灼熱祭りだぁ!
真っ赤に燃えろ一番星!
俺より強い奴は居ねぇ!!
三人称side
操達5人が動物園に行ってから暫くたったある日のお昼。
バイトの為IS学園にいない操を除いた釣り組がラウラの部屋に集まって夏休みの課題を行っていた。
ラウラと簪はもう既に終わっているのだが、他の人達の…特に本音の…サポートの為に参加している。
そして今は勉強を休憩し、全員で昼食を食べていた。
「ふぇええ…つーかーれーたーよー」
「本音、お行儀悪い」
ぐでーっと机の上に伸びている本音に簪が注意をする。
そんな2人に他の人達が微笑ましいものを見る表情を浮かべる。
「あはは、まぁ仕方が無いんじゃない?私達も結構疲れたし…」
「そうそう。ボーデヴィッヒさん達は凄いね、こんな量をもう終わらせてたなんて。まだ流石に終わってないと思ってたよ」
ティナと静寐に言われ、簪とラウラは顔を見合わせる。
「まぁ、私達は代表候補生で専用機持ちだからな」
「これくらい出来ないと、示しがつかない」
「はへぇ~、専用機持ちってそういうとこまで考えないといけないんだね」
「いや、本当はここまでしなくても良いとは思うんだけど…」
「操を意識したらこうなってしまうんだ」
簪とラウラの言葉を聞き、ティナ達が首を捻る。
「操さんを?」
「ああ、操には料理でも裁縫でも戦闘でも勝てないんだ」
「え、操さんって裁縫も出来るの?臨海学校で料理できるのは知ってたけど…」
「少し待っててくれ」
ラウラはそう言い席を立つと、クローゼットの中から自身のデフォルメぬいぐるみを取り出すと戻って来る。
「これは?」
「以前に操が作ってくれたぬいぐるみだ」
「うわ…縫い目綺麗すぎる…」
「生地もしっかりしてるし、それに可愛い…」
目の前のあまりの完成度を誇るぬいぐるみ。
これを見て操の裁縫技術の高さを理解したティナ達。
戦闘力の高さはもう既に春十との模擬戦や乱入者3人との戦闘で十二分に分かっている。
「そういう訳だから、せめて勉強は勝ちたいなって…まぁ、そもそも勉強は勝ち負けを付けるものじゃないんだけど」
「あれ?でも操さんこの前の期末かなり点数高かった記憶が…」
「そもそも動物学者のアシスタントしていたらしいし、元々かなり頭良いのでは?」
「「………」」
さゆかに言われ、ラウラと簪は黙り込んでしまう。
「と、取り敢えず勉強を再開するぞ!」
「そうだね!早く再開しよう!」
ラウラと簪は逃げるように食べ終わった食器を片付け始める。
そんな様子にティナ達は苦笑を浮かべるも、自分達も食器を片付ける。
因みに、本音はラウラがぬいぐるみを取りに席を立った時にはもう寝ていたらしい。
そうして勉強を続ける事数時間。
現在時刻16:00。
「終わったぁ~~!!」
「本音、おめでとう」
「ありがとかんちゃ~ん!」
本音を始めとした簪とラウラ以外の全員の夏休みの課題が無事に終了した。
嬉しさと疲れで床に倒れ込む本音にラウラ達が苦笑いを浮かべながら視線を向けている。
「なんか、小腹が空いたね」
「ね。おやつみたいなの少しだけ食べたいかも」
「すまないが、私の部屋に菓子類は置いて無いんだ」
神楽と癒子の言葉に、ラウラが申し訳なさそうな表情を浮かべながらそう言う。
「私の部屋にはお菓子がいっぱいあるよ~」
「うん、なんとなく分かってた」
「それじゃあ、私と本音が取ってく…」
簪の言葉は、そこで遮られた。
理由は単純明快。
ピーンポーン
部屋のチャイムが鳴ったからだ。
「なんだ?予定にない人が私の部屋に来ることなんて今まで無かったぞ?」
ラウラはそう呟くと扉に向かって行き、そのまま開く。
「操?」
「よっ」
扉を開けた先にいた操に、ラウラは驚きの声を発する。
「あれ、操さん?今日はアルバイトなんじゃ…」
「今終わって帰って来たところ」
部屋の中から顔を出した簪に操がそう返答する。
