孫悟飯は実力至上主義の教室へ。 作:PPキャンディ
ギャグですので考証とか真面目に考えなくていいです。
作者もノリと勢いで何も考えずに書いてるので。
悟飯が教室に入るともう殆どのクラスメイトが来ていたようで、それぞれがお互いに自由気ままにおしゃべりなどをして寛いでいた。
(バスを使ったとはいえ、それでもジェット機を使っても4時間もかかる距離だもんな。他の人よりかなり遅れちゃったみたいだ。でもその御蔭で椎名さんと知り合えたんだし、どっちもどっちかな)
悟飯が席に付くとほぼ同時に教室に教師と思われる大人の女性が入ってきた。
美人だがどことなく性格のキツそうな顔立ちをしたその女性はそのまま教卓の前に立つと、これから学校生活についての説明をすると話し始めた。
3年間クラス替えが無いことは兎も角、その間敷地から出ることができないこと、外部との連絡が取れないことなどは入学案内に書いてあったので特に問題はなかった。
ただ、この学校の独自のSシステムについての話になるとクラスメイトたちが色めき立つ。
配られた学生証が電子マネーの端末として使え、すでに10万円分のポイントが入金されていること。そのポイントを使えば敷地内のものなら何でも購入できることについて。
それらを聞いた生徒たちは毎月10万円も貰える事に喜び、何を買おう、どう使おうと、それぞれに騒いでいる。
(円って確かニホン自治領の独自通貨で確か1ゼニーが1.5円ぐらいだったかな。だと10万円で66666ゼニーぐらいになるのか。でもあんまりお金って使ったこと無いからどれぐらいなのか良くわからないな)
悟飯はそもそもお金の流通が少ない山育ちで、実家も知人もそれぞれ基本的にお金持ちかお金を使わない世捨て人のような人ばかりなので、そもそもの相場が分からなかった。
「ここでは生徒は実力で測る。この学校に入学できた時点でお前たちにはそれだけの価値があると判断されたのだ。何を買うでもいいし、もしいらないなら誰かにあげてもいい好きに使うといい。それに卒業後はすべて回収するから使わずに貯めておいても意味はないぞ。ただしカツアゲとかやめておくように。この学校は自由だが、いじめに関しては敏感だ。そこのところは理解しておくように」
そう告げると後は入学式まで自由に過ごせと教師(名前は茶柱マイ先生だそうだ)は颯爽と教室から出ていった。
(なんでも買えるって言ってたけど、今の所は特にほしいのはないなぁ。必要なものはだいたいホイポイカプセルに入れて持ってきたし)
などとこれからの事を考えていると、いつの間にかクラスではみんなで自己紹介をすることになっていた。
「僕の名前は平田洋介。中学では普通に洋介と呼ばれることが多かったから気軽に下の名前で読んでほしい」
自己紹介を提案した男子、平田くんは爽やかで真面目そうな好青年だ。
サッカーが趣味とのことだが、悟飯はサッカーのみならずスポーツ自体やったことがなかった為、あまり想像がつかなかった。
自己紹介は彼以降も次々と続いていく。
「私は櫛田桔梗と言います」
このクラスでも一番と思われる美少女が人好きのする笑顔で挨拶する。
「私の最初の目標として、ここにいる全員と仲良くなりたいです。皆の自己紹介が終わったら、是非私と連絡先を交換してください」
その笑顔にやはり優しい女の子に免疫のなかった悟飯は思わず顔が赤くなりつい視線をそらしてしまう。
(椎名さんとは違うタイプだけど可憐だな。いやいや何を考えているんだ僕は。落ち着け、僕。そうだ、こんなときは気の強さを数えるんだ。えっと彼女の気は、あれ、一般人よりは強いんだな。20ぐらい戦闘力があるぞ。それになんか本来の力を出していないのかな。本気になれば後10倍ぐらいは強くなりそうだな)
さっき自己紹介した平田くんが戦闘力3ぐらいなのに対してその7倍近くの強さがあることにちょっとだけ驚く。
(それにしても、あらためてみると流石世界中からよりすぐりの才能を集めただけあって、強い人がそれなりにいるな)
悟飯は冷静になり、周りの気を探ると、思っていた以上に強い気が多くて驚いた。
「俺らはガキかよ!自己紹介なんてやってられるか!」
怒声と共に蹴り上げられた机が天井にぶつかり盛大な音を立てて落下する。
それをしたのは赤毛猿型の獣人の男子だ。
2メートル以上ある巨漢で非常に粗野な態度の彼は、自己紹介を促した平田くんを睨みつけ文句を言いながら教室を出ていった。
(彼は獣人だからかな。戦闘力60ぐらいあるね)
