INFINITE・THE WORLD   作:ZZZ777

34 / 58
引き続き、操は教員の様な感じ。
因みに作者は料理勉強中なので料理シーンは適当です。
間違ってても温かい目で見てください。

今回もお楽しみください!


遊ぶ人と見守る人

三人称side

 

 

「う~~ん...はぁ....」

 

 

臨海学校1日目、自由時間。

自由時間とはその名の通り自由な時間でああり、IS学園の1年生達は海にて遊んでいた。

そんな中、水着を着用した簪がストレッチをしながら声を漏らした。

海に入る前の準備体操はとても大切である。

 

 

「ふぅ...さて、本音は......」

 

 

準備体操を終わらせた簪はキョロキョロとあたりを見回して本音を探す。

すると、

 

 

「お~~い!かんちゃ~ん!!」

 

 

と簪に声が掛けられた。

簪が聞こえて来た方向に視線を向けると、そこにはものすんごくゆっくりとこちらに向かって来ている本音がいた。

そのあまりにおっそい速度の本音を見て、何時も見ている筈なのに簪は苦笑いを浮かべてしまう。

 

 

「本音、物理的に遅い」

 

 

「それは酷いよぉ~!かんちゃ~ん!」

 

 

簪の言葉に本音がそう反論する。

しかし、未だ簪の近くにたどり着けていないのでそこまでである。

 

 

「簪~!」

 

 

「あ、ティナ!」

 

 

本音の後ろから、かなり大胆な水着を着用したティナがやって来た。

その豊満なバストを見た簪は思わず自分の物と見比べ、ティナに恨みがましい視線を向ける。

 

 

「か、簪?如何したの?」

 

 

「別に......少し格差を感じただけ」

 

 

「???」

 

 

簪の様子の変化の理由が分からないティナは首を捻る。

そんなティナは簪に向かって歩いていた本音を抜かし簪のもとに来る。

 

 

「本音...流石に後から来たティナに抜かされるのは...」

 

 

「ほぇ~~?」

 

 

「え?簪のところに歩いてたの?」

 

 

「ちょっとぉ~ハルハル?如何いう事~~?」

 

 

「え、だって遅いから...」

 

 

ティナは若干引いた表情を浮かべながらそう言葉を漏らす。

同じところを目指していて、後から来た自分が先に到着するとは誰も思わないだろう。

 

 

「本音、流石にもうちょっとテキパキ歩いたら?虚さんに言ってお菓子禁止にしてもらったら何か変わるかな?」

 

 

「それは駄目!?お菓子禁止は駄目!」

 

 

「ふ~ん...そこまで必死になれるなら、禁止にしてもらった方が良いかな」

 

 

「かんちゃ~~ん!?!?」

 

 

簪は少し冷たい瞳を本音に向けながらそう言うと、やっと簪の近くにたどり着いた本音が崩れ落ちる。

そんな2人の様子を見たティナは

 

 

(あれ?初対面の時はなんか内気そうでおとなしめだったんだけど...何時の間にこんな感じに?)

 

 

以前操たちが感じた簪の物凄い成長を、ティナも感じ取った。

そのプレッシャーで、1歩後ろに下がってしまう。

ここで、更衣室の方から

 

 

「ほら!ボーデヴィッヒさん!行くよ!」

 

 

「し、しかし...」

 

 

「良いから行く!」

 

 

「止めろ、押すな!」

 

 

そんな会話が聞こえて来た。

3人は更衣室の方に視線を向ける。

そこには、バスタオルでぐるぐる巻きになった人物を引きずる静寐、神楽、癒子、さゆかがいた。

 

 

「えっと...なにやってるんだろう?」

 

 

「私に聞かれても...」

 

 

「あはははは~!ミイラだ~!」

 

 

簪とティナは困惑しながらそう会話し、本音は能天気に笑う。

 

 

「お~い!何してるのぉ~!?」

 

 

ティナが静寐達に向かって声を掛けると、静寐達も簪達がいるのに気が付いた。

バスタオルぐるぐる巻きの人物を引きずりながら向かってくる。

 

 

「はぁ、はぁ......」

 

 

「つ、疲れた....」

 

 

簪達のもとに着いた途端、神楽とさゆかがそんな声を漏らす。

 

 

「えっと...そのバスタオルお化けは......?」

 

 

「ああ、ボーデヴィッヒさんがなんかいざ海で水着着るとなると恥ずかしいって言うから...」

 

 

「ううう...」

 

 

簪の疑問に癒子がそう返すと、バスタオルの中からそんな唸り声が聞こえてくる。

 

 

