INFINITE・THE WORLD   作:ZZZ777

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GW!
サブタイまんまの内容です。
作者は釣りを全然したことが無いので、間違った点も見逃してください...

今回もお楽しみください!


さぁ、釣るぞ!

操side

 

 

簪とのほほんさんとの会話から暫くたったある日。

俺はIS学園から日本本土に向かうモノレールの駅の前にいる。

今日は前々から計画していた釣りに行く日なのだ。

 

 

もう既に2日ほど前に世間はGWに突入している。

IS学園は世界立の学園ではあるが日本にある学園の為、祝日などは日本と同じものになっている。

 

 

「う~~ん」

 

 

俺は軽く伸びをしてから腕時計で時間を確認する。

現在時刻は朝の7:15。

待ち合わせは30分なので、丁度いい時間だろう。

天気は曇り。

完璧に釣り日和だ。

晴れてると釣り糸が水中で光って魚が寄ってこないからな...

 

 

「操さ~~ん!!」

 

 

俺がそんな事を考えていると、ティナが手を振りながら駅にやって来た。

当然ながら何時も見ている制服では無く私服なので結構新鮮だ。

 

 

「おはよう、ティナ」

 

 

「おはようございます、操さん!」

 

 

俺が挨拶をすると、ティナは元気に挨拶を返してくれる。

 

 

「結構朝早いけど元気だな」

 

 

「はい!GW期間も朝しっかりと起きてるので!!」

 

 

「なるほど」

 

 

如何やらティナは休みだからって生活リズムが変わる事が無いらしい。

俺がそんな事を考えていると

 

 

「門藤さん!」

 

 

「おはようございます!」

 

 

そんな声が聞こえてくる。

 

 

「おはよう!」

 

 

俺は声が聞こえて来た方向を向きながら挨拶を返す。

そこには、俺のクラスメイトの鷹月さん、四十院さん、谷本さん、夜竹さんの4人がいた。

鷹月さんと四十院さんはしっかりと目を開いているが、谷本さんと夜竹さんは少し眠そうに目をこすっている。

如何やら2人はGWに入ってからは結構寝ていたようだ。

 

 

「2人とも大丈夫か?」

 

 

「は、はい...取り敢えずは大丈夫です...」

 

 

「多分着いたら元気になります...」

 

 

「そ、そう」

 

 

明らか眠そうな2人の返答に俺は思わず苦笑いを浮かべてしまう。

さて、後は簪とのほほんさんが来れば全員揃うな。

俺はそんな事を考えながら時刻を確認する。

もう既に待ち合わせ時間の30分になっている。

まぁ、多少は遅れても問題ないが、結構キッチリしている簪が遅れるだなんて...

俺がそんな事を考えていると

 

 

「本音!もう時間だよ!急いで!」

 

 

「かんちゃ~ん...そう言っても~~」

 

 

と、遠くの方からそんな声が聞こえてくる。

この声は...

俺はティナたち5人と目を合わせると、一斉に聞こえて来た方向を向く。

するとそこには...

 

 

「ほら、本音!!」

 

 

「かんちゃ~ん、待って~~」

 

 

ダボダボの服を着て、もう半分寝てるんじゃないかという感じののほほんさんを引きずっている簪だった。

その光景にティナ以外の1組の生徒が思わず笑ってしまう。

のほほんさんは普段からのんびりしていて、何となく朝が弱そうだとは思っていたが、まさか簪に引きずられながら来るとは...

 

 

「簪!のほほんさん!おはよう!」

 

 

俺はそんな2人に向かって手を上げながらそう言葉を発する。

すると、2人とも俺達が全員揃っている事に気が付いたようだ。

 

 

「ほら本音!操さんも、他のみんなも揃ってるよ!」

 

 

「う、うう...分かったぁ...」

 

 

1分前まで寝てたのか?

思わずそう思ってしまう程、のほほんさんはふらっふらだった。

そのダボダボな服装と相まって余計そう思ってしまう。

って言うか、これから釣りに行くんだよ?

何でその服装なの?