ラウラに連れられ部屋の中に入る操。
「あ、操さん」
「課題終わった?」
「はい、なんとか…」
「それは良かった」
部屋の中にいたティナ達をそう会話した後右手に持っていた箱を机の上に置く。
「これは?」
「店長から貰ったあまりのクッキー。俺よりみんなの方が好きだと思ったからあげる」
「いーんですか!?」
「うん、食べて食べて」
丁度いいタイミングでの操からの差し入れ。
それに歓喜した本音が早速箱を開ける。
そうしてティナ達や簪、ラウラと共にクッキーを食べ始める。
「食べながら聞いて欲しいんだけどさ」
「うん?」
「これ、どう?」
操は机の上に1枚の紙を置きながらそう言う。
それと同時にラウラ達がそれに視線を向ける。
その紙にはでかでかと
『夏祭り開催!』
と書かれており、その下には花火と屋台、そして浴衣を着用した美人の絵が描かれていた。
「これは?」
「3日後の夏祭りの開催チラシ。みんなどうかなーって思って」
操のその言葉を聞き、ラウラ達は顔を見合わせた後操に視線を向け、一斉に頷く。
こうして、全員の夏祭り参加が決定した。
3日後、夏祭り本番の日。
時刻は17:50。
会場である『篠ノ之神社』の鳥居前。
此処にはラウラ達を待つ操がうちわで扇いでいた。
今の操の格好は男性用の浴衣。
浴衣の前面の右側は何時ぞやの法被のように黒、金、銀の3色で構成されており、前面左半分には犀、鰐、狼が描かれている。
そして背後には2匹の鷲にサメ、ライオン、ゾウ、トラ、ゴリラ、クジラが描かれている。
まさしく1人ジュウオウジャーである。
「操さ~ん!」
「お?」
自身を呼ぶ声が聞こえて操は視線をそちらの方に向ける。
その視線の先には、煌びやかな女性用の浴衣に身を包んだラウラ達が歩いて来ていた。
「みんな!」
「操さん、お待たせしました!」
操に簪が代表してそう声を掛ける。
「へぇ~、みんな似合ってるじゃん」
「あ、ありがとうございます」
「操さんも浴衣似合ってますね!」
「そうかな?」
イケメンが浴衣を着用しうちわで扇いでいるのだ。
なかなか絵になっている。
「それで、ラウラはどうしてそんなに奥に引っ込んでるんだい?」
操の言葉通り、ラウラはさゆかや静寐の奥に隠れるようにしていた。
綺麗に結われた銀髪がチラッと見えているが、それ以外は浴衣の裾以外見えていない。
「い、いざこう人が大勢の所に来ると、は、恥ずかしい…」
(か、可愛い……)
ボソボソとそう呟くラウラに、操以外の全員が同時にそんな思いを抱く。
「1年1組のマスコット枠はのほほんさんから交代かな?」
「えっ?私ってマスコット枠なんですか~~?」
心底意外そうな表情を浮かべながら本音がそう言う。
すると、本音本人以外の1組生徒全員が同時に頷いた。
「確かに、本音はマスコットになりうる」
「かんちゃんまで~?」
簪に言われてもなお、本人は納得出来ていないようだ。
そんな本音をいったん放っておいて、操はラウラに声を掛ける。
「ラウラ、恥ずかしがること無いよ。大丈夫だって」
「う、だが、だがな…」
未だにうじうじしているラウラ。
次はどうしようかと思案をしていると、簪がピョコッと操の背後から首だけを出してラウラに声を掛ける。
「ラウラ、早くしないとあの人が密集してる場所に押し込むよ」
「っ!で、出ればいいんだろう、出れば!」
簪の言葉を聞いて、バッと飛び出るラウラ。
「やっぱり。変なところ無いから大丈夫だよラウラ、似合ってる」
そのラウラの浴衣姿を見て、操は素直な感想を漏らす。
隠れていた時でも見えていた結われた銀髪は浴衣にとても似合っている。
何時もの眼帯はそのままだが、それが逆に浴衣の雰囲気を引き立てるものになっていた。
「さ、折角のお祭りなんだ。楽しもう!」
『おー!!』
「お、おぉぉ…」
