INFINITE・THE WORLD   作:ZZZ777

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新作1話です。
ジュウオウザワールドが好きだったので書きました。

駄文だとは思いますが、是非読んで行ってください!


原作開始前
ザワールドの誕生


「はぁ、はぁ」

 

 

そんな、少年の荒い息遣いがあたりに響く。

その少年は拘束されていて、辺りには武装をした男たちが立っていた。

少年の名は織斑一夏。

彼は、ドイツで武装した男たちに誘拐されたのだ。

 

 

彼は、幼少期から虐められていた。

彼の姉の織斑千冬、双子の兄の織斑春十は優秀だった。

成績も運動も、右に出るものはいないと呼ばれる程優秀だった。

一夏も同学年の児童に比べると優秀な方だったが、姉や兄と比べると如何しても見劣りしてしまう。

その為、周囲からは姉や兄と比べられ、蔑まれていた。

そして、春十からは

 

 

「お前がいると、僕や姉さんの功績に傷がつくんだよ!!」

 

 

と言われ、虐めの主犯として一夏を虐めていた。

一夏は姉の千冬に助けを求めた。

だが千冬は忙しさを理由に一夏の言葉を碌に聞かなかった。

その為、一夏への虐めは止まる事は無かった。

 

 

春十以外にも、一夏の事を虐める奴はいた。

春十と千冬が通っていた剣道場の娘、篠ノ之箒。

彼女は春十に惚れており、春十の言うまま一夏の事を竹刀や木刀で殴るなどの暴力を働いた。

何度も、何度も。

一夏は殴られることにより何度も血を流した。

だが、それでも千冬は一夏の話を聞かず、春十の転んだだけという説明だけを聞いた。

 

 

そして、一夏と春十と箒が小学4年生の時に、事件が起こった。

箒の姉の篠ノ之束がIS(インフィニット・ストラトス)と呼ばれるマルチフォーム・スーツを発表した。

ISは宇宙を目指すための翼として発表されたが、最初は誰にも認められなかった。

そんな中、全世界の軍事基地のコンピューターが同時ハッキングされ、日本に向けて合計2341発以上のミサイルが打たれた。

だがそのミサイルは1機の白いISによって全てが墜とされた。

それを見た世界各国はこのISを捕えようと戦闘機を発信させたが、そのISは戦闘機も全て墜とし、ステルスを発動させ何処かへと消えた。

この事件は白騎士事件と呼ばれ、この事件をきっかけに世界はISに対する評価を一転させた。

世界はISを軍事兵器として使用しようとしたが、アラスカ条約という条約により、今の所はスポーツの一種として落ち着いている。

 

そんなISを作った束はISのコアを467個作ったところで世界から失踪した。

その事で、束の家族である篠ノ之一家は要人保護プログラムによって転校した。

一夏はいったん安堵するも、その後更なる暴力に見舞われることになる。

 

 

千冬がISの世界大会、モンド・グロッソで優勝し、ブリュンヒルデと呼ばれるようになる。

その結果、一夏への虐めはさらに激しいものになる。

小学5年生になったとき中国からやって来た転校生、凰鈴音は言語の違いから虐められていた。

だが、春十によってそれが無くなると、鈴も春十に惚れ、一夏を虐めるようになった。

 

 

中学生になっても虐めは無くなることが無かった。

春十は一夏の事を虐めているのにも関わらず、家の家事一切合切を一夏に押し付けていた。

そんな生活を続けていた一夏は、ドンドン心を擦り減らし、かなり卑屈な性格へとなってしまった。

そうして、中学1年の時に、第2回のモンド・グロッソが開かれることになった。

本来なら、一夏は来る気など無かったのだが、千冬に無理矢理連れてこられた。

 

 

ホテルでも、春十は一夏にベッドを使わせないなどをしていた。

そうして、モンド・グロッソの決勝戦の直前、一夏は何者かに頭を殴られ、気が付いたら何処かの倉庫だと思われる所に拘束されていて、周りに武装した男たちが立っていた。

 

 

「.....俺を誘拐したのは、織斑千冬の優勝妨害か..........?」

 

 

一夏は掠れた声で、そう言葉を零す。

 

 

「坊主、勘が良いじゃねえか。そうだ、俺達は織斑千冬に優勝してほしくないんだよ」

 

 

一夏の言葉に、男たちのリーダー格だと思われる男がそう返す。

 

 

「しっかし楽だったぜ。ガキ1人誘拐すればいいんだからなぁ!」

 

 

「ああ。織斑千冬は弟思いで有名だからなぁ!」

 

 

2人の言葉に応じて、その場にいる一夏以外の人間は声に出して笑う。

だが、その笑いは一夏の1言でピタッと無くなる。

 

 

「残念だけど...俺に人質としての価値は無い」

 

 

そう呟いた一夏に、男の1人が拳銃を持ちながら近付く。

 

 

「坊主、如何いう事だ?」

 

 

「そのまんまだ。俺じゃなくて、兄の織斑春十だったら、目的を達成できただろうな...」

 

 

一夏の言葉に応じて、その男が仲間にラジオを付けさせる。

すると...