絶対に釣りに向いて無いよ、それ。

 

 

「操さん、すみません遅れちゃって」

 

 

「いやいや、まだ3分くらいだし気にしなくていいよ。それにしても、のほほんさんは何時もこんな感じなの?」

 

 

「はい...昔から異常に朝が弱くて...」

 

 

「.....普段よく朝のSHR間に合ってるね」

 

 

俺のその呟きに、のほほんさん以外のこの場にいる全員が笑みを浮かべる。

 

 

「はぇ?みんな如何したの~?」

 

 

のほほんさんは呆けた表情を浮かべながらそう疑問を口にする。

その事に、更に笑みが濃くなっていく。

 

 

「さぁ、じゃあ時間も勿体ないし行こう!」

 

 

「「「「「おお~~!!」」」」」

 

 

「お、おお~~」

 

 

「おぉお...」

 

 

俺の掛け声に応じる感じで、ティナと鷹月さん達は元気に、簪は少し控えめに、のほほんさんはボーッとしながらそう返事をする。

その事に俺は苦笑いを浮かべながら、先頭に立って駅の中に入っていくのだった。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「着いたぁ~」

 

 

モノレールに乗ってから約2時間後。

俺達は釣り堀、『釣っちゃいますか!!』に着いた。

 

 

「おお、ここが...」

 

 

「なんかもう楽しくなってきました!」

 

 

モノレールに乗る前は少し眠そうにしていた谷本さんと夜竹さんもしっかり目が覚めたようだ。

 

 

「じゃあ、受付してくるね」

 

 

俺はそう言って、入り口の受付係の人に声を掛ける。

 

 

「すみません、予約していた門藤ですけど」

 

 

俺がそう言うと、係の人が顔を上げて言葉を発する。

 

 

「はい、8名様で道具レンタルの門藤様ですね」

 

 

「はい、そうです」

 

 

「分かりました、では5千6百円になります」

 

 

俺は財布からそのままピッタリ5千6百円を取り出し、受付の人に渡す。

 

 

「.....はい、丁度頂きました。それでは、道具は中に入ってからの受け取りになりますので」

 

 

「分かりました。みんな、行くよ!」

 

 

『は~い!』

 

 

俺はみんなにそう声を掛け、受付横のゲートを通っていく。

GWという事もあって、釣り堀には俺達以外にも釣りをしている人がいる。

結構家族連れの方が多いな...

そんな中、女子高生7人と23歳成人男性の集団だからか結構浮いてる気がする。

まぁ、釣り好きな人に悪い人はいないからな。

特に悪口は言われないだろう。

俺はそんな事を考えながら8人分の釣り竿を受け取る。

ジュウオウザガンロッドは普通に釣り竿として使えるけど、ここで使うと無断IS展開になる可能性があるから今日は使わない。

 

 

「確か、全員が釣り初めてだっけ?」

 

 

俺は場所を確保してからそうみんなに尋ねる。

全員同時に頷いたため、俺は荷物から餌を取り出す。

 

 

「じゃあ、取り敢えずこれが餌だよ」

 

 

俺は取り出した餌を見せながらそう言う。

今日俺が持ってきたのは市販品の餌。

虫にしようかとも思ったが、流石に女子に虫を触らせるのはあまり良くないと判断したためこれにした。

 

 

「はぁ、これが...」

 

 

「そう、これを針の先につけて水の中にいれるんだ」

 

 

俺はお手本として自分の分の釣り竿に餌をつける。

そうして、それを水の中にいれる。

 

 

「じゃあ、順番に餌を着けて」

 

 

俺はそう言って、1番近くにいたティナに餌を渡す。

そうして、ティナをはじめとして全員が自分の釣り竿に餌をつける。

だが、やはり初めての為手こずったから俺がサポートしたけど。

 

 

そうして、今は全員が備え付けのベンチに座って魚がヒットするのを待っている。

こうやって魚が来るのを待つのも釣りの醍醐味だ。

ゆったりと、ボーッとしながら魚を待つというのは、それだけでリラックスになる。

そんな事を考えながら大体10分くらい経った時

 

 

「きゃ!き、来た!」

 

 

という声が聞こえて来た。

視線を上にあげると、簪の釣り竿が引いている。

今日の初ヒットは簪か。

 

 

「あ、網!」

 

 

「はい、更識さん!」

 

 

「あ、ありがとう」

 

 

「支えてるから、しっかりと踏ん張って!」

 

 

そんな簪の事を、ティナや谷本さん達がサポートする。

俺も立ち上がり簪たちに近寄る。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「は、はい!と、取り敢えずは...」

 

 

俺がそう声を掛けた時、水面に魚が見えた。

 

 

「網、網!」

 

 

「簪さん、竿は任せて!」

 

 

「ありがとう!」

 

 

ティナがそのまま釣り竿を受け取り、簪が谷本さんから受け取った網の中に魚を入れ、そのまま水中から魚を持ち上げる。

 

バシャバシャ!

