「ラインハルト……おまえ……」
思わず俺は、金髪の美丈夫をまじまじと見つめてしまった。隣のマリィも、じっと見つめている。
「どうかしたかね。最近はまったくと言っていいほど何もしていないはずだが」
そこにメルクリウスも参戦して、三人で魔軍の将を見つめる。
「おまえって」
「貴男って」
「貴男はまったく……」
「「「良い奴………」」」
─────
「なるほど、初代殿の話か」
そう、俺たちが直前まで読んでいたのは、『事象地平戦線アーディティヤ』。真我とかいう神座を作った女の時代の小説だ。理屈は分からんが娯楽として携帯が使えるのはありがたい。いやマジでどういうことだよ、コレ。
「然り。獣殿の死者の軍勢など、邪神の理に相違ないと私も解釈していたのですが──ナラカとやらの時代より万倍は極楽では?」
「コレに比べれば、だけどな。不死って意味じゃどっちも気に食わない」
俺としては、そこは譲れない。失われたものが帰ってきたところで尊くは無いし、だからって死なないっていうのは違うだろう。これじゃ死んでない“だけ”だ。っていうか住人の趣味にドン引きしている。
「いやはやまったく趣味が悪いな。このようなド変態にはドン引きする」
「ごめんね、そこはカリオストロが言えることじゃないと思うよ」
このド変態とは嗜好が違うだけだろう。まあ、変態紳士だし、こんな凶行には至らないだろうが。
「しかし、ふむ。このような世界でも戦争は起こるわけか」
やはり、というか。しかし、というか。ラインハルトの興味は基本、強者の方に興味が惹かれるらしい。とはいっても、今のところアヴェスターみたいなとんでもなさは感じないし、ラインハルトが満足するような戦争相手は出ないだろうが。
「ともあれ、我らの起源となる物語だ。まったく興味を持たずにいられはしまい。ナラカを愛するためにも、これは読まねばなるまい」
ラインハルトの締めの言葉で、俺たちはまとまった。まあいえることは一つだ。
「取り敢えず。次話を待て、ってことだな」
「役者が良ければ芝居は至高。なれば我らの歌劇が再開するその時まで、楽しませていただきましょう」
───────
香純の部屋
??「真我さん真我さん!」
真我「おや、おまえは第四天の、カスミとかいったかな?」
香純「はい! えっとその、この作品って何処で読めますか?」
真我「これはまた、分かりやすい告知のフリだな。 『事象地平戦線アーディティヤ』は、我らの創造神、正田崇のTwitterやらなんやらでリンクが貼られているゆえ、そこから入るがいいさ。単に調べても出るだろう。今の段階で、無料で話は読めるはずゆえ、気になれば読むがいい。……と、このような感じかな?」
香純「はい、OKです! 」
──つづく──