操の言葉に、ティナ達が元気よく、ラウラがまだ恥ずかしがりながら返事をする。
全員で屋台に向かって歩いていく。
浴衣を着用した美女8人にイケメン1人。
そこそこ目立っている。
しかし向けられている視線を無視して操達は屋台を物色する。
「操さん、気になってることがあるんですけど」
「どうしたティナ」
「その浴衣、何処で用意したんですか?」
「気にしたら負けだ」
「は、はぁ…」
それ以上聞いても答えが返ってくるわけではないと察したティナは操への質問を止めた。
取り敢えず全員が各々好きな食べ物を購入し、食べ始める。
「あっぶねぇ~、マジでバイトしててよかった。高すぎだろ」
「お祭りですし、それは仕方ないですね」
「まぁ、それは分かってるけどさ」
焼きそばを啜りながら操と簪がそう会話する。
「ふむ、これは熱いがなかなか美味しいな」
「あ、ボーデヴィッヒさんたこ焼き初めて食べるんだ」
「ああ」
ラウラはティナやさゆかと共にたこ焼きを頬張っている。
「う~ん!やっぱり焼きトウモロコシが一番美味しい!」
「いやいや、ジャガバターでしょ!」
静寐と神楽が自分の好きな食べ物を語り合っている。
そうして完食した操達が合流する。
「あれ、本音は?」
「いや、見てないぞ」
「こっちも見てないよ」
そんな中、本音だけが合流していない。
全員で周囲を確認すると、案外すぐに発見することが出来た。
理由は単純。
「う~ん!美味し~!!」
本音が両手にわたあめや焼きイカ、りんご飴等々の大量の食べ物を抱えているからだ。
幸せそうに頬張っているからか本音は気が付いていないが、かなり目立っている。
「ほ、本音…」
簪が思わず頭痛を堪えるかのように頭を押さえる。
「あはは、あれがのほほんさんらしいか」
「確かにそうですけど…」
操が微笑を浮かべながらそう言うと、簪がため息を吐いてから言葉を零す。
そんなやり取りをしていると、本音も操達に気が付いた。
「あっ!操さ~ん!かんちゃ~ん!」
ゆったりとした足取りで合流する。
「良くそんな量を食べれるな…」
「ふっふ~ん!私にとってはこれくらい朝飯前だよ~~」
「もう夕方なんだけど」
「そう言う事じゃなくてね」
本音の言葉に疑問を抱いたティナ。
静寐が説明しているのを聞きながら、操は言葉を発する。
「それじゃあ、腹ごしらえも出来た事だし、遊ぼう!」
『おー!』
そうして、未だに食べている本音以外の全員が屋台を物色し始める。
「あ、射的!」
癒子が指差す先には、その言葉の通り射的の屋台が存在していた。
そこそこ豪華な景品が棚に陳列されている。
そしてその前の机の上にはコルク銃が何丁か準備されていた。
「お、いいじゃん。やろうやろう」
「よ~し!」
そうして、射的をする事になった。
先ずは癒子、静寐、神楽、さゆかの4人。
料金を払いコルク銃を構える。
1回で5発撃つことができ、的を落とす事でそれを景品としてもらう事が出来るというオーソドックスなルール。
「う~ん…」
「あ、惜しい!」
「やった!」
「あ~!」
結果として、全員大物を落とすことは出来なかった。
精々お菓子やストラップ程度の小物しかゲット出来なかった。
「う~ん、悔しいな…」
「良し、じゃあ次は俺達だな」
「頑張るぞ~!!」
操の言葉に、ティナが元気良くそう続ける。
そして操、簪、ラウラ、ティナの4人が料金を支払いコルク銃を構える。
射的とは思えない程構えている姿がバッチリ決まっている操とラウラと簪。
屋台のおっちゃんもその迫力に若干ビビる。
「よしっ」
「ふっ!」
「はっ!」
「ひ、ひぇ」
「あ、あわわ…」
操、ラウラ、簪の放った弾丸は綺麗に大物に吸い込まれていき、華麗に倒していく。
その容赦のなさにティナは若干引き、おっちゃんはあわあわし始める。
「ふぅ、まぁこんなもんか」