同じように自己紹介をする気がないのか長い黒髪をした美人が彼に続いて教室を出ていく。
(彼女は戦闘力4ぐらいだし、普通の子だな。見た感じはちょっと冷たい印象だったけど)
悟飯はその二人への興味をすぐに無くした。
(僕の隣の席の子も強いけど…それよりも一番やばいのは…彼)
「ねぇ…あなたも他人の強さが分かるようね」
これから自己紹介を始めようとしている一番の要注意人物を見ていたら、不意にこのクラスで2番目の強さを誇る隣の席の女の子から声を掛けられる。
(この子はこの学校では3番目に強い気を持ってる。戦闘力は5000万ぐらいか)
悟飯は警戒するように鋭い目つきで話しかけて来た子を見る。
「私、松下千秋。随分警戒してるみたいだけど、私からしたらあなたが一番やばいからね」
彼女、松下千秋は目立つ気はないのか小声で話しかけてくる。
「君も気を探れるのか。その本当に地球人か?クリリンさんなんて目じゃないくらいの強さじゃないか」
「そのクリリンって誰?それに私、魔族や獣人じゃないわよ。正真正銘の人間。私の強さについては生まれつき。別に鍛えたりとかそんな女子力低いことはしたことないわ」
彼女は見た目は茶髪でちょっと派手目な美人の女性だった。体つきも筋肉質にも見えず、見た目的には確かに鍛えてるような雰囲気はなかった。
「気を探るってのはよくわからないけど。私、見ればだいたい自分より強いのかどうかは分かるからね。Bクラスにもピンクのヤバい女子がいたけど、このクラスはそれを遥かに超えて半端ないわね。私、世界で一番強いんじゃないかって思ってたけどやっぱり上には上がいてある意味安心したんだけど」
(他のクラスにこの学校で2番目に強い気の人がいるけど、Bクラスか。ピンクの女子。どんな子なんだろう)
ピンクと聞き、ふとドドリアの姿が脳裏をよぎったが、まさかそんな女の子がいるわけないと頭を振る。
(その子の気は8000万ぐらい。確かに松下さんよりは強い。でもやっぱりこのクラスで僕以外に一番強いのは彼だ)
「私の名前は高円寺六助。第7宇宙一の大企業、高円寺コンツェルンの一人息子である、いずれはこの第7宇宙を背負って立つことになる男だ。以後お見知りおきを小さなレディーたち」
長めの金髪をファサッとかきあげながら尊大な態度で告げる。
「私は醜いものが嫌いだ。なので一生本気を出すことはないだろうね。だがそれでも君たちよりは優れていると自負しているよ。君たちは私に不愉快な思いをさせないように気をつけ給え」
(彼から感じられる戦闘力は2億ぐらい。だけどそれが本気だとは全然思えない。彼はもっと強い。本気を出されたら僕でも危ないかもしれない)
そう考えると不意に高円寺は孫悟飯に目を向けた。
「本来私はこの星に来る予定はなかったんだけどね。どうしてもあの不愉快な虫を潰したやつの息子を見てこいと言われてね。渋々来ることになったんだ。だから君には少し期待しているよ、孫悟飯くん」
それだけいい、高円寺くんは席に座り自身の髪の手入れをしだした。
「なにあんた。有名人なの?」
「いや…なんだろうね。彼」
「それと、私、あんまり目立つ気は無いから強さについては黙っておいてね」
悟飯は高円寺の謎の発言に頭を疑問符で一杯にしていたら、後ろからいきなり声が聞こえてびっくりした。
「あの…佐倉愛里…です」
悟飯は驚いて振り向くと、そこにはメガネを掛けた女生徒が立っていた。
髪を後ろに結わえていて巨乳ではあるが印象は非常に地味で存在感が感じられない。
(いや、存在感どころじゃない。彼女…気が全く無い。抑えてるんじゃない。無いんだ。まるで18号さん。まさか…人造人間!?)
高円寺に続いての怒涛の展開に悟飯は軽くパニック状態になっていた。そんなとき、最後に地味な見た目の男子が自己紹介を始めた。
「えー…えっと。綾小路清隆です。その、えー…得意なことはありませんが、皆と仲良くなれるように頑張りますので、えー、よろしくおねがいします」
(うん、戦闘力は1万ぐらい。特に気を抑えてるわけじゃないし、普通の人だ。いいな、普通の人。安心感があっていいね。やっぱり平凡が一番だよ)
孫悟飯はちょっと現実逃避をしたのだった。
強さについてはドラゴンボール世界準拠に強化されてます。
人種も色々変わってます。
空気にプロテインが混ざってる世界だからしょうがないね。
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