何をやってるんだ!
兎に角、ゼンカイジャーお疲れ様でした!
ドンブラザーズ、まだ1話なのになんかもう凄くてこの先楽しみです!
操side
「じゃあ、作戦の最終確認をしよう」
『分かりました』
楯無さんからシャルル...じゃなかった。
シャルロット・デュノア関連の報告を聞いた翌日の朝のSHR前。
俺は生徒会室に再集合していた。
最悪の事態を回避するには、迅速な対応が求められる。
だから、今日の放課後にも作戦を決行する必要がある。
今生徒会室にいるのはその作戦の最終確認の為なのだ。
この場には俺以外にも楯無さんや虚さん、簪に本音にラウラと仕事がある学園長以外のメンバーが集まっていた。
「先ず、作戦結構は今日の放課後。それまでにシャルロット・デュノアが俺、もしくは織斑春十へのスパイ行為をしないように監視をする」
「そうして、放課後になったら本音がデュノアさんに声を掛けて、生徒会室までに誘導する」
「その後、デュノアさんと会話して、スパイ行為をやめるよう操さんが説得する」
...上手く行くだろうか。
俺が上手く説得出来なかったら寧ろこっち側が不利になる。
成否の全てが俺にかかってると言っても過言ではない。
正直、滅茶苦茶不安だ。
でも、俺がやるって決めたんだ。
「良し、じゃあ、行こう!」
『おおー!!』
俺が気合いを入れるように言った事に、全員がそう返してくれる。
そうだ。
俺には仲間がいる。
大和達みたいに何年も一緒に居る訳じゃ無い。
でも、それでも。
大和達とだって出会った最初の方からデスガリアンと戦ってたんだ。
大丈夫、きっと大丈夫。
だって俺は1人じゃ無いんだから。
そうして、生徒会室を出た俺達は楯無さんと虚さんと別れ1年生の教室に向かって歩いて行く。
「なんか、今更だけどこうやって制服の女子に混ざるスーツの男ってさ、怪しいよね」
「あー...まぁ、全く関係ない人が見たら怪しいと思うかもしれないですけど...」
「私達は友達ですよね~?なら、問題無いじゃないですか~~」
「優しい言葉が響く...なんか頑張れる気がする。仲間って、友人って大事...」
俺が勝手に1人で感動に浸ってると、
「フム、仲間というだけなら私達だけでは無いだろう」
と、ラウラが言葉を発した。
思わず立ち止まってラウラの事を見る。
「此処にはいないが、操にはまだ友人がいるだろう。この学園にも、シュヴァルツェ・ハーゼにも。それに...」
ラウラはそこで言葉を区切ると、俺の眼を見てくる。
「今は会えないが、繋がっているんだろう?大事な仲間たちと」
「...ハハハハハ!そうだな!」
そうだ。
俺の仲間は、ラウラ達だけじゃ無いんだ。
確かにラウラ達以外はこの作戦に関係ない...と言うより作戦の事を知らない。
大和達だなんて、俺が元の世界に帰って来たって事すら分からないだろう。
でも、仲間がいるという事実が、俺の勇気になる。
そうしてここで簪と別れ1組の教室に向かう。
「おはよう!」
「おはよぉ~~」
「おはよう」
教室に入り、取り敢えず俺達は挨拶をする。
「あ、おはようございます!」
「アレ?何で3人一緒なんですか?」
「ああ、さっき偶々会ったから話しながら来たんだよ」
まぁ、偶々では無いのだがさっき会ったのも話したのも事実だし。
誰かに聞かせるわけでも無い言い訳を心の中でしながら自分の席に移動して教科書類を準備する。
そうして自席近くでクラスメイト達と暫くの間談笑する。
そうこうしていると、シャルロット・デュノアが教室に入って来た。
「あ、デュノア君!おはよう!」
「うん、おはよう」
シャルロット・デュノアは周りのクラスメイトに挨拶をしながら席に歩いて行く。
今日の放課後で、この先の運命が、未来が決まる。
さぁ、取り敢えずSHRとか授業を受けよう。
そして、放課後で、全てを決める!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三人称side
「えっと、布仏さん?本当にこっちであってるの?」
「うん、大丈夫だよぉ~」
時間は進み放課後。
IS学園の生徒会室に続く廊下でそんな会話をしながら歩いている2人組。
本音とシャルロットである。
本音がシャルロットを誘導する形で歩いているが、物凄いゆっくりと歩くので必然的にシャルロットの歩くペースもゆっくりである。
(何処に行ってるんだろう?ここら辺に来たこと無いな...)
