マッチ1本家事の元   作:メタス

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火の無い所に煙は立たねえ

明朝。

カチコミに行くためのメンバーが集まった。

 

「内部の構造は覚えているな。奴らの場所まではタクシープの変異種のステルスシープで行くぞ」

 

ステルスシープは足音を消して移動する事に特化した種類で、スピードは通常のタクシープが最高時速150㎞だが、ステルスシープは最高時速200㎞までに到達する。

足の裏にサイレント肉球と呼ばれるものがあり、音を極限まで消して移動するため一部の界隈(暗殺業界)では重宝されている。

因みに毛の色は黒なので目立つ心配無し!

 

「よっと。プキンさんどうぞ」

 

「ありがとう。緊張しちゃうね…」

 

「そうですね。まあ、道中は護衛するので安心して下さい」

 

座席は通常のタクシープと同じ横に並ぶ式だ。

話していると出発の時になる。

 

「しっかり掴まっててください…よっ!」

 

ジェットコースターの下降時以上の加速度を感じながら、街を駆け抜ける。

 

「この分なら直ぐに到着しますね」

 

「良く平気ね!」

 

マッチは普段の戦闘で高速で動く事が多いため、慣れている。

プキンは初体験のスピードだ。

 

「きつかったら速度落としましょうか?」

 

「ううん、急いでいかなきゃいけないし大丈夫よ…その、手を繋いでもいい?」

 

「手ですか?別にいいですけど…」

 

これから血みどろの戦いに身を投じようとしている会話には思えないほどの和やかな雰囲気になっていると、例の研究所が見えてきた。

門番は居眠りしている。

 

「メリスマン!よろしく頼む!」

 

「任されたわ!起承転結(きしょうてんけつ)起ッ句(キック)!」

 

小説家でもあるメリスマンの攻撃は、意外と武闘派。

技名は文章を組み立てる際の語句が多く、その威力は本気で放てばビルが消し飛ぶ。

今回は門番ごと門を吹き飛ばす威力にしており、それでも十分な威力だ。

 

「作戦通りに行くぞ!」

 

リュウの掛け声に応と答え、子供達が監禁されている部屋へ向かう。

 

「貴様らなにm」

 

「雑魚はすっこんでろ!我流…猪突剛震(ちょとつごうしん)!」

 

刀を突きの形に構え、居合の踏み込みで目の前に立つもの全てを文字通り吹き飛ばしながら進む。

突きだけではなく、すれ違いざまに切り刻んだりと容赦はしない。

 

「ふふっ、燃えてるねマッチ君。俺も負けてられないねぇ!桜式嵐山(あらしやま)!」

 

桜もマッチの姿に感化され、張り切る。

マッチが切り開いた道に湧いて出てきた外道共を嵐の如き投げで、壁に投げ飛ばす。

投げ飛ばされた人間は壁にクレーターを作り、そのままめり込んだ。

 

「男って単純ねぇ。ま、こっちは楽だけどね」

 

「ええ、一応ドクターアロエなどの治療器具は持ってきましたので何とかしてみますよ!」

 

走りながら会話を続ける女性陣。

すると、監禁部屋に辿り着いたが当たり前のように電子ロックで鋼鉄の扉だった。

 

「ここですね。行きます、居合…鉄鋼断(てっこうだん)!」

 

扉の前に立つと居合の構えから凄まじい斬撃が扉を切り刻む。

あまりの速度の為、抜刀が見えず次の瞬間には既に納刀の動きに入っている。

桜にあらかじめ扉の前に人がいない事を確認してもらっており、安全だ。

 

扉に触れるとガラガラと部屋の方に崩れ落ちる扉だったもの。

部屋の中には首輪を着け、やせ細った子供達がマッチ達を誰?という目で見ていた。

 

「よう、ガキ共。外に出る時間だぜ?」

 

『ガ…ガガ…何をしているクソガキ共!さっさと侵入者を殺せぃ!』

 

スピーカーからにじみ出る下種な声が部屋に響き渡ると、嫌なガスが噴き出す気配がする。

 

「メリスマン!」

 