「ああ、なかなか良いんじゃないか?」
「やった…買えなかったフィギア…まさかこんなところで手に入るなんて…」
「あ、簪、俺の分もあげるよ」
「良いんですか!?」
「ああ、俺フィギア飾る棚持って無いから。だったらフィギア好きな人にあげた方が良いでしょ?」
「ありがとうございます!」
「フム、ならば私のもあげるとしよう」
「ラウラも!ありがとう!」
操とラウラと簪がそんな会話をしながら歩いていく。
欲しかったフィギアを一気に大量に、しかもお得に入手した簪はホクホクした笑顔を浮かべている。
そんな簪の反応を見て、操とラウラも笑顔を浮かべる。
「あ…」
残されたすっからかんの棚を見て、おっちゃんは崩れ落ちる。
ティナ達はどうしたら良いか分からなかったが、やがて操達の後を追いかけて行った。
「ふぇえ、みんな待ってぇ!!」
未だに食べていた本音が、慌てて後を追いかける。
その後、得た景品を持ち運ぶのに苦労しながらも金魚すくいや型抜き等々の昔懐かしの屋台ゲームを楽しんだ。
そして今はこの祭りの目玉の1つである神楽舞を見ていた。
「あの人、なんか見覚えがある気がするな」
「なんというか、あの人本人というよりかあの人に似た人を見たことがあるような無いような…」
「あー、あれだよ。篠ノ之箒だよ」
『確かに!』
操の言葉に全員が納得したような声を発した。
「この神社の名前も『篠ノ之神社』だし、もしかして篠ノ之さんの実家なのかな?」
「さぁ…?分からないね」
「まぁ、そこまで興味もないけど」
全員箒に良い印象を抱いていないのでそこそこ辛辣な言葉を発するティナ達。
そうしてそのまま何事もなく神楽舞は終了した。
観客からの拍手があたりに響く。
「さて、次の目玉の花火までは時間あるし、どうする?」
「どうしましょうか」
「なんかもう1回屋台行く気分でも無いですし、暫く休憩で良いんじゃないですかね?」
「確かに。じゃあそうするか」
一先ず人混みから離れるように移動する操達。
「花火の場所取りしなきゃね」
「あ、それは俺がやっとくよ」
「良いんですか?」
「場所取りくらい大丈夫だよ」
それからとめどない雑談をし始める。
花火開始の時間が近付いてきたので、操が下見に行く。
「あー、しまった…もうそこそこ埋まってるなぁ…直ぐみんな呼んだ方が良いか?」
そう言いながら周囲を見回す操。
すると、なにやら見知った機械のウサミミを発見した。
しかも頭に装着している訳でも無く、これみよがしに自分だけが見えるように手に持ってピラピラしている。
「……」
一瞬で思案を巡らせた操。
その機械のウサミミを持つ人物を追いかける事にした。
人物も操の行動に気が付いており、するりするりと人混みを避けていく。
大体10分後。
茂みの近くにまでやって来た操。
「何の用ですか、束さん」
「にっひっひ!」
操の言葉に返って来たのは笑い声。
すると、バサッと服を風にたなびかせ木の上から束が操の前に飛び降り着地した。
一般的ではない登場の仕方に驚きつつも、束だと思えばなんかおとなしめだなとか的外れな事を考える操。
「お久しぶりです、束さん。臨海学校以来ですね」
「うんうん、久しぶりだね。みっちゃん」
「それで、いったい何の用ですか?」
「んっとね、みっちゃんに伝えたい事があって」
「伝えたい事…ですか?」
操が首を捻りながらそう言うと、束は頷いてから言葉を発する。
「臨海学校で乱入してきた金色のISあったじゃん」
「っ!はい、ありましたね」
まさかの話題提起に驚いた表情を浮かべた操だったが、直ぐに真面目な表情に切り替える。
「あのISの事を独自で調べてみたんだけどさ、かーなり面倒になってる」
「…と言うと?」
「あのISの所属先が分かった」
「…どこ、なんですか?」
「……亡国企業」
「ファントム、タスク?」
束の言葉に聞き覚えが無かった操は首を捻る。