 

 

『さぁ、たった今織斑選手が入場してきました!その身に纏うは、専用機の暮桜だ!さぁ、織斑選手は2連覇出来るのでしょうか!?』

 

 

そんな実況が聞こえて来た。

それを聞いた瞬間、男たちは焦る。

 

 

「何でだ!?ちゃんと日本政府には伝えたんだよな!?」

 

 

「当たり前だろ!クソ!織斑千冬は弟想いなんじゃないのかよ!」

 

 

そんな男たちに、一夏は

 

 

「だから言っただろ?俺には人質の価値は無いって...」

 

 

そう声を掛ける。

すると、男たちは荷物を片付け始める。

 

 

「クソ!失敗だ!撤収するぞ!」

 

 

「ガキは如何する!?」

 

 

「顔見られてるんだ!バラすに決まってんだろ!」

 

 

焦りながら会話して、リーダー格の男が一夏に拳銃を突き付ける。

 

 

「そういう訳だ、坊主。悪く思うなよ」

 

 

すると、一夏は光の無い目でその男を見ながら

 

 

「好きにしてくれ。俺に生きていく資格は無い...」

 

 

そう呟く。

それを確認した男は一夏の額に拳銃を突き付ける。

 

 

「潔いな...じゃあな坊主。悪く思うなよ」

 

 

そうして、拳銃のトリガーに指を掛ける。

そのまま、一夏に銃弾が放たれる...

 

 

その直前に。

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 

 

 

 

 

そんな音が、その場に響く。

男たちと一夏は、その音の発する方の方向を向く。

するとそこには...

 

 

黒い、球体の様なものが、そこにはあった。

 

 

「な、何だよ!あれ!」

 

 

「お、俺が知る訳ないだろ!?」

 

 

男たちは口々にそう言う。

すると、その球体は周りのガラクタを吸い込み始める。

 

 

『う、うわぁあああああ!?!?』

 

 

男たちはそう叫びながら慌てて逃げ始める。

その場に一夏を残して。

球体は、ドンドン吸い込む勢いを強くしていく。

拘束されている一夏はその場から動くことなど出来ない。

やがて、一夏もそのまま球体に吸い込まれる。

 

 

「う、ああああ!?」

 

 

一夏のその叫び声を残し、球体はその場から消滅した。

そうして、この世界から、織斑一夏は、消え去った.....

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

一夏は球体に吸い込まれてから、今までの人生を振り返っていた。

兄に虐められ、兄の友人に虐められ、姉には助けてもらえなかった。

そんな人生を。

 

 

(でも、束さんは俺に暴力を振るわなかったな...)

 

 

そんな中、一夏はとある女性の事を思っていた。

その女性は、ISの開発者である篠ノ之束。

今まで関わって来た人間の中で、唯一自分に暴力を振るわなかった人の事を。

 

 

(だが、しかし...本当は束さんも俺の事をうざったく思ってたんじゃないか...?)

 

 

でも、一夏は今までの生活により卑屈になってしまった性格では、そんな束の事も信じる事が出来ていなかった。

暫くそうしているうち、視界に光りが入る。

そうして、そのまま一夏は空中に放り投げられるものに似たような感覚を覚える。

その後、地面に落ちる。

 

 

「あ、ぐぅ...?」

 

 

拘束されているため受け身を碌に取れず、そのまま背中に鈍い痛みを感じる。

一夏の視線に映っているのは、黒い天井。

 

 

(し、室内...?)

 

 

一夏がそんな事を思うと同時に、

 

 

〈はっはっは...これはこれは。なかなか上物が釣れたではないか〉

 

 

そんな声が、部屋に響く。

一夏は、その声を発した人物を見るために何とか顔を上げる。

 

 

「ヒィ!?」

 

 

その人物を見た瞬間、一夏は悲鳴を上げる。

それは当然だろう。

一夏の視線の先にいたのは...

 

全体は白く、機械的な外見。

上半身は鋭角的な突起を各所から伸ばした細身の魔人の様な姿で、その上半身の倍以上に大きい下半身を持つ、化け物だった。

 

 

〈その、実に暗い、卑屈な目...実に素晴らしい!これは、本当に良い釣りをした〉

 

 

その化け物は、そんな歓喜の声を上げる。

それを聞いた一夏は恐怖と混乱に支配される。

 

 

(な、何だよコイツ!?着ぐるみ...じゃない!?そもそもここ何処だよ!?な、何なんだよ!?)