「全く、そんな物を使ったら駄目でしょう?〆切厳守(しめきりげんしゅ)!」

 

紙のような物が出るとガスの噴出口に貼り付けられて、出てくるのを防ぐ。

 

〆切厳守を貼られた物は物質を通さない。

ガスや危険な液体の噴き出しを防ぎ、応用すれば様々なことに使えるものだ。

 

「その首輪を取らなきゃな。動くなよ…居合…竜王一気連閃(いっきれんせん)!」

 

一気刀閃の複数人に対応するバージョンの技を放ち、首輪を全て叩き切る。

 

「…誰?」

 

「俺はマッチ。お前らの仲間の赤髪の子の記憶を辿ってお前らを助けに来た」

 

「…め。駄目だよ。今すぐ帰って!」

 

拒絶され困惑する救出組。

 

「どうしてだ?」

 

「あいつが…竜王が来る!!」

 

「竜王?レオドラゴンか?」

 

「違う!()()()()だよ!!皆殺されちゃう!」

 

グルメ界の最強の王の一角である竜王デロウスの名前が出てきて驚愕する一同。

マッチの頭の中で最悪の図式が出てしまう。

 

「おい、まさか奴ら()()()()()()()()()()()()()()()()()?!」

 

「なっ!?それだとかなりやばい一刻も早く脱出しないと!メリスマン、プキンさん!」

 

「分かったわ!小説化(ノベライズ)!『目の前の壁に穴が開き外まで貫通した』」

 

メリスマンの奥の手の一つ、小説化(ノベライズ)

これは簡単に言うとメリスマンの思い通りに現実が作用するものだ。

 

発動すると目の前に原稿用紙が現れ、一文字に付き十万kcalを消費するがそこに書かれた事は現実になる。

極端に言ってしまうと妄想が現実になるというチート級の技。

欠点は無機物にのみしか効果を発揮せず、動物などには作用しない。

 

「プキンちゃんお願い!」

 

「プロテクトツリートンネル!」

 

プキンが種を地面に落とし栄養剤を落とすと、トンネル状にプロテクトツリーが出来上がる。

さらにこのトンネルは外部からの攻撃があると、自動的に攻撃した対象にカウンターとしてゴム弾のような実を発射する。

 

大の大人でも気絶するほどの威力なので、取扱いには注意が必要。

 

「さあ、皆!ここを通って逃げるわよ!」

 

「何で…?何でお兄ちゃん達は絶対に逃げられないのに諦めないの?」

 

長い間この環境に毒されて生きる希望を失っている子供達。

マッチは優しく話しかける。

 

「俺達が助けたいと思ったから助けるだけだ。それにな、竜王デロウスがいたから何だって言うんだ?んなもん諦める理由にはならねえ。大人の都合でお前ら(子供)が苦労することはあっちゃあならねえんだ」

 

原作のマッチのような信念を持ち、子供の未来を守るためなら自身の命まで賭けるという覚悟を見せる。

子供達の周りの大人はひどかった。注射を打つ、殴る蹴る、飛んでくるのは罵詈雑言。

だから、突如現れたマッチ達は輝いて見えた。

 

「そうだな。君たちの未来を僕らが閉ざすわけにはいかない」

 

「あなた達もやりたいことたくさんあるでしょう?」

 

「そうよ、ここを出て美味しい物をいっぱい食べましょ?」

 

優しい大人達の言葉で涙ぐむ子供達。

時間は限られている為、マッチとプキンが先導して進み子供達の後ろを桜とメリスマンが守る。

入口は〆切厳守でガードしており、安心だ。

 

「リュウさん達は外に出たんだろうかね…?噂をすればだ」

 

急いでトンネルを通っていると、リュウさんから電話が入った。

 

「もしもし?」

 

『マッチか?!まずいことになった!』

 

「竜王デロウスのクローンが出たんですか?」

 

『知っていたか、なら話は早い!残りの四天王のクローンは今俺達と一緒に逃げてんだが、後ろからデロウスクローンが追いかけてきてんだ!』

 