「ラウラ、そんなに恥ずかしがらなくて良いんじゃない?」

 

 

「し、しかし...」

 

 

「じゃあ私達は海で遊ぶから、ラウラは此処にいたら?」

 

 

「っ!と、取れば良いんだろ、取れば!」

 

 

簪の脅しにラウラは慌ててバスタオルを放り捨てる。

ラウラの水着は、確かに今までのラウラのイメージをは違う可愛らしいものだったが、かなりラウラに似合ってた。

 

 

「ラウラ、可愛いじゃん」

 

 

「止めろ!わ、私はそういう事を言われ慣れてない...」

 

 

簪のその誉め言葉にラウラは顔を赤くし俯きながらそう返答する。

そんなラウラの言動に、簪達は

 

 

『小動物......』

 

 

と、同時に呟いた。

それを聞いたラウラは更に顔を赤くする。

 

 

「じゃあ、全員揃ったんだし遊びましょう!」

 

 

「時間は~有限だぁ~!!」

 

 

ティナの言葉に、立ち上がった本音がそう同調する。

 

 

「準備運動は?」

 

 

「もうしたよ!」

 

 

「私達もしてる!」

 

 

「してな~い...」

 

 

「ならしないと、海なら危ない」

 

 

「は~い...」

 

 

この場で唯一準備体操をしていなかった本音が準備体操をし始める。

だが、歩き同様かなりゆっくりな準備体操なので、簪達は苦笑いを浮かべながら本音の事を見ている。

すると、遠くの方からギャーギャーと騒ぐ声が聞こえてくる。

簪達が視線をそっちの方に向けると、

 

 

「箒さん!春十さんと遊ぶのは私ですわ!」

 

 

「いいや!私だ!セシリアは黙っていろ!」

 

 

「ふ、2人とも落ち着いて...」

 

 

「「春十さんは黙っていてください!!」」

 

 

「お、おぅ...」

 

 

と、騒ぐ春十、箒、セシリアがいた。

 

 

「...あの3人は何をしているのかな?」

 

 

「ただ騒いでいるだけだろう。気にしたら駄目だ、悪い影響が出る」

 

 

「それは言い過ぎ...じゃないかもね...」

 

 

ラウラの辛辣な言葉に、ティナは思わず納得してしまう。

周囲の事を気にしないで騒ぐ3人は如何考えても迷惑だった。

 

 

「そうだね、気にしないで遊ぼう!」

 

 

「あそぼ~あそぼ~!!」

 

 

空気を切り替えるようにさやかが言った言葉に本音がそう同調する。

そして8人は遊び始める。

海辺で水を掛け合ったり、浅瀬で泳いだり、他のグループと混ざってビーチバレーをしたり...

兎に角遊び通した。

そうして、今は浅瀬で海水につかりながら雑談をしている。

 

 

「そう言えば、みんなはお昼ご飯どうするの?」

 

 

「あー、考えてなかったね...」

 

 

ここで神楽が切り出し、癒子がそれに反応する。

今日の昼ご飯は旅館のご飯か、教員出店のご飯である。

 

 

「教員出店と旅館だよね?どっちにしようかなぁ~~」

 

 

「折角海なんだし、出店で食べたい気がするけどね」

 

 

「確かに~~、焼きそば食べたぁ~い!」

 

 

本音のその言葉に、ティナとラウラが首を捻る。

 

 

「「焼きそば?」」

 

 

「2人は知らないのか。中華麺とかを、野菜と一緒に炒めてソースを絡めた奴だよ」

 

 

「なるほど...興味があるな」

 

 

「うん!焼きそばっていうのがあるなら、教員出店で食べようかなぁ」

 

 

簪の説明を聞いた2人はそう反応する。

その空気もあり、なんとなくこの8人の中では教員出店で食べる流れになっていた。

 

 

「そう言えば、今って何時だっけ?」

 

 

「時計無いよ...」

 

 

「もう直ぐ11時だ」

 

 

「あれ、ラウラ持ってたの?」

 

 

「防水腕時計くらいはしてある」

 

 

「なるほど、軍人らしいね...」

 

 

ラウラが見せて来た黒い腕時計を見ながら簪がそう呟く。

 

 

「それじゃあ、そろそろご飯食べる準備しようか」

 

 

「そうだね、身体拭かないといけないし」

 

 

そんなこんなで、8人は海から上がると昼食を食べる準備をするために更衣室に向かっていく。

タオルは更衣室に置いてあるし、ご飯を食べた後直ぐにまた泳ぐわけでも無いのでいったんラフな格好に着替えようという訳である。

そうして、本音のゆっくりなペースに合わせて歩いていると

 

 

「ん?なんだあの人だかりは?」

 

 

砂浜で、やけに人が集まっているのを見つけた。

 

 

「あそこが教員出店じゃなかったっけ?」

 

 

「なるほど...だが何故あそこまで人が集まってるんだ?」

 

 

「それは...分からない」

 

 

「気になるなら見に行けば~~?」

 

 

本音のその言葉で、8人は何となく見に行くことにした。

着替えてからでも良かったのだが、見るだけならそんなに時間は掛からないから取り敢えず見る事にしたのだ。

人混みの隙間から覗くと、そこでは...