束は頷くと、説明を開始する。
亡国企業。
国際的なテロリスト。
第二次世界大戦の際にはもう既に存在していたと思われているが、組織の規模、活動場所、目的は一切不明のまさに亡霊のような組織。
「…そんな組織が……」
全ての説明を聞き終えた操はそう言葉を漏らす。
なにも束の説明が理解できないとか、組織が存在している事に驚いているという訳でない。
金のISはコンティニューメダルを所有し、尚且つ使い方まで理解している。
つまりは、デスガリアンとの関わりがあるという可能性の方が高い。
しかも所属先が国際テロリスト。
「これは、かなりマズい可能性が高いですね…」
「うん、そうなんだ。だからみっちゃん、2学期とか気を付けてね」
「分かりました。忠告ありがとうございます」
操がお礼を言うと、何故か束は不満そうな表情を浮かべる。
「どうしました?」
「…みっちゃんさ、何歳?」
「え、23…いや、今年で24ですね」
「そう!そうなんだよね!」
「そうですけど…それがどうかしました?」
「だったらさ、束さんに敬語使わなくて良いんじゃない?」
「えぇ…」
確かに、年齢的には問題無いかもしれない。
けど、一夏としての記憶もある操としては近所のお姉さんのイメージが強い束に対してため口は使いづらいのだ。
「お願い!みっちゃん!」
束は両手を合わせ頭を下げる。
ここまでされたら断る事など出来ない。
はぁ、と息を吐くと
「分かったよ、束」
と、束の事を呼び捨てで呼んだ。
「っ!!うん、うん!やっぱりそれが良い!」
束は嬉しそうにキャッキャと笑みを浮かべる。
「そうそうみっちゃん、これから花火じゃん?」
「ああ、そうだな」
「それならさ、この先に良い感じのスポットがあるんだ」
「へぇ、なるほど。教えてくれてありがとうな」
「どうしたしまして!それじゃあね!バイビー!」
束はそう言うと、そのまま瞬きもしないうちにその場から消えていった。
「…みんなを呼んでくるか」
操はそう呟くと、元居た場所に戻る。
「あ、操さん。どうでした?」
「会場の方は埋まってる。けど、穴場があるから」
「穴場?」
「ああ。前に束さんに教えてもらった場所がある」
操の説明に全員が納得したような表情を浮かべた。
そうしてそのまま操の案内で移動する。
そして到着したのは、木々の中でぽっかり空いた場所。
まるで風景を切り取ったかのような綺麗な場所。
「うわぁ!凄~い!」
「ねぇ!凄い!」
ティナやさゆかがテンション上がったような声を発する。
声には出していないものの、ラウラや簪達も同じ様な表情を浮かべている。
そんなラウラ達を見て、操は少し難しそうな表情を浮かべる。
「操、どうかしたか?」
「ん?ああいや、大丈夫だよ」
「そうか…なにかあったら相談しろよ」
「分かったよ、隊長」
隊長と呼んだ操をラウラがポカポカと叩く。
衝撃を感じながら操は考える。
(もしかしたら、IS学園を舞台に戦う事があるかもしれない。いや、可能性は高い)
「あっ!始まった!」
ぴゅぅぅぅうううう!ドカァアアン!!
静寐の言葉と同時に、花火が1発夜空に打ち上げられる。
赤い綺麗な花が夜空を彩る。
ラウラ達はその鮮やかな景色にくぎ付けとなる。
その1発を切っ掛けとして、様々な色、形の花火が夜空に咲いていく。
そんなカラフルな空を見ながら操は息を吐く。
(その時には俺が戦う。俺がみんなを守る。門藤操として…ジュウオウザワールドとして)
覚悟の決まったその瞳には、花火と、それに釘付けになるラウラ達が映っているのだった。
みなさんは夏祭りでどんな事をしたいですか?
私は暑いので行きたくないです。
次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
評価や感想もよろしくお願いします!