「思ったよりもやばいじゃないですか?!施設の中じゃ戦い辛いでしょうから、取り敢えず外に出ましょう!」

 

「マッチ君、今の話ホント?!」

 

後ろから大声で話しかけてきたメリスマンに答える。

 

「ええ、マジですよ!プキンさんとメリスマンは外に出たら子供達を護衛してやってください!男連中でデロウスクローンの相手をします!そら、出口です!」

 

トンネルを抜けると、既に空が白んできていた。

メリスマンが破壊した扉を見ると、リュウ達が出てきていた。

 

「マッチ!トカゲ退治だ。褌締めて掛かれよ!」

 

「ドラゴンの丸焼きってのも美味そうだな!」

 

四天王クローンズと思われる子供をこちらで保護し、プキンのプロテクトツリーフォートレスを使い万全の状態にする。

これはプロテクトツリーと人間界で最高硬度を誇る要塞森林(フォートレスフォレスト)要塞桜(ようさいざくら)の混合種でプキンのオリジナル。成長すると小さな要塞が出来上がり、フォートレスの名に恥じないような頑丈な仕組みになっている。

 

要塞桜はそれ自身が凄まじい硬度を持っているが、攻撃を受けると花弁が鋭い刃になって攻撃をした物を切り刻みその養分を吸収する。

花弁の成分は鉄分であり血液を媒体に作り出している。

プロテクトツリーフォートレスはその花弁を表面にビッシリと生やしており、攻撃を加えたが最後下手人はミンチになるだろう。

 

「まさかグルメ界に行く前に八王と戦うとは思ってませんでしたよ」

 

「確かにね。クローンとはいえ確かな強さはあるだろうし、油断しないように!」

 

そうこうしていると、ドドドドドという轟音が響いて来た。

次の瞬間、さっきまで内部に侵入していた建物が吹き飛んだ。

 

「ゴアアアアアアアア!!」

 

現れたのは、原作でいう所の三虎が療水を汲みに行った時に対峙したデロウスのようだが、大きさはワンボックスカー位。

最大の特徴である一本だけ生えている牙、6対の目、異次元レーザーを発射する何本にも分かれた触手。

 

クローンで尚且つ子供だとしてもその雄叫びは地響きを起こし、大気を震わせる正しく王の姿を彷彿とさせる。

 

そもそもなぜデロウスクローンが解き放たれたかはリュウと与作がこの施設の頭に会うために敵をなぎ倒していた時に遡る。

 

~回想開始~

 

ある程度進んだ所で実験場と書かれた大広間に出た2人。

先へ進む扉に向かおうとした瞬間、強固な障壁が出現した。

壊して進もうとした2人だったが、スピーカー越しでも分かる位の下種な声が響いてきた。

 

『ひぇっひぇっひぇっ!良くも私のラボで散々暴れてくれたなぁ侵入者(モルモット)どもぉ!』

 

「おおぅ寒気がしたぞ。与作薬ねえか?」

 

「ンなもんねえよ!俺だって声だけで吐きそうになったのは初めてだ!」

 

『んにゅううう!貴様らぁ!偉大なるこの私、スットコ・ドッコイショ様をバカにしたなぁ!』

 

名前を言った瞬間、シンとした空気が流れ数秒後大爆笑が実験場に響き渡った。

 

「ガハハハ!すっとこどっこいしょ?!名は体を表すとは言うが本当だな!」

 

「全くだな!子供を食い物にするバカがどんな名前をしているかと思えば本当にバカだったとはな!」

 

笑い声が響き渡っていたが、ピタッと止まり次はドスの効いた声が響いた。

 

「さて、てめえにチャンスをやろう。子供達を解放しろ。そうすれば三途の川を渡らせてやる」

 

「それが嫌なら俺達が地獄に叩き落としてやるよ」

 

『ぬぅうう!小ばかにしおって!四天王クローン!侵入者どもをぶち殺せぇ!』

 

実験場の幾つものある小さなシャッターが開き、少女たちが出てきた。

 

トリコのクローン、ココのクローン、サニーのクローンと思われる少女たちだった。

 

