サブタイまんま。
今回は短めですが、お楽しみください!
三人称side
白い。
空間全てが真っ白な空間。
そんな空間に、1人の男が倒れていた。
「ああ...ここは?」
その男は、そんな声を漏らしながら立ち上がる。
そうして、男は辺りを見回し、
「ど、何処だよ、ここ!?」
そんな動揺の声を発する。
目を覚ましたら、急にこんな空間にいたとしたら動揺もする。
そうして男が暫くキョロキョロとしていると、
「うん、目を覚ましたか」
そんな声が、男に掛けられる。
男は声が聞こえた方に振り返る。
すると、そこには.....
全身白装束に身を包み、白髪で髭を携えた初老の男性だった。
「だ、誰だ!?」
男はそんな事を言う。
さっきまで自分以外誰もいなかった空間に、急に初老な男性が現れたら驚愕するに決まっている。
「儂の事か?まぁ...神様だな」
「か、神様?」
初老の男性...神様の言葉に、男はそう返す。
「ああ。お前さん、ここに来る前に何をしていたか覚えとらんか?」
「ここに来る前...?」
神様にそう言われ、男はここに来る前の行動を思い返していた。
朝普通に起きて、朝食を食べ、そのまま家を出た。
そして、その後道を歩いていたら、上から何かが...
「そうだ!なんか、頭上から落ちて来て、そこから、記憶が...」
「そう、お前さんは頭に植木鉢が落ちて来てそのまま死んだ」
神様が男の言葉に続けてそう言った事で、男の顔が真っ青になる。
記憶が鮮明に蘇ったことで、目の前の存在が神様だという事も信じられるようになったんだろう。
「だけれども、お前さんは本来ここで死ぬはずじゃなかったんだ」
そんな男の表情は、その神様の一言で一瞬で明るいものに変わる。
「だから、別の世界に転生してもらう」
「しゃあ!」
そして、神様のその言葉に男は思わずガッツポーズを取る。
転生。
そんな憧れの事が出来るとなったら、それは喜ぶ。
例え、今自分が死んだと言われた直後でも。
「転生先はランダムになってしまうが、特典くらいはやろう」
その神様の言葉に、男は大きく頷く。
転生して、そのまま活躍出来たらどんな世界でも構わないという事だろう。
「それでは、このくじ引きを引いて貰おうかな」
神様がそう言うと、何処からともなく巨大なくじ引きの箱が出て来た。
急に出て来た箱に男は驚くも、そのまま箱に空いている穴に腕を突っ込み、その中に入っている紙を1枚取り出す。
そして、その取り出した紙を開く
その紙に書いてあったのは...
インフィニット・ストラトス
その1文だった。
「おお、インフィニット・ストラトスか...」
その紙を覗き込んだ神様はそう呟く。
「ほ、本当にISの世界なのか!?」
男は興奮気味に神様にそう尋ねる。
「ああ、そうだよ」
「やった!!」
神様の答えを聞いた男は、歓喜の声を上げる。
(あの世界に転生するんだったら、俺もハーレムを作れる.....いや、寧ろ俺が、俺だけがハーレムを作れるんじゃないか!?)
男は内心そんな事を考え始める。
と、男が妄想にふけっていると
「それじゃあ、転生特典を考えておくれ。4つまでだ」
神様がそんな事を言う。
それを言われた男は考え、考え、転生特典4つを神様に伝えた。
①織斑一夏の兄として転生。
②専用機に白式を。
③千冬並みの身体能力。
④同学年の中では圧倒的な知識。
この4つを。
それを聞いた神様は
「ふーん、成程...分かった。ではこの4つを転生特典としてお前にやろう」
男に向かってそう言う。
それを言われた男は、
(よし!これで俺が主人公に...!!)
そんな事を考えていた。
「んじゃあ、早速行ってもらうか」
神様がそう言うと、男の身体がだんだん透けていく。
そうして、男は笑みを浮かべながら、転生した。
「.....」
そうして、その場に残った神様は、
「コイツ、多分だが織斑一夏君に変わって主人公だ!とか考えてるな...あの世界の物語は、お前が転生したことにより崩れるのは確定してるんだがな...」
そう、呟くのだった...