 

 

一夏がそんな混乱していると、その化け物は新しく言葉を発する。

 

 

〈フフフ...では、早速始めようか。ナリア〉

 

 

〈はい、ジニス様〉

 

 

その言葉に応じて、新しい声がこの部屋に響く。

一夏がその方向を振り向くと、そこにいたのは...

 

全身にスライムの様な形状のパーツがあしらわれた、女性的なシルエットのボディを持つ別の化け物だった。

 

 

「うわあああ!?」

 

 

その化け物を見て、一夏は更に悲鳴を上げる。

 

 

〈あなたは、ジニス様の忠実な駒となるのです〉

 

 

女性的な化け物はそう言うと、拘束されていた一夏の身体を担ぎ、何処かに連れて行く。

 

 

「ヒィ!?な、何なんだよ!?」

 

 

〈お黙りなさい〉

 

 

一夏は悲鳴を上げるも、化け物はそのまま一夏を連れて行く。

そうして、ある部屋に着いたとき、一夏はあるものを目にする。

それは...

 

拘束されている、民族風の衣類を着た、人間ではない何かの生物だった。

しかも、3体分もある。

その外見は、犀、鰐、狼に近かった。

 

 

(犀に、鰐に、狼?しかも、身体は人間に近い...あれだ、漫画とかの獣人ってやつか?それでも、これも着ぐるみではない...)

 

 

一夏はそれを見て疑問を感じるも、それは直ぐにそれ以上考えられなくなる。

自身を運んでる化け物は、一夏の両手を縛っている手錠をいったん壊すと、天井から垂れている2本の鎖に手を再拘束する、

これで、一夏は鎖で吊らされている状態となる。

 

 

「な、何!?」

 

 

一夏はそう声を発するも、目の前の化け物は一夏の言葉には反応せず、

 

 

〈ジニス様。準備完了いたしました〉

 

 

そう声を発する。

すると...

 

 

〈ご苦労だったな、ナリア。その部屋から退出しろ〉

 

 

と、さっきの白い化け物の声が聞こえてくる。

 

 

〈了解しました、ジニス様〉

 

 

女性型の化け物は、その声の指示に従い部屋から出て行く。

そうして、この部屋には天井に鎖で吊らされた一夏と、3体の獣人だけが残された。

 

 

「はぁ、はぁ、何なんだよ!?」

 

 

一夏は、そう声を漏らす。

さっきまでドイツで誘拐されていて、殺されそうになっていたのに、今は鎖で天井に吊るされていて、人間ではない化け物や獣人たちに出会うという訳の分からない体験をしたら、こうなってしまうのも仕方が無い。

 

 

〈さぁ...始めようかぁ...〉

 

 

その化け物の声に応じて、3体の獣人たちが闇のエネルギーに包み込まれる。

 

 

〈あ、あああががああ!?〉

 

 

〈ぐあぁああ!!〉

 

 

〈ぎゃあああああ!!〉

 

 

さっきまでピクリとも動かなかった3体は、急に苦しそうな声を発する。

 

 

「な、何だよ!どうなってんだよ!」

 

 

一夏は驚きの声を上げるも、それだけで状況が変わる訳がない。

そのまま3体から、何か光る粒子の様なエネルギーが溢れ出てくる。

それと同時に、一夏の足元にも3体を包んでいる闇のエネルギーが発生する。

一夏がその事を確認したとたんに、一夏の全身をも包み込む。

 

 

「あ、ああががあああがががああああ!!」

 

 

その瞬間に、一夏も苦しそうに叫び声をあげる。

 

 

〈では、次だ...〉

 

 

その声が響いた途端、獣人から溢れ出て来た粒子エネルギーを、闇のエネルギーで包み込む。

そうして、粒子エネルギーを包み込んだ闇のエネルギーは、一夏に近付く。

 

 

「ああああああああああ!!」

 

 

だが、一夏は苦しそうに身を捩っているため、その事に気付いていない。

そうして、その粒子エネルギーは、闇のエネルギーによって無理矢理一夏の身体へと注入される。

 

 

「あ、ああああああああああ!!!」

 

 

一夏は、一層苦しそうに叫ぶ。

 

 

〈はっはっは〉

 

 

そんな中、白い化け物...ジニスは、笑う。

 

 

〈さぁ...我らデスガリアンのブラッドゲームのエクストラプレイヤー.....ザワールドの誕生だ!〉

 

 

 

 




正直に言います。
ザワールドへの改造シーン、そこまで覚えてません。
今作ではこういう事で...

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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