キョロキョロとあたりを見ながらシャルロットはそんな事を考える。
生徒会室に続くこの廊下は、それこそ生徒会室に用が無いと訪れない場所なので2年生や3年生でも訪れたことが無い人、1、2回しか訪れたことが無い人の方が多いのだ。
転校してきて1ヶ月も経ってないシャルロットが物珍しくあたりを見回すのは当然である。
(それにしても、僕に会いたい人、か...いったい誰なんだろう?そして、会って何がしたいんだろう?)
ゆっくりとしたペースなので、歩きながらシャルロットは呼ばれた訳を考えていた。
(もしかして、バレた...?いやいや、ボロは出してない。同室の春十にもバレてないんだし、他の人にバレる訳無い)
シャルロットは一瞬自分の正体がバレたか不安になったが、直ぐに落ち着く。
「......」
だが、その一瞬浮かべた不安そうな表情を本音は見逃さなかった。
(結構不安がってる~。これは~、本当に操さんのトークスキルに掛かってるな~。まぁでも、操さんなら大丈夫~。だってかんちゃんが前に向けたんだから)
本音は心の中でそんな事を考える。
だが、シャルロットと違い表情に変化はなかった。
そうしてそこから大体十数分後。
「着いたよぉ~」
「え、此処って...」
生徒会室前に着いた本音はそう言い、シャルロットはその表情を驚きのものに変える。
急に会いたい人がいると言われ呼び出されたのが生徒会室だったら驚くのも無理はない。
「え、ほ、本当に生徒会室なの?」
「うん、あってるよ」
シャルロットの問いに本音はそう返しながら扉に近付く。
「ほら、入って入ってぇ~」
「え、あ、うん」
本音はドアノブに手を掛けながらシャルロットに部屋に入るように促し、取り敢えずシャルロットも扉に近付く。
そうして本音が扉を開き、シャルロットが部屋に入る。
「...やぁ」
「え、門藤さん?」
シャルロットが部屋の中に入った瞬間、生徒会室のソファーに座っていた操がシャルロットに声を掛ける。
まさか此処に操がいるとは思わなかったのだろう。
シャルロットは操を見て固まってしまう。
バタン!
「え!?」
その一瞬の隙を付くかのように、シャルロットの背後で扉が音を立てて閉まる。
シャルロットは閉まった扉を見て驚愕の声を発する。
急に扉が閉まったから、そして本音が入ってこなかったから。
いろいろ原因はあるがこの状況になって驚かない方がおかしい。
「まぁまぁ落ち着いて。コーヒーと紅茶、どっちが良い?」
そんなシャルロットを落ち着かせるように操が飲み物を出そうとそう質問をする。
「あ、え...こ、紅茶で...」
「了解」
シャルロットの返答を聞いた操は生徒会室に置いてある紅茶と自分の分のコーヒーを淹れる。
「ほら、座ってよ」
「わ、分かりました」
操に言われ、シャルロットはさっきまで操が座っていたのと反対側のソファーに座る。
紅茶とコーヒーを淹れ終わった操は紅茶が入った方のコップをシャルロットに差し出す。
「あ、ありがとうございます」
シャルロットは操にお礼を言うとそのまま紅茶を飲む。
操もソファーに座り直してコーヒーを飲む。
「ふぅ...今日はごめんね。急に呼び出して」
「あ、いやいや!き、気にしないで下さい!それで、僕に何か用ですか?」
「ああ、少し話したい事があってね」
操はそう言うと、ジッとシャルロットの目を見る。
見られたシャルロットは少し居心地が悪そうにしているが、操は構わず言葉を発する。
「君の今後についてだよ。シャルロット・デュノアさん?」
「え...?」
シャルロットは持っているコップを落としそうになるがギリギリで堪えるとそのまま机の上に置く。
「は、ははは。だ、誰の事ですか?僕はシャルル・デュノアですよ?だ、誰と間違「シャルロット・デュノア。デュノア社社長アルベール・デュノアとその愛人の娘」っ!」
誤魔化そうとするシャルロットの発言に重ねるように、操は言葉を発する。
操の言葉を聞いたシャルロットはその表情を驚愕のものに変える。