 

 

黒、金、銀の3色で構成されている法被を着用し、赤、青、黄、緑、白、オレンジの6色のねじり鉢巻きを頭に巻いた操が、鉄板の前に立ち、ヘラを使用し何か調理しているのであった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

操side

 

 

さて、織斑先生とのドタバタで時間を取られてしまった。

学園長に連絡もしたから時刻はもう10時20分だ。

準備が後10分後だから、取り敢えずトイレに行って準備するか。

 

 

そしてトイレに行ってきたので、取り敢えず必要なものを持っていくとしよう。

え~っと、鉄板とかは先生方が準備してくれるから、俺は食材を持っていけばいいのか。

 

 

「良し、俺のソースと()()も持っていくぞ!」

 

 

俺のバッグから自作ソースととあるものが入った袋を取り出し、そのまま食材が置いてある旅館の厨房に向かう。

 

おおお...すっげぇ調理室だ...

綺麗で整理されてるのは当然として、パッと見るだけで置いてある調理機器が隈なく高級品なのが分かる。

 

 

「すみません、教員出店用の食材を受け取りに来ました」

 

 

「そこに置いてある段ボールとクーラーボックスです」

 

 

「分かりました」

 

 

その場に置いてあったのは、そこそこなサイズの段ボール3つとクーラーボックス1つ。

4つ、4つかぁ...

 

 

「...1回で行けるな」

 

 

そう呟き、置いてあった段ボールとクーラーボックス計4つをいっぺんに抱える。

なんかさっき段ボールを教えてくれた従業員の方から驚きの視線を向けられている気がする。

まぁ、特に問題ないし良いか。

 

 

そうして、そのまま段ボール3つとクーラーボックスを抱えたまま砂浜の教員たちのもとに向かう!

 

 

「山田せんせ~い!!食材持ってきましたぁ~!!」

 

 

「あ、門藤君、ありがとうございま...ええ!?」

 

 

何故だ。

山田先生が驚愕の声を発しているぞ。

それに、他の教員の方も山田先生と同じような表情を浮かべている。

 

 

「どうかしましたか?」

 

 

「いや、あの、だって!段ボール3つとクーラーボックスを一気に運ぶって...」

 

 

「あはは、これくらいは余裕ですよ」

 

 

前にビルだったり宇宙船だったりを釣った俺にはこれくらい余裕だぜ。

 

 

「取り敢えず、何処に置けば良いんですか?」

 

 

「あ、そこに置いておいてください」

 

 

「はい」

 

 

山田先生が指さしたところに段ボールとクーラーボックスを置く。

ふぅ...

流石に少し疲れたな。

 

 

「それで、俺の作業スペースは何処ですか?」

 

 

「その1番大きい鉄板とその隣の焼き機です」

 

 

そう言われ、その鉄板を見る。

...デケェ。

なんだこのデカい業務用の鉄板は。

15人前ぐらいは一気に作れそうだ。

それに、このフランクフルト焼き機も業務用。

 

 

「はぁ~、凄いですね」

 

 

「IS学園ですから!これくらいは簡単に用意できるんです!」

 

 

他の事にお金を使えとも思うが、来年以降も臨海学校はあるんだろうしその時に使うと考えるとまぁ確かに必要な経費なのかもしれない。

 

 

「よ~し...気合入って来た!」

 

 

まぁ、何はともあれこんなに良いものを使わせて貰えるんだ。

気合は十分!

良し、行くぞ!