トリコのクローンと思われる少女は()()で頬に傷がある。

 

ココのクローンと思われる少女はターバンを巻いており手袋をしている。

 

サニーのクローンと思われる少女は本人と同じような長髪でカラフルだ。

 

「3人の四天王か。会長から攻撃方法を聞いていて良かったわ…やはり首輪があるな」

 

「隙を作ってくれるか与作よ。切ってやるわ」

 

「ハッ、神千切り(かみちぎり)のリュウの技、久々に見せてもらうぞ?」

 

「ふっ、そう言われていたな。なら再逝屋(さいせいや)の与作のお手並み拝見だ」

 

神千切りとはリュウの異名で、刀で全てを無慈悲に切り刻んでいた。

神ですら千切ってしまうのではないかとの噂が流れていた。

 

再逝屋とは与作の異名で、再生以上に様々なものを逝かせているという噂が独り歩きしたものだ。

(実際は失敗もあるが、それ以上に再生している)

 

「ア゛ア゛アアァアァ!」

 

興奮剤を最初から注入された影響で筋肉がビキビキと膨張しながらほぼ同時に突っ込んでくる。

 

サニークローン(以下サニー´)がヘアロックをしようとしてくるが、直感でこれを回避。

 

ココのクローン(以下ココ´)がポイズンライフルを着地点に放ってくるが、地面を踏みしめてコンクリートを隆起させガード。

 

トリコのクローン(以下トリコ´)が与作の後ろに現れ、釘パンチで攻撃してこようとしたが同じ威力で相殺する。

 

「縛り木!んでお前さんらはこれでも喰らっとけ!」

 

全員の体を縛り木で拘束し、サニー'には粘着性の煙を出す植物を出し髪の毛を使えない様にする。

ココ'には毒の排出を一時的に抑える植物を縛り木に付着させる。

 

「リュウ!やっちまえ!」

 

「居合…閃交華火(せんこうはなび)

 

マッチの居合はリュウが直々に教えたもので、その練度は神技と言っても過言では無い。

閃交華火は切られた事にすら気付かない程の斬撃を繰り出すもので、マッチの一気刀閃の元になった技だ。

すれ違い様に首輪を切り、縛り木もついでに切っておく。

納刀した瞬間、首輪がカランと音を立てて落ちた。あまりの早業に驚き、首元に手を当てる少女達。

 

「よう、お嬢ちゃん達。子供は外で遊ぶもんだぜ?」

 

「はっはっは、違いねえ!こんな辛気臭い所なんざとっとと出て外でのびのび遊んじまえ!」

 

ぺたんとその場に座り込み涙を流す少女達。

 

『あ´あ´あああぁぁ!貴様ら良くも私の最高傑作をぉ!』

 

()()()()だと…?てめえ神にでもなったつもりか?」

 

『苦労して四天王のDNA情報を入手し、長い年月を掛けて創り上げたのだ!生命の冒涜?知ったことではない!IGOでもクローン技術を使っておろう!』

 

「…だからお前もやって良いと?」

 

『そうじゃ!戦争で最も役に立つのは強力で忠実な兵士!四天王の力で強さは申し分無い!さらにクローンで生まれた時から英才教育を施せばどんな指示でも聞く道具になるのだ!安定生産に入ろうとしたところで貴様らが襲撃してきたのだ、このツケは貴様らの命で払ってもらうぞ!』

 

突如黙り込み俯く与作とリュウ。突如空気震えだし、周りのコンクリートにヒビが入り始めた。

人間界でも上位クラスの強さを誇る彼らが()()で怒ったのだ。

 

「遺言はそれで良いな?もう慈悲なんざ与えてやらねぇよ。この施設を丸ごと消してやる」

 

「ああ、俺も久しぶりに腸が煮えたぎってきたぞ」

 

怒りに染まった二人にクローン達が話しかけてくる。

 

「おじさん達、頼む!あたしらも連れていってくれ!」

 

「……辛い事になるかもしれんが良いのか?」

 

トリコ´が決意の表情で話しかけてきた。

言っても聞かないだろうと思いながら、リュウが覚悟を問う。

 