「幼い頃から母親と田舎で不自由な暮らしをしていたが、母親が死亡したことにより父親に...デュノア社に引き取られる。そのまま暫くの間デュノア社で生活していたが、存在を快く思わない幹部からは酷い扱いを受けていた」
「......」
「ISが登場し、IS適正が高い事が判明してからはテストパイロットとして生活していた。だが、デュノア社はドンドンと経営難になっていく。そんな中、世界では2人の男性IS操縦者が現れた。それをチャンスだと感じたデュノア社は男装してIS学園に転入、そして男性IS操縦者に接触してデータを盗むように指示された」
操はそこまで言って、もう1度コーヒーを飲む。
「これであってるかな?」
操のその問いに、シャルロットは力なく頷く。
「何処で、その情報を...」
「知り合いに優秀な情報屋がいるからね」
「そうですか...」
シャルロットは俯きながら言葉を発している。
そんなシャルロットを見ながら操は言葉を発する。
「それで、スパイ行為をするよう命令があった訳だけど実際にはまだして無いんだよね?」
「...」
操の言葉に力なく頷く。
「それじゃあ、今後何をしたい?」
「え...?」
操のその問いに、シャルロットは疑問の声を発しながら顔を上げる。
呆気に取られていたようなその表情は、やがて自嘲する様な笑みに変わった。
「さぁ...?スパイ行為は未遂とはいえ、計画した時点でアウトですから...このまま捕まって、本国に強制送還されて、そのまま良くて専用機と代表候補生の肩書剥奪の上での終身刑ですかね...」
その悲しく、痛々しく、全てが如何でも良さそうな笑みを見て操は表情を歪ませる。
「俺が聞きたかったのはそう言う事じゃない」
「?これが事実なのに変わりはな「俺が聞きたいのは、周りが如何こうでもなく、この先どうなるでもなく、シャルロット・デュノアという人間自身が何をしたいのかだ」っ...!」
その言葉を聞いたシャルロットは、プルプルと肩を震わせながら顔を俯かせる。
そして、目元にうっすらと涙を浮かべながら、バッと顔を上げる。
「僕だって...僕だって!自分で自分の行動を決めたいよ!」
「...」
「でも、でも!結局僕には何も出来ないんだよ!唯一の味方だったお母さんは死んで!周りの人たちは全員僕を道具みたいに扱って!誰も助けてくれなくて!」
泣き叫びながらそう自分のため込んでいたものを吐き出すシャルロットを見て、操はギリッと奥歯を噛み締める。
(似てるなぁ...織斑一夏と。味方が1人だけだったこと、周りが全部敵だったこと...似てるなぁ)
「愛人の子である僕には、味方はいなくて!僕の事なんて、みんなみんな如何でも良いんだ!だから「ふざけるな!」え...?」
「如何でも良かったら、今こうやって話してない!」
「っ!」
シャルロットの言葉を否定するように。
操は言葉を発した。
その表情は怒っているようで、でも優しそうなもので。
「如何でも良くないから、今こうやって話してるんじゃないか!今後如何したいかを尋ねたんじゃないか!」
「っ!そう言っても!あなたには僕の気持ちは分からな「分かる!」え?」
「この際だから言う!俺だって、幼少期は虐められてた!両親は元々いなくて、兄は俺に暴力を振るって、姉は助けてくれなくて!唯一の味方だった近所のお姉さんも引っ越して!途中から1人になった!でも、それでも!今こうやっていられてる!それは、大切な仲間が出来たから!」
「た、大切な、仲間...?」
「そうだ!人間は、動物は支え合う事で生きていける、支え合う事で強くなれる!」
そこまで言って、操は1度大きく息を吸って、吐いた。
「確かに今までは、味方がいなかったかもしれない!でも、今こうやって話してるのは、何とかしたいと思ってるからなんだよ!分かってくれ!今まで殆ど関わりは無かったけど!俺は助けたいんだよ!だから今こうやって話してるんだよ!」
操は真剣な表情で、そうシャルロットに訴えかける。
「ぼ、く、を、助けたい...?僕を?」
「ああ」
シャルロットの漏れた声に操はそう反応すると、席を立ちシャルロットの隣に座る。
