INFINITE・THE WORLD   作:ZZZ777

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サブタイそのままです。
どうなるのかな?

今回もお楽しみください!


金と銀の転校生

操side

 

 

「うぅ...朝か...」

 

 

アラームが鳴る音で目を覚ました俺は、ベッドから上体を起こしながらそう呟いた。

そのままアラームを止めてベッドから降りそのまま洗面所に向かう。

うがいをして、顔を洗う。

 

 

「ふぅ...目が覚めた」

 

 

俺は顔を拭いてからそう呟くと身体を伸ばしてからキッチンに向かう。

そして、朝食の材料を取り出すとそのまま調理を開始する。

今日の朝ご飯は白米と納豆とみそ汁と焼き鮭。

みそ汁はもう昨日のうちに作っておいたし、納豆は市販品のものだから今から準備するのは白米と焼き鮭だけ。

米をとぎ、炊飯器にセットする。

そしてそのまま高速炊飯で炊き始める。

IS学園教員寮は1人暮らし専用なので、置いてある家電は基本的に1人用のものだ。

なのでこの炊飯器も1人用のものなので高速炊飯だったら10分くらいで炊きあがる。

そうして、炊きあがるのを待つ間に鮭を焼き始める。

 

 

「今日からまた学校か。釣りは楽しかったなぁ...」

 

 

鮭を焼きながら俺はそう言葉を発する。

釣りに行ったメンバーとはかなり仲良くなれた。

本当に嬉しい。

やっぱり、仲間は、友達は大事だからな。

 

 

「そう言えば、ラウラはGW明けに転校してくるって言ってたけど、今日からかな?」

 

 

だったら嬉しいな。

それにしても、クラリッサの専用機が俺のせいで開発ストップしたのは今思い出しても心が...

 

 

「はぁ...って、まだ朝なのに落ち込んでたら駄目だ!取り敢えずご飯食べて元気になろう!」

 

 

そうして、焼き鮭を作り終えたので皿に移す。

みそ汁も準備し、焼き鮭と共に机に持っていく。

麦茶の入ったコップを用意し、納豆と共に机に移動させると、丁度白米が炊きあがった。

茶碗を取り出し、白米をよそってから箸と共に机に持っていく。

 

 

「さて、いただきます!」

 

 

男の飯の時間なんて、10分もかからない。

それが朝食なら尚更。

その為、自炊すると準備や片付けの時間の方が長くなる。

いや、それは全員か。

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

食べ終わったので、俺は食器と調理道具を洗う。

片付け終わったのでそのまま歯磨きをする。

そしてスーツに着替え、胸元にIS学園の校章を付ける。

 

 

「さて、教科書類は入れ忘れないな」

 

 

教科書の確認をしてから、俺は鞄を持つ。

そしてジュウオウザライトを懐に入れてから部屋を出て鍵を掛ける。

 

 

「いい天気」

 

 

思わずそう呟いてしまうくらい、いい天気だった。

 

 

そうして、俺は教室に向かって歩いて行く。

実は入学してからまだ1ヶ月くらいだ。

だけれども、もう教室まで行くのは慣れた。

この慣れが所謂5月病に繋がるのかな?

そんな事を考えていると教室前に着いた。

 

 

「おはよう!」

 

 

教室の扉を開けて俺は挨拶をする。

 

 

「門藤さん!おはようございます!」

 

 

「おはよーございます!」

 

 

そんな元気な返事を聞きながら俺は自席に移動し、荷物を机に置く。

すると、俺の席にのほほんさんを始めとした釣りメンバーが集まって来た。

 

 

「操さ~ん、おはよぉございます」

 

 

「ああ、おはよう。それにしても、釣りの時よりかは起きてるね」

 

 

のほほんさんが話し掛けて来てくれたので、俺はそう返事をする。

すると、のほほんさんは『にへぇ』という擬音が似合うような笑みを浮かべると

 

 

「目覚まし10個掛けたうえで、かんちゃんに起こしてもらいました~~」

 

 

と、何処か誇らしげにそう言う。

その事に俺を含めこの場にいる全員が苦笑いを浮かべた。

そこから暫く全員で談笑した後、SHRの時間が迫って来たので各自席に戻った。

そうして大体10分後、チャイムが鳴り

 

 

「全員席に着け。SHRを始める」

 

 

と言いながら織斑先生が、その後を追うように山田先生が教室に入って来た。

 

 

「さて、山田先生。お願いします」

 

 

「分かりました」

 

 

織斑先生がそう言うと、山田先生が教壇の前に立つ。

山田先生は普段から少し幼い印象を受けるが、今日はなんか一段と幼く感じる。

何だろう?