 

水面を魚が叩く音がなり、その魚は完全に釣りあげられる。

お、イサキだったのか。

 

 

『釣れたぁ!』

 

 

その瞬間に、簪たちが笑顔でそう声を発する。

それにつられて俺も笑みを浮かべる。

 

 

「嬉しいのは分かるけど、魚がビックリするからチョッとボリュームを絞ろうか」

 

 

『はーい』

 

 

俺がそう言うと、全員同時にしっかりと頷く。

そして釣りあげたイサキはクーラーボックスに入れる。

俺はそれを確認してから、自分の竿の前に戻る。

そうしてベンチに座ってもう1度ボーッとし始める。

.....お。

 

 

「来た」

 

 

俺は迅速に網を近くに持ってくると、そのまま釣り竿を手に持つ。

そうしてタイミングを見計らいながら、魚との駆け引きをしながらリールを巻く。

魚が視認できるくらいにまで水面に近付いてきたので竿を片手で持ち空いた方の手で網を持つ。

太ももに竿の後ろ部分を当てながら片腕で引き、魚を手前に引き寄せる。

そして、タイミングを合わせ網でその魚をすくい上げる。

 

バシャバシャ!

 

そんな音をあたりに響かせながら、その魚は釣りあげられる。

 

 

「...真鯛だぁ」

 

 

何で?

さっきのイサキもそうだったけど、これ海魚だよね?

何でここで釣れるんだろう...?

 

 

「門藤さん!凄いですね!」

 

 

「だろ?」

 

 

四十院さんがそう声を掛けてくれたので、俺はそう返す。

 

 

「みんな!もう2匹釣ったからこれ以降のはリリースね!」

 

 

『は~い!』

 

 

俺がそう声をみんなに掛けると、みんな一斉にそう返事をしてくれる。

この釣り堀、食べれるのは1グループ2匹までだからな。

釣りあげた真鯛は、さっきのイサキと同じクーラーボックスに入れる。

 

 

そうしてそこから暫くの間、全員で釣りを楽しんだ。

誰かがヒットすれば、何人かが直ぐにサポートに入る。

釣りあげた魚はそのままリリースする。

それの繰り返し。

俺はあっちの世界で何回も釣りをした事があるから基本1人で大丈夫だったけど、やっぱり魚が大きくなってくると誰かにサポートしてもらわないといけなかった。

当然ながら、俺も他の人のサポートをしたりした。

 

この1時間くらいで、簪はかなり周りと打ち解けたようだ。

さっきまではみんなは簪の事を更識さんと呼んでいたが、今はもう名前で呼んでるし、簪も違和感なくみんなの名前を呼べている。

それに、俺もみんなの事を遂に名前で呼べるようになった。

これでIS学園で名前で呼べる友人は7人(1人はあだ名)になったんだぜ!

超嬉しい!

本当に、まさかこの世界で、俺が織斑一夏だった時に生活していた世界で友人なんてものが出来るとはな...

これも大和達のおかげ...俺が門藤操に、ジュウオウザワールドになれたからかな。

 

 

「う~ん、私だけなかなか釣れないな~~」

 

 

俺がそんな事を考えていると、のほほんさんがそう声を漏らす。

そう、今日釣りに来た8人の中でのほほんさんだけが異様に釣れていない。

それだからかなんなのか、さっきからボリボリとスナック菓子を食べている。

 

 

「まぁ、そういう日もあるから」

 

 

そんなのほほんさんに簪が言葉を返すが、のほほんさんはやっぱり少しつまらなさそうだ。

確かに、周りはいっぱい釣れてるのに1人だけ釣れなかったらつまらなくなるよな。

まぁ何回も釣りに来たらそう言う待ち時間すら楽しくなるけどな。

 

 

「あ!来た~!」

 

 

お、遂にのほほんさんもヒットしたみたいだな。

30分ぶりくらいかな?

俺がそう思っていると、簪を始めとしてティナたちがのほほんさんに近付く。

 

 

「く、お、重い!」

 

 

「わ、わわわ!引っ張られる!」

 

 

「わー!落ちる~~!」

 

 

ウソォ!?

そんなに引っ張られる!?