そして右手をシャルロットの頭の上に置き、そのまま頭を撫で始める。
「ふぇ?」
「スパイ行為をしようとした事実は変わらない。だから無罪放免とはいかない。でも、此処で正直に言えば罪は軽くなる。デュノア社の被害者ともいえるんだからな。だから、正直に話そう。そうして全てが終わったら、ゆっくり暮らせばいい。その時は、俺も、俺の仲間もサポートするから」
「ほ、本当に...?僕を、サポートしてくれるの?」
「言ったでしょ?人間は支え合う事で生きていけるって」
操はそう言うと、優しい笑みを浮かべる。
そんな操を見たシャルロットは口元を震わせて両目を見開きながらそう呟く。
「ああ」
操が頷くと
「う、あ、あ、うわぁぁああああああ!!」
シャルロットは泣きながら操に抱き着いた。
そんなシャルロットの頭を操は撫で続ける。
そこから暫くの間、2人はそうしているのであった。
因みに、生徒会室の扉の外では
「う、チョッと涙が...」
「お嬢様、ハンカチを...」
「そう言うお姉ちゃんこそにじんでるよ~」
「本音も、そして私もね...」
「私もだ...いや、全員だな」
「そうですね...」
操とシャルロットのやり取りを聞いていた楯無、虚、本音、簪、ラウラ、十蔵が泣いていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「う、ううううう...みっちゃん、良い事言うじゃぁあああん...」
世界の何処かにある束のラボ。
その中で束はディスプレイの前に座り、号泣していた。
そのディスプレイにはIS学園の生徒会室の様子が映っており、そばにあるスピーカーからは生徒会室の音声が流れていた。
そう、束は操が今何をしているのかを監視していたのだ。
「束様、ハンカチどうぞ」
「うぅぅ...クーちゃん、ありがとぉ~」
そんな束にラウラによく似た銀髪で両目を閉じている少女...クロエ・クロニクルがハンカチを手渡す。
クロエは束が昔に保護した少女で、そこから束の助手、そして娘として共に生活をしていたのだ。
ハンカチを受け取った束はそのまま涙を拭きとる。
「しかし束様。確かに操様の言葉は感動するものでしたが、何故にそこまで涙を流しておられるのですか?」
「...私はみっちゃんの過去を...ううん、いっくんの事を知ってるからだよ」
束はそう言うとディスプレイの前から移動し、実験器具やコンピュータが積み重なった棚の中でも唯一綺麗な場所から1つの写真立てを取り出すとそのまま中に入っている写真をクロエに見せる。
「これは...?」
クロエはそう呟くと、そのままその写真を見る。
その写真に写っていたのは、今よりも若い...高校生の時の束と、幼少期の操...ではなく、一夏だった。
だが、束は普通に笑っているのに対して、一夏の表情はまるで覇気がないかのような...もっというのなら、死んでいるかのような表情だった。
「昔、まだISを発表する前。いっくんと写真を撮ろうと思って、写真を撮ったんだ。でも、いっくんは笑ってくれなかった。何回も撮り直したけど、結局笑ってくれなくて、その写真が1番いい表情なんだ」
「これで、ですか」
クロエの表情は、信じられないものを見た表情だった。
こんなに小さい子供の写真で、こんなに死んだ表情の写真が1番いい表情のものだなんて信じられないのだろう。
「束さんは、いっくんを助けてあげられなかった。自分の、ISの研究に夢中になって、そのまま発表して、白騎士事件を起こして...寧ろ、いっくんを追い詰めた。だから、束さんも
「束様...」
クロエは何とも言えない表情でそう呟く。
束はそんなクロエの頭を撫でた後、視線をディスプレイに戻す。
「あの時...第2回モンド・グロッソの時、いっくんがいなくなって凄い後悔した。如何してもっと見てあげられなかったんだろうって。如何して、助けてあげることが出来なかったんだろうって。でも...」
束はそこで1度言葉を止め、ディスプレイをジッと見つめる。
そこには泣き崩れるシャルロットの頭を撫でる操の姿があった。