良い事でもあったのかな?

 

 

「今日はなんと皆さんに嬉しいニュースです!今日からこのクラスに転校生がやって来ます!」

 

 

『やったぁあああああ!!』

 

 

山田先生がその言葉を言うと、間髪入れずにみんながそう喜びの声を叫ぶ。

ノータイム過ぎてチョッとビックリした。

それにしても、転校生!

って事はラウラかな?

 

 

「それでは、お2人入って来てください」

 

 

山田先生は教室の扉を見ながらそう言葉を発する。

 

 

...2人?

そんな事があるのか?

俺がそんな事を考えていると、教室の扉が開き件の転校生2人が教室に入って来た。

 

 

「......え?」

 

 

転校生を見た俺は、思わずそんな疑問の声を発してしまう。

転校生の1人は少し小柄で、長い銀髪の左目に付けた黒い眼帯が特徴的な女子...ラウラだった。

ラウラはいい。

GW明けに来ることを知ってたし、俺も予想していた。

俺が驚いたのは、もう1人。

金髪で少し長めの髪を後ろで結んでいて、穏やかそうな笑みを浮かべている。

そして、男子用の制服を着用した、そのもう1人に。

 

 

「では、自己紹介をお願いします。先ずはデュノア君!」

 

 

「はい」

 

 

山田先生がそう言うと、その金髪の男子生徒が1歩前に出る。

 

 

「初めまして、フランスからやって来ましたシャルル・デュノアです。いろいろと不慣れな事が多いですが、よろしくお願いします」

 

 

そして、その生徒...シャルル・デュノアはそう言った後、ぺこりと頭を下げた。

 

 

「だ、男子...?」

 

 

クラスの誰かがそうポツリと尋ねた。

すると、シャルル・デュノアは笑みを浮かべてから言葉を発した。

 

 

「はい、此方に僕と同じ境遇の方が2名いると伺い、本国より転校を...」

 

 

『きゃあああああ!』

 

 

シャルル・デュノアの言葉を遮るように、クラスのみんなが絶叫を上げる。

 

 

「み、耳、耳がぁ...!」

 

 

いてぇ...

やっぱり、こんだけの人数が一気に叫ぶとダメージが...

 

 

「男子!3人目の男子!」

 

 

「門藤さんの優しくて頼りがいのある感じとは違う、守ってあげたくなる系!」

 

 

みんなは一様にそんな事を言う。

それにしても、男子...

骨格的には女子だと思うけど...

俺だって大和と一緒に動物の研究をしていたんだ。

見た目で骨格の形くらいは分かるようになってる。

それは人間でも同じ事。

大和の言う通り、人間だって動物だからな。

その上で、やっぱり女子に見える。

なんか怪しい...

 

 

「全員落ち着け!まだ1人残っているだろう!」

 

 

『はい!』

 

 

織斑先生のその言葉で、少し騒がしかった教室は直ぐに静かになる。

 

 

「では、次にボーデヴィッヒさん、お願いします」

 

 

「はい」

 

 

静かになった事を確認した山田先生がそう言うと、今度はラウラが1歩前に出る。

 

 

「ドイツ軍IS部隊シュヴァルツェ・ハーゼ隊長で、ドイツ代表候補生のラウラ・ボーデヴィッヒだ。軍人ゆえあまり世間一般常識に詳しくないのでいろいろと迷惑を掛けてしまうかもしれないが、是非仲良くしてくれ」

 

 

ラウラは簡単に自己紹介すると、少し、ほんと~~に少しだけ、口元に笑みを浮かべた。

その瞬間に

 

 

『か、かわいい...!』

 

 

と、クラスのみんながそう声を漏らしていた。

スゲェ揃ってる。

急にかわいいと言われたからかラウラは若干視線を泳がせた。

その瞬間に、俺と軽く目が合う。

俺が笑みを浮かべると、ラウラも笑みを返してくれた。

 

 

ん?何で織斑春十は固まってるんだ?

シャルル・デュノアの自己紹介の時は普通だっただろ。

ラウラの自己紹介に何か変なところでもあったか?