気合いを入れた俺は持ってきた袋から黒と金と銀...ジュウオウザワールドカラーの法被と、赤、青、黄、緑、白、オレンジ...他のみんなのカラー全部のせの鉢巻きを取り出す。

そして法被を纏うとねじり鉢巻きを頭に巻く。

 

 

「えっと、門藤君、それは...?」

 

 

「ん?法被とねじり鉢巻きですよ?」

 

 

「えっと...何処で入手したんですか?」

 

 

「気にしたら負けです」

 

 

「そ、そうですか...」

 

 

元の世界だとこんな感じの良くあった気がするし、普通だろ。

そして服装の準備を終わらせた俺は焼きそばとフランクフルトを作る準備...の前に手指を消毒しビニール手袋とゴム手袋を装着する。

今日の料理は俺が食べるんじゃなくて、みんなに食べてもらうものだ。

衛生面はしっかりしないと。

そして、衛生面を整えてから焼きそばとフランクフルトの材料を取り出す。

 

さて、先ずは食材の下処理から。

焼きそばに入れる野菜はキャベツと玉ねぎ、豚肉。

紅ショウガは後乗せだから1回後回し。

あくまで麺がメインだから、啜ったときに一緒に食べられるくらいのサイズに切っていく。

でも、細かくし過ぎるとボリュームが足りなくなっちゃうからそこら辺は注意。

 

 

「な、何て良い手際...」

 

 

山田先生のそんな呟きが聞こえるが今は無視。

そうして全てを切り終えたので鉄板の準備をしていく。

鉄板に油を敷いて、温める。

折角こんな良い鉄板を使うんだから麺は外は少しパリパリにして中はもっちりにしないと勿体ない。

だから麺を焼く部分に油は少し多めに。

 

鉄板を温めている間にフランクフルトを作り始める。

ソーセージに切れ込みを入れ、串を刺す。

そして焼き機にセットして焼き始める。

あくまで焼きそばの調理をメインにしないといけないからゆっくり火を掛けていく。

まぁでも、途中で温度調整はしないといけないな。

 

さて、焼きそばを作っていく。

先ずは先程切ったキャベツを炒めていく。

この時、さっき多めに油を敷いた部分じゃない所で炒める。

そしてキャベツの次に玉ねぎを同じ位置で、豚肉は少し離れたところで炒め始める。

 

良し、次は麺。

さっき多めに油を引いた所でヘラを使い麺を焼き始める。

 

ジュ―――

 

油が多いからそんな音があたりに響く。

そうして大体焼けて来たタイミングで俺の自家製ソースを絡めていく。

まぁ、自家製といっても市販のウスターソースに調味料とかを足しただけだけど。

ソースを絡めた瞬間に、辺りにソースの濃厚な匂いが広がる。

 

ザワザワザワ

 

と、辺りが少し騒がしくなってきて、生徒達が集まって来た。

良し、そろそろ野菜と一緒にするか。

そうして野菜と麺を一緒に炒めていく。

 

 

「す、凄...」

 

 

「夏祭りの屋台の人とかより全然凄い...」

 

 

「あの法被と鉢巻きなんだろう...?」

 

 

良し、これで少し放置。

フランクフルトを確認する。

...良い感じに焼けてるな。

焼き機から取り出し紙皿に乗せる。

そしてケチャップとマスタードを塗って、そのまま紙皿ごと机の上に並べる。

 

 

『おおお...』

 

 

焼きそばに戻る。

良い感じに外パリになったのでプラスチック容器に移し、紅ショウガを入れてから輪ゴムを掛け割り箸を挟む。

そうして出来た焼きそばを机の上に並べる。

チラッと他の教員の方々を見ると、まだ作っている最中だった。

かき氷に、焼きトウモロコシ等々...

屋台の定番商品をズラッと作っていた。

さてさて、時刻は...丁度11時か。

 

 

「山田先生、そろそろ開店良いですか?」

 

 

「はい、そうですね...開店します!」

 

 

「よ~し...」

 

 

山田先生に開店許可を貰ったので思いっ切り息を吸う。

 

 

「教員屋台、開店で~す!!完成した料理を好きなように持って行ってくださ~い!!」

 

 

『おおお!!』

 

 

俺のその言葉に、周りに集まっていたみんなが次々と焼きそばとフランクフルトを持っていく。

それを横目で見ながら次のフランクフルトと焼きそばの準備をする。

 

 

『いただきま~す!』

 

 

みんなはそう言うと、そのまま焼きそばを食べ始める。

まだ11時なのに良い食べっぷりだな。

やっぱり海で遊ぶとお腹が減るのかな?

そんな事を考えながらフランクフルトを焼き機にセットする。

そうして次の焼きそばを作り始めようとした時にチラッとみんなの事を見る。

喜んでくれてると良いんだけど...

そう思っていると

 

ビシッ!!

 

そんな擬音が聞こえるくらいで、みんなが固まっていた。

 

 

「負けた...」

 

 

「こんなのって、無い...」

 

 

「イケメンで、強くて、料理も上手いってなに...?」

 

 

「もう普通の焼きそば食べられないかも......」

 

 

「???」

 

 

なんでそんな事を言うんだろうか。

確かに焼きそばには自信があるが、それはあくまで素人目で見たらの話。

本職の人よりかは絶対に上手くできてないと思うんだけどなぁ...