「これまでの生活より辛いことなんてないです」

 

「それに、今までのお礼(おれ)をしなきゃ()しくないでしょう」

 

ココ´が悲痛な面持ちで涙を滲ませながら決意を語る。

サニー´は本人と同じような喋り方で少し場の空気を和ませる。

 

「ふぅ、なら仕方ねぇ。ただし!戦闘はさせねえからな?でもすっとこどっこいに一発くらいは殴らせてやらあ」

 

話し合いが終わり、障壁を切り刻み通路を駆け抜ける。

戦闘員はマッチ達救出組に対応しているのか全くいなかった。

罠もあったがココ´の超常的な視力で罠を感知しサニー´の髪で解除、それでも解除できなければ与作達で対処。

スットコ・ドッコイショ様の部屋と書かれた扉の前にたどり着き、与作が扉を蹴り破った。

 

「ぬぬぬ…私が開発した神の如き罠をかいくぐってくるとはな。道具(クローン)に反逆を許すとは…覚悟は出来ておろうな!」

 

白衣の中に手を突っ込み拳銃を取り出そうとしたが、()()()()()()

リュウがスットコドッコイショの脳が痛みを認識する前に肘から先を斬ったのだ。

 

「は…ぎゃぁぁああぁあぁあ!!!わ、私の手がぁあぁ!神の如き作品(クローン)を造り上げた私の手がぁあぁ!」

 

「ゴミ屋敷のゴキブリにも劣るような腐った手の間違いだろう?与作、資料は?」

 

「おう、全部回収したぜ?お嬢ちゃん達にも手伝ってもらったがな」

 

サニー´の髪で資料を束ね、それ以外の髪で(ヘア)パンチを放つ準備をして、ココ´はじわじわと痛みが襲う毒を拳に纏わせ、トリコ´は初めて5連釘パンチを放った時のように腕を膨張させている。

 

「「「これは今まで私たち(クローンや失敗作と呼ばれた妹達)にやってきた分だぁ!」」」

 

ドゴン、グシャァ、ドドドドドというパンチの3重奏を響かせて後ろに会ったパネルにぶっ飛ぶスットコ・ドッコイショ。

既に虫の息だが、まだ何かしようとしている。

 

「…まだじゃ…どうせ…しぬなら…きさまらも……道連れじゃぁ!」

 

最後の力を振り絞り、明らかにやばいボタン(ドクロが書かれてトラテープで囲んである)を押した。

するとアラームが響き渡る。

 

「何をしやがった?!」

 

「ひっひっひ……貴様らはもうおしまいじゃ…クローンをつくったのは何も()()()()()()()()。グルメ界にいる八王のクローンもつくったのじゃよ…だが見境なく暴れるから眠らせていたんじゃが……それをときはなった…」

 

「えげつない事しやがったなてめえ!どの八王だ!」

 

「……竜王デロウスじゃ…さあ、暴れてしまえい!」

 

「逃げるぞ!舌噛むなよ!」

 

デロウスの名前が出た瞬間、クローン達を抱えて全速力で駆け抜ける。

さっきまで居た部屋が爆発した。

 

竜王デロウスのクローンが暴れ始めたのだ。

 

そしてマッチに連絡を取った時に繋がる。

 

~回想終了~

 

デロウスクローンと邂逅して見つめあう。

攻撃してこないのか、こちらの動きを観察しているのか一切動かない。

 

「互いに動きませんね…」

 

「…この戦い先に動いた方が負けるわよ」

 

メリスマンがプキンの呟きに答える。

すると朝日がその場に差し込んだ。

 

その瞬間攻撃をするために地面にクレーターを作りながら駆け寄ってくるデロウスクローン。

男連中も対処するために駆け出す。

 

早すぎる八王との戦いが始まった。

 




メリスマンの技は文豪関係の言葉から。
桜の技は実際の桜の品種の名前から取っています。

桜って調べただけでも380種類もあるんですねぇ。

頑張って他の第0ビオトープ職員も出したいですけどねぇ…
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