 

 

「ではお2人とも、席について下さい。デュノア君がこっちで、ボーデヴィッヒさんがそっちです」

 

 

山田先生は開いている席を指さしながらそう言う。

その指示に従い、ラウラとシャルル・デュノアはそれぞれの席に歩いて行く。

織斑春十の前を通る際、ラウラは何処か睨むような表情で織斑春十の事を見ていた。

まぁ、アイツの過去の行動は俺が言ってあるからな。

嫌悪感を抱いたのかもしれない。

それもこれも織斑春十の自業自得だ。

 

 

「さて、これで転校生の紹介は終わりだ」

 

 

2人が席に着いた事を確認した織斑先生はそう言葉を発する。

その瞬間に、2人に集まっていた視線は織斑先生に戻る。

 

 

「この後の授業は2組との合同実技だ。第一アリーナに着替えてから集まっておけ!それと、織斑はデュノアを男子更衣室に案内するように」

 

 

相変わらず軍隊のように指示を出しますね、織斑先生。

そんな感じで良いんですか?

 

 

「さて、伝える事はもう無いのでSHRを終わる。直ぐに行動を始めろ!」

 

 

織斑先生はそう言うと、そのまま教室から出て行った。

山田先生はそんな織斑先生の後を追って教室から出て行った。

だが、その表情はさっきまでとは異なり、何処か呆れたような、疲れたような、そんな感じの表情だった。

さて、教室ではみんなが着替えるから早く移動しないとな。

俺も席を立ちあがり教室の外に出る。

チラッとラウラの事を見ると、席の周りにそこそこな人が集まっていた。

ラウラは部隊のみんなと仲が良いから、あの状態だったら直ぐに馴染めるだろう。

本人が言ってたように世間とのズレが気になるけど。

ま、ラウラなら大丈夫だろ!

 

 

俺はそんな事を考えながら第一アリーナに向かって廊下を歩く。

 

 

「みんな!転校生を探すわよ!」

 

 

「何処だ何処だ~~!?」

 

 

「皆の衆、であえであえ!」

 

 

その道中、何やら2、3年生の先輩だったり他クラスの生徒達がそんな事を言いながら何処かに向かって移動していた。

言葉から察するに、シャルル・デュノアの事を探してるのかな?

何時からIS学園は武家屋敷になったんだろう?

 

 

「...まぁ、良いか。転校生に、それも男子に注目が集まるのは普通だな」

 

 

少し怪しいけど。

さて、早くアリーナに行かないとな...

 

 

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三人称side

 

 

時刻は進み昼休み。

食堂には多くの生徒が集まり、昼食を食べていた。

 

 

1時間目の合同実技では、教員の実力証明という事で春十と真耶が模擬戦をする事になった。

その間にシャルルは真耶が使用していたラファール・リヴァイヴの解説をしようとしていたが、春十があっさりと負けた為解説が出来なかったというハプニングもあったがそれ以外では特に大きなトラブルも無かった。

専用機持ちが一般生徒に教える時間では、普段ISを使用していない操だけれども、シュヴァルツェ・ハーゼでの短期間でのトレーニングとIS開発者直々の指導によって訓練機の扱いはほぼ完璧である。

その為、問題なく教える事が出来ていた。

 

 

専用機持ち2人は停学(1人は退学も決定)なので教えるメンバーは少し少なかったが、現役軍人でIS部隊隊長のラウラの活躍によりスムーズに授業は進んでいた。

そんな中で、春十はあまり上手く教えられていなかった。

初心者であるというのもそうだが、3人が停学になった事をまだ受けられていないのかしっかりと行動が出来ていなかった。

 

 

そして今、食堂では1つの人だかりが出来ていた。

その中心にいるのは、春十とシャルルの2人である。

2人は授業前から千冬の指示で一緒にいたので、そのままの流れで昼休みも2人で行動しているのだ。

 

 

そんな人だかりから外れた位置では

 

 

「...!うまい!」

 

 

ラーメンを啜りながら目を輝かせているラウラがいた。

 

 

「もうちょっと落ち着いたら?」

 

 

同じくラーメンを啜って、ラウラの正面に座っている操が苦笑いを浮かべながらラウラに向かってそう言う。

そんな操とラウラの近くには、簪を始めとした釣り組が揃っていた。

食堂内の殆どが春十とシャルルに注目されているため、同じ転校生であるラウラもクラスのメンバーと操と関わりがある人以外からの注目は今現在はあまりなかった。

 

 

「ふぅ、ご馳走様」

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

そうして、ラウラと操は同じタイミングでラーメンを食べ終わった。

ラウラは満足したのか箸をおき、少し笑みを浮かべている。

 

 

『かわいい...』

 

 

そんなラウラを見て、簪達は思わずそんな事を呟いた。

 

 

「それにしても、1ヶ月ぶりだな、ラウラ」

 

 

「ああ、久しぶりだ」

 