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男は織斑一夏の双子の兄、織斑春十という名前で転生した。
そこから、春十はやりたい放題だった。
姉である千冬が忙しい事を良いことに、一夏に家事一切合切を押し付けた。
家事を一夏に押し付けておいて、自分は一夏の事を虐め抜いた。
転生特典による頭脳と身体能力を生かし、自分は圧倒的な成績を残し続けた。
そして、その自分の成績を一夏の成績を比べるという手段を使って、一夏の事を罵倒し、時には蹴り殴りの暴力を加えながら生活を続けていた。
自身の暴力によって、一夏の性格はドンドン卑屈になっていく。
卑屈になっていった一夏は友達を作ることは出来ず、春十はその身体能力で友達を増やして行った。
そうして出来た友達をも使い、春十は一夏の事を虐め続けた。
そんな春十は、小学生の時に1つの大きなミッションをする事になった。
千冬と共に通っていた剣道場、篠ノ之道場。
その道場の娘姉妹の妹である篠ノ之箒を自身に惚れさせ、姉である篠ノ之束に気に入られるというものだ。
春十は原作での過去のエピソードを思い出しながら、箒と関わり、時には原作での一夏がしていなかった行動をしたりもして、無事に箒を惚れさせる事に成功した。
ただし、束に気に入られる事があまり上手く出来ていなかったと春十は思った。
だが、直ぐに原作でも幼少期に束と頻繁に関わっている描写が無かったという事を思い出し、特に深刻に考えていなかった。
そんな中、原作通りに束がISを発表。
そのまま白騎士事件が起き、あれよあれよと束は失踪。
箒も転校してしまう。
原作知識を持っている春十にとって、これは物凄いプラスの事で、箒には見せなかったが、春十は物凄い笑みを浮かべていた。
それに、千冬がISで活躍する事により周囲の人間は春十の思い通りに一夏と春十を比べる。
その結果周囲の人間も一夏の事を虐めるようになり、一夏の性格は更に卑屈になっていく。
そうして、原作通りに中国から凰鈴音が転校してきた。
原作の流れを理解している春十はそのまま鈴の事をも惚れさせる。
そのまま中学校に進学し、新しい環境に変わっても一夏の事を周りの人間も使いつつ虐めていった。
そんな中、第2回モンド・グロッソの際に一夏が誘拐され、行方不明になる。
その事に落ち込んだ千冬を春十が慰めつつも、春十は歓喜した。
今まで邪魔ものだった一夏がいなくなったのだ。
一夏の捜索の御礼として、千冬もドイツ軍に行ったので、IS学園に入ってからのラウラとの絡みも完璧だと判断したんだろう。
そこから時間は流れ、中学3年生に春十はなった。
春十は原作の一夏のように受験会場を迷い(わざと)、そのままISを起動させた。
そのままの流れでIS学園への入学が決まった。
「よしよし、もう直ぐIS学園に入学できる!長かった...だが、ここから俺のハーレムだ!」
春十は自宅リビングでそんな事を呟いていた。
机の上には、IS学園から送られてきた電話帳の様な分厚さの参考書。
春十は原作の一夏のように捨てようかどうか悩んだが、結局そのまま勉強することにした。
後で絶対に勉強しなきゃいけないのは決まっているので、先にしておくのが良いと判断したんだろう。
「そろそろバラエティー番組が始まるな」
春十はそう言うと、そのままテレビのリモコンは手に取り、電源を付ける。
すると、そのバラエティー番組の前に放送していたニュース番組が流れる。
それを確認しながら春十はソファーに座る。
そのままそのニュース番組を眺めている春十の表情は一気に驚愕のものに変わる。
『た、たった今情報が入ってきました!篠ノ之束博士が、ドイツで第2の男性IS操縦者が発見されたと公表しました!!』
ニュース番組のアナウンサーがそんな事を言ったからだ。
「はぁ!?ふ、2人目!?」
春十はそう叫ぶ。
『名前は、門藤操!23歳で、最近ドイツ国籍を取得したドイツ人との事です!』
「門藤操...誰だよ!最近ドイツ国籍を取得したって事は、元々日本人か!?」
その春十の叫びに応じて、テレビ画面に操の顔写真が出る。
その顔を見た春十は
「一夏!?」
そんな反応をする。
だが、驚いたものの冷静になってくると
「いや、今23歳って...確かに、よく見てみると確実に俺より年上だな...ったく、ビビらせやがって」
操が確実に年上だという事に気が付いた。
その為、春十はただ顔が似ているだけの別人だと判断したようだ。
(あいつが一夏じゃ無いのは分かったが、どのみち邪魔だな...何処かで排除しないとな...)
春十はそう思いながら時計を見る。
時刻はもう既にバラエティー番組が開始している時間だ。
だが、テレビは一向にニュースから変わらない。
春十はテレビのチャンネルを変える。
当然のように、何処のチャンネルも操の事について報道していた。
「ちっ!何処も同じかよ!」
春十はそう言いながらテレビの電源を切り、リモコンを机の上に放り投げる。
そのままイラつきながらそのまま参考書を持ちながら自分の部屋に戻る。
そうして、そのまま自分の部屋に置いてあったスマホを手に取る。
すると、友人である五反田弾からメッセージが来ていた。
『おい、2人目が発見されたってな!』
それを見た春十は、若干イラつく。
操という、春十にとっての障害となりえる存在が、本当に要るんだという事を認識したからだ。
そうイラつきながらも春十はメッセージを返す。
『そうらしいな』
すると、直ぐに既読が付きメッセージが帰って来る。
『まぁ、春十はすげぇからな!2人目も春十には勝てないと思うぜ!』
そのメッセージを見て、春十は笑みを浮かべる。
『ありがとな』
春十はそうメッセージを返してから、スマホの電源を切る。
「そうだ!俺は、転生特典を貰った転生者なんだ!今までも俺の思う通りに事が進んで来たんだ!」
そうして、春十はそんな事を言いながら、ベッドに寝転がる。
「一夏を消した俺は主人公だ!」
そうして、春十は笑みを浮かべるのだった...
設定集上げてから本編に入ります!
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
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