なんでだろう?

まぁ、取り敢えず焼きそばを作って行こう!

 

 

そうして焼きそばとフランクフルトを作り続ける。

やはり時間が進むにつれて生徒数が増えて来た。

それに、焼きトウモロコシ等を食べる人も当然ながらいるが、なんか俺の焼きそばとフランクフルトが1番人気のような気がする。

 

 

「操!なにしてるんだ!?」

 

 

「ん?ラウラ!それに簪達も!どうかしたか?」

 

 

5回目の焼きそば作りをしていると、ラウラ達が話し掛けて来た。

流石にもう慣れ、話しながらでも作れるようになってきた。

でも視線を外すとまずいから直ぐに鉄板に視線を戻す。

 

 

「いや、あの、操さん?何やってるんですか?」

 

 

「焼きそばとフランクフルト作り」

 

 

「いや、それは分かってるんですよ!なんで作ってるんですか!?」

 

 

「水着が無くて遊べないからどうするかと思っていたら、山田先生から手伝わないかって言われたから」

 

 

簪と会話しながら焼きそばを作る。

良し、完成!

丁度出来上がった焼きそばを8つの容器に入れて、そのまま割り箸事みんなに渡す。

 

 

「はい、出来立て!」

 

 

「ありがとぉ~ございま~す!」

 

 

取り敢えずのほほんさんに8人分一気に渡して、後は配ってもらおう。

余りの焼きそばも容器に移して紅ショウガを乗せ、割り箸と輪ゴムをしてから運ぶ。

 

 

「く、やはり...!」

 

 

「こんなの勝てない...」

 

 

「美味しすぎ~~!!」

 

 

すると、ラウラ、簪、のほほんさんからそんな感想が聞こえてくる。

前々から思ってたけど勝つとか負けとかってなんだろう。

さて、ティナ達は...

 

 

「なに、これ...」

 

 

「美味しい...」

 

 

「自信無くす...」

 

 

「対抗心すら出てこない...」

 

 

「料理辞めようかな...」

 

 

「なんでそうなるの!?」

 

 

なんで俺の料理を食べたら料理を辞めるんだい!?

 

 

そうしてドタバタと料理をし続ける事約2時間。

なんとか全ての食材を使い切った。

 

 

「教員屋台、終了で~す!!」

 

 

再び俺がそう叫ぶ。

まぁ、現在時刻はもう1時を過ぎている。

今からご飯って人はもういないだろうし、これで今日の仕事は終わり。

 

 

「門藤君、お疲れ様でした!」

 

 

「山田先生こそ、お疲れ様です」

 

 

山田先生が話し掛けて来てくださったので振り返りながらそう返答する。

 

 

「いやぁ、門藤君は料理が上手ですね!凄かったですよ!」

「そうですかね?あれくらいは誰でも出来る気がするんですけど...」

 

 

「出来ません出来ません。それで、教員用のお昼ご飯が旅館の中にあるのでもう食べて良いですよ」

 

 

「え、いや、後片付け...」

 

 

「これくらいは私達がやっちゃいますから!ほら、門藤君もお腹空いてるでしょう?」

 

 

確かに、料理中は気にならなかったけどそこそこお腹は空いた。

 

 

「なら、お言葉に甘えさせてもらいます」

 

 

「はい!食堂に行ってその旨を伝えれば受け取れますよ!」

 

 

「分かりました。失礼します」

 

 

そうして、山田先生に頭を下げてから旅館に向かっていく。

 

 

「ふぅ~~、疲れたな」

 

 

法被と鉢巻きを取りながらそう呟く。

いやぁ、みんなが喜んでくれたようで良かった!

勝ち負けは良く分からないけど。

さて、食堂に...

 

そうして食堂に向かって歩いて行くと、曲がり角の向こうから人の気配がする。

誰だろう?

他の先生かな?

そう思いながら曲がり角を曲がる。

そして、そこにいたのは...

 

 

「誰...?」

 

 

両目を閉じた、銀髪の女性。

それに、どこかラウラに似てる。

こんな人、見たこと無い。

俺に気が付いたのか、その女性は両目を閉じたまま頭を下げる。

 

 

「初めまして、門藤操様。私は束様の助手を勤めています、クロエ・クロニクルと申します」

 

 

そうして、その女性...クロエ・クロニクルさんは、そう言葉を発するのだった...

 

 

 

 




特撮あるある。
何処で入手したのか突っ込みたくなるような小物。

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

評価や感想、誤字報告もよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。