「いっくんはいなくなって、みっちゃんになった。みっちゃんは、ああやって強くなってた。だから、束さんは嬉しいんだ。あの笑えなかったいっくんが、笑って、寧ろ他の人を笑わせられるみっちゃんになって」
そう言い切った束の表情は、何とも穏やかで、優しいものだった。
「1回、会ってみたいですか?一夏様を操様に変えた、別世界の人達に」
「そりゃそうだよ!だって、ジューマンだよ?会って色々調べたい!」
「た、束様...」
クロエは苦笑いを浮かべながらそう言葉を零す。
「冗談冗談。でも、会いたいのは本当だよ。会って、お礼を言いたいな。みっちゃんと一緒に居てくれて、みっちゃんを支えてあげてくれてありがとうって」
「.....あまり、束様らしくありませんね」
「なんだよう!束さんだってこういうことくらい考えるんだぞ!偶には!」
「常に考えてください」
クロエがそう言うと、2人同時に笑みをこぼした。
「さて、じゃあ作業を再開しようかな」
「はい」
「これが、私が出来る最大限の事だから」
束はそう言うと、クロエと共に作業室に向かおうと1歩踏み出した。
その瞬間、
♪~~~♪~~~
と、スマホが着信音をならし始めた。
「アレぇ?みっちゃんしか知らないはずなのにどうして...チッ。そう言えば忘れてたよ」
束はスマホに表示された相手の名前を確認した瞬間、一気に機嫌が悪くなったように舌打ちをし、表情を歪ませた。
だが、それも仕方ないだろう。
だって表示されていた名前は、『箒ちゃん』だったのだから。
「はぁ...出ないと面倒くさいじゃんもう...」
束は心底嫌そうにそう呟くと、そのまま通話ボタンを押し通話に出る。
『もしもし、姉さん』
「ああもしもし。それで何の用?さっさとして欲しいんだけど」
『なっ...?それが妹に対する態度ですか!?』
「うるさいなあもう..切るよ」
「待って下さい!実は、姉さんに頼みごとが...』
「なんだよさっさと言え」
『私に、私だけのISを...専用機を作って下さい!』
「は?嫌だよ」
束は声には出していないが、相当怒っている。
事実、そばにいるクロエが若干引いてしまう程怒気に表情を歪ませているのだから。
『なっ!?なんでですか!?あなたならISくらい簡単に作れるでしょう!』
「ISくらいぃ?なに、舐めてんの?絶対に作らないよ。そもそも何で欲しいのさ」
『決まってるでしょう!春十の隣に立つためですよ!その為には力が必要なんです!あの忌々しい門藤操を殺せるくらいの!』
その言葉を聞いた束は
「ふざけるなよ」
そんな、聞くだけで恐怖を覚えるほどの低い声でそう言葉を発した。
『ひぃ!?』
電話の向こうの箒は恐怖でそんな声を発するが、束は気にしない。
「私の可愛い可愛いISを、人を、みっちゃんを殺すために使わせるわけが無い。もういい。二度とそんな事を言うんじゃない。言ったら私直々に殺してやろう」
束はそう言うと通話を切り、スマホを物理的に破壊した。
「はぁ...今度みっちゃんに新しい番号伝えに行かなきゃ...」
束はそう言うと、さっきまで座っていたディスプレイ前の椅子に座り直した。
「ごめんクーちゃん。束さん、気分が今穏やかじゃないから作業はまた今度にしよう」
「分かりました。では気分を落ち着かせるため、紅茶等の準備をします。それでは」
クロエは1度頭を下げ、紅茶の準備の為にキッチンに向かっていった。
「...もう間違えない。絶対に。絶対に、みっちゃんを守る」
未だにシャルロットの頭を撫でる操の事を見ながら。
束は決意の籠った表情でそう呟くのだった...
箒はあくまで謹慎中で拘束室の中にいます。
監視もいるので外には出られない為、せめてもの情けでスマホの使用は1日30分だけ許可されてます。
説明が差し込めず申し訳ありませんでした。
次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
評価や感想、誤字報告何時もありがとうございます!
今回も是非よろしくお願いします!