俺が慌てて見ると、確かにのほほんさんが落っこちそうになっていた。

俺も迅速にのほほんさんに近付くと、そのままのほほんさんの身体を掴み、引き寄せる。

 

 

「フンッ...!」

 

 

俺は23歳成人男性、しかも犀男、鰐男、狼男のジューマンパワーが存在するため基本的な身体能力は一般人よりも高い。

その為、落っこちそうだったのほほんさんの事をしっかりと掴み、そのまま引っ張る。

 

 

「おわわわわ~!」

 

 

のほほんさんはそんな声を発しながらも、俺に合わせてバランスを取ってくれる。

良し、これで...!

 

 

グシャ!!

 

 

グシャ?

なんだこの音は...

 

 

ズル!

 

 

足が滑ったので、俺は慌てて足元を見る。

するとそこには...

さっきまでのほほんさんが食べていたスナック菓子の空き袋...

 

 

「何でぇ!?」

 

 

ボチャアアアアアアン!!!

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「ハックション!」

 

 

結局、のほほんさんを助けたのはいいが、スナック菓子の袋で滑った俺はそのままダイブした。

GWなので5月、気温はあったかいとはいえ、水温はまだまだ低い。

そんな水の中に全身ダイブしたので物凄く寒い。

 

 

「操さん、大丈夫ですか?」

 

 

「あ、ああ。大丈夫大丈夫」

 

 

ティナがそう声を掛けて来たので、俺はタオルで身体を拭きながらそう返答する。

いやぁ、何かあったときの為に持って来ておいて良かった。

でもこれ、服乾かないと電車とかモノレール乗れないぞ。

 

 

「み、操さ~ん、ごめんなさ~い」

 

 

「いやいや、気にしなくていいよ」

 

 

のほほんさんが謝って来たので俺は笑顔でそう返答する。

そうして、俺は立ち上がる。

 

 

「さぁ、取り敢えず時間も時間だから調理して食べよう!」

 

 

「そうですね、食べましょう!」

 

 

そうして、イサキと真鯛が入っているクーラーボックスを手に持って調理室に全員で移動する。

さっさと調理しないと、これ以上は腐るからな。

 

 

「じゃあ、如何やって調理する?」

 

 

「う~ん...お刺身!」

 

 

「OK!じゃあ、どっちも刺身にしよう。魚捌ける人?」

 

 

俺がそう尋ねると、簪だけが手を挙げた。

 

 

「簪だけか。簪、どっち捌く?」

 

 

「じゃあ、折角なら自分で釣ったイサキにします」

 

 

「なるほど、つまり俺は自分で釣った真鯛か」

 

 

そうして、俺と簪はそれぞれエプロンを着用し、ゴム手袋を着けて調理室備え付けの包丁とまな板で魚を捌き始める。

魚を、しかも真鯛を捌くのは久しぶりだな~。

鱗を取り、腹から包丁を入れていく。

そのままドンドンと捌いて行き、5分くらいで真鯛の刺身が完成した。

 

 

「は、早い...」

 

 

「そうかな?慣れたらこんなもんだよ」

 

 

鷹月さん...じゃなくて、静寐がそう声を掛けて来たので、俺はそう返答しながら刺身を盛りつけたお皿を食事用卓に持っていく。

そうして、俺に一瞬遅れて簪も捌き終わり、刺身をこっちに持ってくる。

 

 

「さて、手を洗って食べようか」

 

 

『は~い!』

 

 

全員で手を洗って、刺身を食べ始める。

うん、美味しい。

 

 

「美味しい!」

 

 

「釣ったばっかりのお魚の刺身ってこんなに美味しいんだ!」

 

 

みんなにも好評のようだ。

良かった。

 

 

そうして、全員で刺身を完食して片付けをする。

片付けは魚を捌いて貰ったからとティナたちがしてくれたので、俺と簪はゆっくりさせてもらった。

 

 

「じゃあ、俺の服も乾いたしそろそろ帰ろうか」

 

 

「そうですね、帰りましょう」

 

 

俺達は、自分の荷物を持ち調理室から出る。

そして釣り竿を返却してから駅に向かって歩き出す。

 

 

「今日は如何だった?」

 

 

「凄い楽しかったです!」

 

 

「なんか、釣りにハマりそうです!」

 

 

「それは良かった」

 

 

釣り好きが増えるのは嬉しいからな。

 

 

さて、私的にも今日は楽しかったな!

こうやって、ずっと平和にわちゃわちゃ過ごせたら良いんだけどなぁ...

 

 

 

 




いやぁ、平和だなぁ。
出発の時にキラメイGO!って言わせようか悩みましたが止めました。
あくまでジュウオウジャーだからね。

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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