 

操がそう言うと、ラウラはそう返事をする。

 

 

「えっと、お2人の関係ってどういったものなんですか?」

 

 

ここでティナが操とラウラにそう質問をする。

2人はティナの方に顔を向けると、言葉を発した。

 

 

「俺にとってのラウラは、友達で、お世話になった人かな?」

 

 

「私にとっての操は、友人であり、私の、私達の可能性を広げてくれたんだ」

 

 

「えっと...?」

 

 

操とラウラがした説明に、簪がそう首を捻る。

 

 

「まぁ、今の説明じゃそうなっちゃうか」

 

 

操はそう言うと、ラウラと共に説明を開始した。

ジュウオウジャーの世界の説明をする訳にはいかなかったので、操が仕事関係でシュヴァルツェ・ハーゼの基地で生活する事になった際、悩んでいたラウラに声を掛けたというかなり端折ったり誤魔化したりした説明をした。

その説明で、全員が納得したようだ。

 

 

「はぇ~~、そんな事があったんだねぇ、ラウラウ」

 

 

「ラ、ラウラウ?」

 

 

本音がラウラの事をあだ名で呼び、ラウラが呆気に取られたようにそう呟く。

 

 

「うん!ラウラだからラウラウ!良いでしょ~~」

 

 

「...まぁ、特に問題は無いな」

 

 

笑顔でそう言う本音に、ラウラは若干笑みを浮かべながらそう返す。

ラウラも、やはり友人が新しく出来るというのは嬉しいんだろう。

 

 

「そうだ。操、お前に渡したいものがあるんだ。放課後に寮の部屋に行って良いか?」

 

 

「ん?渡したいもの?俺、基地に何か忘れ物してたっけ?」

 

 

ラウラが操に声を掛けると、操はそう声を発する。

 

 

「いや、そういう訳では無いんだ」

 

 

「分かった。それは放課後じゃないといけないのか?」

 

 

「そこそこなサイズがあってな。今は私の荷物と共に部屋にあるんだ」

 

 

「なるほど」

 

 

ラウラの説明に操は納得したように頷いた。

だが、直ぐにその表情を少し曇らせる。

 

 

「...俺、教員寮に住んでるんだよね。来て大丈夫かな?」

 

 

操がそう言うと、ティナたちが一斉に考える。

 

 

「無許可では駄目なような気がします」

 

 

「そうだよな...仕方が無い、後で山田先生に確認しよう。許可が取れなかったら、何処か空き教室で良いか?」

 

 

「ルールを破るわけには行かないからな。それで良いだろう」

 

 

ここでいったん会話を終わらせ、全員が食器類を返却する。

そうして、食堂を出る際に操がチラッと春十とシャルルの方を見ると、シャルルが周りからの質問攻めにあっていた。

これも転校生の定めだと操は考え、そのまま食堂を出て行った。

そうして、1組の教室に移動してから全員で談笑した。

 

 

「今あまり関係ないけど、簪の専用機ってどうなったんだ?」

 

 

「あ、クラスのみんなにその事を話したら、みんな協力するって言ってくれて...今みんなで造ってます。多分、6月末までには...」

 

 

「おお!俺も手伝うから、何かあったら言ってね」

 

 

「はい!」

 

 

操と簪がそんな会話をしている側では、ラウラが本音を始めとしたクラスメイト達と喋っていた。

時には笑いが起こっているので、ラウラもかなり馴染み始めているのだろう。

 

 

「あ、そろそろ予鈴なるから簪とティナは教室に戻ったら?」

 

 

「あ、そうですね。もう戻ります」

 

 

「それじゃあ、また今度!」

 

 

簪とティナはそう言うと、1組の教室からそれぞれの教室に戻っていった。

その後、操やラウラ達も自分の席に座った。

そして続々とクラスメイトが教室に戻ってくる中、春十とシャルルは戻ってこなかった。

先輩達によって質問攻めにあったシャルルと春十は結局授業に遅れ、千冬の出席簿によって叩かれるのだった。

 

 

 

 




今日からラウラと簪と本音もEDダンスを踊ってくれるよ!

簪「はぁ、はぁ、つ、疲れる...」

本音「かんちゃん、漫画とかゲームだけじゃなくて、運動もしよ~よ」

ラウラ「ダンスか。今までしたことが無かったから新鮮だったぞ」

操「取り敢えず、楽しんで踊ろう!」

3人「ああ!/はい!」

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

評価や感想、誤字報告何時も本当にありがとうございます!
今回もよろしくお願いします!
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