金に、左腕と体の3分の1が銀に変わる。

3色に分かれた身体部分、金の部分に鰐、銀の部分に狼、黒の部分に犀、それぞれの顔が描かれる。

描かれた後に、唯一何も装着していなかった顔に口元が金、顔の上部が黒で犀を模しているマスクが装着されている。

 

 

『ええええええぇぇぇぇぇ!?!?』

 

 

春十と観客は、管制室にいる教員と箒を含め、一斉に驚愕の声を上げる。

そんな声を無視して、

 

 

「世界の王者!ジュウオウザ...ワールド!」

 

 

操は...ジュウオウザワールドは名乗りポーズをする。

 

 

(動物戦隊!...って、1人か...)

 

 

心の中でそう思い、軽く落ち込む。

だが、直ぐに切り替え目の前の春十に視線を戻す。

 

 

「は、え、はぁ!?」

 

 

春十は未だに混乱していた。

だが、何とか落ち着き

 

 

「な、何が世界の王者だ!勝つのは俺だ!」

 

 

と、自分の親指でさしながらそうジュウオウザワールドに言い切る。

だが、まだ動揺が完全に抜けきってないからか、そこまで迫力がない。

 

 

『そ、それでは両者構えてください』

 

 

ここで、アリーナにそうアナウンスが鳴り響く。

それを聞いて、ジュウオウザワールドは懐から黄色いロッド...『ジュウオウザガンロッド』を取り出し、構える。

春十も、白式の唯一の武装である接近ブレード、『雪片弐型』を展開し、構える。

 

 

『それでは、門藤操VS織斑春十。試合...開始!』

 

 

そうして、戦いが、始まる...

 

 

 

 




変身シーンをここまで詳しく書くのは今回だけです。
ですが、あれとか、あれとか、あれの初登場時はまた詳しく書きます。

っていうか、詳しく書いたつもりなのに伝わってる気がしない...
しっかりと見たい方は、是非ジュウオウジャーをご覧ください。

いちいちジュウオウザワールドとかしっかり書いてるのは、ザワールドだけだとエクストラプレイヤー時代と同じ表記になるからです。

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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